【例文付き】OA機器営業の志望動機の書き方とは
はじめに
どうせ働くならば、地元の人々にたくさん貢献できる仕事に就きたいという人は少なくないでしょう。
地域に根ざす多くの企業をサポートできる職業には、OA機器の営業職があります。
一口に営業職と言ってもさまざまな種類があり、OA機器の営業職とは何をする仕事なのでしょうか。
この記事では、そんなOA機器営業について、仕事内容や志望動機の書き方などを解説しています。
OA機器業界や営業職の仕事について知りたい、志望動機の例を見てみたいという人は、ぜひ読んでみてください。
【OA機器営業の志望動機】OA機器業界とは
そもそも、OA機器業界とはどのようなところなのでしょうか。
OAとはOffice Automationの略称であり、企業のオフィスで用いられる機械類のことです。
オフィスでの業務を行うために最低限必要なパソコンや電話機、コピー機やシュレッダーといった機材を開発し、販売しています。
これらの機器は業務の遂行や効率化に重要な役割を果たすものであるため、多くの産業に対するOA機器業界の貢献度は高いと言えるでしょう。
ビジネスモデル
OA機器業界のビジネスは、機材本体を卸して終わりではありません。
OA機器は、オフィスが稼働している限り毎日のように使われる機械であるため、日々なんらかの形で消耗していくものです。
そこで、プリンターインクや用紙などの消耗品の販売や、機材の保守あるいは修理などのメンテナンスといったサービスも業務の一部になっています。
機械そのものの販売に加え、それを長く使っていくためのランニングコスト、つまり維持費をもって収益をあげるビジネスモデルというわけです。
販売した機械に関してもっともくわしいのはそのメーカーであるため、何かあれば問い合わせや要望は販売会社やメーカーに届きます。
したがって、一度取り引きのあった企業とは息の長い関係になることが多いです。
業界規模
OA機器業界の業界規模はどれほどのものなのでしょうか。
2020年から2021年までのOA機器業界における主要企業9社の売上高は、約5兆円です。
オフィス内のIT化によりペーパーレスが促進したことに加え、近年はコロナ禍によるテレワークが増加したこともあり、売上高は成長率と共に、年々減少傾向にあります。
しかし、オフィス業務がある限りはその需要がまったくなくなることもないため、安定しており成熟した業界だと言えるでしょう。
国内におけるOA機器業界の企業は、精密機械の開発や保守に関して高い技術力を有しているため、国内外の顧客から根強い人気があるところも多いです。
そのため、国内向けの業績は伸び悩みつつも、海外向けにはむしろシェアを伸ばしている企業も存在します。
将来性
業界研究をするならば、現状の業界規模はもちろん、その将来性についても気になるところです。
現在、IT技術の発展により、企業内でもIT化を進めるケースが増加し、ペーパーレス化が加速しています。
加えて、コロナ禍によってテレワークが増えているため、業務用プリンターなどのオフィス内で利用する機械類は売れにくく、リモートで使えるようなソフトウェアを組み合わせたサービスの展開が求められているのです。
一方で、在宅での仕事が増えたことで、家庭でも利用できるコンパクトなプリンターなどの需要は増加傾向にあります。
海外市場やテレワーク向け製品など、今後その企業がどこに目を向けて事業を展開していくかによって売り上げは大きく変化していくでしょう。
【OA機器営業の志望動機】OA機器営業の仕事内容
業界全体の概要についてはわかりました。
それでは、肝心のOA機器営業の仕事内容についてはどのようなものなのでしょうか。
基本的に、OA機器業界に勤める営業職は、OA機器の販売やリース契約を通して売り上げに貢献します。
OA機器は、決して安いものではないため、一括で購入できる企業ばかりではありません。
そこで、月々定額を支払ってもらうことで機器をオフィスに貸し出す、リース契約も頻繁に行われています。
また、機器の故障時の対応や、メーカーへの連絡など窓口としての業務も多いです。
営業の方法としては、テレアポや飛び込みを主とした新規開拓営業を行います。
一度契約した企業とは長くやり取りが続くため、どれだけ相手の要望に丁寧に応えられるかが重要な仕事だと言えるでしょう。
【OA機器営業の志望動機】志望動機の構成
ここからは、OA機器営業として就業する際に効果的な志望動機の書き方について見ていきましょう。
志望動機は、基本的に結論→根拠となるエピソード→入社後にしたいことの順番で構成します。
企業が志望動機から読み取ろうとしているのは、その学生がなぜ自社を選んだのか・論理的に説明する能力があるか・自社と本当にマッチしているかといったスキルや人柄の部分です。
言い換えれば「自分と企業はこんなにも相性が良い」とアピールするチャンスでもあります。
志望動機の効果的な構成を覚えて、エントリーシートや履歴書に活用しましょう。
結論
志望動機を書くうえで肝要なのが、なぜその企業を志望しているのかという結論の部分です。
したがって、はじめに結論をもってきましょう。
冒頭で結論を述べることで、自分の言いたいことがわかりやすくなり、簡潔にまとめるのが楽になります。
つまり、話に一貫性を持たせやすくなるため、説得力を上げられるというわけです。
採用担当者の方も、はじめに結論から入ることで要点を捉えられるため、そのあとの話を理解しやすくなります。
そのため、志望動機のはじめに結論をもってくるのが効率的です。
エピソード
志望動機の冒頭で結論を述べたら、次はその結論を出すに至ったときのエピソードをもってきましょう。
なぜそう考えるようになったのかというエピソードは、結論を裏付ける根拠となり、志望動機に説得力をもたせます。
その企業を志望するようになったきっかけは何か、学生生活など自分の経験をもとに具体的なエピソードを記入しましょう。
当然のことながら、用いるエピソードは事実にもとづいていなければなりません。
入社したいという気持ちが先走るあまり、嘘のエピソードを書かないように気をつけましょう。
入社後したいこと
結論とエピソードを記入できたら、次はそれらをもとに入社後自分がやりたいことを述べます。
こういった仕事がしたい・このような形で貢献したいといった内容を、なるべく具体的に書きましょう。
入社後にしたいことを明確かつ詳細に描写することで、その企業に対する入社意欲の高さをアピールすることが可能です。
また、やりたいことがきちんとその企業で実現可能な範囲内に含まれているか、企業が求める能力と合っているか確認することで、企業研究をどれだけ行っているかをはかりミスマッチの防止につなげます。
【OA機器営業の志望動機】志望動機を書く際のポイント
OA機器業界の営業職を目指すうえで、適切なアピールポイントは押さえておきたいところです。
この業界や企業、営業という職種にとってどのような人材が好ましいのかをしっかり研究しておけば、どこに力を入れてアピールしたら良いのかがわかります。
効率の良いアピール方法を取り入れられれば、企業と自分の相性の良さを強く印象付けることも可能です。
志望動機を書く際のポイントを3つ知り、採用担当者に対して、より効率的に自分の良さをアピールしましょう。
入社後したいことに力を入れる
OA機器営業の志望動機を書く際は、入社後に自分がしたいことに力を入れるのが効果的です。
理由は、OA機器業界の営業職として求められる人材像にあります。
さまざまな企業に出入りし、たくさんのオフィスに営業をかけるからこそ、一社ごとに合ったニーズをきちんと把握して、提案できる力を必要とするのがOA機器営業です。
また、新規開拓営業が基本ではあるものの、これから立ち上げる企業でもない限り、多くのオフィスはすでにOA機器をそろえています。
そのため、断られるのが当たり前の環境であり、決して甘い仕事ではありません。
そこで、企業としては高い熱意で仕事に取り組んでくれる人を採用したいというわけです。
きちんと企業研究をしたうえで入社後したいことに力を入れれば、どうしてもその企業で働きたいという熱意や入社意欲を強調できます。
コミュニケーション能力の高さを示す
OA機器営業に必要とされるスキルとして、高いコミュニケーション能力もあげられます。
コミュニケーション能力は、OA機器に限らず、営業職にはなくてはならない必須の能力です。
特に、なんとかきっかけを見つけて、相手の懐に入り込まなければならない新規開拓の営業マンにとっては、重要な能力だと言えるでしょう。
コミュニケーション能力の高さを示したい場合は、エピソード選びがカギです。
接客業でのバイト経験の話など、他者とコミュニケーションを取ることに慣れている、あるいは積極的であることが示せるエピソードを取り入れることで暗にアピールできます。
直接「自分にはコミュニケーション能力がある」と主張しても説得力は薄いですが、具体的なエピソードを通すことで、ぐっと真実味が増すのです。
結論は明確に
志望動機を書く際、最初に考える結論は明確かつ簡潔にしましょう。
一文で、目を通してすぐに内容を把握できる程度にまとめるのが望ましいです。
結論には「結局書き手は何を言いたいのか」を相手に素早く伝える役割があります。
あまりにも長いと、読む側は要旨をつかめません。
そうなると何が言いたいのか理解できなくなってしまい、そのあとのエピソードとのつながりもはっきりしなくなってしまいます。
根拠として用いるエピソードがその役割を果たせるのは、補強するべき結論がしっかり伝わっているときだけです。
反対に何を言いたいのか、きちんとテーマが伝わっていれば、志望動機に説得力をもたせやすくなります。
結論はなるべく簡潔にまとめ、だらだらと長い文章は書かないようにしましょう。
【OA機器営業の志望動機】例文
ここからは、OA機器営業の志望動機について、例文を2つご紹介します。
今回ご紹介するのは、社員の働く姿勢に着目した例文と、志望先で取り扱っている製品に着目した例文です。
もちろん、ここで取り上げるものは志望動機の一例に過ぎません。
OA機器業界の営業職を目指す人の数と同じだけ、それぞれの志望動機があるはずです。
志望動機を通して自分らしさや魅力をアピールするために、まずはどのように文章を書いたら良いのかを理解しましょう。
社員に着目した例文
私が貴社を志望しているのは、貴社のお客様ファーストの姿勢に惹かれたためです。
私はもともと、地域の企業に貢献できる仕事に就きたいと考えており、オフィスでの仕事をハードウェアの面から支えるOA機器業界に強い関心を抱いています。
そこで、学生の間に貴社での長期インターンシップに参加し、貴社社員の方がどのようにお客様と接しているか、間近で見る機会をいただきました。
実際に営業職の方とお客様のやり取りを体感して、なんとしてもお客様の要望に応えようとする姿勢に感銘を受け、私自身も貴社でこのようにお客様の役に立つ仕事がしたいと感じたのです。
貴社に入社したあとは、お客様の要望を丁寧にヒアリングし、適切な機材や契約プランを提案することで、顧客満足度を高められるような営業がしたいと考えております。
製品に着目した例文
私は、グローバルに展開する貴社の製品をより多くの人に知って欲しいと考え、貴社を志望しました。
私は大学に入学してから現在に至るまで、家電量販店でのアルバイトをしています。
そこでの仕事を通して、お客様から人気の高い貴社の製品に興味をもちました。
貴社の製品は海外への輸出も多く、グローバルな環境で広く愛される存在となっています。
たとえば、貴社開発の業務用コピー機はタッチパネルが大きいため視認性も高く、イラストを用いてアイコンをわかりやすく表現しており、国籍や言語が違っても使いやすい製品です。
国境を越えて多くの人から高い評価を得ている貴社製品の魅力を、今よりさらに多くの人に知って欲しいと感じました。
入社後は、誰よりも貴社の製品にくわしい営業を目指し、お客様からの質問や要望にどんどん応えられるよう努力していきたいと考えております。
まとめ
ここまで、OA機器業界とはどのようなところか、OA機器の営業職とはどのような仕事か、どのように志望動機を書いたら良いのかなどについて解説してきました。
OA機器業界は、基本的に企業を相手にオフィスで用いる機械類を販売し、その保守やメンテナンス・消耗品の補充を通して利益をあげる業界です。
そして、OA機器の営業は、企業のオフィスに実際に出入りして自社と企業の間の窓口となり、販売やリース契約の提案やトラブル時の対応などを請け負います。
OA機器業界の営業職には、強い熱意と高いコミュニケーション能力を持つ人材が求められており、志望動機ではそれらのポイントをアピールすると効果的です。
適切な志望動機の書き方について理解し、OA機器営業の内定取得を目指しましょう。
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