営業系の転職で効果的な自己PRとは?書き方や例文を紹介
はじめに
「営業職に転職したいけど、自己PRに自信が持てない」
「営業職に転職する際の自己PRのコツを知りたい」
上記のようなお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
自己PRは自身をアピールする上で重要な選考基準です。
しかし、自己PRの重要性に気付かず、なんとなく作成している方も少なくありません。
自己PRは自身を売り込む情報でもあるため、営業職への転職を考えている方は入念に準備をする必要があります。
そこで本記事では、営業職に転職をする際の自己PRの書き方や採用面接官が重視するポイント、自己PRの例文を解説します。
営業職に転職するための効果的な自己PR5つの書き方
転職活動を行う際、面接を実施する前に履歴書や職務経歴書で自己PRを書くのが一般的です。
自己PRの書き方は、業界や職種に応じて異なり使い分ける必要があります。
そこで、営業職に転職する際、効果的な自己PRの書き方は以下の通りです。
実績を記載する
知識・スキルを記載する
具体的なエピソードを記載する
PREP法を意識する
営業職に転職をする際は、上記の5つを意識して自己PRの作成ができると、通過率が向上する期待が持てるでしょう。
それでは、それぞれについて詳しく解説していきます。
定量的に記載する
定量的に記載するとは、数値や数量を用いて具体的に説明することです。
定量的に説明すると、説得力が増すため面接官側も納得して選考に進められます。
たとえば、自己PRが以下2つある場合、どちらを採用したいと思うでしょうか。
「前職では、営業職として掲げた目標を130%達成しました。」
「前職では、営業職として企業の売上に貢献しました。」
上記2つの例文を見たとき採用したいと思うのは、具体的な数字を用いて説明している人を選ぶ方が多いのではないでしょうか。
定量的に話すと、実際にどのくらい貢献できるのか見極められるため、採用に近づけます。
実績を記載する
前述の定量的に説明する内容に加えて具体的な実績を記載すると、採用により近づけられます。
以下2つの具体例を見ていきましょう。
「前職では、目標売上の130%達成でき、営業成績では1位でした。」
「前職では、目標を売上を達成し、営業職で活躍しました。」
上記2つの自己PRを見たときに、採用したいと思う人は、具体的な実績を記載している方を選ぶ方が多いのではないでしょうか。
営業職に転職する際の自己PRでは、「営業成績1位」や「新規プロジェクトのリーダー」など、具体的な実績を記載すると、効果的な自己PRになるでしょう。
知識・スキルを記載する
知識やスキルを自己PRに記載すると、能力がある証明になるため、所持している方は記載しましょう。
ただし、営業職に関する知識やスキルの記載がおすすめです。
たとえば、不動産系の営業職に転職する際、農業やITの知識やスキルをアピールしても不動産で使う場面は多くはありません。
IT系の営業職であれば、ITの知識やスキルを活かして営業活動ができるので、効果的と言えるでしょう。
営業職に転職をする際の自己PRでは、業界に精通しているスキルや知識を記載するのが重要です。
具体的なエピソードを記載する
定量的に実績やスキルを記載した次は、具体的なエピソードを記載しましょう。
具体的なエピソードとは、営業成績を出すために行った施策や資格やスキルを得るために実践した内容です。
以下2つの具体的な例文を見てみましょう。
「クライアントの売上に貢献するために、ABテストや市場調査を行いました。」
「クライアントの売上に貢献するために、さまざまな提案を行いました。」
上記のように、具体的なエピソードや施策を記載すると、採用担当者もイメージしやすくなります。
採用担当者は実績やスキルを向上した背景も知りたいため、自己PRに具体的なエピソードを盛り込むと、通過率の向上が期待できるでしょう。
PREP法を意識する
PREP法とは、結論・理由・具体例・最後に結論を伝えてわかりやすく説明する方法です。
また、PREP法は以下の頭文字を取った言葉です。
Reason:理由
Example:具体例
Point:結論
PREP法を活用すれば、採用担当者が知りたい順番で自己PRを記載できます。
自己PRの書き方に悩みを感じている方は、PREP法に内容を当てはめて記載してみてはいかがでしょうか。
採用面接官が重視する6つのポイント
続いては、採用面接官が重視する6つのポイントを解説します。
ポイントは以下6つが挙げられます。
スキル・実績
将来のビジョン
企業が求める人物像
企業への貢献度
営業職としてのポテンシャル
営業職に転職する上で採用担当者は上記6つのポイントを重視しています。
一つひとつ理解を深めると採用担当者が採用したいと思う人材に近づけるため、何となくではなくしっかりと理解しましょう。
志望理由
採用担当者は「なぜ、この会社に入りたいのか」と疑問を抱きます。
その際、明確な理由を記載できていない方も少なくありません。
志望理由は、入りたい企業じゃないといけない理由を記載するのが重要です。
たとえば、「貴社の事業に興味があります。」や「貴社の掲げる目標に共感しました。」このような伝え方だと、他にも同じような事業や目標を掲げている企業もある、と思われてしまう可能性が高いです。
志望理由を記載する際は、挑戦したい事業と企業の文化などを掛け合わせた内容で自己PRを作成すれば、志望している企業じゃないといけない理由になるでしょう。
スキル・実績
採用担当者は、スキルや実績を高い可能性で重要視しています。
転職は新卒入社と違い即戦力を求められているため、スキルや実績を重視するケースが多いです。
また、転職活動は自身を売り込む場でもあるため、うまくスキルや実績を売り込めれば、営業職として活動できることをアピールできるでしょう。
前述の効果的な自己PRの書き方でも説明したように、スキルや実績は定量的かつ具体的に記載しましょう。
将来のビジョン
将来のビジョンは、志望企業で働くイメージを持っているのかが重視されます。
もちろん個人的な将来のビジョンを掲げるのも必要ですが、志望企業に入社してから5年後・10年後・20年後と、どのように成長していきたいのか明確に伝える必要があります。
企業は個人の成長も望んでいますが、特に望んでいるのは会社の成長です。
会社が成長するには個人の成長が必要不可欠です。
そのため、志望企業に入社してどのように成長し、企業を成長させるのかが必要となるでしょう。
将来のビジョンを記載する際は、短期・中期・長期の3つで伝えられると、より企業で働くイメージを与えられるため、採用に近づけられます。
企業が求める人物像
企業が採用活動を行うのは、必要な職種のポジションが空いているからです。
そのため、企業が採用活動をする際は、営業職や技術職、企画職など多岐にわたって異なります。
そのため、企業が営業職の募集を行っている際は、営業に貢献できる人物像である必要があると言えるでしょう。
企業が求める人物像は、採用ページに記載している可能性もあるため、求人広告に目を通す必要があります。
また、営業職を求めているのに対し、技術職でアピールしてしまうと求めている人物像からは遠ざかるので注意しましょう。
企業への貢献度
前述の将来のビジョンでも解説しましたが、企業は会社を成長させてくれる人材を求めています。
ということは、会社への貢献度が高ければ高いほど、ほしい人材となります。
以下の例文を参考にどちらが採用をしたいと思えるか考えてみましょう。
「前職で培った〇〇の経験を活かし、貴社で貢献します。」
「前職では学び足りなかったため、貴社では〇〇を学びたいです。」
上記2つの例文を比較した際、採用担当者はどちらの人材を採用するでしょうか。
おそらく前職の経験を活かし貢献する人を選ぶ方が大半を占めるでしょう。
入社をする際に考えやすい思考として「貴社で学びたいです。」と、学ぶ前提で転職活動を行う方も少なくありません。
しかし、企業は売上に貢献してくれる人材を求めています。
そのため、学ぶ前提で自己PRを作成するのではなく、貢献することを自己PRには記載しましょう。
営業職としてのポテンシャル
営業職の転職では、ポテンシャル採用を取り入れてる企業も存在します。
ポテンシャル採用とは、スキルや知識ではなく潜在的な能力を重視した採用方法です。
営業職では、即戦力として採用活動を行う企業もありますが、即戦力ではなく研修を通して数ヶ月後、数年後の活躍を期待する企業も存在します。
ポテンシャル採用を行う企業の特徴としては、少数精鋭の企業ではなく、地盤がしっかり固まった企業が多いです。
営業職に転職をしたけど、即戦力としての自信がなく、研修を通して徐々に成長していきたい方は、地盤が安定した企業へのアプローチがおすすめです。
地盤が固まった企業を探す際は、企業の人数や売上高、採用情報などを確認すると、発見しやすいでしょう。
営業職へ転職する際の自己PR例文
ここからは、営業職へ転職する際に必要な自己PRの例文を紹介します。
例文では以下3つの内容を盛り込んだ自己PRです。
課題解決能力 顧客満足度の向上 提案力
それぞれの例文を確認しながら、自身の自己PRに活用できる部分は活かしてみてください。
課題解決能力をアピールする例文
課題解決能力をアピールする例文
新規事業を立ち上げる際、プロジェクトの設計や品質管理、施策を解決することはもちろんですが、本質的な企業の課題は、新規事業を立ち上げる際に赤字にならず黒字になる事業を立ち上げたいと考えます。
その際、施策として1つの案だけでなく、いくつかの案を出し、週ごとにABテストを実施する提案を行いました。
結果として、企業が抱える既存の課題だけでなく、潜在的な課題を解決し、新規事業を立ち上げてから赤字になることなく、黒字化への成功に導きました。
この経験により、企業が抱える本質的な課題を解決し、信頼を得て円滑に進められました。
貴社に入社した際は、営業職として顧客が抱える課題だけでなく、潜在的な課題を明確にして課題解決を行うだけでなく、信頼を得た上で会社全体の利益に貢献したいと考えています。
上記の課題解決能力をアピールする例文では、企業が抱える既存の課題だけなく、本質的な課題を解決する内容です。
ポイントは、与えられた課題だけでなく、顧客がよりメリットに感じる課題を解決している部分です。
その後、具体的にどのような施策を行い、結果は出たのかを記載することで実際に能力をアピールできます。
最後に志望する企業で、どのように貢献するのか記載すると働くイメージを与えられるため、忘れずに記載しましょう。
顧客満足度を上げた例文
顧客満足度を上げた例文(400字)
前職では、保険の営業を行っており、保険の選び方や見直し、ご相談を行っていました。
その際、保険の選び方や見直しには、適切な保険を選びたいという既存のニーズがあります。
しかし、この提案だけでは一般的な保険の営業と変わらないため私は、安く良い保険に入りたいという潜在的ニーズに着目しました。
保険は、自身に何か合ったときに活用できるお金であるため、必ず返ってくるお金とは限りません。
そのため、保険に加入したい方や見直しをする方は、安くて良い保険を探している可能性が高いです。
この潜在的ニーズに着目したことで、売上では社内1位を獲得できただけでなく、顧客満足度の向上も行えました。
貴社に入社した際は、既存ニーズだけでなく、顧客も気づいていない存在的ニーズをヒアリングで引き出し、悩みを解決した上で顧客満足度を向上させ、会社全体の利益に貢献したいと考えています。
上記の顧客満足を上げた例文では、保険の加入や見直しを行いたい潜在的ニーズを引き出し、解決する内容です。
保険に加入したい方や見直したい方は、選び方がわからなかったり、違った保険に加入した方が良いのではないかと、表面的な理由が多いです。
しかし、表面的な課題を解決するだけでは、顧客満足度の向上に繋がりません。
顧客満足度を向上させるには、顧客が求めてる以上の価値を提供する必要があります。そこで、保険に加入や見直しする方の本質的な課題解決は、安くて良い保険を選べることです。
顧客満足度を向上させることで、一度きりの契約ではなく、リピートしてくれる可能性も高まります。
リピートに繋がると売上は自然と伸びていくため、企業にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
提案力をアピールする例文
提案力をアピールする例文
前職では、広告代理店の営業職として、クライアントが抱える課題をヒアリングし、市場や競合他社を分析した上で、最も効果的なプランを作成して売上に貢献してきました。
具体的には、広告の売上が一定の水準から変動せず、伸び悩んでいたため、広告をいくつか用意して毎日ABテストをする提案を行いました。
そして、よりCVRが高い傾向がある内容を取り入れたことで、売上を200%上げることに成功しました。
この経験により、クライアントが成長するための適切な提案を行う重要性を学びました。
貴社に入社した際は、この提案力を活かし営業活動を行い、会社全体の利益に貢献したいと考えております。
上記の提案力をアピールする例文では、クライアントが売上に伸び悩んでいる内容をヒアリングし、適切な提案を行った内容です。
提案力をアピールする場合は、クライアントが悩んでいたい課題をヒアリングによって、どのように解決へと導いたか具体的に記載するのが重要です。
最後に提案力があるだけでなく、提案力を活かして売上に貢献することを伝えると、志望している企業にうまくアピールできるでしょう。
営業職への転職は自己PRが重要
営業職へ転職する際の自己PRでは、志望する業界の営業職に適したアピールをする必要があります。
営業職は未経験でも転職できますが、志望する企業に自身のスキルや能力をアピールしなければ、転職を成功させるのは難しいでしょう。
また、自己PRを作成する際、ただ自己PRを作成すればいいだけではありません。
前述で解説した書き方やポイントを意識して作成すると、採用担当者にも伝わりやすい自己PRが作成できます。
転職するときは、自身を中心に考えるのではなく、志望する企業を中心に考えると記載する内容もまとまりやすいでしょう。
自身を採用担当者に置き換えて、どのような人材であれば採用したいか考えると、より転職活動を成功へと導ける可能性が高まります。
営業職に転職する際、自己PRの書き方にお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
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