自己分析のやりすぎ注意!自己分析がうまくいかない時の対処法や目的・やり方を紹介
はじめに
自己分析をやったけど「一回じゃ不安だな」、「たくさんやった方が効果ありそうだな」と思っている方も多いでしょう。
この記事では、自己分析のやりすぎについて解説していきます。
また、自己分析がうまくいかない時の対処法や目的、進め方も紹介していきます。
【自己分析のやりすぎ注意!】そもそも自己分析とは?
就活における自己分析とは、自分の特徴や強みや弱み、価値観を把握することです。
自己分析をすることで、将来の自分のビジョンを見つけたり、自分の強みを見出すことができます。
「自己分析とは一体どういうこと?何のため?」が分かっていないとやりすぎに繋がったり、意味のあるものにすることができません。
「どのくらい理解すればいいのか」というのも大切です。
企業によって面接で聞かれる質問内容は違ってくるので、このくらい自己分析をやればOKという基準はないからです。
【自己分析のやりすぎ注意!】自己分析の目的
この見出しでは「自己分析の目的」について解説していきます。
自己分析をすることで、今まで自分が取り組んできたことについてまとめることができます。
また、自分が将来どうなりたいか、というビジョンも見えてきます。
自己分析を通して、自分自身について詳しくなれば、面接やES、逆質問などにスムーズに回答することができます。
自己分析の目的について4つにまとめたので解説していきます。
自分の強みや弱みを理解するため
自己分析は「自分の強みや弱みを理解するため」に行います。
自分自身のことをしっかりと理解しておくことで、「この企業は自分に合っているな」と判断できます。
企業を選ぶ際に、自己分析をしてなくて、自分の強みが分からない状態だと自分に合った企業が見つからず、見つかったとしても企業とのミスマッチが起こってしまいます。
自分の強みや弱みを理解しておくことで、面接で自分自身のことを聞かれたときに論理的に伝えることができます。
自分の価値観を見つけるため
自己分析をすることで「自分の価値観を見つける」ことができます。
自己PRや志望動機に自分の価値観は関係ないと思うかもしれませんが、実は関係あります。
企業は面接を通して「学生の人柄」を知りたいと考えているので、価値観を伝えることで自分の人柄をアピールすることができます。
仕事を選ぶ基準にするため
自己分析をすることで「仕事を選ぶ基準」を見つけることができます。
また、自己分析をすると、自分の価値観や考え方を明確にすることができます。
それにより、どのような業界、社風が自分に合っているのかを把握することができます。
自分に合っている企業が分からないまま、就活に取り組んでも満足のいく結果を得ることはできません。
自分を企業にアピールするため
自己分析をすることで「自分を企業にアピールする」ことができます。
企業の面接では必ずと言っていいほど、志望動機が聞かれます。
そこで、ただ自分の志望動機を話すだけでなく、自己分析の結果から自分をアピールすることで説得力のある話をすることができます。
また、企業とのミスマッチを防ぐためにも自己分析は必要になってきます。
さらに、自己分析して自分を理解しておくことで、エントリーシートや面接での受け答えでぶれない回答をすることができます。
【自己分析のやりすぎ注意!】自己分析のやりすぎが良くない理由
この見出しでは「自己分析のやりすぎが良くない理由」について解説していきます。
自己分析をたくさんやっても自分の価値観や考え方はすぐには変わりません。
やりすぎが良くない理由について3つにまとめたので解説していきます。
非効率だから
自己分析のやりすぎが良くない1つ目の理由は「非効率だから」です。
まず、自己分析の目的は自分の価値観を見つけることです。
何日もかけてたくさんやることで自分の価値観が変わることはないので、やりすぎる必要はないです。
自己分析の目的や「どのくらい理解したらいいのか?」を理解して効果的に自己分析ができるようにしましょう。
視野を狭めてしまうから
自己分析のやりすぎが良くない2つ目の理由は「視野を狭めてしまうから」です。
例えば、自己分析の結果、営業が向いていると分かると営業を中心に就活を行ったが、成果が出ずもう一度自己分析をしたら、販売が向いていると分かったので、そっちの業界で就活に取り組んだ。
このように、自己分析で自分に合う業界が見つからないと「どうしよう、もう一回自己分析をしよう」という思考に陥り、視野を狭めてしまいます。
自己分析は適度な回数だけやることをおすすめします。
具体的には、就活を始める前と就活中と内定をもらった後の「3回」で十分です。
病んでしまうから
自己分析のやりすぎが良くない理由の3つ目は「病んでしまうから」です。
自己分析をしても、「自分に合う業界が見つからない」、「自分の理想の結果にならない」という理由でやりすぎてしまうとマイナス思考になり、病んでしまいます。
しかし、自己分析をすると誰でも、多少なりとも病んでしまうものなので気にせず取り組みましょう。
「でも、病まないためにはどうしたらいいのか」と不安に感じる人も多いでしょう。
その人たち向けに次の見出しでは対処法を解説していきます。
病まないための対処法
先述したような「自分に合う業界が見つからない」や「自分の理想の結果にならない」という理由で病んでしまうのは業界を絞ろうとしているからです。
また、視野が狭まってしまうのも同じ理由です。
これは、「自己分析は視野を広げるために行うもの」ということを意識することでマイナス思考を防ぐことができます。
視野を広げることを意識することで、「自分にはこんな強みがあるけど、この企業ではどんな風に活かせるかな、あの企業では〜」という考え方をすることができます。
【自己分析のやりすぎ注意!】自己分析の進め方
前段では、「自己分析の目的」や「やりすぎが良くない理由」を解説してきました。
この見出しでは「自己分析の進め方」について解説していきます。
自己分析をする際には、自分に合った自己分析の進め方を見つけることが大切になってきます。
以下の見出しでは代表して5つの自己分析のやり方を紹介するので自分に合ったやり方を見つけてみてください。
自分史の作成
自己分析の進め方として「自分史の作成」があります。
自分史とは、今までの人生で自分が何をしてきたか、何を考えたのかを書きだして作る「自分の歴史」のことです。
具体的には、小学生の時から現在までで「頑張ったこと」や「つらかったこと」、「失敗や挫折」、「困難にどう立ち向かったか」を年代別に洗い出していきましょう。
自分史を作ることで、客観的に自分を見ることができて、自分の強みや弱みを再確認することができます。
「なせ?」を深掘りする
「なぜ?」を深掘りするという方法もあります。
頑張った経験や苦労した経験を深掘りすることによって自分の価値観を見つけ出すことができます。
具体的には、人生で「頑張ったこと」や「つらかったこと」をテーマに、5回くらい深掘りするのがおすすめです。
具体的に掘り下げることができれば、企業に自分の思いや熱意を伝えることができます。
モチベーショングラフの作成
自己分析の進め方として「モチベーショングラフを作る」という方法もあります。
モチベーショングラフとは、過去の出来事や経験を時系列順に振り返り、モチベーションの上がり下がりをグラフで表したものです。
これを作ることによって、自分のモチベーションがどんな時に上下するか見ることができ、自分の価値観や強み、向いている環境などが分かります。
書くポイントとしては、今までの経験を思い出し、とにかく書くことです。
次に書いたことに対して「なぜ、それに取り組んだのか?」を書いていきましょう。
実際にグラフを作って、高低の変化があまりなかった時には、「出来事をさらに深掘りする」ことで高低の変化を出すことができます。
ジョハリの窓
自己分析の進め方として「ジョハリの窓」という方法もあります。
「ジョハリの窓」とは、他己分析の一つで、自分自身と他人が挙げた自分の特徴を次の4つに分類して自己分析を行うという方法です。
・自分しか知らない自分の特徴
・他人しか知らない自分の特徴
・自分も他人も知らない自分の特徴
この4つに分類することができます。
この方法で自己分析をすることで、「自分自身への理解度」や「他人からどのように捉えられているのか」、「新しい気づき」を得ることができます。
自己分析ツールを使う
自己分析ツールを使うのも自己分析の方法の1つです。
自己分析ツールを使うことで自分の強みや弱み、価値観、向いている業界などが分かります。
しかし、自己分析ツールがたくさんあって何を使ったらいいのかわからないという人も多いでしょう。
後述する見出しでおすすめのツールを紹介していきます。
【自己分析のやりすぎ注意!】自己分析をする際の注意点
先述した見出しで、「自己分析の進め方」が分かったと思います。
この見出しでは、「自己分析をする際の注意点」について解説していきます。
注意点を理解せずに自己分析を進めても効果的に行うことはできないので、注意点を確認していきましょう。
以下の見出しでは、自己分析をする際の注意点について3つにまとめたので紹介していきます。
思い込みで強みを決めない
思い込みで自身の強みを決めて自己分析をしてしまうと、思い込みに引っ張られて、自分が思った結果にならず、正しく自己分析をすることができません。
また、思い込みで強みを決めてしまうと、企業とのミスマッチが生まれ、就活がうまくいきません。
先入観に縛られずに自分の過去の経験を振り返ることが大切です。
具体的には、今までの経験の中から、共通する考え方や行動を振り返ることで、自分の強みが見えてくるはずです。
短所ばかりに目を向けない
自己分析をする際には、「短所ばかりに目を向けない」ようにしましょう。
短所だけに目がいくと、自己嫌悪になり先述したように病んでしまうことに繋がります。
短所を把握することは重要ですが、面接では自分の強みを話すことの方が多いです。
短所をポジティブに変換して自分の長所として捉えることが重要です。
例えば、「マイペース→仕事に慎重に取り組める」、「神経質→丁寧に仕事ができる」、「気が弱い→思いやりがある」などに変換しましょう。
自己分析の結果にこだわりすぎる
自己分析の結果にこだわりすぎてしまうと、業界を絞りすぎてしまう危険性があります。
そうすることで、必然的に受ける企業も少なくなってしまいます。
説明会やOB訪問を通して、自分の「やりたいこと」、「行きたい企業」を増やしていきましょう。
また、自己分析で見つかった自分に向いていることはあくまでも目安なので参考程度に考えるようにしましょう。
結果にこだわりすぎると、自分の人物像を企業に寄せてしまうことに繋がります。
無理に企業の求める人物像に寄せてしまうと、たとえ入社できたとしても企業とのミスマッチが起こる可能性があります。
結果にこだわりすぎず、志望業界を絞りすぎないようにしましょう。
嘘をつかない
どんなことにも共通することですが、自己分析をする際も同様に「嘘をつく」のはやめましょう。
自己分析は自分の仕事選びの軸を見つけるために取り組むものなので、嘘をついてしまうと将来の働き方や環境に相違が生じてしまいます。
また、面接の質問で深掘りされたときに嘘がばれてしまう可能性があります。
面接官に嘘がバレると、最悪の場合、内定が取り消されてしまう可能性もあります。
【自己分析のやりすぎ注意!】おすすめのツール
この見出しでは「おすすめの自己分析ツール」を紹介していきます。
自己分析ツールを使うことで先述したようなメリットがあることが分かったと思います。
自己分析ツールはたくさんあるので自分に合ったツールを見つけてみてください。
以下の見出しでは4つのツールを代表して紹介します。
リクナビ診断
リクナビ診断はリクナビで利用できる自己分析ツールです。
自分の日常や生活に関する質問に100問ほど答えることで自分の価値観や向いている職種が分かります。
15分ほどで終わり、適職へのアドバイスがもらえるので、向いている業界を知りたい人におすすめです。
キミスカ適性診断
キミスカ適性検査では、150個の質問に答えることで価値観の傾向やストレス耐性を知ることができます。
このツールには、社会人適性を表す値である「戦闘力」という項目があり、慣れない環境での適応能力を測ることができます。
また、「虚偽回答の傾向」という項目もあり、他のツールとは違う独特な評価基準を楽しみながら自己分析を行うことができます。
AnalyzeU+
AnalyzeU+はOffer Boxで使える自己分析ツールです。
251個と質問数は多いですが、その分かなり詳しいデータを得られるので、詳しいデータで自己分析をしたい人におすすめです。
また、診断結果を見た企業からオファーをもらえることもあります。
キャリアクエスト
キャリアクエストは登録不要で自己分析を行えるツールです。
1分ほどで結果が出るので、お試し感覚で自己分析をすることができます。
自己分析をやったことがない人や気になっている人におすすめです。
【自己分析のやりすぎ注意!】うまくいかない時の対処法
この見出しでは「自己分析がうまくいかない時の対処法」について解説していきます。
就活生の中には、「自己分析がうまくいかない」と悩んでいる人もいると思います。
就活をこれから始める人にとっては自己分析はとても重要になるので、自己分析を効果的に進めるためにもこの見出しの内容を理解しておきましょう。
また、うまくいかない人は、改善策を見つけるためにも原因を分析していきましょう。
以下の見出しでは「うまくいかない時の対処法」について3つにまとめたので紹介していきます。
本来の目的を見失わないようにする
自己分析をしすぎると「自分の価値観や強みを見つける」という本来の目的を見失ってしまいます。
やりすぎには注意しましょう。
自分の納得のいく結果にならなかったとしても、自分の中で答えを割り切ることも大切です。
先述した自己分析をする目的や注意点を意識しながら自己分析を進めていきましょう。
本当の自分と向き合う
本当の自分と向き合うことを恐れていると自己分析がうまくいきづらくなってしまいます。
自己分析を行う際には、自分の弱みを受け入れることも大切です。
ただし、弱みにばかり目を向けてしまうとマイナス思考に陥ってしまうので、弱みを受け入れながら、強みにも目を向けることが大切です。
自分に自信を持つ
自分に自信を持つことは自己分析を行う上でとても大切なことになります。
自信を無くすとマイナス思考になり、先述した病むことに繋がります。
周囲と比較したり、自分にはすごい経験がないという考えばかりするのは控えましょう。
すごい経験をしていなくても、面接で評価されるのは結果ではなく過程なので自分がなんでその出来事に取り組んだのか、どんなことを頑張ったのかを説明できるようにしておきましょう。
【自己分析のやりすぎ注意!】まとめ
この記事では、自己分析について1から解説してきました。
自己分析のやりすぎは就活をするうえでも、精神的にもよくないということが分かったと思います。
おさらいをすると、自己分析は就活を始める前と就活中と内定をもらった後の「3回」で十分です。
やりすぎには注意して、自己分析の目的を理解したうえで進めていきましょう。
また、自己分析をやりすぎてしまった人は再度、目的や注意点を確認して振り返りをして、就活に取り組みましょう。
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