女性の営業転職に役立つ資格13選!おすすめ理由も併せて紹介します
営業職を目指す女性にぜひ取ってほしい資格を紹介!
難易度や取得のポイントも解説します。
近年、結婚しても共働きが多くなってきたりキャリアを追い続ける女性も増えてきたりと女性の働き方の選択肢が増えてきていますよね。
その中でも営業職は世の中には数多くの資格がありますよね。
就職そのものに活かせる資格
世の中には国家資格から検定の資格まで数多くの資格が存在します。
職種によって活かせる資格とそうでない資格がありますが、「就職そのもの」自体に活かせる王道の資格について最初に解説していきますね。
これから就職活動をする学生さんや初めて転職活動をする大西卒の方にもおすすめなのでぜひチェックしてみてくださいね。
簿記検定
「簿記」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
簿記とは、端的に言うと会社やお店のお金の流れを記帳に記録していくルールを学ぶための資格になります。
営業のみならず、お金を扱う職種はたくさんあります。
わかりやすい部分だと精算関係を担当している経理などが挙げられます。
簿記検定の難易度
簿記検定の難易度は受験する級によっても異なります。
簿記を初めて受験するとなると2級や3級あたりが主流になってくるので、今回は2級と3級について詳しく解説していきますね。
お金の知識にあまり自信がない…という方は3級から挑戦するのがおすすめです。
気になる簿記3級の難易度ですが、過去3年の受験だと平均して40%前後の合格率になっています。 (商工会議所の検定試験簿記受験者データ)
この数字だけを見るとそこまで難しくないのでは?と思う方も多いと思いますが、受験回によって合格率に大きな揺れ幅があることを忘れないでくださいね。
平均は40%前後で推移していますが、低いときだと30%を下回ることもあります。
続いて2級の難易度も見ていきましょう。
過去3年の受験の合格率は平均して20%前後になっており、3級の半分以下になっているのが分かります。
3級から2級にかけて、グッと難易度が高くなるということですね。
仕事への活かし方
簿記を活かすことができる仕事や職種はいくつかありますが、主な例としては経理・財務部員・会計事務などが挙げられます。
どの仕事もお金に関係する仕事内容を担当しているので簿記の資格や知識を活かすことが可能です。
資金調達や税務申告、入出金管理などといった業務や知識は簿記の内容にも含まれてますので転職の際にも有利に働きます。
秘書検定
秘書検定とは、社会人として働いていく上で身につけておくべき基本的な常識や知識を「秘書技能」として集約し、検定にしたものを指します。
表情や態度、振る舞い、言葉遣いなど、社会人はさまざまな面で判断されてしまいます。
1人の社会人としての一般常識を持っているという1つの判断基準にもなる資格とも捉えることができますね。
秘書検定の難易度
秘書検定には3級・2級・準1級・1級があります。
ここで覚えておいていただきたいのが、転職市場においては最低でも準1級以上でないと役に立たない可能性があるということです。
出題の多くが一般的なビジネスマナーや基礎知識なので、中には「知っていて当たり前」の問題もたくさんあります。
ですので、もしも秘書検定を武器に転職活動をしようとしているのであれば1級もしくは凖1級の取得を目指しましょう。
準1級において期待されるレベルとしては物事の判断力や対応力といった部分が大きく、中堅程度レベルの秘書像だとされています。
準1級からは二次試験として面接も実施されており、より人柄や振る舞い方なども見られるようになります。
文部科学省後援のビジネス検定サイトによると、最新の秘書検定凖1級の合格率は41.6%となっており取得がとても難しいのかと言われると、そうでも内容に捉えられます。
受験者の多くは大学生や社会人なので就職や転職のために勉強している人も多いと考えられますね。
1級についてはさらに求められるレベルも高くなります。
1級では周囲の状況や上司の仕事を理解した上で、今秘書が何をやらないといけないのかを自分で判断できる力が求められます。
最も難しい級になるのでより状況判断力が必要とされ、最新の合格率も25.4%と準1級と比較しても15%ほど低くなっています。
難易度は上がりますが、就職や転職をする際に履歴書に「秘書検定1級」の文字があると面接官の目にも留まり、有利になることが多いのでぜひ取得を目指してみてくださいね。
仕事への活かし方
ではいざ秘書検定を取得できたとして、仕事のどんな場面で活かすことができるのでしょうか?
実は、秘書検定は活かせる業界や職種があまり限定的でないことが特徴なので、どんな仕事内容であっても活かすことができるのです。
スケジュール管理から基礎的な事務スキル、人前での振る舞い方や言葉遣いなど幅広い知識をつけることができることが理由として挙げられます。
あえて挙げるとしたら、事務系の仕事や人前に立つ営業職も秘書検定の資格を活かすことができますよ。
TOEIC
学生や社会人の方であれば、1度は受験したことがあるという人も多いのではないでしょうか。
TOEICとは、“TestofEnglishForInternationalComunication”の略称で日本語に訳すと国際コミュニケーション英語能力テストとされています。
英語の語学力やコミュニケーション力を測るテストとして、世界中の約160カ国で実施されている共通テストです。
日本においても、留学や就職活動の語学力を示す際に1つの指標になることから、学生に留まらず多くの人が受験しています。
テスト内容は主にビジネスシーンや日常生活の状況などを用いた内容が多く、実生活でも活用できる語学力が身につけられます。
TOEICの難易度
既にご存知の方も多いかもしれませんが、TOIECは合格不合格といった合否パターンではなく5〜990点のスコアで評価されます。
ここではTOEICの難易度というよりかは、就職活動や転職活動において活かすことができる点数の基準と、その点数を取るために求められる語学力のレベルについて解説していきますね。
一般的に、履歴書にかけるTOEICの点数は民間企業であれば650点前後から、グローバル企業や外資系企業であれば最低でも700点が必要だとされています。
では、TOEICで650点や700点を取ろうとするとどれくらいの語学力が必要なのでしょうか?
文部科学省が出している「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」によると、TOEIC650〜700点は英検の凖1級〜1級に相当するとされています。
CEFRとは、外国語学習者の習熟度レベルを示す国際的な指標を意味しますがTOEIC650〜700点はB1に該当します。
B1のレベルを端的に表すと、通訳者がいなくてもその言語を問題なく話すことができるレベルです。
TOEIC受験者の約20%程度しかTOEIC650〜700点を取れていないので、ハイレベルな語学力が求められることを覚えておいてくださいね。
TOEICは参考書や問題集も数多くあるのでしっかり試験対策をすればての届かない点数ではないのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
仕事への活かし方
TOEIC650~700点のスコアを持っていれば、さまざまな職種や仕事に活かすことができます。
例えば一般企業であっても海外営業を導入している企業も多く、語学力があり英語で海外のクライアントとコミュニケーションが取れるのはそれだけで強みになります。
また海外コンサルタントなどもTOEICスコアが1つの基準になりますよ。
TOEIC800点を超えてくると、航空業界でのグランドスタッフやキャビンアテンダント、通訳や翻訳といった仕事の道もひらけてきます。
TOEICは1年に複数回開催されているので、ご自身の語学力レベルをチェックするためにもぜひ受験されてみてはいかがでしょうか。
営業に特化した資格
営業に特化した資格と聞いてもあまりピンと来ない方も多いのではないでしょうか。
営業職には雑談力やコミュニケーション力、提案力などさまざまなスキルが求められます。
資格がなくても働ける職種ではありますが、やはり資格を資格を持っているのと持っていないとでは転職活動や就職をする際においては資格保有者の方が有利に働きます。
今回は営業職に特化した主な資格を3つ紹介していきますね。
営業士検定
あまり聞きなれない資格かもしれませんが、営業に特化した資格の1つに営業士検定があります。
営業に必要なセールス力やマーケティングの知識を中心に学び、営業のスペシャリストを目指す資格です。
基礎的な知識だけでなく、営業戦略の視点やプレゼンテーションスキルを身につけ、実際の営業に活かすことができます。
営業士検定は「初級」「中級」「マスター」の3段階から構成されています。
初級であれば合格率は75~80%となっており、営業初心者の方でもチャレンジしやすい資格ですね。
マスターレベルになると営業のみに留まらず、経営視点や事業評価についても学ぶことができます。
営業力強化検定
営業力強化検定は「売れる営業」についてのノウハウや知識など、営業の本質的な部分を体系的に学ぶ資格になります。
ただ単に営業テクニックだと捉えてしまうのではなく、なぜ獲得率が上がるのか、どうしたら営業力を伸ばすことができるのかなどの根拠の部分を論理的に考えることが求められます。
「営業理論」「営業技術」「営業管理」の3本柱で構成されており、知識と実践をミックスさせることで、より本番に近い顧客目線で捉えたり数字的意識を持つことも可能です。
明確な合格率は発表されていませんが、正答率70%が合格ラインだとされています。
また50分の試験で1000円から受験できることもあり、現在営業職で働いている人であってもご自身の営業力を試すこともできますよ。
セールススキル検定
3つ目に紹介するのがセールススキル検定です。
上記で紹介した営業士検定や営業力強化検定は知識や営業のスキル面を重要視した内容でしたが、セールススキル検定はどちらかと言うと営業マンに必要な「人間力」を身につけることを目的にしています。
営業職にはコミュニケーション力や提案力などさまざまな、いわゆるヒューマンスキルが求められます。
こういった人間力を問われるスキルは、曖昧性が高く数値などで評価しにくい部分も多くあります。
ですが、セールススキル検定では営業における人間力を測定・スコア化・認定を行っているので、多くの企業で社内推奨資格として認定されているんですよ。
セールススキル検定は1〜3級で構成されており、合格率は60〜70%と比較的高い水準となっています。
ぜひご自身の営業における人間力を高めたい方や、営業職に転職を考えている方におすすめしたい資格です。
業界別!営業に活かせる資格
上記では営業に特化した資格を紹介しましたが、営業に活かせる仕事とひと口に言っても種類はさまざまです。
もっと言うと“営業特化”という資格よりも、扱う製品やサービス、業界によって営業に活かせる資格は変わってきます。
ですので、今回は営業に活かせる資格を業界別に紹介していきたいと思います。
金融業界
金融業界には大きく分けて、保険・投資・銀行・証券会社などがあります。
金融業界の営業を目指すためにはお金周りの知識はもちろんのこと、金融商品の特徴や投資の取引の仕組み、法律関係の知識も必要とされています。
これだけでもかなりレベルの高い知識が必要なことがわかりますね。
そんな金融業界の営業職で活かせる主な資格として次の3つが挙げられます。
・証券外務員
・生命保険募集人
ファイナンシャルプランナー
通称FPと呼ばれるファイナンシャルプランナーは保険や税金、年金などの幅広い知識を持ち、これからの人生設計やライフプランニングの相談や設計を行う人を指します。
同じ呼び方ではありますが、職業としてのファイナンシャルプランナーに必要な知識を詰め込んだのがFP資格になります。 (以下FP)
FPは大きく分けて6つの分野に分類され、ライフプランニングや金融資産運用、税金、お金のリスク管理、不動産、相続から出題されています。
転職活動や就職活動では2級であればアピールポイントになります。
FPが活かせる仕事や職種としては金融業界はもちろんのこと、税理士事務所や公認会計士事務所への就職には有利です。
他にも従業員の給与計算を行う人事や総務などへの転職や就職にも活かすことができますよ。
証券外務員
証券外務員という資格はあまり聞きなれない資格ですよね。
証券外務員とは証券会社や銀行において、顧客に向けて株式や債券などの金融商品を提案・勧誘をする、いわゆる金融商品取引業務を行う人を意味します。
金融商品の取引においてはリスクやデメリットもつきまとってきます。
ですので、正しい専門知識を身につけた人が公正な取引を行うことが求められるのです。
そこで日本は「証券外務員」という資格を設けることで、金融業界や金融商品の取扱において質を担保しているということですね。
金融商品の提案や勧誘は証券外務員の資格がないとできないので、金融業界においてもとても重要な資格だと言えるでしょう。
金融業界で営業職を目指すのであれば取っておきたい資格ですね。
証券外務員の資格は、証券会社だけでなく生命保険会社や損害保険会社、銀行などさまざまな会社で活かすことができますよ。
生命保険募集人
最後に紹介するのは、生命保険契約の募集を行うのに必要な生命保険募集人資格です。
顧客と保険会社間の契約の仲介役となる役割を担い、保険の提案や販売を行います。
生命保険を販売する上で欠かせない資格となっているので、保険会社への転職や就職を目指している人にはぜひ取ってほしい資格の1つです。
IT業界
近年急速にインターネットが普及したことにより、一気に需要が高まったのが情報通信を中心に取り扱うIT業界です。
日本はまだまだデジタル人材が不足していると言われており、売り手市場であることからも転職市場や就職活動においても注目されています。
そんな需要が高まりつつあるIT業界における資格の代表的な資格は次の2つです。
・基本情報技術者
ITパスポート
学生から社会人まで幅広い年代に受験されているのがITパスポートです。
ITパスポートは、情報処理推進機構(通称IPA)が主催している資格の中でも、最も難易度が低い試験だとされています。
ITや情報処理に関する基本的な部分からの出題問題も多いので、まさに「ITへの第一歩にふさわしい資格」と言えるでしょう。
気になるITパスポート試験の合格率は過去を見ても50%を超えており、受験者の約半分が合格していることになります。
IT業界は理系かつ男性が多いイメージを持たれがちですが、最近は女性のシステムエンジニアやプログラマーとしてキャリアを積んでいる方も多くいらっしゃいます。
IT系の国家資格の入門となる試験でもあるので、これからIT業界やIT営業職を目指す方にはぜひ取ってほしい資格です。
基本情報技術者
基本情報技術者試験もITパスポートと同様に、IPAが主催している資格になります。
基本情報技術者試験はその名の通り、IT業務に関わる「技術者」としての必要な基礎知識を身につけることを目的としています。
エンジニアやプログラマーと呼ばれる仕事において、理解しておくべき基礎的な部分の知識を幅広く学ぶことができる資格として、毎年多くの人が受験している資格です。
内容としては、コンピューターそのものが動く仕組みからデータベース、セキュリティ、システム部分など、ソフトウェアの開発の知識まで体系的に知識をつけることを目的としています。
また、難易度は先ほどご紹介したITパスポートと比較すると高くなります。
基本情報技術者は試験がA科目とB科目に分かれており、A科目ではIT全般における基礎知識を中心に出題されネットワークの他にもプロジェクトマネジメントや会計周りの問題もあります。
一方のB科目では応用力が問われる内容の問題が多く、アルゴリズムやプログラミングの分野を中心に長文読解力も求められます。
合格率は約40%だとされており合格に手の届かないレベルではないので、未経験エンジニアやこれからIT業界に挑戦したい方におすすめの資格ですよ。
不動産業界
続いては不動産営業において活かせる資格を解説します。
不動産で営業をする上で資格を持っていることは、マスト条件ではありませんが昇給や転職時に有利に働くことが多いのでこれから不動産業界を目指す方は積極的に資格取得を目指してくださいね。
不動産業界の営業において活かせる代表的な資格を2つ紹介します。
宅地建物取引士
まず紹介するのは「宅地建物取引士」です。
通称「宅建」とも呼ばれており不動産業界においては最もメジャーな資格と言っても過言ではありません。
宅地建物取引士(以下宅建)は国土交通省が認定している国家資格でもあり、不動産そのものに関する知識だけでなく不動産売買や取引においての法律面での知識をも身につけることを目的としています。
あまり知られていませんが、不動産業界の企業は従業員5人につき1人の宅建取得者=宅地建物取引士を配置するという義務があるため、宅建を持っているだけでも不動産業界の中では一目置かれる存在です。
比較的男性が多い不動産業界の中で、女性が宅建を取得しているというのはストロングポイントとして活かすことができますよ。
難易度については国家資格ということもあり、かなり高くなっています。
また試験も1年に1回しか開催されていないので十分な学習時間と準備が必要になってきます。
宅建の合格率は最新の令和4年度実施分だと、わずか17%となっています。
この数字だけ見るととてもハードルが高いように思えますよね。
ですが、国家資格という枠組みで見ると合格できる可能性が高い資格と位置付けられています。
と言いつつも、合格率が20%にも満たないので受験される方は計画的に学習を進めることをおすすめします。
インテリアコーディネーター
不動産業界においてもう1つ紹介したいのがインテリアコーディネーターです。
部屋の空間設計や家具家電の配置、カラーコーディネートなど快適で暮らしやすい住まいを作るためのアドバイスや提案をするのが仕事です。
インテリアコーディネーターの資格は公益社団法人インテリア産業協会が実施している民間資格で、インテリア商品やサービスを取り扱っているメーカーや不動産、工務店などで活かすことができますよ。
難易度についてですが、指定された受験資格は特になく誰でも受験できます。
合格率は2021年度実施分によると23.5%となっており、民間資格の中では難易度がやや高いと言えるでしょう。
インテリアコーディネーターという仕事そのものについてやインテリアの構造、法律関連などの基礎部分から出題される一次試験と、与えられた課題や条件に対してインテリアコーディネーションを考えプレゼンをする二次試験で構成されます。
受験者の約7割が女性ということもあり、不動産業界やインテリアに興味がある方にはおすすめの資格でもあります。
ただ、難易度はやや高くなっているので受験する際にはしっかり対策や準備を行うことが大切ですよ。
営業の資格取得はスキルアップや転職・就職にも有利!
キャリアを続けていく女性にとって、資格は強い味方になります。
営業職としてのキャリアアップや未経験でもこれから営業職にチャレンジされる方にぜひ取ってほしい資格を紹介しました。
営業職そのものに直接活きてくる資料から、業界別営業職で有利になる資料など幅広く紹介しました。
ご自身の状況や興味関心の方向なども考えたうえで、その資格を取るのか迷った際にはぜひこちらの記事を参考にしてくださいね。
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