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営業職の職務経歴書の職務要約で評価してもらう書き方とは

営業職の職務経歴書の職務要約で評価してもらう書き方とは

目次
  1. はじめに
  2. 【営業】職務経歴書における職務要約とは
  3. 【営業】職務要約を記載する際のポイント
  4. 【営業】職務経歴書の職務要約で担当者が確認するポイント
  5. 【営業】職務要約を書く際に注意するポイント
  6. 【営業】職務要約に書ける実績がない場合
  7. 【営業】職務経歴書の職務要約の書き方・例文
  8. 【営業】業界別|職務経歴書の職務要約の書き方・例文
  9. 職種別|職務経歴書の職務要約の書き方・例文
  10. まとめ

はじめに

転職活動において、職務経歴書はあなたのこれまでのキャリアを採用担当者に伝える重要なツールです。

なかでも冒頭に記載する「職務要約」は、第一印象を左右する非常に大切なパート。

限られたスペースで、あなたの強みや実績を簡潔かつ魅力的に伝えることが求められます。

職務要約は、いわば「自己PRの要約版」。

採用担当者が最初に目を通す箇所であるため、ここで興味を引けるかどうかが、次の選考へ進むかどうかを大きく左右すると言っても過言ではありません

この記事では、職務経歴書の中でも特に重要な「職務要約」に焦点を当て、業界別・職種別の具体例を交えながら、効果的な書き方をわかりやすく解説していきます。

【営業】職務経歴書における職務要約とは

営業職の職務経歴書において、職務要約はあなたの実績やスキルを短い文章で端的に伝える重要なパートです。

採用担当者が最初に目にするこの部分で、どれだけ印象を残せるかが、ポイントです

ここでは、営業職に特化した職務要約の項目や役割について解説します。

職務経歴書の項目

職務経歴書には「個人情報」「職務経歴」「保有資格・スキル」「自己PR」など、さまざまな項目がありますが、その中でも特に重要なのが「職務要約」です。

職務要約は、採用担当者が最初に目を通すパートであり、「この先も読み進めるべきか」を判断する材料になります。

自分のキャリアの全体像や強みを、200〜400字程度で簡潔にまとめましょう。

ポイントとしては以下の3点を押さえると効果的です。

  • 経験年数と業界:「◯年の営業経験(◯◯業界)」など、具体的な数字で示す
  • 主な実績:「売上120%達成」「新規開拓数トップ」など、成果は数値化して伝える
  • 強みとなるスキル:「提案力」「関係構築力」など、自分の武器を明確にする

詳細は後の項目で説明するため、読み手の興味を引く要素に絞って記載しましょう

職務要約の役割

職務要約の役割は、志望者のキャリアを採用担当者に端的に伝えることです。

売り手市場の昨今においては、採用担当者の業務はさらに煩雑になってきています。

さまざまな業務に対応しなければならない採用担当者は、職務経歴書の冒頭部分のみを読んで書類選考の合否を判断してしまうことも少なくありません。

つまり職務要約の出来によって、その後の面接などに進む合否が決まってしまう可能性があるのです

そのため職務経歴書における職務要約は、採用担当者に向けたあなたの第一印象を決める重要な役割となっています。

採用担当者の第一印象を良くするためには、興味を引き、読み進めたくなるようなものにしなければなりません。

職務要約が職務経歴書に占める割合は多くはなく、重要視している人も少ない印象です。

しかしこの数行に書く内容が、他の転職志望者との差をつける部分になると言っても過言ではありません。

【営業】職務要約を記載する際のポイント

実際に職務要約を記載していく際には、以下の4つのポイントを押さえることが大切です。

職務要約を記載する際のポイント
  • 行数は3~4行にまとめる
  • 志望企業や職種に合わせた内容を書く
  • 具体的な内容で書く
  • 経歴が多岐に渡る時には、直近か在職期間が長いものを書く

それぞれのポイントについて解説していきます。

行数は3~4行にまとめる

職務要約に記載する内容は3~4行にまとめるのが最初のポイントです

前章で解説したように、採用担当者は多忙なため、職務経歴書をじっくり読む時間がないことを前提で書いていくことが必要になります。

そして職務要約は、職務経歴書の第一印象になるため、簡潔で読みやすく、短くまとめられることが必須と言えます。

そのため、3~4行でシンプルにまとめることが適切になります。

職務「要約」になるため、要約にしていない経歴をそのまま丸写しのような文章や、冗長表現を多様したものは敬遠されてしまう可能性があります。

自分の職務経歴を簡潔にまとめ、アピールしたいものがいくつかあっても、シンプルに書いていくことがポイントになります。

志望企業や職種に合わせた内容を書く

職務要約で書く内容は、志望企業や応募している職種に合わせた内容で書いていくことが大切です。

なぜなら企業側は、あなたが自社に適しているか、応募してきた職種に合っているかを見極めるために読むからです。

たとえば営業職として応募しているにも関わらず、営業職とは関係のないスキルなどを書いていても、採用担当者の興味を引くことは難しいでしょう。

前段で解説したように、採用担当者は多忙なため、端的に相手に伝える書き方が求められます。

興味を引くためには、志望している職種に合わせて、求められている人材に適した実績やスキルを書く方が良いでしょう

なお、当然ですが興味を引くために誇張した表現や嘘を書いても、その後に整合性が取れないため、避けるようにしてください。

具体的な内容で書く

3~4行で簡潔にまとめつつ、採用担当者の興味を引くためには、具体的な内容で書いていくことが必要です。

具体的な内容で書くためには、実績やスキルについて数字を交えて書いていくと説得力を増していきます。

たとえば、営業職の職務要約を書く際に実績を強調するためには、数字を用いると相手にもイメージしやすくなります

具体的には「営業売上の前年度比25%増(年間1億円売上)を達成」などです。

実績を具体的に書くことで、面接担当者もなぜその実績を達成できたのかに興味を持ちやすくなります。

経歴が多岐に渡る時には、直近か在職期間が長いものを書く

何度か転職を繰り返しており、経歴が多岐に渡る時には、直近に在籍した企業か在職期間が最も長いものを書いていくと良いでしょう

なぜなら、直近のものであれば記憶が鮮明のため、具体的に職務要約を書きやすく、在職期間が最も長いものであればエピソードなどが豊富にあると考えられるからです。

さまざまな経歴をすべて要約に詰め込もうとした場合、ダラダラと長い文章になってしまい、採用担当者に伝えたい内容もぼやけてしまう恐れがあります。

前段で解説したように、アピールしたいものがいくつかあっても、シンプルに書いていく意識が大切です。

あくまでも、職務経歴書の第一印象を良くするという観点から書いていくことを忘れないようにしましょう。

【営業】職務経歴書の職務要約で担当者が確認するポイント

職務要約を読む採用担当者が何をポイントに読んでいるかを、きちんと確認しておくことも質の高い職務要約を書くためには大切です

採用担当者は主に、以下のポイントを確認しながら読み進めています。

担当者が確認するポイント
  • “何を”取り扱ったか
  • “誰を”担当していたか
  • どんな”営業方法”だったか
  • どんな”実績”を挙げていたか

それぞれの確認するポイントについて解説していきます。

“何を”取り扱ったか

まずは営業職として”何を”取り扱っていたかを確認します。

“何を”とは、どんな商材なのか、どんなサービスなのかなどです。

“何を”は具体的に書くことが大切です。

たとえば、IT企業の営業として働いていた際に、セキュリティ商品を取り扱っていたと書いただけでは不十分です。

なぜならセキュリティ商品はさまざまな種類があり、パソコンに侵入するウイルスをブロックするものや、ネットワーク全体を守る統合型セキュリティ商品などがあるからです。

そのため”何を”取り扱っていたかは、採用担当者のイメージがしやすくなるように具体的に書くことが求められます

“誰を”担当していたか

“誰を”担当していたかは、言い換えれば営業職としてのターゲットはどこだったかということです。

営業職は担当している商材や地域によって、営業スタイルが異なってきます。

たとえば保険の営業として働いていた場合、個人に訪問する営業もあれば、法人営業を行なっていた場合もあります。

当然、それぞれのターゲットによって扱う商材も異なってくるため、自社の営業として採用した際にどんな営業スタイルになるかを想像させることにつながります

可能であれば、具体的な案件や取引先の数、取引先の規模なども交えられると良いでしょう。

他にも取引先で面談していた相手の役職はどのクラスかを記載するのもおすすめです。

業務担当者レベルでの商談をしていたのか、経営者に直接商談していたのかなども、イメージをしやすくするためには、重要な情報です。

どんな”営業方法”だったか

“営業方法”についての記載もあると具体的な要約につながっていきます。

たとえば「新規顧客向けの営業」や「既存顧客向けの営業」なども営業スタイルは異なるでしょう。

企業側は、あなたが誰に営業していたかを知ることで、応募している業務内容に適しているかを確認していきます

他にも飛び込み営業を行なっていた、アポイントの電話営業を行なっていた、定期訪問を行う営業だったなど、営業方法はさまざまです。

新規獲得営業と既存顧客向けの営業のどちらも経験があるのであれば、それぞれの営業がどれくらいの比率で行なっていたかを書いておくとイメージにつながりやすいでしょう。

どんな”実績”を挙げていたか

営業職として、どんな実績を挙げていたかを記載していきます。

企業営業は数字の実績として出やすい職種でもあるので、数字を用いてアピールすることを意識すると良いでしょう

たとえば、新規契約件数や売上高、ノルマの達成率、前年度比の伸び率などです。

どれも数字で示しやすいため、自分が一番誇れる実績があれば、具体的に伝えていくことが可能です。

具体的な実績を記載することで、採用担当者が「自社でどれくらいの活躍ができそうか」をイメージできます。

他にも社内表彰の実績などがあれば、記載してみても良いでしょう。

実績を記載する際に大事なことは、抽象的な表現をしないことです。

抽象的な表現だと採用担当者に内容が伝わりづらいため、具体的な数字を用いることを意識しましょう。

なお、実績がないと感じている場合は、エピソードなどを具体的に伝えることで評価してもらえる可能性があります。

【営業】職務要約を書く際に注意するポイント

採用担当者が確認するポイントを押さえながら、記載していく中で、注意するポイントにも目を向けることが大切です。

注意するポイントは、主に以下の3点が挙げられます。

職務要約を書く際に注意するポイント
  • 誤字・脱字に注意する
  • わかりやすい文章を意識する
  • 書いた後は第三者にチェックしてもらう

それぞれの注意するポイントについて、具体的に解説していきます。

誤字・脱字に注意する

職務要約に限らずですが、企業に提出する書類は誤字・脱字に注意が必要です。

誤字・脱字が多い文書は、採用担当者の心象が悪くなってしまうため、きちんとした漢字を調べるのはもちろんのこと、読みやすい文字で書いていくことを意識しましょう。

美しい文字で書かれている文章は、必然的に採用担当者が読みやすいと感じてもらえます。

自分が読むのではなく、相手に読ませる文章になるため、最低限のマナーを守り、丁寧に職務要約を書いていくことが大切です

誤字・脱字に不安がある場合には、ノートなどに下書きを行い、文字のバランスや誤りがないかを確認してから、清書していくのがおすすめです。

わかりやすい文章を意識する

職務要約を誤字・脱字なく書いたとしても、採用担当者に読みにくい文書と思われてしまうと、最後まで読まれない恐れがあります。

とくに採用担当者が読む職務要約は、あなたのものだけとは限りません。

毎日、いくつもの職務要約を読むため、他の転職志望者と比較して読みやすい文章かを判断されます。

相手にわかりやすい文章とするためには、「一文を短くする」「結論を最初に述べる」「読みやすいレイアウトになっている」などが挙げられます。

ダラダラと長い文章だと、読み手には伝わりづらいと感じられてしまうため、一文は50文字以内にするなど意識をすると良いでしょう

また、結論を最初に述べる方法は「PREP法」と呼ばれています。

PREP法とは、要点(Point)→理由(Reason )→具体例(Example)→要点(Point)の順で構成されている文章のことで、文章としての伝わりやすさはもちろんのこと、面接での話し方にも応用できるものです。

自分で書いた文章をなんども復唱して、わかりやすい文章となっているか確認していきましょう。

書いた後は第三者にチェックしてもらう

自身が書いた職務要約は、第三者にチェックしてもらうことで、わかりやすい文章となっているかなどを客観的に知ることが可能です。

自分の中では、わかりやすいと感じていても、他の人が読むとわかりにくいと感じることは少なくありません。

自分の文章を読んでもらい、読み手の意見を聞き、改良することで、より良い職務要約になっていきます

最も良い方法は、転職エージェントに確認をしてもらうことです。

転職エージェントは、あなた以外の転職志望者の職務要約も読んできており、客観的に良い職務要約かを判断してくれます

また、あなたが志望している企業が求める人材も理解しているため、企業が興味を引くような文章などをアドバイスしてくれます。

自分一人で良い文章だと判断するのではなく、必ず第三者に確認をしてもらうようにしましょう。

【営業】職務要約に書ける実績がない場合

自分の中で職務要約に書けるような実績がないと感じている場合には、以下の2つの方法を行なってみてください。

それぞれの方法を行うことで、実績は見つかっていきます。

職務ようやくにかけるような実績がない時にするべきこと
  • 自己分析を深掘りする
  • 実際に比較表を作成して工夫した点を洗い出す

それぞれの方法について、具体的に解説していきます。

自己分析を深掘りする

実績がないと感じている場合、自己分析の深掘りができていないケースが多いです。

具体的には、仕事の棚卸しになります。

実績となると、大きな案件を受注したなどが見栄えが良いため、自分にはないと考えがちですが、大きなものでなくても実績にはなり得ます

たとえば、あなたの営業成績が部門の中で上位であれば、他の営業職と比較しても優れていると言えます。

また、過去の自分自身と比較しても良いでしょう。

1年目より2年目、3年目の方が営業成績が良ければ、その理由は何でしょうか。

自分なりに行なった工夫や考えていた点などがあれば、十分な実績になります。

実際に比較表を作成して工夫した点を洗い出す

繰り返しになりますが、職務要約は具体的に書くことで採用担当者の興味を引くことにつながります。

具体的に書くためには、数値が効果的なため、自分の実績を数値化するために比較表を作成してみると良いでしょう

たとえば、前年度比の比較で営業成績が〇〇%伸びたなどはわかりやすいでしょう。

他にもアポイント件数が6ヵ月続けてノルマを達成し、見込み顧客の割合が〇〇%増加したなども十分な実績です。

採用担当者は、あなたの職務要約を初めて読むため、数値化されていることでイメージがしやすくなります。

自分自身がこれまで行なってきたことは、すべて実績と言っても過言ではありません。

さまざま部分を比較して、伸びている点はなぜ伸びたのか、工夫した点はどんなことかを洗い出していくことで、実績を見つけていきます。

【営業】職務経歴書の職務要約の書き方・例文

営業職と一口に言っても、法人営業・個人営業など、営業スタイルによってアピールすべきポイントは大きく異なります。

そのため、職務経歴書に記載する「職務要約」も、自分のキャリアや実績に合わせた内容で作成することが重要です

ここからは、営業職の職種別に職務要約の例文を紹介します。

記載の際に意識したいポイントも併せて解説しているので、実際の職務経歴書作成時にぜひ参考にしてみてください。

法人営業

食品メーカーの営業として、5年間にわたって既存顧客へのソリューション提案営業を行なってきました。

さまざまなスーパーマーケットやコンビニエンスストア、飲食店など約20社の担当を請け負っておりました。

1年目はなかなか成果が出ず、目標が未達に終わってしまいましたが、定期的な訪問によるニーズのヒアリングや仮説検証の営業スタイルを実践することで、最適なソリューション提案の実現を続けて参りました。

結果として、2年目以降は予算達成率100%を継続して達成し、最終の5年目では予算達成率180%にまで至りました。

法人営業の職務要約では、相手がどのようなクライアントであったか、どのような手法で売上を出していたかを明確にすることが大切です。

上記であれば、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどのクライアント、仮説検証の営業スタイルを実践などです。

また実績については、予算達成率で表現しています。

予算は担当営業によって変わってきますが、目標に対してきちんとアプローチして達成したことは大きなアピールポイントになります。

予算が未達だった場合には、前年度比で〇〇%の売上アップを実現させたなどに書き換えるのも良いでしょう。

個人営業

不動産会社に新卒で入社してから5年間にわたって、戸建て住宅の販売営業として、一人暮らしやご家族向けの個人のお客様に対して営業を行なってまいりました。

戸建て住は、人生の中でも大きな買い物のため、懇切丁寧な説明を常に心掛けながら、お客様に親しみを持ってもらう営業を心掛けていました。

結果として毎期の予算達成を入社以来、継続して達成し続けたことはもちろんのこと、新規開拓営業も同時に行い、担当エリアにおける見込み顧客の発掘にも尽力し、こちらも目標件数の120%達成を実現しました。

個人向けは新規開拓営業が基本となることがほとんどです。

新規開拓営業は、ルート営業よりも長期間にわたって顧客の接点を保つ必要があるため、顧客との関係構築力や工夫した手法などは採用担当者が知りたいポイントです。

加えて実績が積み重なると大きな強みとなります。

また、上記の例に挙げた不動産や保険の営業など専門性の高い商材を扱っていることも多いため、積極的にスキルや知識をアピールするのも良いでしょう。

【営業】業界別|職務経歴書の職務要約の書き方・例文

営業職への転職を目指すうえで、職務経歴書の中でも特に重要なのが「職務要約」です。

採用担当者が最初に目を通すこのパートで、あなたの営業力や成果を端的に伝えることができれば、書類選考を通過できる可能性はぐっと高まります

しかし、職務要約には何を、どこまで、どのように書けばよいのか迷う方も多いはず。

業界や営業スタイルによって、アピールすべきポイントも異なります。

ここからは、

  • IT営業
  • MR
  • 医療機器営業
  • 不動産営業
  • 保険営業など

    業界別に職務要約の書き方と例文を紹介します。

    それぞれの職種に合わせた実績の伝え方やポイントも解説していますので、自分のキャリアに合った表現を見つける参考にしてみましょう。

    IT営業

    新卒で入社して以来、5年間にわたって医療機関に対する電子カルテなどの医療システムやUTMなどのセキュリティシステム、インフラシステム環境構築などのソリューション提案を行なってきました。

    主に既存顧客に対しての提案を行なっており、定期訪問によるニーズの把握はもちろんのこと大規模な医療システムの入れ替えも行なってきました。

    入社以来、毎期予算達成を実現しており、昨年には新医療システムを社内で初めて導入した実績が認められ、社内表彰に至っています。


    IT営業は民間企業から行政、医療機関などあらゆる顧客を担当するケースがあります。

    ITはインフラとしての役割も担っているため、高い専門知識が問われる場面も多く、顧客への理解もより深いものが求められます。

    他にも取り扱っている商材やサービスに具体的なものがあれば、明確に伝えていくのもおすすめです。

    また、ITに関する知識やスキルがあれば、積極的にアピールすると良いでしょう。

    ITパスポート等の資格を持っていることもアピールポイントになります。

    MR

    首都圏の開業医担当として3年間にわたって、MR業務を行ってまいりました。

    取り扱っている医薬品には、抗がん剤や血液凝固剤などがあり、担当地域における採用件数10%アップを達成しております。

    営業スタイルとしては、ドクターとの定期接触を心掛け、自身で作成した営業管理表を元に接触回数を増加させていきました。

    さらにシンポジウムなどの企画や運営なども行い、新たな販路の開拓を行っていきました。

    こうした営業を行った結果、直近の営業売上は過去最高を記録しています。


    医療機関を顧客に営業を行う専門性の高い知識が求められます。

    そのため自身が持っている知識などは、具体的に余すことなく記載していくことが大切です。

    担当していた領域や製品の種類などは相手にイメージをつけやすくするためにも必ず記載したいところです。

    また、どのような医療機関に対して営業を行っていたか、実績はどのようなものかも記載していくと良いでしょう。

    売上が芳しくない場合、研究会やシンポジウムの企画件数などを強みにできないかといった視点も良いでしょう。

    医療機器営業

    整形外科・脳神経外科を中心とした病院・クリニックを対象に、医療機器の提案営業を5年間担当してまいりました。

    取り扱い製品は、手術用内視鏡、人工関節、画像診断装置など多岐にわたり、特に内視鏡分野では新機種導入の提案により、導入件数を前年比15%増加させることに成功しました。

    営業スタイルとしては、ドクターや看護師だけでなく、医療機器管理部門との信頼関係構築にも注力し、院内の課題に対して包括的なソリューション提案を実施。

    新製品のデモンストレーションや導入時の立会い、アフターサポートも積極的に行い、導入後の満足度向上にもつなげました。

    こうした取り組みにより、3年連続で社内表彰を受賞しております。


    医療機器営業では、高額製品を扱うことが多いため、製品知識だけでなく医療現場の運用や導入プロセスへの理解が不可欠です。

    どの診療科を対象にしていたか、扱っていた製品の種類、実績(導入数・売上額・前年比など)は具体的に示しましょう。

    また、単なる「売る営業」ではなく、ドクターや現場スタッフとの関係構築、提案力、技術的フォローなどの総合的な営業力をアピールするのが効果的です。

    数字で実績を示せない場合は、製品導入支援やデモ・研修実施回数などを強みに置く視点も有効です。

    不動産営業

    新築マンションおよび中古戸建を中心に、個人向けの不動産営業を5年間担当してまいりました。

    接客から物件の提案、資金計画の相談、契約・引き渡しまで一貫して対応し、年間契約件数は常に社内上位を維持。

    直近では年間契約数25件を達成し、売上目標比110%を記録しています。

    営業スタイルとしては、飛び込みやポータルサイトからの反響対応に加え、定期的な顧客フォローを徹底し、紹介件数の増加にもつなげてきました。

    FP(ファイナンシャル・プランナー)資格を活かし、住宅ローンや税制面のアドバイスを交えた提案を行うことで、お客様の不安を解消し、成約率の向上に貢献しています。


    不動産営業では「どのような物件を」「どんな顧客に対して」営業していたかが明確に伝わるように記載しましょう。

    新築・中古・戸建・マンション・賃貸・法人営業など、扱っていた分野は具体的に示すと効果的です。

    また、反響営業・飛び込み・紹介など営業手法や、契約件数・売上・成約率といった実績を数字で示すと説得力が増します。

    FPや宅建などの資格がある場合は、それを活かした営業スタイルの工夫もアピールポイントになります。

    実績に加え、「顧客の不安を取り除く提案力」や「契約後のフォロー」など、信頼関係を築く力を補足できるとより魅力的な要約になります。

    保険営業

    個人・法人向けの生命保険および損害保険を中心に、保険営業を7年間担当してまいりました。

    新規顧客の開拓に加え、既存顧客への継続提案にも注力し、直近3年間は契約継続率90%以上を維持。

    年間契約件数は常に目標を達成し、直近では年間新規契約42件を獲得しました。

    営業スタイルとしては、お客様のライフプランや事業計画に合わせた提案を行い、ニーズの深掘りから設計・提案・アフターフォローまで一貫して対応。

    社内でのロールプレイング研修の講師も担当し、若手の育成にも携わっています。

    これらの実績により、社内MVPを2度受賞しました。


    保険営業では、「どのような保険商品を」「どのような顧客に対して」「どのような提案スタイルで」営業していたかを明確にすることが重要です。

    生命保険、医療保険、損害保険などの取り扱い商品は具体的に記載しましょう。

    また、契約件数や継続率、紹介数、表彰歴など、数値で成果を示すと説得力が増します。

    個人向け・法人向けのどちらを中心にしていたか、どのような課題に対して提案していたかも記載できると、営業力の幅が伝わります。

    さらに、コンサルティング営業やアフターフォロー、教育・育成実績なども盛り込むと、実績だけでなく人間力もアピールできます。

    職種別|職務経歴書の職務要約の書き方・例文

    職務経歴書の中でも、冒頭に記載する「職務要約」は採用担当者の目に最初に触れる重要なパートです。

    限られたスペースの中で、これまでのキャリアや実績、強みをどれだけ的確に伝えられるかによって、書類選考の通過率にも大きく影響します

    ただし、職種によってアピールすべき内容や書き方のポイントは異なります。

    事務・販売・エンジニア・企画など、それぞれの職種での経験を効果的に要約するには、適切な表現や構成が必要です。

    ここからは、主要な職種ごとに職務要約の記載例と書き方のポイントを紹介します。

    事務職

    建設業界の中小企業にて、一般事務および営業事務として4年間勤務してまいりました。

    主な業務は、見積書・請求書の作成、契約書管理、電話・来客対応、勤怠管理など多岐にわたり、社内外の調整業務を幅広く担当していました。

    業務の効率化にも取り組み、Excelでのマクロ活用や業務マニュアルの作成を通じて、月次処理にかかる時間を約20%削減。

    突発的な依頼にも柔軟に対応し、社内の「縁の下の力持ち」として信頼を得てきました。

    加えて、営業部門との連携を円滑に進めることで、受注処理のミスや遅延を大幅に減少させ、社内評価の向上にもつながっています。


    事務職は業務範囲が広く、企業によって任される内容も異なるため、「どのような業界で」「何を担当していたか」を具体的に示すことが大切です。

    たとえば、「請求書作成」「データ入力」「勤怠管理」「庶務」などの業務内容を明記しつつ、それに加えて効率化の工夫やサポート実績をアピールできると好印象です。

    また、事務職は定量的な実績を出しにくい傾向にあるため、業務時間の削減、対応件数、ミスの減少など、改善成果や貢献度を数値で表す工夫も効果的です。

    「正確性」「調整力」「柔軟性」など、事務職ならではの強みを自然に織り込むことで、より説得力のある職務要約になります。

    販売

    アパレル業界のセレクトショップにて、販売スタッフとして4年間勤務してまいりました。

    店舗での接客・販売はもちろんのこと、在庫管理、ディスプレイ変更、スタッフ育成、SNSを活用した集客など幅広い業務を担当しておりました。

    特に接客面では、お客様一人ひとりの好みや体型に合わせたスタイリング提案を得意とし、顧客からの指名率は常に店舗内トップを維持。

    繁忙期には売上前年比130%を達成した実績もあります。

    また、Instagram運用を任され、フォロワー数を半年で2倍に伸ばし、来店促進にも貢献しました。


    販売職では、単なる「モノを売る」だけでなく、「接客力」「提案力」「店舗運営力」など多様なスキルが求められます。

    そのため、何をどのように売っていたか、どのような成果を上げたかを具体的に伝えることが重要です。

    たとえば、

    • 商品カテゴリ(アパレル、家電、化粧品など)
    • 担当業務(販売、VMD、在庫管理、スタッフ教育、SNS運用など)
    • 実績(売上目標の達成率、指名率、SNS経由の来店数など)

    などを盛り込むことで、あなたの販売スキルをより明確にアピールできます。

    数字やエピソードで裏付けることで、採用担当者にも説得力のある内容になります。

    エンジニア

    SIer企業にて、業務系Webシステムの開発を中心に5年間従事してまいりました。

    要件定義から設計・実装・テスト・運用保守まで一貫して対応し、主な開発環境はJava/Spring Boot/Oracle。

    製造業向けの在庫管理システムではリーダーとして5名のチームをまとめ、プロジェクトの納期厳守・品質向上に貢献しました。

    また、社内の標準化ルール整備やコードレビュー体制の構築にも携わり、若手エンジニアの育成にも注力。

    技術力に加え、チームワークやマネジメント力も評価され、直近では年間MVPを受賞しております。


    エンジニア職では、担当フェーズ・開発環境・案件規模・実績などを明確に記載することが非常に重要です。

    自分が携わった役割(例:要件定義のみ/設計から保守まで一貫対応/チームリーダーなど)を具体的に伝えることで、スキルレベルや経験の幅が採用担当者に伝わりやすくなります。

    あわせて、使用技術(言語、フレームワーク、DBなど)や、プロジェクトでの成果(例:納期遵守率、パフォーマンス改善率、バグ件数減少など)を数字やエピソードで補足できると、さらに説得力が増します。

    また、技術力だけでなく「コミュニケーション力」「課題解決力」「育成・マネジメント経験」などもアピールできると、総合的な評価につながります。

    企画

    食品メーカーにて商品企画担当として4年間勤務してまいりました。

    市場調査・競合分析から新商品アイデアの立案、コンセプト設計、試作品開発、販促提案まで一貫して携わり、年間で6件の新商品をリリース。

    中でも「ごはんにかける〇〇シリーズ」は、発売3か月で売上目標の150%を達成しました。

    社内外の関係部署(開発・製造・営業・デザイナー)と連携しながら進行管理やコスト調整を行い、プロジェクトの円滑な推進に尽力。

    社内プレゼンや上層部への提案機会も多く、企画力とプレゼンテーション力の両面で高い評価を得ています。


    企画職は業界によって業務内容が大きく異なるため、「何を企画していたのか」「どこまでの工程に関わっていたのか」を明確に示すことが重要です。

    • 担当領域(商品企画、販促企画、イベント企画など)
    • 関わった工程(調査、企画立案、進行管理、効果測定など)
    • 実績(リリース数、売上達成率、受賞歴など)

    などを具体的に記載しましょう。

    また、社内外の調整力、プレゼン力、スケジュール管理力など、企画職で評価されやすいスキルも一緒にアピールできると効果的です。

    成果が数字で見えにくい場合は、「提案採用率」や「関係部署との協業数」「プロジェクト完遂率」など、定量的な補足もおすすめです。

    まとめ

    営業職の職務要約は、これまでの経験や実績を採用担当者にわかりやすく伝えるための重要な項目です。

    扱ってきた商材や担当していた顧客層、営業手法、そして成果などを具体的に記載することで、あなたの営業力がより明確に伝わります。

    特に営業職は、売上や契約数といった実績を数字で示しやすいため、職務要約の中で客観的なデータを用いることで、説得力が高まります

    丁寧に言葉を選びながら、自分の強みを簡潔かつ効果的に伝えられるよう意識して作成してみてください。

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