【例文】人材紹介営業の職務経歴書の書き方とは?書くべき項目やポイントを徹底解説!
はじめに
「転職を考えているけど、失敗したくない」「魅力的な職務経歴書の書き方が分からない」なんて方も多いのではないでしょうか?
本記事ではそういった悩みを持った「人材紹介営業」の仕事をしている方に向け、主に以下の点について解説します。
・人材紹介営業の職務経歴書で書くべきこと
・人材紹介営業の職務経歴書でアピールするべきこと
・人材紹介営業の職務経歴書の例文
普段は人材紹介の仕事をしていても、自分のこととなると意外と難しいものです。
是非この記事を参考に、転職活動を成功させてくださいね。
人材紹介営業の職務経歴書に書くべき項目
早速ですが人材紹介営業の職務経歴書に書くべき項目を細分化してそれぞれ解説していきましょう。
基本的にはどんな職種でも書くべき項目ばかりですが、特に人材紹介営業ならではの内容なども記載しています。
いずれの項目も重要なものばかりなので出来れば全て網羅したいですが、冗長な文章になるのも企業からの印象が悪いです。
要点をおさえつつ、端的かつわかりやすい文章になるように各項目の解説をしっかりと読み込んで準備してくださいね。
① 職務要約
まず「職務要約」です。
多くの職務経歴書に目を通す企業担当者からすると、ここが分かりやすく書いてあるとかなり印象が良くなります。
そのため見やすさを意識して、長々とした文章にするのではなく、段落や箇条書きを使いながら情報を整理しましょう。
可能であれば100文字程度で自分の経歴を端的にまとめることがおすすめです。
こうすることにより、読み手が情報を迅速に把握できるようになります。
また、成果や達成した目標を記載する場合は具体的な数字や例を用いて記載しましょう。
人材紹介営業なら「クライアントの採用目標数を〇%達成した」、「紹介フィー売上目標〇%達成」等のように書くといいでしょう。
②職務経歴
次に「職務経歴」です。
今までの職務経験の具体的な内容を職務要約よりも細かく、詳細に書いていきましょう。
具体的には業務内容、在籍期間、会社名、規模、事務内容などを記載してください。
そして出来れば読みやすいように、記載する順番も時系列に沿って上から書くことを意識するようにしてください。
加えて、職務要約と同様に可能な限り数値を用いて定量的に記せるとより企業からの見え方も好印象となります。
また「いつ」「どこで」「どんな会社に」「何を」人材紹介営業として提供してきたのか、より具体的に書くことを意識して下さい。
ただポイントとして、「最もアピールしたい箇所」に字数を割くようにし、その他は必要最低限に留めることが大切です。
③生かせる経験・知識・技術
次に「行かせる経験・知識・技術」です。
これを書くことで自分が持つ独自のスキルや経験を強調し、他の応募者との差別化を図ることができます。
また、企業としても入社後の活躍イメージがよりわきやすくなります。
更に「もっと詳細に聞きたい」と思ってもらい、面接時の会話をスムーズに進めることもできます。
その際、ただ事実を書くだけではなく、人材紹介営業を円滑に行うために行なった努力や工夫点を強調して書くことが重要です。
そして可能であればその経験やスキルをもとに、企業でどのように活躍できるかを併せて伝えることが出来れば尚効果的でしょう。
④資格・スキル
次に「資格・スキル」です。
資格やスキルに関しての記載はその分野での適性や能力を証明するための客観的な指標になります。
これにより企業側もあなたがどのような仕事に適しているかを判断しやすくなります。
特に業務と関連する資格やスキルを持っていることは、他の求職者と比較してもかなり有利に働きます。
例えば国家資格のキャリアコンサルタントの資格は業界知識や求職者の気持ちが分かると思われ、魅力的にみえます。
また意外かもしれませんが、英語力を駆使して外資系企業とのやりとりも可能なことをアピールすることもかなり有効です。
資格やスキルとしてはTOEICや英検等が良いですが、「ビジネスレベル」で使えることを前提にしましょう。
目安としては、TOEICなら800点程度、英検なら準一級程度が評価されやすいと思っていいでしょう。
⑤自己PR
最後に「自己PR」です。
自己PRは、スキル、経験、知識、そして過去の実績や成果をより具体的に伝えるための項目で非常に重要です。
職務要約や経歴等他の項目の箇所に記載した内容と被ってしまっても問題ありません。
ただその中でも特に自分の長所が活かされたり、成果に繋がった要因を強調して書くように意識することがポイントです。
ただ自分をアピールしたい気持ちが先行してしまい、長くなってしまうことが多いので注意しましょう。
5行程度の文章、または3つほど箇条書きで書くことを目安として覚えておくといいでしょう。
人材紹介営業の職務経歴書を書くときのポイント
次に人材紹介営業の職務経歴書を書くときのポイントを解説していきます。
本当は良い内容なのに書き方が良くないせいで、読み手にきちんと伝わらないケースも非常に多いです。
なのでここからは「どのように」書けば効率的かつ魅力的に企業に伝わるのか、という点にフォーカスして解説します。
解説ポイントをしっかりと確認して、出来る限り自分の職務経歴書にも反映させてくださいね。
具体的に書く
まずは「具体的に書く」ということです。
具体的な記述によって、どのような仕事に対処し、どのような成果を上げたのかを明確に齟齬なく伝えることができます。
こうすることで企業側もあなたがどんな環境、役割で働いてきたのかイメージすることが出来るようになるという効果があります。
記載項目としては「担当していたエリア」「業種」「職種」「フォローしている担当企業数」等は最低限記載しましょう。
特に人材紹介営業は得意な業種や職種等があるはずなので、それをピックアップして分かりやすいように書きましょう。
また、仕事は基本的にチームでするものなので、チームやプロジェクトでの役割や貢献度も明記することが大切です。
独自性を出す
つぎに「独自性を出す」ということです。
転職市場では、多くの求職者と競合します。
独自性を強調することで、他の求職者と差別化し、自分が持っている特別なスキルや経験をアピールできます。
人材紹介営業の経験で自分はどのような努力をしたのか、周りと差別化するために何をしたのか等のこだわりを明確にしましょう。
例えば、特定の業界に精通していることや、独自の営業戦術等に言及することも効果的でしょう。
またコミュニケーション能力や問題解決能力など、ソフトスキルも独自性の一部としてアピールできます。
さらに「独自性」という観点では具体的なエピソードを交えて記載すると、より効果的なので意識してみてください。
見やすいレイアウトを心がける
つぎに「見やすいレイアウトを心がける」です。
ごちゃごちゃしたレイアウトでは、相手も読む気を無くしてしまうので、これから解説する点を意識してみてください。
まず統一感のあるフォントとフォントサイズを選び、読みやすさを確保しましょう。
特に、本文のフォントサイズは10~12ポイントが適切と言われています。
また余白を十分に確保することで、読み手にとって文章が整理され、見やすくなるので、特に、段落間の余白等を意識しましょう。
そして同じカテゴリーの情報は、できるだけ近くに配置しましょう。
年代順や重要度順など、一貫した基準で項目を並べると、読みやすくなります。
心配な人は、テンプレート等を使用しても構わないので、ネット等で検索して自分に合うものを使ってみてください。
企業の理想の人物を理解する
つぎに「企業の理想の人物を理解する」です。
企業の理想の人物像を理解することで、自分の経験やスキルをどのようにアピールすれば効果的か分かります。
大前提として、企業ごとに求められるスキルや人物像は異なります。
企業の理想の人物像を理解し、自分がその企業文化に適合できることを示せれば、企業側に好印象を与えることができます。
その際は当然ですが、企業文化や価値観に合致するエピソードを入れることが効果的です。
具体的なエピソードを織り交ぜながら、自分がその企業で活躍できる理由を伝えましょう。
また理想の人物像を理解することで、自分がどのようなポジションに適しているかを見極めることもできます。
これにより、適切なポジションに応募することが可能となり、無駄な応募を減らすことができることも大きなメリットです。
成果を分かりやすく書く
つぎに「成果を分かりやすく書く」です。
実績としての売上達成率や利益率について年度ごとに書くなど、書き方を工夫しましょう。
また成果を具体的な数値や例で示すことで、達成した業績の規模やインパクトが伝わりやすくなります。
例えば「30名以上の求職者を成功裏に転職させ、前年比20%の成果向上を達成しました。」のように記載してください。
加えて 達成した成果がどのような目標に対してのものであるかを明示することも非常に大切です。
これは、その成果の重要性や価値を第三者の企業側からみても分かりやすくするためです。
そして成果を書くだけではなく、自分が何を得意としているのか伝わるような書き方を意識してみてください。
例えば採用ターゲットのペルソナ化が得意なのか、企業のフォローアップが得意なのか等、そこまで書けると良いでしょう。
人材紹介営業の職務経歴書でアピールするべきこと
ここからは人材紹介営業の職務経歴書でアピールするべきことを項目別に解説していきます。
注意点としては、自分が得意なことならなんでも書いていいということではないということです。
何故なら企業側から見ると「人材紹介営業」という前提をもとに職務経歴書を読んで良し悪しを判断するからです。
そのため「人材紹介営業」という職種、経験に基づいた強みになるように書くことを意識することが重要です。
コミュニケーション力
まずは「コミュニケーション力」です。
人材紹介営業では、企業と求職者双方との交渉が発生します。
効果的なコミュニケーションで両者の要望をうまくまとめ、良い条件でのマッチングを実現する力が求められます。
そしてそのコミュニケーション力は業界問わず営業としては必須のスキルと言っていいでしょう。
そしてコミュニケーション力をアピールする際は、具体的な業務やプロジェクトでの成功事例を記載しましょう。
例えば「クライアントとの折衝を通じて、双方にとって良い条件でのマッチングを実現した」等の内容を深ぼってみてください。
粘り強さ
つぎに「粘り強さ」です。
営業職はクライアントとの交渉や、新規開拓など粘り強さが求められる場面が多いです。
そのため、営業職や営業に関連する職種を希望する場合、粘り強さをアピールすることで適性を示すことができます。
例えば、中々企業の求める条件に合った求職者を見つけることができない状況だったとします。
しかし、粘り強くリサーチを行い、条件にマッチする求職者を探し、結果的なマッチングに至った等具体的に書くといいでしょう。
また粘り強さが自己成長や学び、チームの貢献に繋がったことを示すことも、ポジティブな印象を与えるので効果的です。
営業力
つぎに「営業力」です。
営業力=トークスキルと思いがちですが、大切なのはいかにクライアントのニーズを把握するかということです。
人材紹介営業の仕事もクライアントのニーズを正確に把握し、適切な人材を紹介することに繋げることが肝と言っていいでしょう。
また、人材紹介営業では条件面での調整や契約交渉等にあたりますが、交渉力も営業力の重要な要素になるのでアピールしましょう。
そして記載する際には具体的な数字を用いて、読み手もイメージがつきやすいように記載するとより効果的です。
上述した営業力を用いて、「三か月で10人の人材を紹介することに成功した」のように伝わりやすいようにして下さい。
人材紹介営業の職務経歴書で確認するべき項目
ここからは人材紹介営業の職務経歴書で確認するべき項目について解説していきます。
これまでの解説で書くべき項目や書き方のポイントをレクチャーしてきましたが、最終確認の意味合いでチェックして下さい。
せっかく内容が良くてもこれから解説する箇所がおろそかになって印象が悪くなってしまうことは勿体ないので絶対に避けましょう。
日付
まずは「日付」です。
職務経歴書の内容自体には直接関係してきませんが、意外と足をすくわれる箇所なので注意してください。
職務経歴書の欄外に大体日付を記載するところがあるので、そこの日付が提出日になっていることを確かめましょう。
意外とやりがちなのが、職務経歴書を書いた日の日付を書いてしまい、そのまま提出してしまうパターンです。
また、提出日を書くことは分かっていたのに、想定していた提出日がズレて日にちを修正し忘れてしまうこともよくあります。
また細かいですが、職務経歴書内の日付は全て和暦西暦のどちらかに統一されているかという点もチェックしましょう。
用語
つぎに「用語」です。
用語を使いすぎると、読み手にとって理解しにくくなる恐れがあります。
そのため一般的な言葉を使う方が、より自分の経験やスキルを明確に伝えることができます。
また用語を使いすぎると、自分の経験や能力が特定の業界や職種に限定されるように見えてしまうこともあるので注意して下さい。
特に人材紹介営業マン同士でしか伝わらない言葉もあるので、前提知識がなくても理解できるような文章を心がけましょう。
さらに業界や職種に固有の用語を使わず、一般的な言葉で表現することで、異業種や異職種への適応力をアピールできます。
常に相手の立場になって考えることは営業マンとしても評価されるポイントになるので、意識するようにしてください。
伝わりやすさ
つぎに「伝わりやすさ」です。
大前提、伝わりやすい文章で職務経歴書を書くことで、企業も経験やスキルを素早く理解し、評価することができます。
企業の採用担当者は採用以外にも業務をしていますし、日々大量の職務経歴書に目を通しています。
そんな中、わかりにくい文章よりも伝わりやすい文章のほうが好感触なことは言うまでもないでしょう。
言葉を変えた方が伝わりやすい部分はないか、文章を区切るべきところはないかなど書き終わった後も徹底的に確認して下さい。
何回も自分で読み返してみたり、家族や友達等ほかの人に読んでもらったりして違和感があるところがないか見直しましょう。
誤字脱字
最後に「誤字脱字」です。
誤字脱字があると、企業からみて不注意や無関心であるという印象を与えてしまいます。
職務経歴書という公式な文章に誤字脱字が多いと、あなたの信頼性に対して疑問が生じることがあります。
プロフェッショナルとして評価されるためにも、誤字脱字の確認は必ずしましょう。
具体的には変換ミスや書き間違い、コピーペースト等の間違いなどはないか徹底的に確認をするようにしてください。
校正ツール(Microsoft Word のスペルチェック機能やGrammarlyなど)を活用するのも良い方法です。
また、誤字脱字があると文章が読みづらくなり、伝えたいことが伝わりにくくなり、最悪誤解を招くこともあり得ます。
当たり前のことですが、誤字脱字を確認し、きちんとした文章を提出することは非常に大切なポイントなのです。
人材紹介営業の職務経歴書の例文紹介
私の主な強みは顧客ニーズの把握にあります。
業界および顧客分析を基に、毎日100件の電話営業を実施しており、これにより様々な企業とのコンタクトを図っています。
その中で商談に繋がる10件の企業に対して徹底的なヒアリングを行い、企業が求める人物像やスキルを正確に把握しました。
これにより結果的に適切な人材を紹介することができ、企業からの満足度もあがり、部内でリピート率一位となりました。
また、派遣スタッフに対しても綿密なコミュニケーションを心掛け、派遣スタッフと企業間のミスマッチを防ぎました。
結果、新規開拓10件、追加増員10人への貢献が可能となり、顧客満足度の向上にもつながりました。
さらに、定期的なフォローアップやフィードバックの収集を行い、双方の満足度を維持するために努力し続けました。
このような経験を通じて、お客様に最適な人材を提供し、信頼関係を築くことができると自負しています。
おわりに
今回は人材紹介営業の職務経歴書に書くべき項目やポイントを解説してみました。
職務経歴書には最低限の型が存在しますが、人材紹介営業としての自分なりの成果や経験を必ず織り交ぜることを意識して下さいね。
是非この記事を参考に納得のいく転職活動をしてください。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
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