【既卒者】自己分析で大切なこと!具体的なやり方やおすすめのツールを徹底解説
はじめに
大学を卒業して少し時間が経過し、就活をしようと思っている方の中には、最初にやるべきである自己分析も「何から手をつけたら良いのかわからない」という状態の方も多いのではないでしょうか。
新卒の就活生がやる自己分析とはどう違うのか、就活を一緒に進める仲間も多くない中で、どうやって進めたら良いのかわからないといった不安は、事前に自己分析のやり方や就職活動の進め方について理解しておけば、取り払うことが可能です。
ここでは、既卒者が就活を成功させるための自己分析について、詳しく解説していきます。
【既卒者の自己分析】自己分析をする目的
「自分のことは自分が一番よく知っている」という言葉がありますが、実際は完全に自分のことを理解できている人はいないと言っても過言ではありません。
そんな中、就職活動をするタイミングで、なぜ自己分析をあらためてやる必要があるのかを理解しておくことは、とても大切です。
目的を知っておくことで、より自己分析を的確に効率よく進めていくことができますので、以下ではその目的について詳しく解説していきます。
モチベーションの源泉を知るため
自己分析をすると、自分自身がどういった価値観を持っているかや、どういうときにやりがいを感じるかなどを知ることができます。
それによって、自分が何に対して全力で取り組むことができるのか、努力をするためのモチベーションの源泉を理解することになり、職種の選択にも大きく関わってくるのです。
このモチベーションの源泉と噛み合わない職種を選択すると、入社後も積極的に働くことが難しくなり、早期の離職といった結果にもなりかねません。
そのため、採用担当者は教育コストを無駄にしないために、志望している職種に適正があるかどうかを非常に重視して就活生と向き合います。
就職活動においては、あらゆる採用段階において、この自己分析の結果がもとになりますので、しっかり取り組むことが重要です。
自分の特徴を言語化できるようにするため
面接では、志望動機など自分で用意しておいたことをプレゼンする形で進むものもあります。
ただ、一方的に話して終わるわけではなく、採用担当者から用意してきた答え以上のものを深掘りして、聞いてくることもあります。
そのときに、自分自身についてきちんと理解ができていないと「なぜ」という問いに対して、言語化して答えることが難しくなってしまいます。
逆に、その「なぜ」という問いに対してきちんと答えることができれば、志望動機やキャリアプランなども説得力があるものとして採用者に届くため、良い印象を与えて面接を終えることが可能です。
普段の生活の中で言語化できていない深い層まで自分を深掘りしておくためにも、自己分析は必須と言えます。
企業とのミスマッチを防ぐため
自分の特徴をきちんと理解しないまま就活を行い、条件や待遇などだけで志望し入社してしまうと、本当は自分に向いていない職種や業界に入ってしまうことがあります。
そうなると、仕事でやりがいを見出すことができません。
周囲の同僚とも価値観が合わず、モチベーションが低下してしまうでしょう。
結果として、早期退職につながってしまいかねません。
そうなると、今度は時間をかけて、転職活動をやり直すことにもなってしまいます。
今のうちから自己分析をしっかり行い、自分がモチベーションを高く持ちながら働けて、やりがいを感じられる職種を選択できるようにしましょう。
これは内定を獲得することだけではなく、入社後の環境や生活にも大きく関わることになってきます。
【既卒者の自己分析】そもそも既卒とは
一般に既卒とは、大学や専門学校などを卒業し、就業経験がない人のことを指します。
似たような言葉に新卒や第二新卒という言葉もありますが、それらとの違いを一覧で示すと以下のようになります。
大学・専門学校などを卒業しているか |
会社への就業経験があるか |
|
新卒 |
卒業予定 |
なし |
第二新卒 |
卒業している |
あり (新卒入社から3年以内に離職) |
既卒 |
卒業している |
なし |
フリーター |
卒業している |
どちらとも言えない |
それぞれについてより詳しく紹介するので、新卒や第二新卒、フリーターとの違いを理解しておきましょう。
新卒との違い
新卒とは、年度内に通っている学校を卒業する予定の学生で、既卒との違いは教育機関を卒業しているかどうかです。
通っている教育機関は、大学・専門学校・高等専門学校・高校などがあります。
一般的な新卒採用とは、毎年同じ時期に大学卒業予定の学生を所定の人数だけ一度に採用する、新卒一括採用のことです。
人材を効率よく確保することで会社組織を活性化させたり、社風をなじませやすい人材を得られたりするメリットがあることから、多くの企業が取り入れています。
一方で、教育コストの負担や選考でのミスマッチが起きるといったデメリットも存在する採用方法です。
また、企業が新卒採用を実施できるかどうかについては、社会情勢や経済状況にも左右されます。
第二新卒との違い
第二新卒とは新卒採用で入社した会社を3年以内で離職した人のことで、既卒との違いは社会人経験の有無です。
厚生労働省の調査によると、新卒で入社した社会人が3年以内に離職する割合は、大卒・高卒ともに3割を超えています。
第二新卒に対しては、社会人としての最低限のマナーは備わっているので、その部分についての研修コストがカットできるというのが一般的な見方です。
その一方で、仕事に対するスキルや実績、経験の面が乏しいので、即戦力としての扱いは難しいと考えられています。
そのため、扱いとしては既卒と第二新卒に大きな差はなく、どちらかが選考で有利になるといったことはありません。
選考ではあくまで個人の人柄や入社への意欲が評価基準です。
フリーターとの違い
フリーターとはパートやアルバイトで生計を立てている人のことで、既卒と明確な差異があるとは言い切れません。
既卒である条件を満たしながらもアルバイトをしていればフリーターと呼べますし、会社を辞めた第二新卒に該当する人が、パートで生活していればその人もフリーターです。
就活の場では、既卒や第二新卒とは別の概念となるため、双方で比較すること自体無意味であるともいえます。
フリーターであったことが就職活動に悪影響を及ぼすとはいい切れません。
既卒や第二新卒と呼べる期間内であれば、それらの枠で求人への応募が可能です。
一方で、フリーターとしての期間が長引けば既卒の枠で応募することができなくなります。
できるだけ早めに就職したい企業を見つけるようにしましょう。
【既卒者の自己分析】既卒就活の状況
既卒者の就活状況ですが、企業としても少子高齢化に伴う若い人材不足に対応するために、既卒者の採用に積極的です。
未経験・経歴不問とする求人が多くなっているので、基本的な就活対策ができていれば就職できる可能性は高くなります。
採用の時期についても、既卒者に向けて通年採用を実施する動きが活発です。
社会情勢で見ると国を挙げて既卒者の就職がもっと容易になるよう後押しする動きがありますし、追い風の兆候が見られています。
その一方で、内定率については劇的に良くなっているとはいい難く、割合だけで見ると厳しいです。
では、既卒者を取り巻く就活の現状や、内定率についてもう少し掘り下げて紹介します。
新卒扱いしてくれる場合がある
多くの場合では新卒と既卒は別の枠で求人が出されていますが、近年では既卒でも新卒の枠で応募できる企業も増えているなど、新卒応募枠が拡大の動きを見せています。
その追い風となったのが、厚生労働省からの通達でした。
平成22年に青少年雇用機会確保指針が改正され、卒業から3年以内の既卒者は新卒の枠でも応募できるようにと主要経済団体に要請されています。
その要請が功を奏したのか、令和3年に厚生労働省が行った調査によると、令和2年度の新卒採用で既卒者の応募も可能とした企業は、回答した企業の約7割に至りました。
さらに、令和3年に発布された青少年雇用対策基本方針では、近年の社会情勢による社会環境の変化を踏まえて、既卒者の応募機会の拡大が図られていることが記されています。
今後もこのような動きは拡大するとともに、卒業から一定期間は新卒扱いとされるようになるようです。
内定率は約40%
既卒者が実際に内定に至った割合ですが、厚生労働省の調査では既卒者が内定に至った割合は約40%に留まっています。
既卒者に開かれているのは、あくまで新卒枠として選考を受ける窓口であり、選考については特別な枠が設けられているわけではありません。
新卒枠で応募することになれば、内定を競う相手は新卒者です。
両者を比較すると新卒の方がやや有利に働きやすい傾向にありますが、既卒者が一方的に不利になるほどの差はありません。
40%という数字はあくまで割合であり、内定を獲得できるかどうかは自分次第です。
選考は平等に実施されていると考えておきましょう。
新卒での就活と同様に、自らのPRや志望動機、面接対策などの対策を万全といえるまで施すようにすれば、内定獲得に近づくことができます。
【既卒者の自己分析】新卒の自己分析との違い
新卒と既卒には、就活をする際にさまざまな違いがあります。
とくに既卒で就活を始めたという方は、その違いが気になる方も多いのではないでしょうか。
しかし、自己分析に関しては、両者にほとんどやり方や目的において違いはありません。
これまでの人生において、経験してきた過去の体験を振り返り、自分自身の特徴を洗い出していくことが大切です。
自分が一生懸命やってきたことや楽しいと感じたこと、心が動いた出来事など、可能な限り思い出していくことから始めてみると良いでしょう。
【既卒者の自己分析】自己分析のやり方
具体的にどのような形で自己分析をしていくかについて解説していきます。
自己分析にはさまざまなやり方がありますが、まずは基本となるやり方から始めることで、ほかの手法やツールを活用したときによりその理解度が深まりやすくなります。
紹介するやり方は決して難しい作業ではないですが、じっくりと取り組むことも重要ですので、就活を始めたら早めに取り掛かるのがおすすめです。
既卒者が、具体的にどのような形で自己分析をしていくかについて解説していきます。
しっかりと自分の内面と向き合い、深掘りしていきましょう。
目標を明確にする
まず一番に実施するべきなのは、目標を明確にさせることです。
入社してどのようなことを達成させたいのかを言語化して、それを最終選考まで一貫して主張できるほど確固たるものにしましょう。
目標がないまま自己分析に臨んでも、入社後にやりたいことが見つからず、自己PRや志望動機が弱いものになってしまいます。
面接の際に軸とするものがなく、受け答えの内容が途中で変わるようなことにもなりかねません。
そのような仕上がりでは、内定を獲得することはできないです。
書類を作成するときや面接対策をする際に、筆や言葉が詰まることなく志望動機やキャリアプランを述べられるようにすることを、目標としておすすめします。
自信を持って選考に臨めるようなゴールを設定しましょう。
自分の好きなところ、嫌いなところを書く
自己分析を成功させるには、どこまで自分を深掘りしていけるかが大切な要素となります。
そのきっかけ作りとして有効なのが、好きなところと嫌いなところの書き出しです。
まずは自分が好きだと思うこと、嫌いだと感じることを可能な限り多く書き出してみてください。
このときに深く考えこむことはせず、とにかく数を出すことが大切です。
仕事に直接関係なさそうなことでも構いません。
最低でも、それぞれ10個ずつは書き出すようにしましょう。
中には言語化しにくいと感じるものもあるかもしれませんが、そういったものを明確にしておくことも、今後にとって意味のあることです。
この作業は、自分を知っていくための大きな手がかりとなっていきます。
短所ばかりを見ないように
自己分析を進めていく中で注意したいのが、ネガティブな要素ばかりに目を向けないことです。
特に自分で自分を褒めることが苦手な人にありがちな傾向ですが、自己分析をしていくと、どうしても自分の短所ばかり目立ってしまいます。
そのような部分ばかりに目を向けていると、自己肯定感が下がり、積極的な就職活動ができません。
自分の適性を見つけ出すこともできなくなってしまいます。
自分を過信するのも良くないですが、自分の長所は必ず見つけておきましょう。
どのように小さなことでも構いません。
他人より劇的に優れている必要もないです。
自分が能力を発揮したことによって達成したことがあれば、そこから自分の長所が見つかります。
自信を持って主張できることですから、短所ばかり見ないで長所を見つけましょう。
出ないときは人に聞いてみる
自己分析とはいっても、自分1人で行う必要はありません。
行き詰まったときは他人に聞いてみるようにしてください。
第三者からの目線で見てもらえれば、自分1人では見つけ出せなかったポイントに気が付くことができます。
このとき大切なのは、聞く相手を選ばないことです。
友人や先輩・後輩、先鋭など、自分と関わりがある多くの人に聞いてみてください。
そうした人たちからの客観的な視点によって、自分の新しい可能性が見つけられます。
聞く内容ですが、自分では見つけやすい短所にするのではなく、自分では自覚しにくい長所を中心にしましょう。
悪い内容を人から聞かされると良い気分にはなりませんし、相手も言いにくいです。
相手も気持ちよく口に出せる長所を中心に聞いてみてください。
疑問をぶつけて深堀していく
好きなこと、嫌いなことをたくさん書き出すことができたら、今度はその好きな理由や嫌いな理由を「なぜ」という疑問をぶつけていくことで深掘りを進めます。
例えば「ドラマを見るのが好き」なのであれば、その好きな理由は何でしょうか。
役者さんの演技に引き込まれるのか、脚本が優れているからなのか、映像演出の綺麗さなのか、音響効果に惹かれるのか、作品の制作された背景に興味があるのかなど、どの部分に価値を感じているのかでまったく違った要素を拾うことができます。
ただ好き、ただ嫌いといったところから踏み込んで「こういう理由で好き」「こういう理由で嫌い」という解像度にしていくことにより、本質的な価値観に近いところまで理解を深めることができるでしょう。
深堀した内容から共通点を見つける
「なぜ」を繰り返しぶつけていくと、好きなものや嫌いなものの理由となる部分に共通点が見えてきます。
とくに好きなものの源泉を知ると、一見まったく別の職種であっても、本人にとっては同じ部分にやりがいを感じるポイントがあり、職種の選択肢を広げることが可能です。
逆に嫌いな理由を明らかにしていくと、一見すると楽しめそうな職種や恵まれた待遇であっても、どうしても許せないポイントがあったことで、早期退職につながってしまったという結果を招くリスクを減らすことができます。
こういった自分の価値観を炙り出すことにより、自身の「強み」と言える価値観やモチベーションの源泉、特徴と言える部分が浮き彫りになってくるのです。
【既卒者の自己分析】自己分析がうまくできない時の対処法
やり方を知って取り掛かってはみたものの、なんだか上手くできないというケースも多くあります。
しかし、その原因の多くは実施する際の心構えであったり、前提条件をきちんと確認していなかったりすることがほとんどです。
そのため、以下の対処法を試すことで、多くの場合は解決することができます。
自己分析が上手くいっていないことに気づけている時点で、自分への理解は一歩進んでいるとも言えますので、もう少し踏み込んで取り組んでみましょう。
自己分析の目的を見直す
自己分析は、それ自体に明確なゴールがない作業です。
ここまでやれば大丈夫というような量や時間が設定してあるわけではないため、なんとなくで始めてしまうと進捗を測ることができません。
記事の冒頭で説明したような「目的」を自身できちんと設定しておかないと、際限なく手応えのない取り組みを続けることになってしまいます。
一箇所を深掘りしようと思うと、どこまでもやれてしまうものであるため、俯瞰的な視野も必要です。
自分の内面からどういった情報を浮き彫りにし、分析すれば良いのかということを常に意識することで、初めて自己分析は意味のあるものになります。
そのため、ある程度やったら他の作業へと移り、志望動機や自己PRなどを書く中で、また必要を感じたら戻ってくるというやり方も状況によっては有効です。
マイナスな面としっかり向き合う
自己分析をしている中で、自分の短所と言える側面とも向き合う必要が出てきます。
これは非常にストレスのかかる作業であり、意識的、無意識的どちらにおいても避けたり、見ないふりをしてしまったりすることで、きちんと自己分析が完了しないというケースも多いです。
短所に目を瞑るということは、自己分析において大きな要素が欠けてしまうということでもあります。
場合によっては、その短所を覆い隠すために「嘘」が紛れてしまい、そこから深掘りが進まないです。
短所こそしっかり深掘りし、自分の理解を深めていくことで、その短所を長所に置き換えたり、短所が影響しない環境を自ら選べたりできるようになります。
まずはその「短所と向き合うことができない」という弱い自分と、向き合うことから始めてみましょう。
他己分析を行う
自己分析が上手くいかない理由として考えられるのは、分析が主観的になり過ぎているというものです。
本来の自分ではなく「なりたい自分」に寄せて分析をしてしまったり、逆に自分を過小評価してしまったりすることから、分析結果が自分自身として、どこかしっくりこないというケースは少なくありません。
とくに取り組みはじめの頃は、自分を客観視するのが難しいため、こういったケースに陥ることが多いです。
そういうときは、一度自分自身で分析することから離れて、他己分析をしてもらうことをおすすめします。
友人や親など、自分のことをよく知る人物にお願いしてみてください。
その際は、きちんと就活に向けて自己分析をしているから、それを手伝って欲しいと伝えることをおすすめします。
お世辞や気遣いから、ネガティブなことは避けるなどのようなことがあると、適切な結果が出ませんので注意しましょう。
【既卒者の自己分析】オススメの自己分析ツール
自己分析は自分の内面と向き合う作業のため、自分自身でやるのが一般的ではありますが、それを補助してくれるツールも存在しています。
隙間時間で行えるライトなものから、記述式によって分析を行い、企業とのマッチングまで行ってくれるものまでさまざまです。
ここでは、おすすめのツールを3つご紹介します。
このツールを活用して、分析することによるデメリットはほぼないと言って良いので、ぜひ一度試してみてください。
キャリアチケットスカウト
キャリアチケットスカウトは、自己分析ツールでは珍しい記述形式で分析を行います。
特徴としては、自分が就活においてどんなことを重要視しているのかという「就活の軸」を明確にすることができ、それをもとに企業とのマッチングまで行ってくれるというサービスです。
既卒向けではない機能もあるため、すべてのサービスをフルで受けることはできないという点がネックではありますが、スマートフォンアプリとして活用できる点も魅力となります。
運営している企業がレバレジーズという人材サービス業界で有名な企業なので、個人情報の保護などの点から見ても安心なサービスです。
いろいろな自己分析ツールを使ってみたいと思うのであれば、登録作業なども簡単なので、一度触ってみましょう。
キミスカ適性検査
キミスカ適性検査は、150個の質問に回答することによって、9つの観点から自己分析を行ってくれるサービスです。
150個も質問があると聞くと多く感じるかもしれませんが、時間としては5分ほどで終わらせることが可能なため、時間がなくても隙間時間で行うことができます。
スマホアプリとして利用できるため、ダウンロードしておけば移動時間などを利用して実施できるのは嬉しいポイントです。
既卒者向けにも企業とのマッチングを行っており、1500社以上の企業からオファーがくる可能性があります。
また、この適性検査をベースにして自己分析を深めていくという指針にもなるため、これから自己分析を始める方にはぜひおすすめしたいサービスです。
業界タイプ別就活診断(みん就)
業界タイプ別就活診断(みん就)の魅力は、なんといってもその手軽さです。
設問数は4問のみであり、かかる時間は1分ほどと非常に短い時間でサクッと結果を見ることができます。
利用するためには会員登録が必要ですが、その作業も簡単なので手軽さという面では一番です。
まだ自己分析を始められていないという方が、最初に試してみるのにもおすすめのサービスとなります。
またこの「みん就」というサービスは、就活生が利用する情報掲示板であり、企業側ではなく学生目線での情報が見られるという点でも就活に役に立つサービスです。
会員登録をしておくことで、今度有利に就活を進めるための情報を集めることができるようになります。
ただ、情報の精度に関しては、あくまで掲示板であるため高いとは言えない点も踏まえておきましょう。
【既卒者の自己分析】既卒に対して企業の印象
既卒者は企業が既卒者に対してどのような印象を持っているのか、実際のことが知りたいのではないでしょうか。
多くの方はネガティブな印象を持っているのではないかと考えるでしょうが、実はポジティブに思われている部分もあります。
過信は禁物で、ポジティブな印象ばかりではなくネガティブな印象もありますから、良い面と悪い面の両方について理解を深め、就職活動ではネガティブなイメージを取り払えるように心がけましょう。
好印象:貴重な若手人材
既卒の枠に入るのは、学校を卒業してから遅くても3年程度です。
そのため、既卒として選考活動を受ける人材は若手の人材となります。
企業としては、教えたことの吸収が早く、長く努めてくれる可能性がある若手人材を欲しているので、既卒に対してもポジティブに迎え入れます。
若手がなかなか新卒で入社しないような中小企業においては、既卒者からの応募は若手人材を獲得するまたとないチャンスですから、歓迎してくれる可能性も高いです。
若手の人材が特に求められるのは、介護やサービス業界、建設系といった肉体労働が中心となっている業界となります。
若いからこそ身体の強さや体力の多さが高く評価されやすいです。
好印象:すぐに入社してもらえる
既卒が新卒や第二新卒と比較してポジティブに捉えられやすいポイントの1つに、入社時期の自由度があります。
新卒一括採用では、新入社員の入社時期は学校卒業後の年度頭と決まっており、第二新卒の場合は前職に努めている場合もあり、そちらの退職を待たなければなりません。
既卒はこれらの事情で入社時期を遅らせなければならない理由がないです。
そのため、人材が欲しい時期に入社してくれる若手の人材であるとして、前向きに捉えられやすいです。
また、通年採用を実施している企業の多くは人手が不足しているので、一刻も早く入社してもらって、人材を確保したいと考えます。
新卒や第二新卒では内定を出した後で期間が空いてしまうので、その間に辞退されるおそれがありますが、既卒であればその心配もありません。
こうした事情から、既卒は若い人材をすぐに求める企業にとってはありがたい存在でもあります。
悪印象:人間性に不安を感じる
既卒が持たれやすいネガティブな面が、人間性への不安です。
既卒は新卒採用時に内定を獲得できなかった人材でもあるわけですから、他の企業が選考の過程で弾いた人材といえます。
そこで企業の採用担当者が考えるのは、なぜ新卒で入社できなかったかです。
社会人になるための基本的なスキルを持っていなかったか、人柄の面で難ありと判断されたかのどちらかだろうと思われてしまい、ネガティブイメージを持たせた段階からの選考となります。
この点については、選考の過程で人柄を見せられるような活動を心がけるようにして、ネガティブイメージを好転させましょう。
たとえ新卒採用の段階で難ありとされていても、就職活動に臨んだ時点で企業が求めている人物像に合致すれば良いのです。
企業がどのような人柄の人材を求めているかが分かれば、人間性への不安というハンデも乗り越えられます。
悪印象:熱意があるか不安
企業は既卒に対して、仕事への熱意が足りないから就職活動も成功しなかったのではないかという印象を持つことも多いです。
そのような印象を逆転させるためには、熱意や意欲の部分で不安にさせないような自己PRを心がける必要があります。
実際、既卒となっている人の全てが就職活動を途中で投げ出したり失敗したりしているわけではありません。
卒業を間近にして内定を辞退したり、会社の都合で内定取り消しになったりするようなケースも存在します
また、既卒での就職活動は新卒のときよりも業界や業種の幅を広げ、自分の希望よりも適性に合った企業を選ぶようにしているなどの前向きなケースも考えられる理由です。
大事なのは、なぜ既卒としての道を選び、就職活動に臨んでいるかを明確にアピールすることとなります。
その過程で仕事に対する熱意や入社への意欲を示すことも可能です。
【既卒者の自己分析】既卒の就活でよくある質問
既卒の就職は既卒ならではの悩みがあり、どのように解決すれば良いのか分からなくなるケースも存在します。
一度つまづいてしまうと、悩みから抜け出せなくなって就活にも影響が出てしまいますが、あらかじめ悩みやすいポイントについて知っておけば、自分なりの答えを用意しておくことも可能です。
ありがちな悩みを良くある質問としてまとめてあるので、その回答をチェックして自分の就活に役立ててください。
Q:どう活動していいのかがわからない
既卒は新卒一括採用と違って、決まった時期に決まった形でエントリーするといった流れが存在しません。
そのため、いざ行動する段階になってもどのように活動すれば良いのか分からない人が多いです。
まず必要なのは、スケジュールを立てることです。
これは新卒枠で応募するのか、中途採用での応募となるのかで組み立て方が変わります。
新卒であれば、入社を予定している前の前の年度から行動を開始し、応募先の絞り込みと自己分析、企業研究などを実施しましょう。
中途採用での活動であれば、企業の採用スケジュールから逆算して予定を立ててください。
応募・面接が始まる前々月から自己分析と企業研究を始めるようにすれば、予定が押して間に合わないということにはなりません。
どちらにせよ、できるだけ早く行動に移すことが重要です。
Q:既卒を募集している企業がわからない
既卒が悩みやすいのが、既卒でも応募して良い求人かどうかが分からないときです。
新卒の求人でも既卒が応募できるケースはありますが、明確に既卒でもエントリー可となっているか記載されていないと、応募がしづらいです。
既卒でも応募が可能な企業を探す方法はいくつかあります。
1つが就活サイトです。
就活サイトの検索で、既卒、あるいは未経験可で絞り込んで探せば見つけやすいです。
自分でうまく探せないときは、就職エージェントを利用するのも有効な方法となります。
就職エージェントは自分の適性に合う企業を紹介してくれたり、書類や面接の対策を相談することも可能です。
Q:既卒になっている理由が答えられない
既卒が頭を抱えやすい問題が、企業の採用担当者に既卒として就職活動を行っている理由を話せないことです。
人によっては答えづらい内容になるかもしれませんが、既卒である以上は避けられない質問だと心得ておく必要があります。
どのような事情であれ、下手に嘘をいうのは避けましょう。
既卒として就職活動を実施している理由を、ありのまま話すようにしてください。
そして現在に至るまで、就職活動をどのように実施しているかまでを付け加えて話せば、問題はありません。
新卒での就活の失敗があったとして、それをどのように反省し、既卒での就活に生かせているかを話すことができれば、逆に人間性の良さをアピールすることにもつながります。
Q:誰に相談をしていいのかわからない
新卒では、学校の就職担当者や先輩・先生などに就職活動でうまく行かないことを相談することができました。
しかし既卒では相談する相手が限られてしまいます。人によっては相談する相手が見つからず、自分1人で進めようとする人も多いです。
そのような状態が続くと、ストレスが溜まってしまい、精神的に参ってしまうおそれもあるので、相談する相手は確保しておきましょう。
身近な人で浮かぶのは友人や両親になるでしょうが、既卒で就職活動をしている立場を理解してくれる保証がないだけでなく、スケジュールも合わない可能性が高くなります。
既卒が就活中に相談する相手としては、就職エージェントのキャリアアドバイザーがおすすめです。
既卒にありがちな悩みが解決するだけでなく、就職に関する幅広い知見で悩みを解決してくれます。
おわりに
既卒が就職活動を成功させるには、徹底的な自己分析が必要です。
そして自己分析の結果をまとめて応募書類に反映させる際には、企業が既卒に対してどのような印象を抱いているかや、新卒や第二新卒との違いについても理解して仕上げるようにしましょう。
無理をして自分を背伸びしてみせる必要はありませんが、自分を効果的に売り込むことも必要です。
ツールや転職エージェントも活用し、希望する企業への就職を成功させてください。
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