【厳選例文付】法人営業の経験を自己PRで最大限にアピールする方法とは?転職で有利な書き方を紹介!
はじめに
法人営業を経験していると、営業マンや社会人として魅力的なスキルを持っていることが少なくありません。
しかし、転職の場面における自己PRでは、ご自身の職務経歴を整理したうえで、ポイントに沿って魅力を伝えなければなりません。
これにはいくつかのコツがいります。
そこで今回は、転職時に役立つ法人営業の経験を自己PRする際のコツについて解説します。
例文も3つ紹介するので、自己PRの書き方に悩んでいるという方はぜひ参考にしてください。
【法人営業経験を自己PRでアピール】転職で活かせる法人営業経験の強み5選
まずは、転職に活かせる法人営業経験者が持つ強みについて見ていきましょう。
業務で法人営業を経験していると、以下に記す5つのような強みがあると言えます。
②データ分析力
③論理的思考力
④コミュニケーション能力
⑤精神的な強さ
いずれも、顧客として個人ではなく法人を相手にするからこそ身につき磨き上げられる能力です。
仕事を通じた具体的なエピソードを元にこれらの強みをアピールできるなら、転職時も大きな武器となるでしょう。
それぞれの能力について解説します。
①ヒアリング力
法人営業を経験したのなら、顧客との対話に欠かせないヒアリング力を強みとしてアピールできます。
ここで言うヒアリング力とは、単に相手の状況をつぶさに聞いて理解する力だけを意味するものではありません。
以下のように話が広がっていくような話法もすべてヒアリング力であると言えます。
・経営課題や事業における悩みを打ち明けてもらえる
直接的に会話のネタをふってもらえることも大事ですが、具体的に明言されないうちから見えない課題を察知・発見する力も含まれます。
こうしたヒアリング力は、法人営業にかかわらずさまざまな仕事に活かせる能力です。
法人営業経験者の強みとしてアピールすれば強い武器となるでしょう。
②データ分析力
法人営業経験者なら、データ分析力をアピールするのも一つの手です。
法人営業として仕事をしていると、一人で赴いた営業先で、複数の担当者相手にプレゼンテーションを行う場合があります。
自社製品やサービスの提案を行っている際も、しっかりと客観的判断やデータにもとづいた道筋を立てて商談を進めていく必要があります。
この場合、顧客の課題はもちろん、自社や他社の製品・サービスのデータは客観的に把握しておかなければなりません。
特に何かしらの懸念材料を抱えているのであれば、必ずメリットとデメリットを明確にしたうえで商談を進めなければトラブルに発展してしまいます。
つまり、法人営業には徹底したデータ分析能力も必要になり、転職時に強くアピールできる力として認識しておきましょう。
③論理的思考力
法人営業を経験したのであれば、論理的思考力も徹底してアピールしたい能力の一つとなります。
論理的思考力とは、営業が行うプレゼンテーションになくてはならない筋道を立てる能力のことです。
たとえば、顧客(企業側)の課題を解決するために自社の製品・サービスをおすすめしたいとします。
単純にメリットや魅力を伝えれば良いと思いがちですが、決裁権を握る相手方に疑問を抱かれてしまえば意味がありません。
つまり、プレゼンテーションには、論理的な筋道が欠かせません。
「なぜ今買う必要があるのか。」「なぜこの製品・サービスでなければならないのか。」のように商談中に発生するなぜをすべて潰していきましょう。
ただおすすめしたいものの良さを語るのではなく、商談成立のゴールに向けた道筋を立てて話を進めていかなければなりません。
④コミュニケーション能力
ただの話が上手い人ではなく、よりレベルの高いコミュニケーション能力をアピールすることができます。
なぜなら、法人営業は日々、企業を相手にしています。
その際、最終的には決済者である社長やレイヤーの高い一流のビジネスマンを相手に取引を進めます。
よって、説得力や交渉力、信頼を獲得する話し方などといった点において、高いコミュニケーション能力が培われているでしょう。
ビジネスマンとして高いコミュニケーション能力を培った法人営業の経験は転職で強くアピールすべき強みです。
⑤精神的な強さ
法人営業は、結果の数字を追い続ける成果主義で、日々そのプレッシャーと闘いながら仕事をしています。
もちろん、その成果が自身のキャリアや給料に関わる度合いは企業によりますが、どの企業でも営業成績として数字は必ず求められます。
それは、他の多くの職種に比べて強い忍耐力や精神的な強さが求められる経験であるため、そのタフネスさを活かして、成果を出し自社に貢献してくれる可能性が高いと評価されます。
よって、精神的な強さを法人営業の経験を通して培ったことは、転職において特に評価される強みとなります。
【法人営業経験を自己PRでアピール】法人営業経験を自己PRで最大限にアピールするコツとは
法人営業の経験を自己PRとしてうまく伝えるには、以下の4つのポイントに沿って進めましょう。
②試行錯誤した経験を盛り込む
③法人営業の仕事内容を具体的に伝える
④強みや経験の活かし方を明確に伝える
法人営業の経験を自己PRするには、いくつかのコツがあります。
説得力のある自己PRになるかどうかは、コツが掴めるかどうかにかかっています。
逆に言えば、コツさえ掴んでしまえばどのような経験であっても相手に魅力が伝わる自己PRが書けるようになるでしょう。
前章で解説した、法人営業の強みとしてアピールできる能力5つをより具体的に語る方法を解説します。
数字や実績をアピールする
法人営業の経験を自己PRにするのなら、営業として打ち立てた成果は必ず数字を使ってアピールするようにしましょう。
転職市場では、社会人として業務を経験してきた人がライバルとなります。
将来性や意欲を買われる新卒とは違い、実力があると認定できる人材が評価されるのが転職市場です。
つまり、転職において自分自身をアピールするのであれば明確な実績は欠かせません。
営業として打ち立てた成績については、必ず数字でアピールするようにしましょう。
たとえば、売上をアピールするにしても、営業目標に対する達成率があるだけで印象は違います。
ほかの営業が平均でどのくらい売り上げているかや事業規模なども、立派な判断材料となるでしょう。
試行錯誤した経験を盛り込む
自己PRに書く法人営業のエピソードについては、試行錯誤した経験が盛り込めるとよりいっそう魅力的なものとなるでしょう。
法人営業は、営業の中でも難しい業務にあたる職種の一つです。
どのような苦労があり、成果を出すために工夫を凝らした点は何か、自らの営業マンとしての行動指針や実際の行動は必ずアピールしましょう。
具体的なエピソードと合わせて、こうした自身の心情を自己PRに盛り込むと、転職後に活躍する姿を想像してもらいやすいのです。
転職の面接では、自社にとって有益な人材かどうか、即戦力になるかどうかが新卒採用以上に見られています。
新天地でもいち早く業務を覚え、会社の利益に貢献できる人材であることは試行錯誤した経験を使って必ずアピールしましょう。
法人営業の仕事内容を具体的に伝える
同じ業界内の転職でない限り、法人営業と言っても、その業態・仕事内容は様々です。
よって、初めて聞く人が働く姿を頭の中でカラーでイメージできるくらい鮮明に伝えるようにしましょう。
自分がやってきた仕事を具体的に相手に分かりやすく語れるかは、その仕事にどれだけコミットして考えながら行えていたかも明らかになります。
よって、選考に臨む前に仕事内容の説明を文字で書き起こしてみて、客観的な視点を忘れず、何度も読み返して伝え方を練るようにしましょう。
その際、経験期間や規模、成果といった伝えると理解が深まることは必ず伝えるようにしましょう。
強みや経験の活かし方を明確に伝える
まず、法人営業の経験やそこから得た強み・学びなどを伝えましょう。
そして、それらが、転職先の企業でどう活かせて、自身がどのように企業に貢献するのかというのを明確に伝えるようにしましょう。
転職では新卒と違って、「ポテンシャル」ではなく、「即戦力」を求めることが多いです。
よって、企業は応募者の強みや経験が自社の何に役立ち、どのくらい自社の利益になりそうかというのを重要視しています。
従って、前職、もしくは現職で培った強み・経験を志望する企業でどう活かせるのかを明確に伝えるように準備しておきましょう。
【法人営業経験を自己PRでアピール】厳選例文
それでは最後に、法人営業経験者におすすめしたい転職時の自己PR例文を3つご紹介いたします。
それぞれの例文のテーマは、法人営業の強みでもある①ヒアリング力 ②データ分析力 ③論理的思考力です。
素晴らしい仕事や経験を積み重ねてきた人でも、アピール方法がいまいちであったために魅力が伝えきれないのはもったいないことです。
例文を参考に、どのような切り口で話せばご自身の魅力が伝わるか考えてみてください。
難しいという人は、例文のエッセンスを1つずつ自分に置き換えて自己PR文を作ってみましょう。
「ヒアリング力」の自己PR
前職では、不動産賃貸のカウンターセールスに従事しておりました。
お引っ越しや住み替えを検討するお客様に対し、直接的な要望を聞きながら、お客様が潜在的に抱える悩みについて分析しながら徹底したヒアリングを行うのが得意です。
お客様が無意識に感じている今のお住まいに対する不満や、今後のライフプランを会話の中から汲み取ります。
その結果、お客様に心の底から気に入っていただける物件をご紹介することができました。
全社総勢500名ほどの会社で、実際に成約いただいたお客様からいただいたアンケートを基にした社内ランキングで、顧客満足度1位を取ることができました。
また、ヒアリングを徹底する中でお客様の不安を払拭することも非常に大事であると気付かされた経験から細やかなご案内にも注力しています。
似た物件を複数ご紹介する、書類の確認内容をわかりやすく説明するなど手間を惜しまず業務にあたることでお客様からの満足いただけるからです。
成約率も上がるため、自身の営業としてもスキル向上にもつながると考え仕事をするうえで常に意識していました。
「データ分析力」の自己PR
前職では、医療機器の法人営業担当として新たな取引先を開拓する新規営業部隊に所属していました。
自社の製品をまだ取り扱っていただけていない新規施設にアプローチする際は、市場分析やドクターのニーズ把握といったデータ分析が欠かせません。
まずは、新しくお取引いただきたい施設を選定するところから市場調査や担当エリアの分析を行います。
自社製品の採用事例を参考に、過去にお取引がスタートできた事例を参考にして営業をかけていきました。
ドクターとの商談の時間を設けてもらった際は、ニーズを引き出した後、過去のデータを活用したプレゼンテーションを心がけています。
ドクターや病院が抱える課題に対し、自社製品がどう貢献できるかを数値でしっかりと裏付けながら説明していきます。
データを活用しているので、お取引を決断いただけるまでの期間の短縮にもつながりました。
結果、関東エリアの自社で取り扱う医療機器シェア率を昨年度の10%から20%まで増やすことに成功しました。
「論理的思考力」の自己PR
前職では、通信関係の法人営業を担当しており、主に法人のユーザーに対して通信費の削減を提案する業務を担っていました。
提案する相手は企業の経営者、総務部門や経理部門の責任者や担当者が中心です。
いずれも、企業の舵取りを担う重役を相手にしているので、数値的な根拠が欠かせない商談相手です。
プレゼンテーションの内容についてもしっかりと聞いていただける反面、厳しく追及されることも多く、商談には2週間程度準備して臨んでいました。
特に新人の頃は、途中で難しい質問を投げかけられることや準備していない内容について問われることもありました。
そのため、論理的思考力を使って提案内容に不備がないか、さまざまな疑問や質問に答えられるよう徹底した推敲するようになります。
前年度の営業成績は目標達成率80%でしたが、今期は115%を達成見込みです。
論理的な会話が進められるようになったので、顧客から新しいクライアントを紹介してもらえる場面も増えました。
悩みの相談には転職エージェントがおすすめ
法人営業の経験を自己PRで最大限にアピールする方法で困ったら、営業転職エージェントを利用するのがおすすめです。
一人一人に合わせた対策を手厚く行ってくれます。
それ以外にも、ネットには載っていないような情報を手に入れることができたり、面接の模擬練習なども行ってくれるため、転職に行き詰まったり、効率よく対策を進めたい方は転職エージェントを利用するのがおすすめです。
まとめ
法人営業の経験を自己PRで最大限にアピールする方法について解説してきました。
普段自分が業務で携わっている“当たり前”にこなしている仕事こそ、転職の場面では思わぬ武器になることもあります。
それだけ、法人を相手に提案するということはスキルが必要であるということは今一度押さえておきましょう。
自己PRも重要なのはコツです。
伝え方のコツを押さえ、ご自身が魅力的に映るような自己PRに努めましょう。
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