IT営業とはどんな職種?仕事内容や求められるスキルについて紹介!
「IT営業ってどんな職種?」
「IT営業には具体的にどんな種類があるの?」
「IT営業になるにはどんなスキルが必要になるの?」
このように、IT営業と呼ばれる職業についてさまざまな疑問を持っているという方もいるのではないでしょうか。
本記事では、IT営業がどのような職種なのかについて解説していきます。
この記事を読むことで、IT営業の仕事内容やIT営業の種類を知ることができます。
また、IT営業に求められるスキルや向いている人の特徴なども解説していくため、IT営業への就職や転職を視野に入れている方も参考にできるでしょう。
IT営業という仕事について詳しく知りたいと考えている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
IT営業とはどんな職種?
IT営業とは、ITビジネスに関する営業活動を行う営業職のことです。
具体的には、システム開発やWebサイトの制作、ソフトウェアの導入、Webマーケティングといったサービスの営業活動を行います。
具体的な業務は企業によって違いがありますが、IT営業が扱うのはITシステムであるため、営業スキルだけでなく自身が扱うサービスに関する専門的な知識が必要になります。
IT営業の種類5つ
IT営業と一言で言っても、その種類はさまざまです。
また、IT業界は日々新しい技術が誕生していることから、古くから存在するIT職種もあれば、近年新しく登場したIT職種もあります。
ここではIT営業の種類について解説していきますので、参考にしてみてください。
- ハードウェア営業
- パッケージ営業
- ITクラウドワービス営業
- SIer営業
- 受託開発営業
1:ハードウェア営業
ハードウェア営業は、パソコンやサーバー、社内ネットワーク、携帯といったハードウェアを扱うIT営業です。
IT営業の中でも古くから存在する職種で、日本の場合はソニー株式会社や株式会社日立製作所などの大手企業が、収益事業として今でも継続しています。
中小企業でもハードウェア営業を行っているケースはありますが、自社製品の営業を行っているケースはあまり多くはありません。
また、ハードウェア営業の場合、基本的にはルート営業となります。
2:パッケージ営業
パッケージ営業とは、パッケージソフトウェアやERPなどの開発、販売を行っている企業のIT営です。
パッケージソフトウェアとは、CD-ROMやDVD-ROMなどのメディアに記録されたソフトウェアのことで、Officeソフトやセキュリティソフトなどが有名です。
パッケージ営業の場合は、すでにパッケージ化された商品を販売することが仕事になるため、高い営業力が求められます。
3:ITクラウドサービス営業
ITクラウドサービス営業とは、IaaSやPaaS、BaaSなどのクラウドサービスを扱っている企業のIT営業です。
クラウドサービスを扱う企業は大手のグローバル企業であるケースが多く、代表例としてはAWSやMicrosoft Azureなどがあります。
代理店販売を行っている企業も多いため、ITクラウドサービス営業になるためには大手グローバル企業に勤めなければならないというわけではありません。
4:SIer営業
SIer営業とは、「システムインテグレーション」と呼ばれる顧客の情報システムの企画や設計、開発、構築、導入、保守運用といった業務を一貫して請け負うサービスを行っているIT営業です。
SIer営業の場合、基本的には自社製品ではなく、外部のハードウェアやソフトウェアを組み合わせた提案を行います。
そのため、外部の提携企業との調整などもSIer営業の仕事となります。
5:受託開発営業
受託開発営業とは、システム開発の受託開発を行っている企業のIT営業です。
自社でシステム開発をするリソースがない会社から、情報システムやソフトウェア開発の案件を受注するための営業活動を行います。
受託開発では、シェアが拡大しているクラウドサービスなどではなく、オンプレミスで買い切りのシステムの開発を行います。
近年クラウドへの移行が進んでいることもあり、受託開発の需要は減りつつあります。
IT営業の仕事内容4つ
IT営業の業務内容としては、一般的な営業と同じような新規開拓をはじめ、エンジニアを派遣するSES、顧客企業へのシステム導入を一貫して行うSIなどが挙げられます。
ここではIT営業の仕事内容について解説していきます。
- 新規開拓
- SES
- SI
- アップセル・クロスセル
1:新規開拓
新規開拓とは、これまで取引がない企業に対して営業活動を行うことです。
IT営業の中でもSIer営業などの場合は、新規開拓を行うことも多いです。
また、パッケージ営業も新規開拓を行うケースがありますが、基本的には既存顧客を回るルート営業の方が多いでしょう。
新規開発では、全く取引実績がない相手に対して取引してもらえるようにプレゼンテーションを行うため、高い交渉能力が求められます。
2:SES
SESとは、エンジニアを求めている顧客企業に対してITエンジニアの人材派遣を行うことです。
そのため、厳密に言えばIT営業とは少し異なります。
具体的な業務としては、顧客から派遣してほしいエンジニアの技術などをヒアリングし、条件に合ったエンジニアを派遣する手続きを行います。
3:SI
SIとは「システムインテグレーション」を略した言葉で、顧客に対してシステムの設計、開発、導入、保守運用などの一貫したサービスを提供することです。
SIの営業活動はルート営業が基本ですが、顧客への情報システムの提案や契約、構築、運用や問い合わせの窓口、提携企業との調整作業、ハードウェアの搬入作業など幅広い業務を行います。
4:アップセル・クロスセル
「アップセル」とは、既存顧客に対して普段購入している商品やサービスよりもより上位のものへ移行してもらう営業活動で、「クロスセル」では、普段購入している商品やサービスだけでなく、関連した組み合わせのものを購入してもらうよう営業を行います。
アップセルやクロスセルを行う場合、顧客が購入しているIT製品やサービスを深く理解し、顧客に対して利益があることをアピールする形で営業活動を行う必要があります。
5:アフターフォロー
IT企業の営業マンとして、アフターフォローは非常に重要です。
アフターフォローとは商品やサービスを導入した顧客に対して、導入後も継続的にサポートやフォローを行うことです。
アフターフォローを行うことで、以下のメリットがあります。
- 顧客の満足度を高めることができる
- 顧客からの信頼を獲得することができる
- リピートや追加受注につながる
- 新規顧客の獲得につながる
上記のようにアフターフォローをおこなうことで、顧客が抱えるお悩みを少しでも解決に繋げることが可能です。
IT製品やサービスは、導入後も使い方や設定を理解したり、トラブルが発生したりすることがあります。
しかし、アフターフォローを行うことで顧客の不安や困りごとを解消し、満足度を高めることができます。
また、顧客からの信頼を獲得することで、リピートや追加受注につながり、さらには新規顧客の獲得にもつながることでしょう。
6:社内業務
IT企業に勤めている営業マンは、当然社内業務もおこないます。
IT企業の営業職がおこなう社内業務には、以下のような内容があります。
- 顧客情報の管理
- 見積書や請求書の作成
- 提案書やプレゼン資料の作成
- 営業報告書の作成
- 社内会議への参加
- 新人営業の教育
上記のように、IT企業の営業職でも幅広い社内業務をおこなうことがほとんどです。
社内業務は顧客との直接的な接点がないことが多いですが、営業活動を円滑に進めるためには欠かせないものです。
社内業務を効率的に行うことで顧客対応に時間を割くことができ、売上拡大につながります。
IT営業の平均年収
IT営業の平均年収は、2023年現在約585万円です。
全業界の平均年収(403万円)よりも高く、IT業界の中でもシステムエンジニア(約530万円)、プログラマー(約369万円)よりも高い水準です。
IT営業の年収は、以下の要素によって大きく左右されます。
- 年齢
- 経験
- ITに関連するスキル
- 実績
上記のように、経験やスキルがあればあるほど、IT企業の営業職は年収が高くなる傾向があります。
また、IT営業の年収をアップさせるためには、以下の方法が有効です。
- 経験を積む
- スキルを磨く
- 実績を残す
上記のように、IT企業の営業職で高収入を目指すためには、経験やスキルが重要な指標になるでしょう。
【IT営業のやりがいとは】IT営業のやりがいとは?
IT営業では、従来の営業と異なったやりがいがあります。
そのため、不動産や保険などの営業職を経験した方でも、違った営業経験を積めるかもしれません。
そこで、ここからはIT営業のやりがいについて紹介します。
無形商材の営業に携われる
IT営業では、無形商材を売ることがほとんどです。
ソフトウェアやシステム、サービスなど、形のない商材を売ることが多く、営業が難しいとされています。
しかし、無形商材を売る営業マンになれることで市場価値が高い人材になることが可能で、高い営業スキルの取得が可能です。
無形商材の営業マンに必要なスキルは、以下の通り。
- 提案力
- ヒアリング力
- 課題解決力
- プレゼンテーション力
上記のようなスキルを保有していることで、無形商材の営業マンとして活躍できることでしょう。
上記のスキルの中でも、ヒアリング力は重要です。
コミュニケーション能力やプレゼンテーション力も必要ですが、お客様がどのような課題を抱えていて何が必要なのかを正確に聞き出さなければなりません。
お客様の課題を正確に聞き出した上で適切な提案ができることで、成果を出しやすいIT営業マンとなれることでしょう。
成果次第では収入を上げやすい
IT営業職はまだ基盤がしっかりしていないベンチャー企業が多いため、成果をあげることで評価されやすい環境です。
そのため、営業スキル次第では収入をあげやすく、あなたが理想とする年収を若いうちに達成できるかもしれません。
成果主義な環境が整っている企業が多いので、収入UPを目指すためにやりがいを多く感じる方も多いことでしょう。
また、IT営業職で成果や収入を上げるために、取り組みたいことは、以下の通りです。
- 営業活動を振り返る
- 結果を振り返ってPDCAを回す
- ロールプレイングで営業スキルを上げる
上記のような取り組みをおこなうことで、成果を出しやすいサイクルを生み出すことができます。
今まで営業色として成果を出しているのにも関わらず評価されなかったという方は、IT営業の環境に飛び込み収入UPを目指していきましょう。
社会貢献できる
IT営業は社会のインフラを支えており、幅広い場所で活用されています。
自動運転技術やIoT、AIなど、日々技術が発達しています。
このような商材を営業として売ることで、さまざまな分野でIT化を進めることが可能です。
IT化が進むと周辺国に劣らない環境になり、営業マンとして社会の発達に貢献できることでしょう。
また、IT化を進めることができると、これまでの日本になかった未来へ進めるかもしれません。
あまりIT化が進んでいない業種にIT商材を売ることで、これまで以上に業務の効率化が進み、産業の発展につながることでしょう。
このように、IT営業はさまざまな分野でIT化を進められ、ITの力でこれまでの常識になかった可能性を見出すことができることが期待できます。
ITスキルを身につけられる
IT営業では、営業スキル以外にもITスキルが身につけられます。
もちろん、IT営業だけでは深く身につくことはありませんが、IT営業で働く以上、ITに関する情報を身につけておくことで業務に活かすことが可能です。
IT営業は、お客様に対してIT商材を販売する職種です。
そのため、ITの力でお客様の課題を解決できるのは営業職でしかなく、ITの知見が深い人材ほどお客様に最適な提案ができることでしょう。
また、ITスキルは最先端を走る知識であるので、企業からも重宝される人材になることが可能です。
ITスキルを自由自在に操れるほどの人材は希少で、社内外でも活躍できる場面が多々あります。
【IT営業のやりがいとは】IT営業がきついといわれる理由とは?
IT営業は従来の営業職より新たな領域ということもあって、きつい面がたくさんあります。
IT営業ならではのきつい面を理解していないと、実際に転職した際にギャップを受けるかもしれません。
そこで、ここからはIT営業がきついといわれる理由について紹介します。
人間関係が苦痛に感じることも
IT営業では、業務に携わる上で人間関係を苦痛に感じることがあります。
なぜなら、IT営業は多くのクライアントと関わる機会があり、どの取引先とも長期的に良好な関係を築かなければならないからです。
良好的な関係を築くことで長期的なお付き合いができますが、気にかけることにストレスを感じ苦痛に感じる方も少なくありません。
また、IT営業は他部署との連携も必要不可欠です。
事務職やエンジニアなどの方たちと良好な関係をとって業務を進められないと、苦手な社員たちと業務をおこなわなければなりません。
このように、IT営業はさまざまな方たちと関わることと引き換えに、人間関係を苦痛と感じる方も多いことでしょう。
取り扱っている商材によっては魅力を伝えられにくい
IT営業の難しさの一つで、取り扱っている商材によっては上手く販売できないという点も存在します。
IT商材は構造上、他社と似ている部分が多く、差別化が難しい営業だからです。
お客様に魅力的な商材と感じてもらうためには、個々の商材知識と営業スキルが必要不可欠です。
このようなスキルが備わっていないと、自分が思っている以上に成約が伸びず、IT商材を売るきつさを感じることでしょう。
差別化が難しいIT商材の営業では、お客様に対してどれだけ熱量を注いでアプローチするかが大切になるので、企業が取り扱っているIT商材の魅力から知ることが大切です。
営業だけでなく事務的な作業もおこなわなければならない
IT営業職は、営業だけでなく事務作業も頻繁におこないます。
そのため、PC作業が苦手な方にとっては苦痛に感じる時間を過ごすかもしれません。
クライアントとのヒアリングから課題を聞き出したり、自社サービスで解決策を提案したりするなど、コミュニケーション的な部分はもちろん存在します。
しかし、クライアントと制約が決まるとそこで終わりではなく、発注書や契約書を作成しなければなりません。
規模が大きい企業であれば営業事務職のメンバーが対応してくれますが、どの企業もいるわけではないので自分でしなければならなくなるでしょう。
IT営業で求められるスキル5つ
IT営業の基本的な仕事は、他の営業職と同様に商品やサービスを顧客に売り込み、契約を取ることです。
そのため、一般的な営業職と同様の営業スキルが求められますが、同時にIT関連の知識なども必要になります。
ここではIT営業で求められるスキルについて解説していきますので、参考にしてみてください。
- プレゼンテーションスキル
- ヒアリングスキル
- IT関連の知識
- 自社商品やサービスの知識
- 問題解決能力
1:プレゼンテーションスキル
IT営業として顧客に商品やサービスを提案する際には、プレゼンテーションを行うことになります。
そのため、説得力のあるプレゼンテーションを行うスキルが必要になるでしょう。
プレゼンテーションを行う際には、客観的な数値やグラフ、成功例など提示すると伝わりやすくなります。
プレゼンテーションスキルが高いIT営業であれば、顧客にも納得してもらいやすくなるでしょう。
2:ヒアリングスキル
IT営業は、顧客に適切な商品やサービスを提供するために、顧客から課題やニーズをヒアリングすることも仕事です。
そのため、顧客がどのようなことに悩んでいるのか適切に抽出するヒアリングスキルが必要になります。
顧客の中にはITに関する知識がない人もいるため、顧客が何を伝えたいのかを正確に聞き取る必要があります。
質問なども交えてヒアリングを行うことが大切です。
3:IT関連の知識
IT営業が扱うのは、ハードウェアやパッケージソフトウェアなどのIT商品や、システム開発などのITサービスです。
そのため、基本的なIT関連の知識が必要になります。
幅広いIT知識を持っていれば、顧客にも詳しい説明が行えるようになります。
近年ではIT技術の成長にともない、さまざまな新しい技術が生まれているため、高度なIT知識を求められるケースも増えています。
4:自社商品やサービスの知識
IT営業には、自社の商品やサービスに関する専門的な知識も必要不可欠です。
前述のとおり、IT営業が扱う商品やサービスは、情報システムやソフトウェアの導入、Webサイト制作、Webマーケティングなどになるため、一般的な営業よりも専門性が高くなるでしょう。
5:問題解決能力
一般的な営業にも求められるスキルですが、IT営業には問題解決能力が必要とされます。
顧客は自社が抱えている問題を解決するために、IT商品やサービスの導入を行います。
そのため、商品やサービスを導入することを目的にするのではなく、導入することによって顧客の問題を解決することがIT営業にとって重要です。
【IT営業の仕事内容】IT営業で必要な資格
IT営業は特別な資格がなくても働くことが可能ですが、ITに関係する資格を取得することで市場価値が高い営業マンになることが期待できます。
そこで、ここからはIT営業で必要な資格について紹介します
応用情報技術者
応用情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格です。
ITに関する幅広い知識と応用力を身につけた人材を認定する試験であり、IT営業で活躍するために必要な資格の一つとされています。
応用情報技術者試験の試験範囲は、以下のとおりです。
- ストラテジ系
- マネジメント系
- テクノロジー系
上記のように、応用情報技術者は3つの構成で試験がおこなわれています。
応用情報技術者試験の合格率は20%前後です。
そのため、難易度は情報処理技術者試験の中では中級レベルに位置します。
また、応用情報技術者試験に合格するためには、以下の対策が有効です。
- 過去問を解いて問題形式や出題傾向を把握する
- 各分野の基礎知識をしっかりと身につける
- 実践的な問題を解いて応用力を身につける
応用情報技術者試験に合格することで、IT業界で幅広く活躍できる知識とスキルを身につけることができます。
キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは、厚生労働省が認定する国家資格です。
職業能力開発促進法第30条に基づき、職業相談・職業指導・職業紹介などの職業支援を行うことができる人材を認定する試験です。
キャリアコンサルタントは、IT営業において、以下の役割を担うことができます。
- 顧客のIT人材の育成や配置を支援する
- 顧客のニーズや課題を把握し、最適なITソリューションを提案する
- 顧客の組織改革や事業転換を支援する
上記のように、キャリアコンサルタントの資格を取得することで、IT営業で大いに生かすことが可能です。
また、キャリアコンサルタントを取得することで、IT人材の育成や配置を支援する際にも役立ちます。
IT人材の育成や配置は、IT企業にとって重要な課題の一つです。
キャリアコンサルタント資格を取得することで、IT人材の育成や配置を支援するための知識やスキルを身につけることができます。
ITストラジスト
ITストラテジストは、情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格です。
企業の経営戦略に基づいて、情報技術を活用した事業戦略の策定・提案・推進を行うことができる人材を認定する試験です。
ITストラテジストは、IT営業において、以下の役割を担うことができます。
- 顧客の経営戦略を理解し、情報技術を活用した事業戦略を策定する
- 情報技術を活用した事業戦略を実現するためのITシステムを構築する
- 情報技術を活用した事業戦略の成果を評価する
IT営業は、顧客の経営戦略を理解し、情報技術を活用した提案を行うことが重要です。
そのため、ITストラテジスト資格を取得することで、顧客の経営戦略を理解し情報技術を活用した提案を行うことができるようになります。
また、ITストラテジスト資格は、情報技術を活用した事業戦略の実現を支援する際にも役立ちます。
ITストラテジスト資格を取得することで、情報技術を活用した事業戦略の実現を支援するための知識やスキルを身につけることができることでしょう。
IT営業に向いている人の特徴
IT営業には、一般的な営業に求められる営業スキルの他にも、IT知識を含めたさまざまなスキルが必要とされます。
そのため、どんな仕事でも向き不向きがあるように、IT営業にも適性が存在します。
向いていないと仕事に就いてから苦労することがあるため、IT営業を目指す場合は自身がIT営業に向いているかどうか事前に知っておきましょう。
ここでは、IT営業に向いている人の特徴について紹介していきます。
- 論理的に物事を考えられる
- チームワーク力がある
論理的に物事を考えられる
顧客が抱えている課題を探り、原因を見つけて解決策を検討するためには、論理的な思考力が必要とされます。
論理的な思考力とは、物事を筋道を立てて考える力のことです。
一般的な対人営業の場合は、直観で物事を伝える右脳派の人の方が適性を持つと言われていますが、IT営業の場合は、自社のIT商品やサービスの効果を的確に伝える必要があるため、論理的に説明できる人の方が向いているでしょう。
チームワーク力がある
IT営業は個人個人で仕事をしているように見えますが、実際にはチームで連携して仕事を進めます。
営業チームだけでなく、開発や技術チームなどと協力して業務にあたる必要があるため、IT営業にはチームワーク力が求められるでしょう。
規模の大きなシステムやSIerの場合は、外部の担当者と協力することもあります。
そのため、多くの人と協力しながら仕事をしたいという人はIT営業に向いていると言えます。
最新のものに興味が持てる
IT商材はものすごいスピードで変化がおこなわれます。
IT商材を一生懸命頭に入れてもすぐに移り変わることは日常茶飯事で、常に新しい情報を入れておくことが大切です。
そのため、IT商材へのアンテナを常に貼りながら、業務に携わらなければなりません。
IT商材の新たな動きを学びながら、IT営業につなげられる人材が向いているといえるでしょう。
幅広い人とコミュニケーションが取れる
IT営業は、顧客のニーズや課題を把握し、最適なITソリューションを提案することが仕事です。
そのため、幅広い人とコミュニケーションが取れることが、IT営業に向いている人の特徴の一つと言えます。
幅広い人とコミュニケーションが取れる人は、以下の特徴を持っています。
- 相手の話をよく聞くことができる
- 相手の立場に立って考えることができる
- 自分の考えをわかりやすく伝えることができる
- 相手の意見を尊重することができる
上記のように、IT営業は顧客と直接対面して営業活動を行うことが多いため、相手の話をよく聞くことができることが重要です。
また、顧客の立場に立って考えることで、顧客のニーズや課題を正確に把握することができます。
このように、幅広い人とコミュニケーションが円滑に取れる人材は、IT営業として活躍できることでしょう。
IT営業に向いていない人の特徴
ここまでIT営業に向いている人の特徴について解説しましたが、向いていない人にはどのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、IT営業に向いていない人の特徴について紹介していきます。
- 感情ですぐに動いてしまう
- 黙々と作業をするのが得意である
感情ですぐに動いてしまう
IT営業は顧客へのシステム導入を計画したり、実際に作業を行ったりすることも多いです。
このような作業は事前に綿密な計画を立て、準備をしっかりと行う必要があるため、その場の感情ですぐに動いてしまうようなタイプの人は向いていないと言えるでしょう。
計画を立てずに感情で動いてしまうような人では、予期せぬトラブルを発生させてしまう可能性もあります。
黙々と作業をするのが得意である
IT営業は、顧客だけでなく、自社の他部署や他社の担当者などさまざまな人と関わる仕事です。
常に多くの人とコミュニケーションを取りながら仕事を進める必要があるため、一人で黙々を作業をするのが得意という人にはあまり向いていないと言えるでしょう。
一人で作業をするのが好きでIT知識もあるという場合は、IT営業よりもエンジニアなどの技術職を目指す方がおすすめです。
【IT営業の仕事内容】IT営業から他職種へジョブチェンジするケース
IT営業職からジョブチェンジするケースはさまざまです。
IT営業職からジョブチェンジを考えている方は、どのような職種に転職できるのかを把握することが重要になります。
そこで、ここからはIT営業職から他職種へジョブチェンジするケースについて紹介します。
管理職
IT営業としての実績や経験を積むことで、管理職として活躍するための基礎を身につけることができます。
管理職としてのスキルや経験を身につけることで、管理職へジョブチェンジしやすくなるでしょう。
管理職へジョブチェンジをするためには、具体的に以下のことに取り組むことがおすすめです。
- 売上目標や新規顧客獲得数などの目標を達成する
- 部下や同僚を育成する
- 営業戦略の策定や実行に携わる
- 管理職向けの研修やセミナーを受講する
上記のポイントを押さえることで、IT営業から管理職へのジョブチェンジを成功させられるでしょう。
チャレンジングな道のりですが、IT営業としての実績や経験を活かして、管理職を目指してみてはいかがでしょうか。
ITコンサルタント
同じ会社内でのジョブチェンジの場合、IT営業としての実績や経験を評価され、ITコンサルタントに転身するケースが多いです。
また、社内の人脈を活かして、ITコンサルタントの求人に応募することも可能です。
別の会社への転職の場合、IT営業としての実績や経験をアピールすることで、ITコンサルタントへ転職することができるでしょう。
IT営業からITコンサルタントへのジョブチェンジを成功させるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- IT営業としての実績や経験を積む
- ITコンサルタントとしてのスキルや経験を身につける
- 転職活動をしっかりと準備する
IT営業としての実績や経験を積むことで、ITコンサルタントとして活躍するための基礎を身につけることができます。
IT営業としての実績や経験を活かして、ITコンサルタントとして活躍を目指してみてはいかがでしょうか。
マーケティング職
同じ会社内でのジョブチェンジの場合、IT営業としての実績や経験を評価され、マーケティング職に転身するケースもあります。
一方、別の会社への転職の場合、IT営業としての実績や経験をアピールすることで、マーケティング職への転職が可能です。
IT営業からマーケティング職へのジョブチェンジを成功させるためには、以下のポイントを押さえましょう。
- IT営業としての実績や経験を積む
- マーケティング職としてのスキルや経験を身につける
- 転職活動をしっかりと準備する
IT営業としての実績や経験を積むことで、マーケティング職として活躍するための基礎を身につけることができます。
その経験を踏まえて、IT営業職からマーケティング職への転職を検討してみてはいかがでしょうか。
数字に追われることが苦痛
IT営業は、売上目標や新規顧客獲得数などの数字を達成することが求められます。
そのため、数字に追われることが苦痛な人には、IT営業は向いていないと言えます。
数字に追われることが苦痛な人は、以下の特徴を持っています。
- プレッシャーに弱い
- 自分のペースで仕事をしたい
IT営業は売上目標や新規顧客獲得数などの数字を達成するために、常にプレッシャーにさらされます。
また、失敗をするとノルマ未達や評価の低下などのリスクも。
そのため、プレッシャーに弱い人や失敗を恐れる人はIT営業に向いていないと言えるでしょう。
上に向かって努力できない
IT営業は、上司や先輩から指導やアドバイスを受けながら、スキルや経験を磨いていくことが必要です。
そのため、上に向かって努力できない人は、IT営業に向いていないと言えます。
上に向かって努力できない人は、以下の特徴があります。
- 指示に従うことができない
- アドバイスを素直に受け入れられない
- 自分の意見を押し通そうとする
IT営業では上司や先輩の指示に従って仕事を進めることが求められます。
それに加えて、アドバイスを素直に受け入れることでスキルや経験を磨くことができます。
しかし、上に向かって努力できない人は成長が遅れ、成果を出すことが難しくなるでしょう。
そのため、IT営業として活躍することは難しいと言えます。
IT営業へ転職する際に準備しておきたいこと
IT営業職へ転職を考えている方は、事前の準備をしておきましょう。
転職活動は事前の準備をしっかりおこなうことで、スムーズに進められます。
しかし、準備を怠ってしまうと伝えたいことがまとまっておらず、自分を魅力的に売り出すことが難しいでしょう。
そこで、ここからはIT営業へ転職する際に準備しておきたいことを紹介します。
無形商材の営業経験をアピール
IT営業職への転職を考えている方は、無形商材の経験をアピールすることがです。
なぜなら、IT商材は無形商材であることもあるので、無形商材の営業経験が活かせるからです。
IT営業の経験がなくても無形商材の営業経験があれば、実際に入社しても即戦力として活躍できるでしょう。
無形商材の営業はお客様の課題やお悩みを把握した上で、アプローチしなければなりません。
しかし、無形商材の営業の経験がある方は課題やお悩みに合わせた提案できるスキルを兼ね備えているので、大きなアピールポイントとなります。
ITスキルを保有していることをアピール
ITスキルを保有している方は、IT営業への転職へ有利に働くことでしょう。
ITスキルをほゆしているとIT営業職に転職しても、知識をそのまま活かせるからです。
例えば、前職がwebマーケティング関連の企業に勤めているとして、webマーケティング関連の営業職にキャリアチェンジするとします。
webマーケティングの知識を持った状態で営業職に転職すると、自前の知識で営業をすることが可能で、1から学習せずに業務に取り組めることでしょう。
このように、ITスキルを保有した状態でIT営業へ転職を目指すことで、有利に働くことがあります。
IT業界に転職する理由を明確にする
IT営業へ転職を考えている方は、転職する理由を明確にしましょう。
大雑把であった転職理由を明確にすることで、採用担当者に刺さる転職理由を伝えられるからです。
IT営業へ転職する前に、準備しておきたいポイントは以下の通りです。
- なぜIT業界なのか
- IT業界で何を達成したいのか
- その企業で何を達成したいのか
- IT業界(希望する企業)で自分はどのような強みが発揮できるのか
上記のような内容を転職理由としてまとめることで、説得力がある志望理由を作成できます。
IT業界は激務と言われることが多く、なぜIT業界なのか?という部分を明確にしなければ、採用担当者には刺さりません。
そのためにも、IT業界への転職活動を始める前に、志望する理由を明確にしておくことが大切です。
IT営業の仕事内容について理解を深めよう
IT営業は自社のIT製品やサービスを取り扱うため、一般的な営業職よりも専門的な知識や論理的に考えるスキルが必要とされます。
ぜひ本記事で紹介したIT営業の種類や仕事内容、IT営業に求められるスキルなどを参考に、自分自身の適性やIT営業がどのような仕事なのかよく理解した上で、就職や転職を検討してみてはいかがでしょうか。
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