女性が不動産売買の営業に転職するポイント!家庭との両立のポイントも解説!
はじめに
新卒で勤めた企業に勤め3年ほど経つと、業務にも慣れて周囲の人のキャリアパスや自分の能力を客観的に見つめられるようになるでしょう。
そして、今の企業よりもスキルアップが叶い、待遇の良い企業へステップアップしたいと考える方も決して少なくはありません。
転職サイトを見てみると、営業の求人が多く見受けられます。
その中でも今回は、女性が不動産売買の営業に転職するケースに絞り、転職活動のポイントやライフステージの変化に伴うワークライフバランスの両立の方法について説明していきます。
【女性の不動産売買営業】不動産売買の営業とは
まず、不動産売買の営業がどのようなビジネスモデルかについて触れていきましょう。
不動産業界の営業はまず賃貸か売買の2つに大きく分けられます。
その中の売買は、自社が所有する不動産の販売と不動産の売り手と買い手を結ぶ仲介の2つに分類されるのです。
事業モデルとしては、契約が成立した際に売り手と買い手からそれぞれ仲介手数料を受け取る「両手仲介」と、売り手のみから仲介手数料を貰う「片手仲介」の2種類が存在します。
この仲介手数料が不動産売買業界の主な利益となっています。
販売の仕事内容
不動産販売の業務は一言で言うと、自社で所有する戸建て住宅や分譲マンションを顧客に販売することです。
営業のスタイルはさまざまです。
飛び込み営業や電話営業で顧客に呼びかけることもありますし、来店客やチラシなどの問い合わせへの対応も業務に含まれます。
また、住宅展示場や来場イベントなどで、来客した顧客に販売を呼びかける営業なども一般的です。
いかに値下がる前に利益を出して販売するかが不動産販売の目標と言えるでしょう。
仲介の仕事内容
不動産仲介は、建物や土地を販売したい個人や業者と、購入したい顧客の橋渡しをするのが主な業務です。
まずは売主を探し物件を査定し、売主と媒介契約書を締結します。
その後、物件をチラシやインターネット上に掲載して売買希望者を探すのが主な営業スタイルです。
購入希望者が見つかればローンの紹介や手続きをしたうえで契約を締結し、物件を引き渡します。
売買営業と同様に、不動産の知識だけではなく金融や税務の知識も求められる営業と言えるでしょう。
【女性の不動産売買営業】不動産売買の営業で身につくスキル
不動産売買営業は、自社や売主の物件を個人の顧客に提案する、いわゆるBtoCの営業スタイルです。
BtoCの営業の中では扱う商品の金額が非常に大きいだけに、成約した時のやりがいは大きなものになるでしょう。
そして、専門的な知識やセンスが要となる不動産売買の営業はやりがいだけではなく、さまざまなスキルが身につくことでも知られています。
不動産営業で養われると言われているスキルを、大きく2つに分けて説明していきましょう。
営業のスキル
まず、営業としてのスキルが身につきます。
不動産売買は、顧客のニーズをいかに確実に捉え、応えられるかが重要です。
そのため、業務の中で切磋琢磨している中、コミュニケーション力や提案力をはじめ、営業に必要なスキルが自然に磨かれていきます。
中でも最も鍛えられるのは提案力です。
不動産売買は、お客様が入居後のイメージができるような提案が求められます。
家族の人数やライフステージ、年齢によっても響くアプローチが変わってくるため、柔軟な対応が求められるのです。
すぐには難しくても、売買の営業として経験を積むことでお客様に合った提案ができるようになります。
1つの単価が高いため難易度は高くなりますが、1件の成約が実績として大きく評価されるのも不動産売買営業の醍醐味です。
人脈構築力
不動産営業は人脈が大切だという声を聞いたことはありませんか。
不動産売買をしていると、施工会社、オーナー、弁護士、税理士、ハウスメーカーなど、同業他社以外にも多様な業種の人々との交流が必要になります。
先ほども述べたように、不動産は金額が大きく、顧客のニーズも多様化しているためになかなか買い手が見つからないことも珍しくはありません。
また、仲介営業の場合は、買い手が多いような物件を探すのも、時勢を読み、売れるかどうか見極めるスキルが求められるため難しいところがあります。
しかし、業務で関わる人々と信頼関係を築いていけば、さまざまな土地を手放したい、住宅を建てたいとなった時に紹介してもらえるなど、人脈構築力が身についていきます。
金額が大きいからこそ、信頼できる営業になれば仕事が集まってくるのです。
資格取得も目指せる
不動産の売買営業は、資格取得によりお客様の信頼を獲得できます。
目指すべき資格には以下の3つが挙げられます。
すでに取得している場合は転職活動の際のアピール材料にもなるでしょう。
・宅建(宅地建物取引士)
・ファイナンシャルプランナー
・不動産鑑定士
宅建は重要事項説明書を作成する際に必須の資格です。
ファイナンシャルプランナーは、住宅ローンや資金計画の相談の際に取得していると信頼感を与えられます。
不動産鑑定士は不動産の適正価格を鑑定するプロフェッショナルである証明です。
そのため、取得しておくことで業務がスムーズになるケースが多いでしょう。
一方、営業時の内見などは基本的に車移動のため、入社時に普通自動車運転免許が必須とされているケースがほとんどです。
まだ取得していない方は、転職活動前に取得しておきましょう。
【女性の不動産売買営業】不動産売買の営業のやりがい
不動産売買営業は、金額が大きく簡単に成約に至らないハードルが高い営業ではありますが、業務に携わる中で専門知識や営業としてのスキル、多方面での人脈などが養われます。
今後別のフィールドにチャレンジしたい、もしくは独立したいと考えた際にもこれらは武器になるでしょう。
また、スキルが身につくだけではなく、大きなやりがいを得られるのも不動産売買の営業の特徴です。
具体的にどのようなやりがいを感じられるのか、3つに分けてまとめてみました。
人の人生に関われる
まず、顧客の人生に大きく関われるというのが不動産営業の醍醐味と言えます。
人生の基盤となる不動産を買うというのは人生に何度もない、非常に大きな買い物です。
お客様に納得して購入してもらった時やお客様に良い不動産を紹介できた時にやりがいを感じられるでしょう。
自社物件を売買した際にはその後のメンテナンスなどでの長い付き合いになることもあります。
直接感謝されることも多いために、「人の役に立てた」という実感が感じられるのが、不動産営業の大きなやりがいの一つです。
自分の成果を実感できる
成約した際に成果を大きく実感できるのも不動産売買営業のやりがいです。
先ほども述べたように不動産売買は難易度が高いために、なかなか成果に結びつかないことも珍しくはありません。
営業スキルの向上や築いた人脈を活かして成果を出せるようになった場合、自分の成長を実感でき、やりがいを感じられるでしょう。
また、成果を上げ続ければ実力主義で評価につながりやすいという業界のカラーも、現職の評価制度に不満がある方には魅力的に感じられるかもしれません。
成果が収入に大きく影響する
インセンティブの制度を導入している企業が多いために、成果がそのまま収入につながるのもやりがいの一つです。
不動産は金額が大きい分、成果によって、インセンティブや賞与が大きく上がります。
インセンティブは仲介手数料の数パーセントと定められています。
そのため、高額な物件を販売した際には、非常に大きな金額が手元に入ることになるのです。
頑張れば頑張る分だけ、給与として手元に入ってくるというシステムは、成果主義の人には非常に大きなやりがいに感じられるでしょう。
【女性の不動産売買営業】女性が不動産売買の営業で覚悟すべきこと
不動産売買営業はさまざまなスキルが身につき、成果ややりがいも大きく、インセンティブとして収入に反映されるなど、非常に魅力的な営業職と言えるでしょう。
しかし、業務には良い面だけではなく、覚悟すべき大変な面も存在します。
入社後のミスマッチによる早期離職のリスクを軽減するためには、業務の厳しい面も理解してから転職試験に臨む必要があります。
女性が不動産売買営業をするうえで厳しいとされているポイントを以下の3つにまとめました。
土日に休みが取れない可能性
まず、土日に休みを取るのが難しいことは覚悟しておきましょう。
不動産売買はお客様あっての商売です。
そのため、法人営業の場合は顧客のスケジュールに合わせて土日が休みのことがほとんどですが、個人営業の場合は土日休みがメインの個人の顧客のため土日出勤であることが一般的です。
一般的に水曜日が休日であり、シフトでそのほかの平日を休日にする週休2日生であるケースが多く見受けられます。
そのため、将来結婚や出産でライフステージが変化することを考え、土日出勤だと厳しいという場合は法人営業がメインの企業を考えるか、企業の制度を確認してみる必要があります。
ただし、賃貸と違い売買は忙しさに波が少なく、繁忙期がないという一面もあるため、うまくスケジューリングすればまとまった休みも取りやすいかもしれません。
プレッシャーが高い
業務に対するプレッシャーやストレスを感じやすいことも、不動産売買営業の特徴です。
先ほども述べたように不動産売買の営業は難易度が高いために、良い物件とお客様のマッチングがなければなかなか成果につながりません。
しかし、企業はノルマを設けていることも多いため、成約できない状態が続くとストレスを強く感じるでしょう。
そのため、プレッシャーに弱くストレス耐性に自信がない方は向かない可能性があります。
ただし、成果主義であるために、結果を出せば性別や年齢関係なく評価されるという面は、出産後も元のポジションで復帰しやすいというメリットもあります。
成果が出せないと収入が減る
インセンティブを導入している企業では、成果を出せないと給与にダイレクトに響くというデメリットがあります。
特に成果に重きを置いている企業では基本給が低めに設定されているケースが多く、成約できない月は生活自体が厳しくなるケースもあります。
成果主義は良い時はやりがいを感じられますが、結果を出せない者は淘汰されていく厳しい世界です。
基本給が生活が可能なレベルかどうかは、応募する前に確認しておいたほうが良いでしょう。
【女性の不動産売買営業】不動産売買の営業と家庭の両立のポイント
不動産売買営業は、大きなやりがいを得られる反面、成果を出せないと収入にも反映する、非常にシビアな厳しい世界でもあるために強い精神力が求められます。
そして、顧客第一の業界であるために、カレンダー通り休みを取得できないことも覚悟する必要があると言えるでしょう。
女性が転職する際に最も気になることの一つに、今後家庭を持った際に仕事を続けられるかという意見が目立ちます。
両立できる企業を見極めるためのポイントを2つ紹介します。
社内の女性の比率を確認する
まず、社内で売買営業として働く女性の比率を確認しましょう。
1人で道を切り開いていくよりも、人生の先輩として同じキャリアを歩んでいる相談相手がいることは想像以上に心強いものです。
また、女性の比率が高い企業は、家庭の両立に関する制度が整っている可能性が高いのも特徴です。
面接で直接制度について聞くことがはばかられる場合は、「家庭を持った後も仕事を続けたいと強く希望しております。御社で売買営業としてライフステージが変化した後も勤務されている先輩はいますか」と逆質問で聞いてみると良いでしょう。
企業の制度を確認する
産休や育休など働きやすさに関する制度の有無を調べておきましょう。
また、産休や育休、時短勤務の制度があっても取得した前例がなければ実質取りづらいというケースも稀にあるために、可能であれば前例があるかもチェックしておくことをおすすめします。
さらに休みの取りやすさやリモートワークが可能かなど、柔軟な働き方が可能かなども確認しておくと良いでしょう。
仕事に対しても、人生に対しても、選択肢を多く持てる企業を新しいステージとして選んでください。
【女性の不動産売買営業】転職エージェントを活用しよう!
不動産売買営業のメリット、デメリットを理解したうえでチャレンジしたいと考えた方は、企業探しから探してみましょう。
しかし、現職の業務を続けながら転職先を見つけるのはなかなか難しいことです。
また、未経験の業界であればあるほど企業に関する情報が少なく、ブラック企業かどうかの判断もつかず不安になることもあるでしょう。
そこで、転職エージェントを活用してみることをおすすめします。
転職エージェントはプロのアドバイザーがあなたに合った企業をマッチングするだけではなく、さまざまな立場から転職をサポートします。
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まとめ
不動産売買営業は、成果主義が徹底している厳しい世界であり、男社会と言うイメージが強いかもしれません。
しかし、異なる見方をすれば成果が重んじられるからこそ、結果を残して人脈や信頼関係を構築できていれば、出産や育児で仕事の場を離れた後も、同じ条件で戻れるとも考えられます。
育児や家事を担ってきた女性の目線だからこそ、男性営業とは異なる目線の提案ができるでしょう。
自分の能力を正当に評価されたい、頑張った分だけ報酬が欲しいという方はぜひチャレンジしてください。
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