証券会社のリテール営業職のキャリアプランを徹底解説!
はじめに
証券会社でのリテール営業を行っている方はこれから先、さまざまなキャリアプランを描けるでしょう。
しかし、いったい自分がどのようになっていきたいのか明確ではない方や業界に対して不安を抱いている人もいるはずです。
そういった方のために、証券会社のリテール営業職のキャリアプランについて例を挙げて解説していきます。
また、どのようにしてキャリアプランを描いていけば良いのかについても合わせて紹介していきます。
すぐさま明確なキャリアプランを形成することは難しいですが、この記事を参考にすればどのようにして考えていけば良いのかはわかるはずです。
【証券会社のキャリアプラン】証券会社の将来性
自分のいる業界のこれからの将来性は、やはり仕事をしていると気になってしまうものです。
2022年現在、世界的に見てもあまり景気の良い状態とは言えません。
今回は証券会社の将来性についてを考えていきます。
結論から述べると、証券会社の需要は今後も大きいと考えられます。
証券会社自体が不要になることはないとしても、これから良い方向に進むのかどうかは知っておきたいものです。
証券会社はこれからどのように変化していくのかを紹介します。
貯蓄から投資への変化がこれからも続く
実は現在の日本では経済を活性化させるために「貯蓄から投資へ」というスローガンのもと、各種施策を進めています。
貯蓄は単純にお金を蓄えておくもので、使わなければ減ることはなく、安全に資産形成が可能です。
一方で、投資は投資先を決めてそこに資金を投じます。
場合によっては減ってしまうこともありますが、大きく増えることも期待できるのです。
経済を活性化させるためにはこのような投資が必要です。
この施策は10年以上前から行われていていますが、現状はまだほとんど進んでいません。
しかし、徐々にではありますが、進んでいるのは確かなので、これからも投資への需要増が予想されています。
なぜそう言えるのか、その理由は次の項目で紹介していきます。
退職世代が貯蓄から投資へと動く
貯蓄から投資への変化がこれからも続くと言える理由は、子育て終了世代の退職が予想されるためです。
少子高齢化もあって、近いうちに資産を多く抱えた子育て終了世代が退職していきます。
退職世代が多く保有している銀行に預けている貯蓄資産を、退職後に時間的余裕から証券会社に相談する可能性があるでしょう。
実際にこのような例は増加傾向にあり、これからも増えていくと予測されています。
今まで仕事に励んできて、安定した貯蓄を保ってきましたが、子育ても終わり、時間と資産に余裕が出てくれば投資も視野に入れるでしょう。
国策としても投資を促すものを出しているため、貯蓄から投資へという変化がこれからも予想され、証券会社は将来的に忙しくなると考えられます。
【証券会社のキャリアプラン】証券会社の営業職のキャリアプラン6つ
では証券会社で働き始めた人、もしくはこれから働こうと考えている人に向けて、キャリアプランを紹介していきます。
証券会社ではどのようなキャリアを歩んでいくのか、あまり明確ではないという人は多いのではないでしょうか。
現在やっていることがこれからのキャリア形成につながっていくのかどうか、不安を抱えている人もいるでしょう。
将来に不安を抱えていると、日々も憂鬱になりがちです。
証券会社ではどのようなキャリア形成ができるのか、一度考えてみましょう。
証券会社のリテール部門で働く営業職のキャリアプランを大きく6つに分けて紹介していきたいと思います。
社内で支店長・役員へとキャリアアップを目指す
まずわかりやすいキャリア形成として、社内での支店長や役員になるという目標を立ててキャリアアップを目指すという方法です。
営業職の長として各地域や支店の管理を担うポジションが拓かれています。
この方法でリテール営業として成果をあげ、営業職の管理職として働く未来を目指すことが可能です。
これは社内のキャリアパスの主流で、最もイメージしやすい形だと思います。
目標を持つだけで仕事への意気込みが変わる場合があります。
社内での支店長や役員になるという目標を達成するために、自分の成績を上げて会社に認めてもらえるよう努力する必要があるためです。
入社して数年の社員のキャリアプランとしては非常にわかりやすく、将来的にも良いものだと思います。
社内でホールセール部門に異動し専門性を高める
キャリア形成として重要視したい点は、自分のスキルアップや専門性を高めるところを重視したいという方もいるでしょう。
そういった人におすすめなキャリアプランは、社内でホールセール部門に移動して専門性を高めるという方法です。
最近ではリテール部門からホールセール部門(投資銀行部門)への異動ができる会社も少なくありません。
投資銀行にはカバレッジバンカーという営業ポジションがあります。
基本的に金融業界出身者しか就くことのできないポジションです。
たとえば、野村證券などが挙げられ、証券会社でのキャリアプランとしては専門性を高めていくキャリアも拓かれています。
しかし、必ずしもホールセール部門に異動ができるというわけではない点を覚えておきましょう。
まずは自社の在り方を分析してからキャリアプラン形成を行いましょう。
他社の投資銀行部門へ転職する
自社でホールセール部門に異動ができない時期が続く場合は、他社の証券会社でホールセール部門へ転職する人もいます。
社員としては会社の方針を全面的に変えるわけにはいかず、時には思うようにキャリア形成ができないことがあるでしょう。
可能な限り早く、自分の描いたキャリアプラン通りの道を行くには、転職という手段を採る方法もあることを覚えておきましょう。
転職には体力と時間を使いますが、新たな環境に飛び込んでいくということが思いもよらない何かのきっかけになることがあります。
もしも今の会社では自分が満足できないと感じたら、他社の投資銀行部門への転職を検討してみましょう。
ただしその際には、証券アナリストやCFP資格を取得しておくことが必要となってきます。
計画的な行動が必須であるため、思いつきで動くよりかはしっかり準備をしてから進めるようにしましょう。
歩合制の保険会社へ転職する
リテール営業で成果を出している場合は、同じ金融商材である歩合制の保険会社も親和性が高く、転職しやすいと言えます。
それによって、証券会社でリテール営業を行っている方のキャリアプランとして、歩合制の保険会社への転職も候補としておすすめです。
同じ金融商材を扱っているため、転職後も自分のスキルを活かしながら仕事ができるでしょう。
証券会社での仕事内容とは異なってくるため、おそらく新鮮な気持ちで働くこともできます。
ただし、証券会社の時より稼ぐことができるかは、自分次第なので注意が必要です。
歩合制であるため、自分の実力次第で給料が変わってきます。
やった分だけお金が貰えるという、自分の実力を試すのが好きな方には保険会社への転職もおすすめします。
財務系コンサルティングファームへ転職する
証券会社のリテール営業で培った金融の知識は別の業界でももちろん活かすことができます。
また、社長などへの信頼関係構築力を活かし、財務コンサルとして働くことができるでしょう。
そのため、証券会社でリテールを行っている方の転職先としてはコンサルティングファームへの転職も例として挙げられます。
法人向けにM&AやIPO、資金調達など、資本政策に関連する提案営業をされている方は、財務会計の知見を有しており、財務アドバイザリー領域では、公認会計士有資格者と同様にニーズが高いと言えます。
自分の培った知識やスキルを活かせる場所への転職であるため、難易度も高くなく、働き始めてからの不安も少ないです。
今までの営業の仕事内容とは少し違う面がありますが、ここまで培ってきた知識やスキルを応用することができれば、良いコンサルタントになれるでしょう。
新たな業界に転職するというのは勇気のいる決断にはなりますが、キャリアプランとしてこのような転職を考えることもできるという例として参考にしてみてください。
無形商材の業界へ営業職として転職する
金融商材が無形の商材であるため、同様に無形商材を売っていく異業界へ転職する人もいます。
具体的には広告代理店、IT、人材の業界などが挙げられます。
証券会社での営業よりも扱うものが難易度が高くなく、ニーズが幅広いため、今まで特に厳しいノルマを達成してきたあなたの能力は高く評価されることが多いでしょう。
新たな業界で新しいひらめきを探すというのもキャリアプランとしては必要かもしれません。
そんな時には自分の今までの経験によって、比較的転職しやすいと考えられる無形商材の業界への転職も考えてみましょう。
どこであなたに合った仕事に出会えるかは正直わからないです。
さまざまな経験を経て、自分のキャリアプランを形成していくというのも一つの手段ということを覚えておきましょう。
【証券会社のキャリアプラン】転職で活かせるスキル
キャリアプランとして転職を検討することもできると紹介しました。
では、証券会社での経験を転職で活かすことができるのかどうかを考えていきましょう。
もちろん転職で活かせるスキルはあります。
では、どのような点が評価されるのか紹介していきます。
まずは「難易度の高い商品を売るために信頼を得る力」です。
証券会社での営業は無形商材を扱っているだけでなく、ニーズの狭い商品であるため、気付かぬうちにこのような能力が鍛えられているでしょう。
次に「経営層への営業による対人折衝能力」です。
今まであなたが営業を行ってきた人々は専門的な知識を持った経営層ばかりだったはずです。
人との駆け引きや交渉のスキルは転職でも活かせるでしょう。
そして、「厳しいノルマを達成する責任感・向上心」は今まで営業として活躍してきたあなたに身についているはずです。
責任感や向上心はどんな仕事においても重視されるため、今まで培ってきた責任感や向上心は転職の際にも活かすことができます。
最後に「金融に関する知見」です。
これに関しては、証券会社などの専門的な業界で働いている方しか身につくことのない能力です。
転職の際には上記の4つが高く評価されるでしょう。
どれも証券会社で営業を行っている方であれば、自然と身についている能力です。
自分にその能力があるのかどうかわからない方は、一度自己分析を行ってみるのが良いでしょう。
この4つの中でも特に自分の得意な点を見つけ、そこを強みとしてキャリア形成をしていくのがおすすめです。
【証券会社のキャリアプラン】キャリアの軸が定まらない時は自己分析が必須
もしもキャリアプランについて悩んでいるが、なかなか軸が定まらないという方は自己分析を行いましょう。
キャリアの軸がはっきり定まらない場合は、自己の分析が足りておらず、自分のこれからのビジョンが描けていません。
そこで悩んでいてもいつまでも将来のイメージを描けないまま、モヤモヤした時間を過ごすことになるでしょう。
それを解決するためには自分について分析を行い、これからどうなりたいのかを考える時間が必要だと言えます。
自己分析は就活で使うものだけではない
自己分析といえば、就活生がよく行っているものだというイメージを持っている方が多いかもしれません。
しかし、自己分析は就活中にするだけのものではなく、人生において定期的に継続して行うことで役立ちます。
自分がこれからどうなっていきたいのかというのは、定期的に考える必要があるためです。
さまざまな外部要因により自身の価値観は年次を経るごとに変わっていきます。
それを自身で把握するために必要なのが自己分析です。
もしもあなたがこれからのキャリアプランに悩んでいる場合や将来のことについて悩んでいるのであれば、自己分析を行ってみましょう。
もしかすると何か明確な答えが見つかるかもしれません。
自己分析を行うと自分では気付かなかったような価値観や考え方に出会うことがあります。
転職もなんとなく考えているのであれば無駄にはならないはずなので、時間を取って自己分析をしてみましょう。
自己分析のおすすめのやり方
自己分析をすると言われてもどのように取り組んだらいいのかわからないという方に向けて、深く自己を分析するための方法を紹介します。
まずはモチベーショングラフを作成し、自分史を作ることがおすすめです。
自分史というのは、自分の今まで経験してきた出来事を記した年表だと考えてみてください。
これを作成することによって、自分自身が置かれていた環境、人間関係を振り返ることにつながります。
視覚的に自分の今までを振り返ることができるため、自分史は自己分析の良い材料です。
また、フレームワーク的に書けるため、やり方が明確で取り掛かりやすいでしょう。
より詳しく自己分析のやり方を知り、深く自身を見つめたいと考えた方は以下の記事を参照してみてください。
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【証券会社のキャリアプラン】わからない時は転職のプロと壁打ちしてみるのがおすすめ
自分一人ではどうしてもわからないという方は、転職のプロと壁打ちしてみましょう。
やはり他者から見る視点、客観的な観点からの意見も自己分析には重要です。
自分の中でのキャリア形成をより明確にしたいと思うなら、転職のプロに相談するのがおすすめです。
以下の転職サービスは、営業職への転職を希望する20代に特化した転職エージェントサービスです。
金融業界出身の転職のプロが実情に合わせた転職アドバイスを行っています。
また、無形商材だけでなく、有形商材の営業についても網羅しています。
このようなサービスを利用して自己分析を行って、自分のキャリア形成を行うというのも一つの方法です。
気になる方は以下からチェックしてみてください。
まとめ
証券会社のリテール営業を行っている方向けのキャリアプラン形成について紹介しました。
今は明確なイメージが持てなくても大丈夫です。
そもそもキャリア形成は一気にできるものではありません。
毎日少しずつ考えて、意識をしているだけで違うものです。
そしてあなたの人生にとって重要な事柄なので、慌てて決める必要はありません。
よく自分のことを分析して、これからどうしていきたいのかを考えていきましょう。
しかし、明確になったら可能な限り早く行動するようにしましょう。
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