【例文あり】ガクチカで筋トレをアピールするには?高評価を得るコツを徹底解説!
はじめに
これから就職活動を控えている学生の皆さんにとって、面接でどのようなことを話すか、何を聞かれるかというのは非常に気になるポイントでしょう。
入学してから、就職活動を常に意識してきた学生は少ないため、いざ就職活動を目の前にして「自分は学生時代にどんなことに力を入れてきたのだろうか…」と悩むのは決して珍しいことではありません。
今回は、そんなときに自分が大学在学中に「人よりも少しだけがんばったこと」をどのように面接でアピールすれば良いのかということをご紹介していきます。
【筋トレのガクチカ】ガクチカで筋トレをアピールしてもいいの?
筋トレというと、ただの趣味やトレーニングというイメージが強いので、「学生時代に力を入れて取り組んだこと」かと言われると少々疑問に感じます。
しかし、「筋トレ」は学生時代に力を入れてきたテーマとして、就職活動でアピールしても問題はありません。
企業が面接での回答として学生に求めるのは「何に力を入れてきたか」ということより、さらに本質的な「どのようにして何のためにその活動に力を入れてきたのか」ということになります。
ですので、筋トレに力を入れたことを就職活動でアピールしても問題はないのです。
大切なのは「求められた回答ができているか」「答えや過程は論理的な構成で話されているか」ということです。
では、それらをどのように実現すれば良いのか、以下で詳しく解説していきます。
【筋トレのガクチカ】ガクチカとは
そもそも、この「ガクチカ」とは一体何の略かご存知でしょうか。
「ガクチカ」とは「学生時代に力を入れたこと」の略であり、多くの企業が就職活動の面接で学生にこの質問を投げかけます。
力を入れたことは、どのようなジャンルでも構いません。
学業やサークル・アルバイト・留学の経験などは人によってさまざまです。
ここで押さえておきたいのは、ガクチカは「結果よりも過程」が重視されるということです。
どんなことを成し遂げたかということよりも、成し遂げるためにどんな工夫や思考を凝らしたのかということの方が面接では重視されます。
その過程でどのような行動を取ったのかというポイントから、「その学生がどのような人物か」を判断するために、過程や行動が重視される傾向にあります。
【筋トレのガクチカ】企業がガクチカを聞く意図
ガクチカを答えるにあたって意識しておきたいのは、企業側がどのような意図を持ってガクチカを聞いているのかを把握しておくことです。
質問の意図を意識することで、企業側が実際に聞きたいことを意識しながら回答できるようになります。
面接では短期間で自分の良さを知ってもらう必要がありますので、以下に挙げるポイントを参考にして回答するようにしてください。
人間性と価値観
1つ目のポイントは、「面接を受ける学生の人間性と価値観を知るために聞いている」ということです。
学生時代の経験から、今目の前にいる面接を受けている学生が「どのようなことに関心・興味があるのか」「どういったケースでがんばることができるのか」といった、モチベーションの根源を探っているのです。
また、過去の学生の経験や行動から、その学生が入社後にどのような場面で活躍できる可能性があるのかを予想できるので、ガクチカは採用活動をする際の重要なツールとも言われています。
企業とのマッチ度
「企業と学生がどのくらいマッチしているのか」というのもガクチカから判断できます。
先ほど説明したように、企業はガクチカからその学生の人間性や価値観を探っています。
自社の企業理念や業務内容と明らかに価値観が合わない学生を採用してしまったら、ミスマッチのために早期に退職されてしまうかもしれません。
1人の学生を採用するにあたって多額のコストがかかっていることを加味すると、学生のミスマッチは企業にとっても大きな損失となります。
両者に不利益を与えてしまうミスマッチを防ぐために、マッチ度をあらかじめ推測することは企業にとっても非常に重要な作業なのです。
熱意
ガクチカは、就活生の「熱意」がどのくらいあるのかを図ることもできます。
当然ながら、企業は「やる気のある学生」を求めています。
自発的に考えて動くことができて、自社で働きたいと思っている学生であれば、企業は「採用したい」と思うのは当然のことです。
ガクチカは、自分がどれだけ熱意を持って、学生時代に1つのことに集中して取り組んできたのかをアピールすることができるチャンスの場です。
貴重な機会を利用して、積極的に熱意をアピールしましょう。
過去の経験から何を得たのか
「過去の経験からどのようなことを得たのか」ということを知るために、ガクチカが使われることも少なくありません。
先ほども説明しましたが、企業は学生時代の経験がいかにすばらしいのかを聞きたくてガクチカを聞いているわけではありません。
どのような試行錯誤や努力をした結果、何が自分の中に残ったのかということをチェックしています。
実際に企業で働くとなった場合に、それらの経験をどのように活かすことができるのかということまで伝えられるように準備しておくと良いでしょう。
【筋トレのガクチカ】筋トレからアピールできること
では、実際にガクチカで「筋トレ」をエピソードとして話す場合、どのようなことを企業にアピールできるのでしょうか。
筋トレの経験から伝えられることは、大きく3つ挙げられます。
「継続力」「精神力」「分析力」です。
しかし、ここで挙げる3つの力はあくまで一例にすぎません。
自分自身が筋トレに力を入れてきた中で、ほかに身についたと思われる力があれば、ぜひそれらもアピールしてみてください。
継続力
1つ目は「継続力」です。
筋トレというと、当然ながら「キツいこと」というイメージがあります。
実際に筋トレを継続してきた方ならわかるかもしれませんが、筋トレはすべてが結果に結び付くわけではない、キツくて地道な取り組みになります。
この「キツくて地道なことを継続する」というのは、誰でも簡単に成し遂げられることではなく、社会人になってからも非常に重宝される力のひとつなのです。
結果にすぐに結び付かないことでも、自分なりに工夫してきたからこそ、筋トレを続けられたはずです。
その道筋で自分自身が経験したことや意識した行動を、具体的に順序立てて説明しましょう。
あなたがどれだけ「継続力」があるのかどうかをアピールできる、絶好のチャンスとなります。
精神力
2つ目は「精神力」です。
筋トレは、「やればやるだけ結果が出る」というわけではありません。
やりすぎてしまえば体に過度な負荷がかかり、場合によってはケガや故障につながってしまいます。
また、自分に甘えて好きなものばかり食べてしまえば、これまでの努力が水の泡になってしまうこともあるはずです。
せっかく計画を立てて努力を続けていても、なかなか結果に結び付かず、うまくいかないことの連続かもしれません。
しかし、それらの困難や誘惑に負けずに諦めそうになったときに、「どのようにして乗り越えたのか」ということを伝えられれば、強い精神力を持っているということをアピールできます。
なお、これは筋トレに限った話ではなく、自分自身に困難が降りかかった際にどのように対処するかという未来の行動にも結び付けて話すこともできます。
分析力
最後は「分析力」です。
どのようなことも計画的に行うことは重要で、筋トレもそのひとつです。
スケジュールやメニューの管理を適切に行い、さらにはそれらのメニューをこなした結果はどうだったのかのフィードバックを行い、そのフィードバックを通じて次のトレーニングをどんなものにするのかを定める必要があります。
このフィードバックが適切であれば、次回のトレーニング時にその状況に合ったトレーニングを行うことができます。
自分自身が行ったトレーニングがどれほど適切だったのかを見極める力が「分析力」です。
自分の行動やトレーニングを振り返り、どのように行動に移したのかが伝わる実際のエピソードを話せると、面接官に「分析」までこだわって筋トレを行っていたことをアピールすることができます。
【筋トレのガクチカ】ガクチカで筋トレをアピールする際のポイント
筋トレは、自分へのトレーニングになるだけでなく、社会人になった後に必要になるさまざまな力を備えることができる有効な取り組みです。
ここからは、ガクチカで筋トレの経験をアピールする際のポイントについていくつかご紹介します。
動機と目的を明確にする
1つ目のポイントは、「動機と目的を明確にする」ということです。
先ほど「筋トレをすると継続力がつく」と説明しましたが、この継続する力は、筋トレでガクチカを語るうえで欠かせない要素になっています。
筋トレを始めた頃の自分を思い出し、「なぜ筋トレを始めようと思ったのか」「何のために筋トレを継続できたのか」ということを書き出してみてください。
諦めずに継続することができたヒントが、必ずそこに隠れているはずです。
それらの事実を明確に具体的に述べることができれば、「明確な理由を持って物事を継続することのできる人」として認識してもらえるようになります。
また、筋トレを始めた動機と継続し続けられた理由に一貫性があれば、「継続力」の強さがより強調されるためぜひ意識してみてください。
筋トレから得た継続力や精神力をどう仕事に活かせるか伝える
2つ目のポイントは、「筋トレでの経験を入社後の仕事にどのように活かせるのか」を伝えるということです。
先ほども説明しましたが、筋トレそのものをがんばったエピソードだけでは不十分で、良いアピールにはなりません。
筋トレという夢中に慣れたものを通じて、あなたが身につけた精神力や継続力を、今後社会に出て働く際に具体的にどのように活かせるのかを、具体的に言い換える必要があります。
あなたの精神力や継続力が入社後の業務にどのように活かせるのかしっかりと分析し、それらを端的にまとめて回答しましょう。
その際に、志望する会社の業務内容が明確であればあるほど志望度が高いと判断されるので、忘れずに押さえておくようにしてください。
ほかの就活生との差別化を意識する
3つ目のポイントは、「ほかの就活生との差別化」を意識することです。
会員制の安いジムなどが増えていることもあり、筋トレは学生時代に打ち込んだものとして決して珍しいものではなくなっています。
ほかの就活生が同じように「筋トレ」の経験をガクチカとして取り入れていた場合、他者とは違う内容を話すことで差別化を図る必要があります。
実際に、熱心に筋トレに打ち込んできたことのある学生なら自分なりの工夫をしてきたかと思いますので、それらをまとめてエピソードを語りましょう。
ありきたりなものではなく、自分ならではの動機や目標をエピソードに入れることで、ほかの就活生に埋もれることなくオリジナリティをアピールすることができます。
面接時に成果が現れるように調整する
最後のポイントは、「面接時に筋トレの成果が現れるように調整する」ということです。
どれだけガクチカで筋トレのエピソードを話していたとしても、実際に面接をしているときに、その成果が見られないと、場合によっては「話を盛っているのではないか?」と疑われてしまうでしょう。
筋トレの成果が実際に現れていると、ガクチカそのものに説得力が増します。
また、「忙しくて時間が作りづらい中でもトレーニングを続けることができる」というアピールにもなりますので、比較的見えやすい部位を鍛えることをおすすめします。
具体的には、肩やお腹、腕などがおすすめです。
「腹筋を割る」「力こぶを作る」など、自分にとってやりやすい目標を掲げて取り組んでみてください。
【筋トレのガクチカ】ガクチカの基本構成
ここでは、ガクチカの基本的な構成について解説します。
基本的な構成に沿って作ることで、論理的でかつ端的なわかりやすい文章にすることができます。
オリジナリティを加える前に、まずは基本をしっかり押さえましょう。
結論
基本的なことですが、最初に「結論」を述べることを意識しましょう。
これからどのような話をするのかを最初に説明することで、話全体の輪郭が見えてくるようになります。
逆にこの導入の部分がわかりにくいと、その後のエピソードがいかにすばらしいものであっても、面接官の印象に残りづらくなってしまいます。
また、結論を先に話すことによって話全体の流れを整理することができるので、自分自身も落ち着いて話を進めていけるようになるでしょう。
動機
結論を述べたら、その次に「なぜ筋トレを始めようと思ったのか」という動機の部分を話します。
何もきっかけがなく筋トレを始めるということは考えにくいので、この動機に関しては過去の経験をもとに自分の率直な意見を述べても問題ありません。
大切なのは、「どのような動機ではじめ、なぜ継続することができたのか」という流れです。
この動機に関しては、オリジナリティを出しやすい部分になるので、できるだけわかりやすく端的に話しましょう。
目的と課題
次に述べるのは目標と課題です。
何かしらの動機があって筋トレを始めた先には、成し遂げたい目的や解決したい課題があったからでしょう。
ここでは、実際に自分が筋トレを行ううえで掲げていた目標や、その目標達成を阻害する要因となった課題を述べます。
これらは過去の自分の経験ですので、体験した通りに具体的に話すことが、周りの就活生との差別化につながります。
また、自分自身の中で物事を客観的に捉えて淡々と目標達成に向けて努力ができること、すなわち「継続力」や「精神力」のアピールにもつながるので、ぜひ押さえておくようにしてください。
取り組みと結果
目標と課題を述べたら、実際にそれらの達成や解決に向けて「具体的にどのような行動を取ったのか」ということを端的に述べましょう。
この部分は、課題に対する「解決能力」や「分析力」をアピールするポイントになります。
たとえば何かしらの課題があって、その課題の解決に向けて行動を取ったとしましょう。
結果的にその行動が適切ではなく失敗してしまったという経験でも、「失敗後にどのように行動したのか」ということを話せば、失敗から分析してポジティブに次の行動に移せるということをアピールできます。
結果にこだわらず、あなたのしてきたことを客観的に振り返るようにしてください。
学び
最後に述べるべきポイントは「学び」です。
筋トレという経験を通じて、自分自身が得た学びを考えて具体的に言語化してみましょう。
単に筋トレといっても、そこから得る気づきや学びは人それぞれ異なるはずです。
どのくらい真剣に筋トレに向き合っていたのかを伝えるには、この部分を明確にすることが重要です。
また、筋トレに対する真面目な姿勢は、「入社後にどれほど真摯に業務と向き合うのか」という面において評価されることもあります。
このポイントはほかの就活生との差別化にもつながりますので、きちんと自分の言葉で表現するようにしましょう。
【筋トレのガクチカ】筋トレのガクチカの例文
それでは実際に、筋トレをガクチカとして話す際の例文を2つご紹介してまいります。
ここで紹介するものはあくまで例文ですので、これらをもとに自分なりの体験を加えてオリジナリティのある文章を作るようにしてください。
部活動
中学生のときにサッカーを始め、10年近くサッカーをしてきましたが、大学に入って初めてぶつかった壁がありました。
それは、体力だけでは解決できないボールのコントロールです。
私は比較的体力もあり、何となくサッカーを続けてきましたが、大学に入ってから自分の基礎的な体力だけではこれ以上技術が向上しないということに気がつきました。
「基礎から体を作らなければ、ただ闇雲に体を動かすだけで効率も悪くなってしまう」ということに気づき、その日から筋トレに励むようにしたのです。
最初は闇雲に筋トレを行っていましたが、なかなか思うような結果が出ず、一時は筋トレ自体をやめかけたこともありました。
そこで、筋トレに詳しい友人に下半身を強化するための筋トレメニューを教えてもらい、実践してみたところ、これまで感じなかった成果を実感するようになりました。
この経験から私が学んだのは「目標を立ててそのための技術や知識をインプットすること」の重要さです。
これらの経験をもとに、貴社に入社した際も「効率の良いやり方は何か?」を常に考えながら目の前にある課題や問題の解決に取り組んでいきたいと考えています。
ダイエット
もともと太りやすい体質であったため、これまでにもいくつかのダイエットは経験してきましたが、どれもうまくいかずにすぐにリバウンドしていました。
そこで始めたのが「筋トレ」です。
正直運動や体を動かすことは苦手だったので筋トレには抵抗がありましたが、いつまでもできない自分に言い訳をすることが悔しく、苦手な筋トレに励むことにしたのです。
挫けそうになることも何度かありましたが、筋トレを1日に30分だけでも続けていくうちに、痩せるペースこそ遅いもののリバウンドをせずにいられることに気がつきました。
そこからはやり方を自分に合ったスタイルに固定し、毎日無理なく継続することに注力して筋トレを行いました。
その結果、筋トレを始める前は70k近くあった体重が、今では55kg前後を常にキープしています。
これらの経験から「苦手意識を持つ前にトライしてみる」ということの重要性を学びました。
貴社に入社した後も、何事もやる前に判断するのではなく、「まずは挑戦して改善する」ということを心がけながら目の前にある仕事に取り組もうと考えています。
趣味
ボディビルダーの関東大会で入賞することを目標に掲げ、日々筋トレに励んできました。
ボディビルの大会に出るには、いくつか細かい規定をクリアしなければなりません。
そのためには、厳しい食事制限や毎日の筋トレなどをこなす必要がありました。
大学3年の夏に行われたボディビルダーの関東大会の地区予選では予選を通過しましたが、その後の選考で落ちてしまったのです。
そこから原因を分析し、自分の弱点である「筋肉のバランスの悪さ」を克服するために、全体的に万遍なくトレーニングを行うようにしました。
その結果、今年度の地区予選を見事に通過し、さらに入賞することもできました。
なお、この就職活動を終えたら次の大会が待っているため、現在は就職活動と並行して毎日筋トレを行っています。
私は趣味である筋トレを通じて、どんな状況であっても妥協せずに、自分の決めた目標を達成するために真摯に取り組むことの大切さを学びました。
貴社に入社後は、目の前にある仕事に真摯に取り組み、与えられたノルマをしっかりとクリアしたいと考えています。
まとめ
今回は、ガクチカのテーマで「筋トレは使えるか?」について解説しました。
どのような経験であっても、自分なりに真剣に打ち込んだことであれば、必ずガクチカとして話すことができます。
自信を持って面接で話せるように、これまで自分がどのようなことを意識して筋トレを行ってきたのか、どのような結果を出してきたのかを今一度しっかり思い出してみましょう。
また、自己分析と同じくらい、志望する企業の企業分析もしっかりと行うようにしてください。
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