法人営業に転職したい方必見!志望動機の書き方のコツや例文を紹介
はじめに
履歴書やエントリーシートを作成する際、志望動機は必ず記載しなければなりません。
採用担当者は、志望動機から応募者のモチベーションや意識の高さを判断するため、熱い思いをしっかりと伝えられる文章を作る必要があるのです。
志望動機で弾かれてしまうと、せっかくのスキルをアピールできなくなってしまいます。
したがって、採用を次のステップにつなげるためにも、志望動機の作り込みは大切です。
より伝わりやすい文章を作るために、以下の内容を参考にしてください。
法人営業の仕事内容
法人営業の仕事内容については大きく2つに分類できます。
1つ目の仕事内容は新規開拓営業です。
まだ顧客として契約をしていない企業にアプローチし、新規の契約につなげることが主な業務内容になります。
2つ目の仕事内容はルート営業です。
すでに契約がある顧客に対して、新しい商品やサービスを営業することが主な仕事内容になります。
新規開拓営業もルート営業も一長一短があり、どちらが楽ということはありません。
営業は、その人の適性によっても大きな差が生まれるため、自信がどの道に進みたいのかを見極める必要があります。
新規開拓営業
新規開拓営業とは、それまで取り引きのなかった企業に向けてアプローチし、企画の提案や商品・サービスの説明を行い、新規顧客になってもらう営業活動のことです。
まだ取り引きがない企業にアプローチするため、成約に結び付けることは、簡単ではありません。
新規開拓営業ではプレゼン能力が求められることは言うまでもありません。
ただ、それ以上に信頼関係をいかに築けるかが非常に重要であるため、ゼロから人間関係を築く能力も求められます。
ルート営業
ルート営業とは、すでに取り引きの経験があるクライアントを巡回して、販売した商品やサービスに対するアフターフォローや新たな提案を行い、新規の取り引きを行うのが主な業務内容です。
すでに契約があることから、会社間の信頼関係は構築されており、引き継ぎ等を確実に行うことで、営業の第一関門である信頼関係はクリアできます。
ただ、すでに契約があることから、予算配分が確定しているため、それ以上を望むことが困難な場合もあります。
法人営業で求められるスキル
法人営業は一般的な個人営業と本質的には同じですが、求められるスキルは若干特徴的です。
法人営業に必要なスキルとして、ヒアリングスキル・マーケティングスキル・資料作成スキル・プレゼンスキルの4つがあげられます。
それぞれの特徴を理解して、自分に足りない能力は克服し、得意とするスキルはよりレベルアップできるようにしましょう。
ビジネスで使うスキルは、たとえ職種が変わったとしても活かせるため、身につけておいて損はありません。
ヒアリングスキル
顧客とのコミュニケーションを通じて、顧客が発見できていない企業の課題を見つけることが法人営業の仕事です。
そのため、営業の最初のステップとしてヒアリングスキルが求められます。
ヒアリングスキルは傾聴スキルとも言うように、ただ話を聞くといった能力ではありません。
話の中から潜在的意識を呼び起こし、不透明な状態にある課題を見つける能力です。
相手企業の担当者の潜在意識を呼び起こすことで、課題を認識してもらい、次のステップへつなげます。
マーケティングスキル
日本の企業は9割以上が中小企業であり、その6割以上にはマーケティングの専任者はいないのが実情です。
営業はコンサルティングとは異なる仕事であると感じてしまいがちですが、商品やサービスをお客様に届けるためには、戦略を立てる必要があります。
その際に有効なのが、マーケティングの知識を身につけることなのです。
つまり、営業はマーケティングスキルも求められることから、コンサルティングの一面もあると言えます。
マーケティングについて学び、さまざまな角度から提案できるようにしておきましょう。
資料作成スキル
営業職であるため、提案内容を資料化して、実際に顧客へ提案する場面も多くあります。
一番重要なのは中身ですが、デザインや見せ方の工夫次第で、顧客の興味を惹くこともできるのです。
どういったところでどのようなグラフを用いるのか、グラフのカラーバリエーションはどのように選択するのかなど、初見の顧客でも理解しやすい資料作成のスキルが求められます。
資料の内容次第で営業成績も大きく異なるため、見やすい資料の作り方を学ばなくてはいけません。
プレゼンスキル
法人営業において、競合他社よりも自社の商品・サービスを選ぶべき理由についてわかりやすく説明する必要があります。
企業の場合は予算が決められており、経費との兼ね合いから、どうしても安いほうが選ばれやすい傾向にあります。
ただ、商品の金額は営業が関与できる項目ではないため、仮に他社よりも高額であったとしても、ほかのポイントで優位性を示さなくてはなりません。
自社商品・サービスの魅力を伝えるプレゼンスキルも、売り上げを伸ばすために必要なスキルなのです。
志望動機作成のコツ
志望動機は就職活動をするうえで、もっとも大切な項目の1つです。
採用担当者は志望動機からその人のやる気やモチベーションを感じ取ります。
自身のこれまでの経験や就職後の未来像、数多くの企業の中から志望した理由などを明確に記しましょう。
大切なことは抽象的な表現ではなく、できるだけ具体的に説明することです。
用いるエピソードなどから必ず伝えたい内容を明確にし、具体的な説明を心がけましょう。
しっかりと作り込むことで、熱意の伝わる志望動機が作成できるはずです。
今までの経験と志望先との「共通点」を結び付ける
法人営業経験者ならば、前職で身につけた営業経験やスキルが、志望先でどのように活かせるのかを具体的に明記しましょう。
明確に説明することで、採用担当者は採用後のイメージを鮮明化させられ、採用に対するメリットを感じてもらえます。
就職活動では、企業に対してメリットをイメージしてもらえるかどうかが合否を左右するため、これまでの経験を活かして会社にとって有益な人材であることをアピールしましょう。
未経験者の場合でも、前職の仕事内容と志望先との共通点を見つけ、志望動機に説得力をもたせることが大切です。
「法人営業の仕事は未経験だからできない」という仕事ではありません。
むしろ経験のない方が活躍するケースも珍しくないのです。
その企業の営業職を志望する理由について明記する
数ある企業の中で、なぜその企業の法人営業に就きたいのかを伝えることで、志望先に熱意を伝えられます。
志望理由は、志望先ならではの特徴などをふまえて記載できると良いでしょう。
一般的には営業職を希望する人は少ないと言えますし、さらに営業職はどこの企業にも存在します。
扱う商品やサービスも多岐にわたるため、なぜその企業を選んだのかを自分の中で明確にしておかないと、言葉として説明できません。
個人営業と法人営業の違い、営業する商品やサービスの特徴などを自分の中に落とし込み、相手に伝わりやすい文章を作成しましょう。
それらをふまえて、志望理由を明確に説明することで、採用担当者に熱意が伝わり、採用につながります。
【ケース別】志望動機の例文
今回は法人営業経験者向けと未経験者向けに分けて、志望動機の例文を2つ紹介します。
上記でも解説している通り、志望動機の印象は合否にも営業をおよぼすことから、熱意を伝えるためにしっかりと作り込まなくてはなりません。
採用担当者が採用後をイメージできるよう、自身の強みや経験を具体的に説明したうえで、企業に対してメリットが提示できる文章を組み立てましょう。
以下に紹介する文章を参考にしてオリジナルの文章を作成してください。
例文① 経験者向け
私は大学を卒業してから、約6年間広告代理店に勤務しており、法人営業を担当していました。
現職の企業がターゲットとしている客単価は数百万以下であったため、予算に制限があり、思うような営業活動ができておりませんでした。
社会人として中堅になりつつある今、より大きなステージで力を発揮したいと考えるようになり、今よりも大きな予算の提案にチャレンジしていきたいと考えています。
貴社は広告業界の中でも大手企業の広告を中心に扱い、さらに受け身の営業ではなく、お客様の要望を叶えるパートナーとして、質の高い営業活動をされていると感じています。
これまでの経験を活かし、提案営業を行う中でお客様により良いサービスを提供し、いつの日にか大手企業をお客様として折衝したいです。
これまでの経験を活かしながら、さらなる経験を重ねて、自身の成長と共に企業の成長に貢献します。
ポイント
これまでのスキル・経験を活かしつつ、志望先に転職して身につけていくスキルを通じて、自分の将来像に近づけることを一貫して伝えています。
また経験者の場合は、企業側は即戦力として採用したいため「足りない経験やスキルを積みたい」というアピールだけでなく、即戦力として活かせるスキルや経験もきちんとアピールする必要があります。
どこの企業も人材不足には頭を悩ませているため、即戦力として活躍できることを具体的な裏付けとあわせて伝えましょう。
例文② 未経験者向け
私は約4年間人材業界で、営業のアシスタント業務を担当してきました。
直近1年間はお客様の対応業務などを任せてもらえることにやりがいを感じ、営業業務にチャレンジしたいと考え始めたのです。
しかし、現職では営業職へ異動の実績がなく、転職を決意しました。
貴社は人材業界の中でも若手の転職支援に特化されていることから、経験の浅い社員でも早期に仕事を任せてもらうことができ、成長できる環境があると感じました。
営業職は未経験ですが、これまでの営業事務の経験から、人材業界の営業の流れは把握しております。
また、お客様との交渉もわずかながら経験を積んできました。
どのような業務であってもやり抜く根気強さと、向上心の高さという強みを活かして、営業としても早期に活躍できるよう努力をしていきたいです。
ポイント
直接の営業経験はないものの、同業界での仕事の流れがわかること、直近では顧客との対応経験があることなど、共通点を見つけ出して明記しています。
法人営業は特殊な営業の1つであるため、経験者のほうが文章を作成しやすいものの、経験がないことはデメリットではありません。
そのため、自身の経験やスキルを積極的に伝えることで合格につなげられます。
大切なことは企業にとってプラスになるかどうかであるため、企業の立場に立った文章の作成を心がけましょう。
まとめ
法人営業は営業職の中でも、特殊な職種の1つであると言えます。
法人営業は、一般的に知られている営業とは多少異なる点もあるため、志望動機の作成にも工夫が必要です。
個人ではなく、法人を顧客とする職種ならではの特徴を捉えましょう。
転職の場合は即戦力として見られるため、自身の成長よりも、どれだけ貢献できるのかを積極的にアピールしてください。
現職で培った経験やスキルを強みに活躍の場が広がるチャンスをつかみ取りましょう。
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