面接のロールプレイングとは?内定率を高めるロープレと面接対策のコツ
はじめに
面接対策というと、よくある質問に対しての受け答えを考えておく人が多いのではないでしょうか。
その対策で十分な場合が多いのですが、時には想定外の質問をされ、とっさに受け答えをするのに焦ってしまう場合があります。
その例の一つとして挙げられるのは「ロープレ」を求められたときです。
ロープレとは何かから重要度、活用方法など基礎から詳しく解説していきます。
面接前にロールプレイングをする目的
面接前にロールプレイングをする主な目的は以下3つです。
・本番での緊張を軽減するため
・自信をつけるため
・面接官からの質問に回答しやすくなるため
面接本番を迎える前に予行演習としてロールプレイングをしておくことで、自分のアピールしたい部分をしっかり伝えることができるのです。
面接では、面接官が質問して応募者がその質問に答える形式が主流。
しかし、これでは話したいことを話せずに自分をアピールしきれなかったと感じる人もいるという問題点があります。
ロープレをおこなうことで、不完全燃焼のまま面接が終了するのを防止するという目的があります。
本番での緊張が軽減される
面接本番は誰しも緊張するものです。
失敗したくない気持ちや「落ちたらどうしよう」という不安が積み重なって緊張してしまい、面接官に伝えたいことをアピールできなくなってしまうこともあります。
緊張をしていると、「頭で思い浮かんでいることの半分も伝わらない…」ということも少なくありません。
そこで、なるべく本番に近い形でロールプレイングを行い慣れていくことで、緊張を軽減させることが必要なのです。
自信がつく
面接で評価される人の特徴としてあげられるのが、堂々として自信のある人です。
逆に、自己PRや志望動機を自信なさげに話している人は、面接官から「この人は本当にうちの会社に入る気があるのだろうか」と思われてしまい、採用見送りになってしまう可能性が高まります。
ロールプレイングを何度も行うことで自信をつけて、はつらつとした姿を面接官にアピールすることができます。
面接官からの質問に回答しやすくなる
面接で面接官から聞かれる質問には、どの企業でもいくつかの共通点があります。
・志望動機
・転職理由
・自己PR
・逆質問
これらの想定される質問に対して何を伝えるかは頭でイメージしていても、いざ本番になると緊張や不安感で「何を言えば良いんだっけ?」と回答が飛んでしまうこともあります。
質問に対する回答を用意してロールプレイングを繰り返すことで、頭で考えていることと発する言葉がリンクして、本番でスラスラと回答ができるようになるのです。
面接前のロールプレイングのやり方
それでは早速、面接前にどのようにしてロールプレイングをしたら良いかをご説明します。
やるべきことは次の3つです。
・事前準備の徹底
・ロールプレイング中の録画
・改善点を見てメモを取る
この3つのステップで改善点をクリアしていけば、本番まで万全な状態に整えておくことができるでしょう。
事前準備
まずは事前準備です。
用意しておきたいことは、ロールプレイングの協力者を探すことと質問集を準備しておくことです。
ロールプレイングでは本番同様の形式でおこなうことが大事なので、自分と面接官役の誰かでおこないます。
なお、協力者は1人でも構いませんが、可能なら複数名に依頼しましょう。
複数の人に見てもらった方が多角的な視点で改善点を捉えることができます。
また、質問集については、基本的に面接でよくある質問をまとめておきましょう。
例えば次の質問はどの業界の企業でも共通して質問される内容です。
・「自己紹介をお願いします」
・「ご経歴を簡単に教えてください」
・「転職理由を教えてください」
・「なぜこの業界を選んだのですか?」
・「その中でなぜ弊社(応募先の企業)を選んだのですか?」
・「あなたの強み(または長所)を教えてください」
・「逆に弱み(または短所)を教えてください」
・「弊社に入社したらどうなりたいですか?」
最初はカンペを用意しても良いので、これらの質問をメモしてロールプレイングにのぞみましょう。
また、協力者が人材採用経験のある人であれば、少しオリジナリティのある質問をお願いしても良いでしょう。
面接ではイレギュラーな質問をしてくる面接官もいるので、想定していなかった質問をされることに慣れることもできます。
録画は必須
面接官役の人からアドバイスをもらうのはもちろん、自分の面接の様子を録画しておき、客観的に見てみることも重要です。
そのためにはスマホなどで録画できる環境を整えておきましょう。
他人が気づかない点に気づける可能性もありますし、客観的に自分を見る癖をつけていくと、普段の生活や仕事においても役立てることができます。
改善点をメモしておく
改善点についてはまず協力者に感想をもらいます。
その次に録画した内容を見てみて、自分なりに改善点を探してみましょう。
なお、協力者から改善点をもらう場合、相手に気を遣われて想像以上に褒められてしまうこともあります。
良かったところ・悪いところをそれぞれ5〜10ずつくらいもらえるように伝えておくと良いです。
また、録画内容を見て改善点を見つける際は、協力者に言われた部分を重点的に見るようにしましょう。
それを逐一メモをとり、次のロールプレイングの参考にします。
面談前のロールプレイングのコツ
ロールプレイングをより内容の濃いものにするには、4つのコツを抑えておきましょう。
1.面接官の視点で考える
2.第三者から見た強みと弱みを知る
3.場数を踏む
4.会場の下見をしておく
これらを徹底しておけば、本番さながらの状況でロールプレイングにのぞむことができます。
①面接官の視点で考える
基本的にロールプレイングは自分(応募者)と協力者(面接官役)の2名体制で行いますが、逆のパターンでおこなうことで別視点で面接をとらえることができます。
面接官の視点で見たときに応募者のどのような部分が気になるかを体感しながら確認でき、互いにフィードバックすれば面接本番に向けて直すべき点が明確になります。
そのため、面接練習に協力してもらう相手は家族などの身近な人でも構いませんが、現職の同僚や上司だとより効果的です。
なお、一般的に面接官が注目していると言われる点は4点あります。
・表情や話し方
・身だしなみから受ける第一印象は良いか
・質問に対して的を射た受け答えをしているか
・コミュニケーション能力があるか
・自己PRからどんな人物なのか自社の求める人間性に合うか
面接官役になった際は以上の点に注目して相手を評価するようにしましょう。
②第三者から見た強みと弱みを知る
自己PRなどを第三者に披露すると、自分で気づかなかった強みや弱みがわかるため、それを基に改善して、アピールすべき点を強化できます。
自己PRの内容は文面で添削してもらうこともできます。
しかし面接の中でおこなわれるような質問による深堀りをされたときの対応は、ロープレでしか第三者目線で確認してもらうことができないので、ロープレで面接練習する際はそこを重点的に確認してもらうようにしましょう。
③場数を踏む
面接本番でミスしてしまうと後の選考結果に響いてしまいますが、ロープレ中に何度ミスをしてもまったく問題ありません。
そんな環境下のうちにミスを恐れず、よく聞かれる質問に対しての受け答えの練習を何度も繰り返して慣れておきましょう。
その際、毎回同じ人に面接官役をお願いすると慣れてしまい、本番のような緊張を感じることができません。
慣れることなく緊張感のある環境で練習できるうえ、複数の目から見た意見を得られるため、練習時の面接官役は複数人の人に協力してもらうことをお勧めします。
④会場の下見をしておく
面接対策というと面接中のことばかり考えてしまいがちだと思います。
しかし面接は会場にきちんとたどり着けないと始まりません。
時間がある場合は実際に足を運ぶと交通機関の乗り換え等の練習にもなって一番良いですが、時間がない場合はGoogleマップ等で経路や外観を確認し、面接当日に焦ることなくたどり着けるようにしておきましょう。
このような下見も本番の自分になりきるという意味でロープレに含むことができます。
営業職に就くと知らない土地に出向くことも多くなるので、初めて行く場所は事前にチェックすることを習慣化しておくことでスムーズな営業活動にもつながります。
面接官が見ているポイントとは
面接時にロープレを求められた際、面接官は大きく分けて3つのポイントで見ています。
1.第一印象
2.質問に対する回答の整合性
3.態度や振る舞い
これらを意識しながらロールプレイングをすると、より面接官にあなたの魅力が伝わるでしょう。
第一印象
1つ目のポイントはその人が受ける印象が良いかどうかです。
社会人として生活していくうえで、周囲に良い印象を与えられる人物かどうかは重要です。
特に営業職の場合顧客とかかわる機会が多く、その人の印象が商談成立に大きな影響を与えます。
誠実そうか、挨拶等の礼儀がなっているか、表情や姿勢などの営業職かどうかを問わず社会人としてのマナーともいえるような項目を見られているので、ここで評価を落とすことがないよう、身なりや言葉づかい等に普段から気をつけるようにしましょう。
質問に対する回答の整合性
面接官が質問した内容に対して的外れな回答をしてしまうと、第一印象がよくてもだいぶマイナスイメージを与えてしまいます。
とはいえ、面接という緊張する場では相手の質問に沿った答えができないことも想定されるでしょう。
そこでポイントなのが、結論から回答するように意識するということです。
背景や理由からつらつらと説明してしまうと、自分でもどういう結論を伝えたかったのか混乱してしまうので、「結論→理由→具体例→結論」の順に伝えるように意識すると良いでしょう。
例えば、「弊社のサービスについてどこまでご存知ですか?」と聞かれた場合、次のように回答します。
はい、御社のサービスは主力商品である△△と、今年リリースなさった△△について存じております。
特に△△の商品は前職で利用させていただいており、他社製品に比べてかなり使いやすい印象を持っております。
実際に業界No.1のシェアをとられていることも存じております。
態度・振る舞い
面接では第一印象の良さや話す内容の濃密さだけでなく、面接室に入ってから退室するまでの間の態度や振る舞いも気をつけましょう。
まず大事なのが姿勢です。
長時間座っているとだんだんと猫背になってきたり、足が開いてきたりと、体が自然に楽な姿勢をとろうとしてしまいます。
常に背筋をピンと張って堂々と自信を持って見えるようにしましょう。
そして、表情や適度な相槌も重要です。
表情は、常に笑顔でいる必要はありませんが、口角を少し上げたままキープするようにしましょう。
そして面接官が話している最中は、相手の目を見て適度に相槌をうつと、「しっかり話を聞いている人」という印象を与えることができます。
まとめ
この記事を通してロープレについて、面接において恐れるものではなく、活用次第で面接対策を強化できるものであるということを理解していただけたのではないでしょうか。
就活生同士でロープレをして面接官役と応募者役を両方体験するのも効果的な面接対策ですが、面接対策のプロの目線も重要となります。
しっかり面接対策したい、就活で後悔したくないという方には就活エージェントの利用をお勧めします。
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