営業職が楽しくないと感じる理由とは?楽しいと感じるときや対処法も紹介
「営業職にストレスが多いと言うけれど本当?」
「営業が楽しくないけれど向いていないのかな?」
「営業職を辞めたいけれどおすすめの転職先はあるの?」
など、営業職に就いている人や就きたいと考えている人には特有の悩みがあるでしょう。
本記事ではストレスが多いとされる営業職が楽しくないと感じる理由6つに加え、向いていない人の特徴8つを紹介しています。この理由や特徴を読むことで、営業職に就く人たちが共通の悩みを抱えていることがわかるでしょう。
合わせて営業職が楽しくないと感じたときの対処方法や、新しいスタートを切りたいときにおすすめの転職先を紹介します。悩みを抱えているときには原因を知り対処していくことが大切です。
本記事を読むことで営業職の悩みやストレスの解決方法などを知ることができるでしょう。営業職に就いている人や転職先として考えている人はぜひ参考にしてみてください。
営業職って楽しくない?
新規開拓やノルマ達成など、営業職はストレスを感じやすい業種とも言われています。電話のアポイントメントで断られることが多いのはもちろん、冷たくあしらわれることも少なくありません。
営業先でも社内でも多くのストレスを抱えやすい営業職に就いた人たちが、どのような場面で楽しくないと感じてしまうのか紹介します。
営業職に向いていない人の特徴もあわせてピックアップしているので、チェックしてみてください。
営業職が楽しくないと感じる理由6つ
営業職は充実感を得られる業種でありながら、多くのストレスを抱えやすい環境におかれることが少なくありません。営業職が楽しくないと感じるおもな理由には、ノルマの厳しさに耐えられないことや新規開拓のアポイントメントが辛いことにあります。
辛い状況が続くと将来に不安を感じたり、転職を考えたりすることもあるでしょう。しかし楽しくない理由を知ることで、解決へのヒントが見つかる場合もあります。
1:結果だけで判断される
結果だけで成果が判断されることが多い点が、営業職が楽しくないと感じる理由の1つとしてあげられます。営業職は良くも悪くも結果の数値だけで評価されることがほとんどです。
それまでの過程にどんなに時間を割き、努力しても、数値として残せなければ評価につながりません。努力がむくわれなかったり、評価されなかったりということが続くとモチベーションが下がり楽しくないと感じてしまうでしょう。
2:ノルマが厳しい
営業職とは切っても切り離せないノルマも、楽しくないと感じる理由としてあげられるでしょう。ノルマは目標値なため、少し高めに設定されることが多いです。
そのノルマに対してやる気を出す人もいれば、厳しいと感じストレスになる人もいます。毎月プレッシャーと戦わなくてはならないことは、営業職の特徴です。
3:人間関係が辛い
次にあげられる営業職が楽しくないと感じる理由が、人間関係の辛さです。営業職に就くと社内や営業先との関係、顧客作りのための新規開拓など人とのつながりが多くなります。
人とのつながりが多くなるほど、人間関係で悩みを抱えやすくなるでしょう。ノルマが達成できないと、上司や同僚からの視線も冷たく感じることがあります。営業職自体に楽しさを覚えても、人間関係で辛いと感じてしまうとモチベーションは低下します。
4:新規営業が難しい
ノルマを達成するために必要となる新規開拓営業の難しさも、営業職が楽しくない理由としてあげられるでしょう。
新規営業は自社製品やサービスに興味がなかったり、知らなかったりする企業にアポイントメントをとることから始まります。突然訪問することも多いため、冷たくあしらわれることがほとんどです。
冷たくされ続けたうえに、成果につながらない状態では楽しくないと感じてしまいます。
5:自社製品への自信がない
自社製品やサービスに自信がなければ、営業職が楽しくないと感じてしまいます。相手にとって本当に良い製品・サービスを紹介できているのか疑問を抱きながら営業するのは、とても辛いことです。
自分がすすめている製品やサービスに自信が持てない状態では、営業をしていて辛いと感じる気持ちは大きくなってしまうでしょう。
6:将来像が見えにくい
最後に紹介する営業職が楽しくないと感じる理由が、将来像が見えにくい点です。特にルーティン化しやすいルート営業となると、新規開拓に比べてストレスが少ない分、キャリアアップに不安を抱えてしまいます。
外回りをしたり資料作成をしたりと、慣れてくると同じ業務の繰り返しとなりモチベーション低下につながります。モチベーションが低下すると、今のままの自分で良いのだろうかと不安を感じてしまうでしょう。
営業職に向いていない人の特徴8つ
前述している営業職が楽しくないと感じる理由に多くあてはまる人は、性格的に向いていない可能性もあげられます。営業職に向いていない人は、人とのコミュニケーションが苦手だったりプライドが高かったりする特徴があります。
営業職に向いていない人の特徴は次のとおりです。
1:指示されるのを待っている
営業職は自社の製品やサービスを営業先にすすめる必要があります。製品・サービスをすすめる際に必要となるのは提案力であり、営業先のニーズや特色に応じた魅力を伝える必要があります。
それぞれのニーズに合わせた提案をしなければならない営業において、会社から言われるままの提案では相手に響きません。指示されないと動き出せなかったり考えられなかったりする状態では、成果を出すのは難しくなります。
2:コミュニケーションが苦手
営業職で求められているのは製品やサービスのアピールだけではありません。まずは自分をアピールし、信頼を得て相手との関係性を築くことが大切です。
製品やサービスに興味のない相手に話を聞いてもらうことが第一歩となるため、コミュニケーション能力は必要となります。人とのコミュニケーションが苦手な人は、営業職を苦痛と感じてしまうでしょう。
3:人間関係を築くのが苦手
コミュニケーションが苦手という特徴にも近いですが、人間関係を築くのが苦手な人も営業職に向いていないでしょう。営業職は初対面の相手とのやり取りが多く、そこから信頼を得ていきます。
自社製品のアピールが上手にできていても、相手のニーズに沿っていなければ一方通行となり成果につながりません。人間関係の構築は相手の話をしっかりと聞くことから始まります。
4:自尊心が強い
自尊心が強い人も営業職に向いていません。営業職では相手の話や意見を謙虚に聞く力が求められます。相手の意見を受け止めることは、プライドが高い人にとっては苦痛に感じるでしょう。
また自分に非がなくても、自社製品やサービスに不具合が発生した際には会社を代表して謝罪する必要もあります。自尊心が強い人にとっては、大きなストレスとなってしまいます。
5:企画の発案ができない
企画の発案や提案力の差は、営業成績に顕著に表れます。営業先に自社製品やサービスを気に入ってもらうためには提案力がとても大切です。
それぞれの営業先に応じた提案をすることで、成果につながりやすくなります。相手にどのようなメリットがあり、どのくらい必要性があるのかなどの発案ができないと営業職は厳しいでしょう。
6:他人のせいにする
成果を出せない日々が続くと「自社製品・サービスに魅力がないから」「受け持っているエリアが良くないから」など他人のせいにすることもあるでしょう。
営業職が楽しくない理由を他人のせいと考える人は営業職に向いていません。他人のせいにすることは簡単ですが、自分の成長を妨げる原因となってしまいます。
7:逆算できない
営業職では相手とのスケジュール調整やノルマ達成までの逆算がとても大切です。新規開拓するための営業やスケジュール調整、資料作成などを同時進行で進めなければならないため、セルフマネジメント能力も必要となるでしょう。
計画性がない人やノルマ達成までの逆算ができない人は、営業職に向いていません。成果を出すためには、どのくらいの商談やアポイントメントが必要となるのか逆算できるスキルが必要です。
8:素直になれない
自分のミスや自社製品・サービスの不具合に対して素直に謝罪できない人は営業職に向いていません。
自分の責任ではなくても、相手に不快な思いをさせてしまったら会社を代表して謝罪する必要があります。また何かトラブルがあった際に、上司や営業先の言葉に対して素直に耳を傾けられないと成長は難しいでしょう。
営業職を楽しくないと感じたときの対処法5つ
性格的に営業が向いていないことがわかっていても、もう少し続けたいと考えている人もいるでしょう。楽しくないと感じても理由を知れば、対処方法が見つかりやすくなります。
次に営業職を楽しくないと感じたときの対処方法を紹介します。まずは自分で理由を把握したうえで、次にあげる内容を参考にしてみてください。
1:成功している人を真似する
成果があげられなかったり、ノルマが厳しいと感じたりすることで楽しくないときには成功している人の真似をしてみましょう。同じ製品やサービスを提供していて成果に差があるのは、仕事に対する行動などに違いがあるからです。
出勤時間や身なり、電話対応など些細なことで良いのでできることから真似してみましょう。真似することで違いを知り、自然に自分の行動や考え方に変化が表れるようになります。
2:楽しくない部分を明確にする
楽しくない部分を明確にすることは、とても大切なことです。営業職がつまらないと一言に表わしても資料作成が苦痛なのか、提案に緊張してしまうのか、社内の人間関係に疲れているのかで対処方法は変わってきます。
中には経験を積むことで乗り越えられることもあるでしょう。理由を明確に見つけられないときには、信頼できる同僚などに聞いてみるのもおすすめです。相手の意見を真摯に受けとめることで見えてくるものがあります。
3:売り出し方を変える
将来性が見えてこなかったり、成果があげられずモチベーションが低下しているときには、営業スタイルを変えることもおすすめの対処方法です。
マンネリ化してしまったときにも、売り出し方を変えることで新しい発見ができるでしょう。個人で成果をあげられなくなったら、チームで売り込む姿勢に変えるとノルマからのプレッシャーも軽減できます。
4:転職を視野に入れる
楽しくないと感じる理由を知り、対処方法を取り入れても改善につながらないこともあるでしょう。自分の努力だけで対処できない場合は、転職を視野に入れることもおすすめです。
転職する前に、現在おかれている環境のどの点に不満やストレスを抱えているのかを知っておくと、自分に合う職場が見つかりやすくなります。転職することで、営業職が楽しいと感じることも少なくありません。
5:上司に相談する
営業職に楽しさを見つけられず、悩みが解説できないようであれば上司に相談してみましょう。経験豊富な上司であれば、同じことで悩んでいた可能性もあります。
相談することで解決への糸口を見つけられたり、モチベーションがあがるメッセージをもらえたりとプラスにつながります。直属の上司ではなくても、営業職を経てステップアップした人に話を聞くのもおすすめです。
営業職が楽しくないと感じている人におすすめの転職先7つ
対処方法を取り入れても楽しくないと感じている人は転職を考えてみましょう。次に営業職からの転職を考えている人におすすめの業種を紹介します。
転職する前に知っておかなければならないのは、辞めたい理由を把握することです。営業そのものが苦痛なのか、給与形態に不満があるのか、営業は好きだけれど新規開拓が苦手なのかで選ぶ職種は変わってきます。
理由を知っておかないと、同じことの繰り返しとなるため気をつけましょう。
1:違う職種の営業
営業には新規開拓をする営業だけではなく、決められた営業先に新しい製品やサービスを紹介するルート営業があります。達成感を得られやすく刺激があるのは新規開拓が必要となる営業ですが、ストレスやプレッシャーが少ないのはルート営業です。
営業職に対してどのような面に楽しさを感じ、ストレスを抱えているのかを知ると、どちらの営業が向いているのかわかります。
2:人事職
営業職経験者のおすすめの転職先のひとつが人事職です。人事職は新規・中途採用や社員教育、評価制度の作成など幅広い業務内容に携わります。マルチタスクとなるため、スケジュール調整能力が必要となるでしょう。
また多くの社内の人間をサポートする立場である人事職は、営業で培ったコミュニケーション能力が活かされます。営業職に比べると残業も少なく、スケジュール通りの休みが取りやすい点はメリットです。
3:事務職
営業職の仕事内容の中で、資料作成を得意としていた人なら事務職への転職がおすすめです。職場が円滑に回るようにサポートする縁の下の力持ちの立場である事務職は、正確さとコツコツ続けられる力が求められます。
営業事務を選べば、自分の経験を活かしてサポートができるでしょう。事務作業だけではなく、お客様と接する場面や電話対応も多いため、コミュニケーション能力が発揮できます。
4:企画・マーケティング職
製品やサービスなどを新しく企画し、発信するのが企画・マーケティング職です。実際に売り込みに行く営業職とのチームワークも必要となります。
相手のニーズを把握する力を営業職で身につけられれば、転職先に企画・マーケティング職を選んでも活躍できるでしょう。同じ業種であれば、別な職種でも経験を活かしやすくなります。
5:ゲーム業界
中途採用の未経験者でも転職しやすいと言われているのが、ゲーム業界です。スキルや知識がなくても入社しやすい業界ではありますが、柔軟性や知識の吸収力が求められるため若い世代の方が有利でしょう。
未経験者がゲーム業界に入社すると、はじめはゲームの欠陥を見つけ修正するデバッグ作業が中心となります。ジャンルが違うため、営業職とは違った楽しさを見つけられるでしょう。
6:コンサルティング業界
異業種からの転職先として選ばれやすいのが、コンサルティング業界です。コンサルタントとは経営、ITなどの専門的な視点から企業の問題を見つけ解決するためのアドバイスをすることが仕事となります。
営業職で培ってきた問題解決力が活かされるでしょう。平均年収も高いうえに成功報酬もプラスされるため、収入面が魅力的です。しかし慣れるまでは仕事に費やす時間が多く、激務となります。
7:IT業界
インターネットが急激に普及し、人手不足が慢性化しているIT業界は採用に力を入れている企業も多いです。専門知識が必要だと思われがちですが、未経験の採用も増えてきました。
未経験者は採用後に研修やOJTで業務内容を覚えていきます。これからもニーズは拡大していく業界なため、意欲があれば活躍できる場は多いでしょう。
営業職を楽しいと感じるとき8つ
営業職についてネガティブな面をクローズアップしてきましたが、もちろん楽しいと感じる場面も多いです。仕事をする中で多くの人と出会えるため、人脈を広げられるのは魅力といえるでしょう。
また学歴や経験関係なく成果主義の世界であるため、実力や結果を認められやすいです。インセンティブがあれば充実感も得られます。
営業職を楽しいと感じるときを8つ紹介します。
1:大きな商談を受注できたとき
経験をつむと大きな商談をまかされることが出てきます。商談を重ねる中で、何度もプレゼン資料を練り直し成功に向けて考えをまとめていきます。そのプレゼンが成功したときの達成感は相当なものです。
普段は目にすることができない大きな金額を扱い、契約につなげたときは営業職が楽しいと思える瞬間となります。金額が大きくなればなるほど会社への貢献度も高く、周りからも一目おかれる存在となるでしょう。
2:新規顧客を獲得できたとき
ストレスを感じやすい新規開拓の営業は、楽しいと感じる仕事でもあります。顧客作りのためにアポイントメントを取り、ゼロの状態から信用を得ることは容易ではありませんが、関係性を築けたときの喜びは相当なものです。
断られても何度も訪問しなければならないため、かなりの労力が必要です。しかし少しずつ距離が縮まり、顧客となったときは喜びを感じられるでしょう。
3:努力の成果が目に見えたとき
地道に努力を積み重ねることが必要となる営業職ですが、日々の成果がわかりやすく見えるのは楽しいと感じるポイントです。ノルマ達成に向けての自分の努力も数値化されるため、まるで貯金しているかのような気分を味わえます。
良い成果を残せればインセンティブがあったり、評価があがったりするため充実感も得られやすいです。
4:ノルマを達成したとき
営業職につきもののノルマは辛いと感じる反面、達成できたときは喜びを得られます。ほとんどの場合はノルマが高く設定されているため、努力をしないと達成できません。
日々ノルマを意識しながら仕事すると、達成できたときに楽しいと感じられるでしょう。ネガティブなイメージが強いノルマですが、向き合ってみると仕事が充実したものになります。
5:感謝の言葉を伝えられたとき
会社を代表して製品やサービスを紹介する営業職は、顧客と直接やり取りをします。ときにはクレーム対応することもありますが、「ありがとう」と直接お礼を言ってもらえる魅力的な仕事です。
努力を重ね相手と関係性を深め、感謝されると苦労も報われるでしょう。クレームも誠実に対応すれば、相手から感謝され信頼関係をより深めるきっかけとなります。
6:コミュニケーション能力が向上したとき
営業職を続けているとコミュニケーション能力が向上します。初対面の人とも話を広げるトークスキルや、相手のニーズに合わせたプレゼン能力などが培われます。
相手の話を聞く力も磨かれるため、日常生活でも役立ちます。仕事に真摯に取り組む中で向上したコミュニケーション能力は、転職を考えているときにも有利に働くことが多いです。
7:新たな出会があったとき
多くの人と出会う機会が多い営業職は刺激を得られる仕事です。取引先としての関係だけではなく、プライベートでも交流したいと感じる人に出会うこともあります。
知識が豊富な人や人間性が魅力的な人との出会いは、人生において大切な宝物となります。尊敬できる人たちに出会えることも、営業職の楽しさと言えるでしょう。
8:成果を認められ昇給したとき
ノルマ達成や顧客獲得の瞬間など、営業職の楽しさはさまざまです。インセンティブを取り入れている企業も多いため、成果を残すと昇給に繋がります。
インセンティブにより給与が増えると、努力して良かったと素直に感じられるでしょう。努力が報われやすい営業職ならではの楽しさといえます。
営業職が楽しくないと感じる理由を知ろう
ストレスを抱えやすい営業職は楽しくない状態のままでは、仕事を続けることが辛くなってしまいます。辛い状況から脱却するために、まずは楽しくない理由を知り本記事で紹介している対処方法を取り入れてみましょう。
転職を考えている場合も、営業職の楽しいことと楽しくないことを把握しておくことが大切です。その際は、営業職におすすめの転職先も参考にしてみてください。
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