【例文あり】自動車ディーラーの営業職の志望動機で高評価を得る書き方を徹底解説
はじめに
就活で必ずと言っていいほど聞かれる質問の1つが志望動機です。
しかし、企業を志望する動機は言えても、職種に対する志望動機を即座に明確に言える人はなかなか少ないのではないでしょうか。
評価される志望動機を作るには、大きく分けて3つのことが大切となります。
自己分析・業界分析・テクニック(コツ)です。
そこで、本記事では、これら3つの要素を十分に満たすために必要な情報を紹介します。
記事に書かれていることがこれら3つのどれに役立つ情報なのかというのを意識しながら読んでみてください。
【自動車ディーラーの志望動機】自動車ディーラーとは
自動車ディーラーとは特定の自動車メーカーと特約店契約を結んだ正規販売店のことです。
言い換えると、特約店契約を結んでいる特定のメーカーの車のみの販売をする自動車の販売業者のことです。
契約を結んだメーカーから有利な条件で直接車やメーカー製品を仕入れることができ、メーカーの正規取扱店であるため、信頼性も高いです。
一方で、ディーラーは車を販売するだけでなく、自社の工場を利用して車検や修理といったアフターサービスも行っています。
さらに、このような整備には純正部品を扱い、保証が充実しているため、質の高いサービスを長く受け続けることができます。
また、自動車メーカーからサービスや技術などに関して直接指導が入るため、スタッフの知識が深く、安心感のあるサービスを受けることができます。
自動車販売店には、他のサブディーラーと呼ばれる販売店があります。
サブディーラーは、様々なディーラーから車を仕入れて販売しているため、複数の自動車メーカーの車を扱っているという特徴があります。
自動車ディーラーの職種と仕事内容
自動車のディーラーと聞くと、店舗に立って車のことについての説明や相談に乗ってくれるスーツを着た人というイメージが強いと思います。
そのイメージから、ディーラーの仕事は店舗で営業活動をして、車を販売することだけと思われがちですがそれだけではありません。
まず、ディーラーの仕事は大きく分けて、営業職、整備士(エンジニア・メカニック)、事務職の3つに分けられます。
営業職は、多くの人のイメージ通り、主に車を販売する仕事です。
整備士は、店舗敷地内の工場で車の点検や修理をすることなどが仕事です。
事務職は営業サポートや書類作成、電話対応などが仕事です。
しかし、そのイメージ通り、顧客に車を販売するのは営業職の仕事ですが、実はそれだけが営業職の仕事ではありません。
ここでは、営業職という仕事についてさらに詳しく解説していきます。
営業職
前述した通り、自動車ディーラーの営業職の仕事は店舗での車の販売だけだと思われがちですが、大きく分けて3つの仕事があります。
店舗に訪れた顧客に対応する「来店型」の営業職です。
来店したお客様に接客を行い、そのお客様の家族構成やライフスタイル、希望などをヒアリングした上で最適な車の提案・販売を行います。
そして、メンテナンスのための入庫促進や自動車保険の提案、アフターフォローなどもします。
直販営業には来店型の営業の他にもう一つ外回り営業という営業スタイルがあります。
それは、管理顧客のもとへ訪問し、自動車の買い替えや点検、修理などを提案する「外回り型」の営業職です。
新規の飛び込み営業は最近はほとんど行っていないことが多いようです。
また、法人や大口の顧客を訪問することもあります。
一般企業、リース会社、官公庁に対して営業車などの社用の車を販売したり、社用車の修理や点検を勧めたりもします。
社用の車は一度に数十台販売することもあります。
【自動車ディーラーの志望動機】自動車ディーラーの営業職に向いている人の特徴
自動車ディーラーの営業職には、どのような人が採用されやすいのでしょうか。
入社後のミスマッチを避けるためにも、向いている人の特徴を知り、自己分析と照らし合わせることで、自動車ディーラーの営業職に適性があるのかを確認しておきましょう。
もちろん、その特徴が当てはまらないからその職種に対して全く適性がないというわけではありません。
しかし、選考でその特徴と真逆のことを伝えてしまい、その特徴が全くないと判断されてしまうと、採用される可能性はとても低くなってしまうでしょう。
自動車ディーラーの志望動機で的外れな回答をしてしまったり、地雷を踏むことのないように自動車ディーラーに向いている人の特徴を把握しておきましょう。
コミュニケーション能力が高い人
自動車ディーラーの営業職は、お客様に対するコミュニケーションはもちろんですが、整備士・事務職など店舗全体でのチームワーク、連携も大切になってくるため、店舗内外においてコミュニケーションを取ることがとても多い仕事です。
例えば、お客様に対しては、お客様の基本情報やライフスタイルから潜在的な希望・悩みまでヒアリングを通して引き出し、将来の生活まで見据えた最適な提案を行わなければなりません。
よって、聞く質問や話の内容はお客様によって毎回異なりますし、その会話は購入する上でのお客様の安心感や信頼度に大きく影響します。
一方で、店舗内でのスタッフとの連携面では、営業と事務職のコミュニケーションが円滑に取れていなければ、資料の用意や資料作成、事務処理などに不備が生じてお客様と営業がトラブルになってしまい、信用を失ってしまうかもしれません。
また、営業と整備士の連携で言えば、修理・点検に関する顧客の要望や車の状態、期日などをしっかりと共有し、進捗確認ができていなければ、業務の遅延や整備ミスが起きてしまうかもしれません。
したがって、コミュニケーション能力が高い人が求められます。
野心・向上心がある人
自動車ディーラーの営業職は、仕事に対する野心や向上心が高い人がとても向いています。
なぜなら、自動車ディーラー次第でお客様が購入するかどうかが大きく変わってくるからです。
車を買うというのは人生で家を買うことの次に大きな買い物とも言えます。
だから、購入する人が信頼のおけるディーラーから購入したいと思うのは当然の心理です。
よって、どのようなスキル・能力・マインドを高めればお客様の満足度が高まり、購入に繋がるのかというのを日々考え、模索して自身を常にアップデートしなければなりません。
また、自動車業界は、AIといったIT技術の進化に伴って、近年では特に急速に変化しています。
よって、新たな情報に対する感度を高め、吸収して自らの仕事に活かすという姿勢も大切です。
【自動車ディーラーの志望動機】志望動機を伝える際のポイント
立派な内容の志望動機があっても、伝え方を間違ってしまうとその内容のポテンシャルを最大限に発揮することができなくなってしまいます。
そうならないために、必ず守るべき志望動機を伝える際のポイントを3つ紹介します。
そのような伝え方のポイントを押さえて伝えることができれば、それだけでコミュニケーション能力が高く、話すのが上手いなどといった印象も与えることができます。
これらのポイントを参考にして、志望動機を作成し、面接に臨んでみてください。
なぜディーラーの営業職なのかを明確にする
なぜ自動車ディーラーの営業職を志望したのかというのを明確に伝えましょう。
自動車ディーラーを志望した理由を伝えるだけでは、整備士や事務職にもその理由が当てはまってしまうかもしれません。
また、営業職を伝える動機は、できる限り短く、印象的に伝えることを心がけましょう。
なぜなら、志望動機が長く、だらだらと話してしまうとその話に飽きられてしまうだけではなく、「結局志望する理由は何?」と理解されないまま選考が終わってしまう可能性があります。
そして、「人と話すのが好きだから営業職を志望する」というようなありきたりな志望動機だと、多いと何百人もの就活生の選考を行う採用担当者には興味を持ってもらえないでしょう。
もちろん、志望する動機を伝える一文だけで採用されるかの全ては決まりませんが、「志望動機は?」という質問に対する一言目の回答は特にこだわるべきです。
志望動機を裏付ける経験を印象的に伝える
志望動機を裏付ける過去の経験や強みなどを印象的に伝えましょう。
ここで言う印象的というのは、キャッチーなフレーズや意外な過去の経験を伝えることで得られる印象を指しているわけではありません。
志望動機と過去の経験の関係性をより深いものとすることで、志望動機の説得力や信頼性を高め、「この学生は過去の経験からも志望度が高い」という印象を獲得するということです。
そのような印象を得るためには、まず、自分の人生の中で、最も今の自分を形作った経験を選ぶようにしましょう。
そして、その過去の経験をできる限り具体的かつリアルに伝えるようにしましょう。
具体的かつリアルに伝えるコツとしては、経験の規模や年数、固有名詞、実際に口にした言葉・行動などを伝えることで、採用担当者が頭の中でカラーでイメージできるくらい鮮明に話すことです。
このようにして、志望動機の説得力と信頼度を高めましょう。
ディーラーの営業職としてどう貢献するかを伝える
最後に、ディーラーの営業職としてどう自分の強みを発揮してどう貢献できるのかというのを明確に伝えましょう。
なぜなら、どれだけ明確な志望動機があってそこに説得力があっても、利益を生んでくる、もしくは利益を生んでくれる可能性のある人材と評価できなければ企業は採用はしないからです。
というのも、企業は多額の採用・教育コストを費やして応募者を採用し、教育します。
よって、近い将来、利益を生んでくれる人材に育ってくれるだろうと期待できなければ、企業にとってはマイナスでしかないため、リスクを犯してまで採用はしません。
したがって、過去の経験から培った自分の強みやスキル、マインドなどを活かしてどのような役割を担い、どう組織に貢献するのかというのを伝えましょう。
【自動車ディーラーの志望動機】志望動機を伝える際の注意点
自動車ディーラーの営業職を志望する動機を伝える際のポイントを解説してきましたが、加えて、志望動機を伝える際には十分に注意すべき点がいくつかあります。
その中でも、ここでは就活生がついついよくやってしまいがちな注意点を2つ紹介します。
どちらも知っていればすぐに対策できることなので、選考の際はこれらを参考に十分意識して臨むようにしてください。
結論から話す
志望動機は何か?という質問に対してまずは結論を答えるようにしましょう。
何か特別な指示がない限り、一度の質問に対して、長々と一方的に1から100まで全てを回答するのはおすすめしません。
面接は、双方向の会話です。
一方的なプレゼンや発表ではありません。
よって、質問に対してまずは結論を話し、その後は深掘り質問のフックとなるような最も伝えたい要点だけを話すようにしましょう。
そして、深掘りの質問に一つ一つ答えていけば良いのです。
また、これは志望動機に限らず全ての質問に共通して言えることでもあるため、選考を通して結論ファーストというのは強く意識しましょう。
ただの車好きにならないようにする
自動車のディーラーの営業職を志望する学生には、車好きな人はとても多いでしょう。
しかし、「車が好きだからその仕事に就きたい」という志望動機では、全く評価されません。
なぜなら、「車が好き」だから、「車を売りたい」とはならないからです。
もちろん、自動車ディーラーを志望したきっかけとして話す分には問題ありませんが、「車が好き」なら趣味で車に乗っていればいいですし、車を売る必要性はありません。
車が好きという理由だけで高いコストをかけて企業が採用することがないことは明らかです。
つまり、会社が求めている人材は、単なる製品のファンではなく、その製品を売ることや整備すること、消費者に何かしらの価値提提供をすることなど事業自体に興味がある人です。
したがって、志望動機がただの車好きとならないように十分に気を付けましょう。
【自動車ディーラーの志望動機】例文
私は、都内の焼肉屋で、アルバイトとして、売上の向上に尽力した経験があります。
一人一人のお客様に合わせて接客の仕方を変え、商品をセールスしたことで、肉とワインの売上において都内全10店舗中1位の成果を残しました。
この経験の中で、「あなたに接客してもらえて良かった」や「またあなたに会いに食べにくる」、「ありがとう」と「人間力」を評価された時に最もやりがいを感じました。
この経験から、お客様一人一人に寄り添うことで、ニーズを引き出し、最適な提案をするディーラーの営業職を志望しています。
そして、私は、自身のコミュニケーション能力や向上心を活かして、自動車のこと以外のお客様のどんな質問にも正確に答え、全ての不安を解決した上で、最適な提案ができる「任された領域を超える営業マン」となります。
【自動車ディーラーの志望動機】相談には就活エージェントがおすすめ
自動車業界の選考で、ディーラーの営業職を志望する動機の伝え方や書き方に困ったら、就活エージェントを利用するのがおすすめです。
一人一人に合わせた手厚い対策を熱心に行ってくれます。
その他にも、就活エージェントを利用すれば、ネットには載っていないような情報も手に入れることが可能です。
また、自己分析や企業分析などだけではなく、面接の模擬練習なども行ってくれるため、就活に行き詰まったり、効率よく対策を進めたい方は就活エージェントを利用するのがおすすめです。
おわりに
自動車ディーラーの営業職の志望動機で高評価を得るための書き方を紹介・解説してきました。
また、自動車ディーラーの営業職の仕事内容についてや向いている人の特徴なども紹介したので、ぜひ自己分析・業界分析に役立ててください。
そして、何事もやってみることが大切です。
本記事を参考にまずは一度志望動機を書いてみましょう。
そこでまた躓くことがあれば、OB訪問をして実際に社員に志望動機を見てもらうことが最もおすすめです。
現場の社員からの生の声やリアルなアドバイスがもらえるでしょう。
本記事が少しでも多くの就活生の力になっていたら幸いです。
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