福祉用具専門相談員の志望動機の書き方を知りたい!評価されるポイントや例文を紹介!
はじめに
エントリーシートや面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問が志望動機です。
志望動機の内容の濃さが内定確率を上げると言っても過言ではありません。
そのため必ず対策をしておくべき項目であると言えます。
しかし、志望動機は企業や業界のことを知ったうえで作成をしないと採用担当者に評価されるようなものにはなりません。
この記事では福祉用具専門相談員に就職したい方向けに、志望動機の作成方法を中心にご紹介します、
福祉用具専門相談員に求められる人物像や面接で刺さりやすいポイントを知ることで、効率よく志望動機作成を進めましょう。
【福祉用具専門相談員の志望動機】福祉用具専門相談員の仕事内容
まずは福祉用具専門相談員の仕事内容についてご紹介します。
福祉用具専門相談員は、利用者様に快適な生活を送っていただけるよう、最適な福祉用具を提案することが仕事です。
そのため、ケアマネージャーとタッグを組んで利用計画を作成したりモニタリングをしたりなど、やることは盛り沢山。
決して楽な仕事ではありませんが、仕事のフェーズごとに「快適なライフスタイルの手助けをしている」という大きなやりがいを感じられることでしょう。
それでは、福祉用具専門相談員の仕事内容について詳しくご紹介していきます。
選定相談
まず最初にやるべきことが、利用者様一人ひとりに合わせた選定相談です。
利用者様の体調や心の状態、理想の生活スタイルなどを細かくヒアリングした上で、どのような福祉用具を求めているのかを確認します。
なお、福祉用具は2018年10月より貸与額に上限が設定されました。
利用者に対し、貸与用具の「全国平均貸与価格」「当該事業者における貸与価格」の2つについて説明が義務付けられましたが、これも福祉用具専門相談員の仕事の一つです。
福祉用具利用計画の作成
選定相談した内容をもとに、ケアマネージャーと相談をしながら利用計画書を作成します。
ケアマネージャーは予め「ケアプラン」という介護計画を作成しているので、その計画に則りながら福祉用具の利用計画を盛り込んでいくといったイメージです。
その計画が仕上がったら、改めて利用者様やそのご家族に提示し、合意したらいよいよ利用開始です。
福祉用具の調整と説明
利用開始の日を迎えたら、実際に福祉用具を貸与する前に用具の調整や説明をおこないます。
車椅子だった場合は実際に乗っていただき、不具合がないか確認をしたりします。
そして、その用具の使い方やしまい方など、正しい使い方を説明し終了です。
福祉用具利用中のモニタリング
福祉用具を貸し出したら、貸し出し期間中もモニタリングを続けます。
福祉用具は、最初は合っていても使っているうちに「合わないかもしれない」ということもしばしばあります。
そうなった場合に使い続けていると、利用者様が思わぬトラブルに見舞われてしまうリスクもあるので、こまめにモニタリングをしながら気を配る必要があるのです。
【福祉用具専門相談員の志望動機】採用担当者は志望動機で何を見ているの?
採用担当者が福祉用具専門相談員を採用するときにみているポイントは、その企業への志望動機だけでなく、コミュニケーション能力やポテンシャルもあります。
志望動機の内容からそれらを汲み取ろうとしている背景を理解しておきましょう。
志望動機で何を見ているかを理解をして作成をしていくことで、より評価されやすい志望動機になっていきます。
熱意
能力が高くてもやる気や熱意がないと、企業としての利益は上がってきません。
ここでいう熱意とは入社への熱意もそうですが、物事に対する熱意も評価しています。
営業の仕事は特に社外の方と関わるケースが多く、能動的に行動していく必要があります。
そのため熱意ややる気がないと成績は伸びていかないことが多いです。
それだけでなく、熱意を感じられないと転職されてしまうのではないかと思われてしまうことがあるようです。
熱意は志望動機の精度や内容によって見ていることがあります。
コミュニケーション能力
福祉用具専門相談員は、利用者様やそのご家族、ケアマネージャーなどと常にコミュニケーションをとって仕事をしています。
そのため、コミュニケーション能力は必須です。
ただ話すのが上手いというよりも、聞き上手な方が向いています。
なぜなら、福祉用具選定には利用者様のニーズやケアマネージャーの意図をしっかり理解することが必要だからです。
こちら側が要望を出しているばかりだと、精度の高い利用計画書はできません。
相手を思いやったり、アイデアを発信したりと、ある程度の高いコミュニケーション能力が必要です。
企業とのマッチ度
志望動機を通して企業とのマッチ度の高さを見ています。
マッチ度が低い人を採用してしまうと企業としても採用された側にしても不利益が生じる恐れがあります。
企業とマッチしていないと、仕事や全体的な考え方が合わずに転職したいと考えてしまうことがあります。
転職をされてしまうと企業としてはその人の採用コストが無駄になったり、仕事の引継ぎが大変などの不利益が生じてしまう場合があります。
そのため企業とマッチしているかを見ようとします。
企業を選んだ理由
採用担当者として、なぜ数ある企業から当社を選んだのかはとても気になるところです。
回答する内容によっては熱い思いが聞けるので、ポテンシャルの高さを図るという背景もあります。
なお、熱意が感じられる志望動機としては、過去の体験から当社に紐づくエピソードなどが例として挙げられます。
「昔祖父が体が不自由で困っているときに、福祉用具専門相談員の方が来てくれて真摯に対応してくれてかっこいいと思った。私もこの仕事を通して安心と安全を届けたいと思った。」というような感じで使うことができます。
入社を希望した理由が何であれ、熱意が伝わるようなエピソードを考えておきましょう。
【福祉用具専門相談員の志望動機】求められる人材とは?
どのような人材が福祉用具専門相談員に求められているのでしょうか?
福祉用具専門相談員に求められる人材の特徴を知り、志望動機の作成に活かしていきましょう。
コミュニケーション能力
専門相談員は基本的に他人と接しながらの仕事となるため、コミュニケーション能力が必要です。
具体的には利用者様が不快にならないような間で話すことやアイスブレイクなどの話題で盛り上がれるなどがその例です。
それだけでなく、ケアマネージャーと利用計画を立案するときにもコミュニケーション能力が必要です。
コミュニケーション能力がないと、いくら福祉用具に詳しくても伝えたいことを伝えることができないためです。
普段から人と接する機会を増やしておけば、コミュニケーション能力が鍛えられるでしょう。
勉強をし続けられる人
常に新しい福祉用具が開発されるため、新しい製品に関する知識力を上げるために勉強を続ける必要があります。
そのため、勉強をし続けても苦にはならないタイプの人が福祉用具専門相談員には適任です。
勉強をせずにいると、利用者様から製品に関して質問されたときに答えられません。
そうなると利用者様だけでなくご家族にも不信感を与えてしまい、ケアマネージャーや他の介護職員にも信頼されなくなる可能性があります。
ポジティブに考えられる人
利用者様との選定計画やケアマネージャーとの計画書作成においては、人と人とが話す内容ですから多少ぶつかることもあるでしょう。
しかしその度に落ち込んだり憤ったりしていてはいけません。
全員が納得のいく精度の高い利用計画を作るためには、物事をポジティブにとらえて常に新しいアイデアを発信できるようにしておく必要があります。
傾聴力がある
とくに選定相談のときにはヒアリングが重要です。
利用者様が求める理想の生活に近づけるための福祉用具選定ですから、困っていることや不安点については慎重にヒアリングする必要があります。
また、利用者様とご家族のニーズが違っていることも多々あります。
このときにどちらかに偏って耳を向けてしまうと、本当に良いものを提供することができません。
選定には色々な側面から物事を見て判断する必要があるので、しっかりとしたヒアリングが重要なのです。
【福祉用具専門相談員の志望動機】効率的に作成する方法
ここでは志望動機を効率的に作成する方法を具体的に紹介していきます。
そしてこのポイントを意識して作成をすることで、採用担当者に評価される志望動機になっていきます。
例文を参考にする
ある程度構成の方法が決まっているため、例文を参考にしながら書くと効率が良いです。
しかし内容はオリジナルにこだわるようにしましょう。
なぜなら、例文を参考にしすぎてしまうと周りと似たようなどこにでもある志望動機になりかねないためです。
企業分析を行ったうえで自分の気持ちを伝えていけば問題ありません。
まずは文字数を気にせずに志望動機を考えて、そこから例文を参考に削っていけば良いでしょう。
なお、例文についてはこのコラムの最後にご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
エージェントに相談してみる
就活エージェントや転職エージェントは、求人紹介だけではなく、面接対策や書類添削などを総合的にサポートしてくれます。
キャリアのことに関して不安や疑問などがあれば、ぜひエージェントに相談してみましょう。
志望動機の作成においては、作成のアドバイスや添削をしてくれるだけでなく、本番さながらの模擬面接まで行うことができます。
一人一人に真摯に対応をしてくれるため、登録を行って損はありません。
まずは簡単登録をして、就活・転職に関する情報を閲覧してみてください。
企業分析・業界分析を行う
志望動機を書くときに重要なポイントとなるのが「なぜその企業を志望しているのか」ということです。
そのため、応募先企業に関しての知識を持っておくことは大切です。
先述したように、採用担当者は応募者と企業とのマッチ度を見ています。
企業に対する熱意やポテンシャルを見て相性が良さそうなら採用確率も上がります。
なお、企業分析や業界分析を行う方法は多くあります。
例えば、最も手軽な方法はその会社のホームページを見ることです。
ホームページには会社の理念や社員インタビューや職場の様子などが載っているので、入社後の姿を想像しながら志望動機を作成することができます。
また、その業界の知識を深めるためにはビジネス系ニュースサイトや日経新聞などを網羅すると良いでしょう。
「福祉」「介護」などと検索をすれば最新の時事ネタが出てくるので、業界についてより深く知ることができます。
【福祉用具専門相談員の志望動機】志望動機作成でやってはいけないこととは?
志望動機作成でこれはやってはいけないというポイントを紹介していきます。
ここで紹介する内容は絶対条件なので、何度も確認をして覚えておきましょう。
志望動機の使いまわし
志望動機の使いまわしをしてしまうと、内容がおかしいものになりかねません。
志望動機の構成として、「こういうことをしたい(志望理由)」→「この企業ではできそう」→「志望している」のような順番で書きます。
そのため10社以上を受けることが一般的である就活では、志望動機を使いまわしてしまうと矛盾が生じてしまう恐れがあります。
それぞれの企業によってできることは違いますし、考え方も違うためです。
そのため試験を受ける企業を徹底的に分析をして、矛盾がないような志望動機を作成していくことが必要です。
内容が自己中心的になっている
企業は自分自身の夢を叶える場所ではないため、したいことを羅列しているような内容だとあまり好ましくありません。
自己中心的になりすぎてしまい、上から目線だなと思われてしまう内容になってしまったら最悪です。
例えば企業に対しての指摘をすることや、馬鹿にしているような表現がこれにあたります。
意識をしていなくても上から目線になってしまっていることがあるため気を付けましょう。
そしてこのポイントは就活全般に言えることであるため、しっかり意識しておきましょう。
高待遇を志望動機にしている
好待遇を志望動機にしてはいけません。
例えば「給料がいいから志望しました」のように伝えても、良い印象を持つ人は少ないと思います。
好待遇が志望動機である人を採用するのであれば、もっと企業のことをしっかり調べて貢献してくれそうな人を採用したいと考えるのが普通です。
そして好待遇が志望動機であると、待遇に不満が出てくると転職をされてしまうのではないかと考えてしまうため、あまり採用したいとは考えません。
【福祉用具専門相談員の志望動機】例文
私が福祉用具専門相談員を志望している理由は、私の家族が介護福祉施設を利用したことがきっかけです。
5年ほど前に実家の祖母が要介護認定となり、家族総出で介護をしていたのですが、限界もあったため介護サービスを利用することになりました。
とある介護福祉施設で、ケアマネージャー様と福祉用具専門相談員様が親身になって相談に乗ってくださり、私達家族はとても安心したことを覚えています。
とくに、福祉用具専門相談員の方は車椅子をお貸しいただいた後に何度も定期フォローをしてくださり、祖母も毎回楽しみにしておりました。
そのときまだ学生だった私ですが、このような温かい職業があることに大変感銘を受け、福祉の道を志すことに決めました。
そんな中でも福祉用具専門相談員を選んだ理由は、昔から人の相談に乗ることや、モノに対する探究心が強かったためです。
私の強みを活かしつつ、多くの人のお役に立てる仕事は大変やりがいのあるものだと感じております。
私は前職で介護福祉士として勤務しておりましたが、キャリアを広げたいという思いから福祉用具専門相談員への転職を志しました。
介護の現場で毎日たくさんの利用者様と接している中でよく伺ったお話が、「もっと遠くへ出かけたい」「一人でできるようになりたい」といったポジティブな願望でした。
体が思うように動かない利用者様も、諦めずにどんどん新しいことにチャレンジしたいという思いを持っており、私もその願望を叶えたいという意欲を持つようになりました。
福祉用具専門相談員の仕事は、多くの要介護認定者の生活をサポートできる仕事だと考えております。
それぞれに適した福祉用具を提案することで、介護の現場以外でも皆様のサポートができることは、やりがいにつながると感じております。
まとめ
ここまで福祉用具専門相談員の志望動機の書き方のポイントや例文を紹介してきました。
福祉用具専門相談員の仕事はあまり表舞台に現れることがなく、あまり知られていません。
しかし今回の記事を通して、福祉用具専門相談員の仕事の大切さをわかっていただけたと思います。
今回紹介した仕事内容やポイントを意識し、福祉用具専門相談員の未来像を意識しながら作成をしていきましょう。
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