金融業界の営業ってどんな仕事?仕事内容ややりがいを徹底解説!
はじめに
「金融業界の営業職ってどんな仕事をするんだろう?」
「どんなスキルが求められるの?」
金融業界の営業職へ転職を考えている方は、このような疑問を持っているのではないでしょうか。
本記事では、金融業界の営業職が持つ役割や仕事内容、年収、金融業界の営業に必要なスキルや、この仕事に向いている人の特徴など、金融業界の営業職を検討するときに参考になる情報を紹介しています。
この記事を読むことで、金融業界の営業職が持つ役割を理解したうえで細かな仕事内容とその分類が分かるようになるでしょう。
また、転職する際のコツや年収、キャリアプラン、仕事に役立つ資格など面接に有用な情報を知ることができます。
金融業界の営業職への転職を検討している方はぜひ参考にしてください。
金融業界の営業職は2パターンある
金融業界の営業の仕事内容は、取り扱っている金融サービスの内容によって、相手が個人か法人かで大きく異なります。
個人営業は銀行の個人向け窓口や、証券会社の営業などが挙げられます。
逆に法人営業は銀行の融資担当やリース会社の営業などが代表的です。
それぞれやることは違いますが、共通して大事にしておくべきポイントは顧客との信頼関係です。
お金というシビアな分野のサービスを提供しているため、信頼関係がないと成約には至りませんし、継続的なお取引も難しくなります。
では、個人営業と法人営業、それぞれ具体的にどのような役割を担っているのでしょうか。
具体的にご説明します。
個人営業(リテール)とは
金融業界の営業の仕事の1つ目は個人営業です。
個人営業はリテールと呼ばれます。
個人営業の仕事は、個人のお客様に金融商品を提案するのが仕事です。
例えば銀行の個人営業だとした場合、教育ローンや車のローンをご所望のお客様に対して、貸し出しと返済のプランを提案します。
加えて、投資信託や保険商品を提案することもあります。
幅広い金融商品を提案できますが、どのような理由で資金を探しているのかによって提案する商品の組み合わせが変わってくるため、取り扱っている金融商品について幅広く、かつ深い知識が求められます。
さらに、個人営業はお客様のライフイベントも考慮したうえでどの商品を提案するのか考える必要があるため、お客様との信頼に丁寧に気付く姿勢も大切です。
法人営業(ホールセール)とは
金融業界の営業の仕事の2つ目は、法人営業です。
法人営業はホールセールと呼ばれ、課題解決型のソリューション営業であることが代表的です。
個人営業は、個人のお客様に金融商品を提案することが仕事でしたが、法人営業は企業や各種団体が資金を必要とする際に融資や金融商品の提案をし、資金調達の手助けをするのが仕事です。
担当する法人のお客様が健康で持続的な経営ができるよう、自社で取り扱っているサービスを提案するといったイメージです。
経営者や財務のトップと商談する機会が多いため、お客様の業界の知識や金融商品に関する専門知識、提案力、経営状況の理解や分析する力が必要です。
金融営業の「年収」はいくら?
年収がどの程度なのかを転職の判断基準の1つに挙げる人も多くいます。
個人営業も法人営業も様々な知識や能力を必要とされる仕事ですが、金融業界の営業の年収はどのくらいなのでしょうか。
以下では、全年代の年収、金融機関別の年収を紹介します。
金融営業の平均年収
厚労省の統計によると、2025年時点で、金融業・保険業界における平均月収が約41万円と報じられています。
これを年収換算すると、単純計算で41万千円 × 12ヶ月=約493万円となり、ボーナスや賞与を含めるとおおよそ年収550〜600万円前後が平均的な水準と考えられるでしょう。
ここ2〜3年で大きく変わったポイントとしては、まず「賞与・残業代込みの賃金水準」が上昇傾向にある点が挙げられます。
調査によれば、金融・保険業は電気・ガス・水道業に次いで月額賃金が高い業界となっており、前年比で賃金が上がった産業のひとつです。
また、働き方の多様化も影響しています。
テレワークの導入や若手にも早期から裁量を与える企業の増加により、「経験年数が浅くても報酬アップを狙える環境」が少しずつ広まっています。
さらに、法人営業・個人営業ともに「サービス提案」の幅が広がったことで付加価値をつけやすく、結果として各人の報酬にも反映される傾向があります。
ただし、平均年収が上がっているとはいえ、これはあくまで全体の数字です。
営業職といっても、新人・中堅・管理職で報酬幅は大きく異なりますし、企業規模や地域によって賃金水準に開きもあります。
これから金融営業を目指す際には、「平均値」をひとつの目安にしつつ、自分が狙うポジション・企業における年収水準を事前に確認しましょう。
金融機関ごとの年収
金融業界と一口に言っても、銀行・保険・証券など業種によって年収水準は大きく異なります。
まず、最も働く人が多い銀行業界から見てみましょう。
銀行は、メガバンク・地方銀行・労働金庫・信用金庫などを総称して呼ばれることが多い業種です。
求人ボックス「銀行窓口の年収・時給・給料」によると、銀行窓口業務の平均年収は約459万円となっています。
メガバンクや政府系金融機関などの大手では年収が高い傾向にあり、地方銀行ではやや低めになるケースが一般的です。
次に、生命保険・損害保険などを扱う保険業界を見てみましょう。
同じく求人ボックスの「保険営業の年収・時給・給与」によると平均年収は約454万円と、銀行とほぼ同水準です。
ただし保険会社の場合、年収は個人の営業成績によって大きく左右される傾向があります。
実績次第ではインセンティブによる高収入も十分に狙える職種です。
一方で、証券会社の営業職は金融業界の中でも年収が高い職種とされています。
具体的な統計データは少ないものの、平均年収600万円を超える企業も多く、大手証券会社では900万円以上に達するケースもあります。
その分、高度な金融知識や提案力が求められ、成果を出すためには専門性と努力が欠かせません。
このように、同じ「金融営業」といっても業種によって給与水準や求められるスキルは異なります。
自分の得意分野やキャリア志向に合わせて、どの金融分野で活躍したいかを見極めることが大切です。
【金融機関別】営業職の仕事内容
金融業界の営業職が持つ役割や仕事の分類を紹介しましたが、金融業界の営業はどのような仕事を行うのでしょうか。
一般的にはお金の運用を提案するのが金融営業の仕事と言われていますが、細かな仕事内容は金融機関によって様々です。
以下では、6つの金融機関別に営業が行う仕事について紹介していきます。
1.金融紹介の仕事内容
2.銀行営業の場合
3.保険会社営業の場合
4.証券会社営業の場合
5.不動産金融営業の場合
6.リース会社営業の場合
7.信販・クレジット会社営業の場合
1:銀行営業の場合
銀行営業は「個人向け」と「法人向け」で業務内容が大きく異なります。
個人向け(リテール営業)では、一般の顧客に対して口座開設や定期預金、住宅ローン、投資信託、保険などの金融商品を提案します。
お客様のライフプランに合わせて、「どんなお金の使い方・貯め方が理想か」を一緒に考えるのが役割です。
たとえば、結婚やマイホーム購入、老後の備えなど、将来設計を踏まえた資産形成のサポートを行います。
顧客との信頼関係がとても大切で、数字だけでなく“人と人とのつながり”を築く力が求められます。
一方、法人向け(ホールセール営業)では、企業の資金調達や運転資金の融資、設備投資の支援などを行います。
会社の決算書を読み、財務状況を分析しながら最適な融資プランを提案することがメインです。
また、企業の経営課題を解決するために、グループ会社の保険・証券・リースなどのサービスを組み合わせて提案することもあります。
単なる「お金を貸す仕事」ではなく、企業の成長を支えるパートナーとして関わるのが銀行営業の魅力です。
銀行営業はノルマが厳しいイメージもありますが、顧客の課題を解決できたときの達成感は大きく、社会的な信頼性の高い仕事です。
2:保険会社営業の場合
保険会社の営業も「個人向け」と「法人向け」でアプローチが異なります。
個人向け営業では、生命保険や医療保険、がん保険など、人生のリスクに備える商品を提案します。
顧客の家族構成やライフステージに合わせて、「もしもの時に困らないようにするための備え」を一緒に考える仕事です。
この仕事は特に信頼関係が重要で、「この人に任せたい」と思ってもらうための誠実さや継続的なフォローが求められます。
契約後も定期的に連絡を取り、保険内容の見直し提案などを行うことが大切です。
一方、法人向け営業では、企業の経営リスクをカバーする保険を提案します。
たとえば、役員の死亡保障や従業員の福利厚生、災害時の事業継続を支える保険などです。
また、保険を活用した節税・退職金対策などのコンサルティングを行う場合もあります。
企業の経営者と対話する機会が多いため、ビジネス視点での提案力が求められます。
保険営業は「売る仕事」ではなく、「お客様の人生や経営を守る仕事」です。
感謝される場面が多く、人の役に立ちたい人に向いています。
経験を積めば、コンサルタントとして独立する道もあるので、将来的に個人事業主や経営者として活躍したい人におすすめです。
3:証券会社営業の場合
証券会社の営業は、お客様の資産運用をサポートする仕事です。
個人向け営業では、株式・投資信託・債券など、さまざまな金融商品を提案し、顧客の資産形成を支援します。
投資初心者から富裕層まで幅広い層を担当するため、金融知識はもちろん、市場動向を読み取る情報力と説明力が欠かせません。
お客様のリスク許容度に合わせた最適な投資・資産運用計画を設計し、長期的な信頼関係を築いていくことが重要です。
また、法人向け営業では、企業が資金を調達するための支援を行います。
たとえば、株式の新規公開(IPO)や社債発行、M&A(企業買収・合併)のサポートなどです。
企業の財務・市場環境を分析し、最適な資金調達手段を提案します。
金融市場全体の動きと企業経営の両方を理解する必要があるため、高度な知識と交渉スキルが求められます。
証券営業は結果が数字に直結する世界です。
その分、成果を出したときの報酬ややりがいも大きい仕事です。
金融リテラシーを高めたい人や、数字で結果を出したいタイプに向いています。
4:不動産金融営業の場合
不動産金融営業は、不動産と金融を組み合わせた専門的な仕事です。
一般的な営業職よりも専門知識が求められますが、その分やりがいも大きい分野です。
主な業務の一つは資金調達です。
不動産開発プロジェクトに必要な融資や出資を銀行や投資家に提案し、資金を集めます。
また、運用戦略の策定・実行も重要な仕事です。
複数の不動産物件を管理し、それぞれの収益性を高めるための戦略を立てます。
さらに、資産管理(アセットマネジメント)では、建物の維持管理や修繕計画を立て、安定した収益を確保します。
キャッシュマネジメントでは、投資家から預かった資金の流れを管理し、適切に運用されているかを確認します。
また、投資家や金融機関への報告・交渉も欠かせません。
運用状況を共有し、信頼関係を築くことで、次のプロジェクト資金を獲得しやすくなります。
このように、不動産金融営業は「お金を動かす」だけでなく、「資産を成長させる」役割を担います。
金融知識と不動産知識の両方を活かせる専門職であり、プロジェクトが成功したときの達成感は格別です。
5:リース会社営業の場合
リースとは、お客様に対して設備や器具、物件などを長期にわたって貸し出すサービスのことを指します。
また、リースの種類は「ファイナンス・リース」と「オペレーティング・リース」の2種類です。
ファイナンス・リースは原則途中解約できないリースのことで、物件購入などのリースが該当します。
オペレーティング・リースは利用者が使用する期間だけのリース契約で、サブスクリプション型の車のリースなどが代表的です。
リース営業は、費用が高く購入が厳しい設備や器具などを貸し出すリース契約の提案をするのが仕事です。
リースは、企業にとってコストを抑えられる、経費扱いにできるといったメリットがあり、このメリットを武器に営業します。
6:信販・クレジット会社営業の場合
信販・クレジット会社の営業は、私たちの生活に身近な「キャッシュレス決済」を支える仕事です。
営業の主な業務の一つはカード会員の募集・開拓です。
新しいクレジットカードの入会促進や、キャンペーンを企画して会員数を増やします。
次に重要なのが加盟店開拓で、カード決済を導入していないお店に対して導入を提案し、取引先を広げます。
これにより、お客様がどこでもカードを使える環境を整えるのです。
そのほかにも、既存顧客(会員・加盟店)のフォローがあります。
利用状況を確認し、より便利なサービスを提案したり、トラブル対応を行ったりします。
法人向けには、分割払い・ショッピングローンなどのサービスを提案することもあります。
企業の販売促進を支える存在です。
また、与信審査や信用調査も営業が関わる業務の一つです。
顧客の支払い能力を見極め、安全に取引できるようサポートします。
さらに、信用販売の推進では、「後払い」「リボ払い」などのサービスを提案し、より多くの人が安心して商品を購入できるようにします。
信販営業は、金融の中でも「消費者に一番近い仕事」です。
人とのつながりを大切にしながら、キャッシュレス社会を広げていくやりがいがあります。
金融営業に求められるスキル
金融業界の営業で身に付くスキルには営業の能力や資産運用の知識などがありましたが、金融業界の営業にはどのようなスキルが必要なのでしょうか。
以下では、金融業界の営業に必要なスキルを4つ紹介していきます。
1:情報の収集力
金融業界の営業に必要なスキルの1つ目は、情報の収集力です。
金融業界の営業は扱う商材の特性上、様々な情報を収集する必要があります。
例えば、法人営業の場合はその業界全体の動向や経営状況、個人営業の場合は景気の動向などの情報を収集し、商材や融資の提案しなければなりません。
そのため、金融業界の営業にとって情報収集力は欠かせない力です。
2:コミュニケーションスキル
金融業界の営業に必要なスキルの2つ目は、コミュニケーションスキルです。
金融営業は生命保険や住宅ローン、株式といったお金に関する商材を扱います。
その特性上、お客様との信頼関係の構築がとても重要です。
お客様のニーズに合った商材を提案するためにも、常に自分からコミュニケーションを取ろうとする姿勢が求められます。
3:金融商品に関する専門知識
金融営業では、扱う商品やサービスの内容を深く理解しておくことが欠かせません。
たとえば、銀行であれば「預金」「融資」「投資信託」、証券会社であれば「株式」「債券」「投資信託」、保険会社であれば「生命保険」「損害保険」など、金融商品ごとの仕組みをしっかり理解しておく必要があります。
また、金利や為替、経済動向などの知識も求められます。
これらを踏まえて「今、どんな商品が顧客にとって最適なのか」を提案するのが金融営業の仕事です。
加えて、税制や法律の基礎知識も重要です。
たとえば、相続税対策や節税に関わる提案をする場面もあるため、幅広い金融知識を身につけることで提案の幅が広がります。
知識の更新が早い業界だからこそ、日々の勉強が成果につながる仕事と言えます。
4:的確に判断する力
金融営業では、日々さまざまな判断が求められます。
たとえば、顧客の資産状況やライフプランを聞いたうえで「どの商品が最も合っているか」を判断したり、市場の変動を見て「提案を変更すべきか」を素早く決めたりする場面です。
さらに、融資を担当する場合は「この企業に貸しても問題ないか」という信用判断も必要になります。
数字だけでなく、経営者の人柄や業界の将来性を見極める力も重要です。
こうした判断を誤ると、顧客の信頼を失ったり、会社に損失を出すリスクもあります。
そのため、金融営業では冷静さと責任感を持ち、状況を客観的に見極める力が求められます。
経験を積むほど「どんなときに、どんな判断をすべきか」が身につき、信頼される営業へと成長できます。
5:ヒアリング力
金融機関の営業は、銀行でも証券でも「お金」に関わる提案をします。
長期にわたる資産運用や融資など、シビアな提案をする必要があるため、お客様が気づけていない潜在的なニーズを引き出す必要があります。
そのために必要なスキルがヒアリング力です。
お客様との会話を通じて、ライフスタイルや経営の方向性を把握し、多角的に物事をとらえることで良いプランを提案することができるのです。
営業というとトーク力が重要なイメージがありますが、金融業界の営業の場合は「聞く8割:話す2割」くらいの割合で対話を進めることが一般的です。
金融営業に向いている人の特徴
金融業界の営業として活躍するには、前述したスキルが必要ですが、その他に性格的なタイプによっても向き不向きがあります。
この仕事に向いているのはどのような特徴の人なのでしょうか。
以下では、金融業界の営業に向いている人の特徴を3つ紹介します。
金融業界の営業に向いている人
相手の考えを汲み取れる人
精神的にタフな人
勉強熱心な人
1:相手の考えを汲み取れる人
金融営業に向いている人の代表的な特徴のひとつが、「相手の考えを汲み取れる人」です。
金融営業では、お金という非常に繊細なテーマを扱います。
お客様は表面的には「貯金したい」「保険に入りたい」と言っていても、その背景には「将来の不安をなくしたい」「家族を守りたい」といった感情や、まだ言葉にできていない“潜在的なニーズ”が隠れています。
そのため、ただ説明するだけではなく、相手の表情やトーン、言葉の選び方から本心を読み取る力が求められます。
たとえば、法人営業では「資金繰りが苦しい」という潜在的な課題があっても、それを口にしない企業の経営者がほとんどです。
こうしたシビアな課題は、実は雑談の中で経営課題をちらっと漏らすことがあります。
そうした小さなサインを見逃さず、的確な提案につなげられる人は信頼を得やすいでしょう。
また、個人営業でも「老後資金に不安がある」「家族のために保険を考えている」といったお客様に対して、押しつけではなく“寄り添う提案”ができることが重要です。
相手が何を望み、どんな言葉に安心を感じるのかを考えながら行動できる人は、金融営業において大きな成果を上げやすいです。
結局のところ、金融営業は「数字」よりも「信頼」がものを言う世界。
人の気持ちを汲み取り、相手にとって本当に必要な提案ができる人が、この仕事に最も向いています。
2:精神的にタフな人
金融業界の営業に向いている人の特徴の2つ目は、精神的にタフな人です。
タフな精神力が必要な理由としては、社内の売上目標に対するきつさに耐えることが必要であることと、相性の悪いお客様でも真摯に対応しなければならない点です。
まず、売上目標についてはほとんどの会社で月間目標・四半期目標などが設けられます。
営業の仕事は売れる時もあれば調子の悪い時もある、波のある仕事です。
どんな時でも落ち込まず、売れない時は要因分析をしたり解決策をしたりする必要があります。
また、少なからず相性の悪いお客様にあたることもあるでしょう。
金融営業だけではなく、営業という仕事においては多かれ少なかれ断られるケースはあります。
融資の可否や額面において折り合いがつかなく、きつい言葉を投げられることもあり、
競争の激しい仕事でもあり、気持ちをすぐに切り替えることのできる精神的なタフさが必要になります。
3:勉強熱心な人
金融営業は、常に新しい情報と知識が求められる仕事です。
そのため、勉強熱心な人ほど活躍できる業界と言えます。
金融商品は複雑で、証券・保険・銀行など、分野ごとに必要な知識が異なります。
たとえば、証券会社であれば「証券外務員資格」は必須ですし、銀行営業では企業の決算書を分析できる財務知識が欠かせません。
保険会社であれば、保険業法などの関連法令を正しく理解しておく必要があります。
さらに、金融業界は法改正や商品内容の変更も頻繁に起こるため、常に知識をアップデートする姿勢が大切です。
たとえば、新しい税制制度が導入された場合、それが顧客の資産運用にどう影響するかを即座に理解できるようにしておく必要があります。
ニュースや経済動向をチェックするのはもちろん、顧客が所属する業界の景気や動向を把握しておくことも欠かせません。
このように、金融営業は「学び続ける姿勢」が成果に直結します。
勉強熱心な人は、顧客から「この人に任せておけば安心」と信頼され、長期的な関係を築くことができます。
また、知識を深めるほど提案の幅が広がり、より的確なアドバイスができるようになります。
日々の学びを楽しみながら吸収できるタイプの人にとって、金融営業は非常にやりがいのある仕事と言えるでしょう。
金融営業のやりがいとは?
相手の考えを汲み取り、絶えず勉強することが必要で、精神的なタフさも求められる金融営業は、ハードな印象を受ける人も多くいます。
金融営業をする人はどのようなことにやりがいを感じるのでしょうか。
以下では、金融業界の営業業務のやりがいを4つ紹介していきます。
1:成果と報酬が比例する
金融営業の最大のやりがいのひとつは、頑張りがダイレクトに収入へ反映されることです。
多くの金融機関では、基本給に加えてインセンティブ制度(歩合制)が導入されています。
これは、個人やチームの営業成績に応じて報酬が変動する仕組みで、成果を上げた分だけしっかり稼げるのが特徴です。
特に証券会社や保険会社などは成果報酬の割合が高く、トップ営業マンになると20代でも年収1,000万円を超えることも珍しくありません。
顧客の資産運用や保険契約のサポートを通じて目に見える成果を出せば、その努力が給与として返ってきます。
逆に、成果が出ないと給与が上がりにくい厳しさもありますが、その分「もっと頑張ろう」というモチベーションを保ちやすく、実力主義で公平な世界と言えます。
また、法人営業の場合は、企業の資金調達や融資支援などの大口案件を担当することも多く、契約1件ごとのインパクトが非常に大きいのが特徴です。
責任は重いものの、その分成功したときの達成感と報酬は格別です。
つまり金融営業は、「自分の努力と成果を目に見える形で評価されたい」「頑張った分だけしっかり稼ぎたい」という人にとって、非常にやりがいを感じやすい仕事です。
実力を試したいタイプや、数字で成果を残すのが得意な人にぴったりの環境と言えるでしょう。
2:企業の経営サポートに貢献できる
金融業界の営業業務のやりがいの2つ目は、企業の経営サポートに貢献できることです。
たとえば銀行の法人営業の場合、融資や投資商品を提案することで、企業が長期的に安定して経営し続けることができます。
会社経営というものは、経済状況など世間の波に影響されやすいものです。
昨年度までは黒字続きだった会社でも、突然大幅な赤字になることも少なくありません。
そうした会社に寄り添い、「次年度はどうしたら黒字化できるか」を経営者と一緒になって考えるシーンも多く、良い結果が出たときには何物にも変えられない感動が得られることでしょう。
実際に、仕事がきついと感じていても「自分がこの企業の発展に貢献している」という事実にやりがいを感じて続けている人も多くいます。
3:顧客のライフプランをサポートできる
金融営業のもう一つの大きなやりがいは、顧客一人ひとりの人生設計(ライフプラン)に深く関われることです。
特に個人営業(リテール営業)では、保険や住宅ローン、資産運用、教育資金、老後の備えなど、人生のあらゆるお金に関する相談に携わります。
たとえば、20代の夫婦から「子どもの教育費を無理なく貯めたい」という相談を受けたり、退職を控えた60代の方から「老後資金をどう運用すればいいか」といった質問を受けることもあります。
その人の人生の背景や家族構成、価値観に寄り添いながら、最適な金融プランを提案するのが金融営業の使命です。
ただ商品を売るだけでなく、顧客の将来を一緒に考え、サポートする姿勢が求められます。
そのため、信頼関係を築く力やヒアリング力が非常に重要です。
顧客の「ありがとう」「あなたに相談してよかった」という言葉をもらえた瞬間は、金銭的な報酬以上の大きなやりがいを感じるでしょう。
さらに、長期的な付き合いになるケースも多く、顧客のライフステージの変化に合わせて提案を続けていけるのも魅力の一つ。
結婚、出産、マイホーム購入、老後など、人生の節目を支えるパートナー的存在として信頼される点が、他の営業職にはない醍醐味と言えます。
4:情報分析が的中したときの嬉しさ
金融業界の営業業務のやりがいの4つ目は、情報分析が的中したときの嬉しさです。
特に証券会社では、株式市場や景気の動向などから情報を分析して客に提案する必要があります。
自分の情報分析が的中すれば、単純に嬉しく、お客様との信頼関係も厚くなるでしょう。
その点にやりがいを感じる人もいます。
金融営業の仕事で覚悟すべきこと
金融業界の営業職は、どの業態でも専門的な知識が必要です。
さらに、「お金」という非常に繊細なテーマを取り扱うため、細かいチェック作業も求められます。
やりがいを感じられるシーンこそ多い仕事ですが、その分覚悟しなければならないことも多いので、入社前にしっかりと把握しておきましょう。
細かい書類を把握する必要がある
金融業界の営業業務のきついところの1つ目は、細かい書類を把握するところです。
例えば銀行の法人営業の場合、融資をするにあたって決算書や試算表、事業計画書などといった様々な書類を確認しなければなりません。
これらの書類は、融資を受ける企業の事業が利益を出すことが可能か、返済能力はあるかを判断する材料になります。
細かい書類をそれぞれ読み込み、分析、把握しなければならない点にきつさを感じる人もいるでしょう。
ノルマを求められることのプレッシャー
金融業界の営業業務のきついところの2つ目は、ノルマを求められることのプレッシャーです。
どの業界でも、営業職の基本的な仕事は自社商品を提案、販売することです。
すべての企業にノルマがある訳ではありませんが金融業界の営業ではノルマのある企業も多く、成果を求められる点にプレッシャーを感じる人も多くいます。
また、成績が給与に直結する企業の場合も、成果を上げられないことにきつさを感じることもあるでしょう。
金融営業で身につくスキル
金融業界の営業職は、銀行や保険、証券など扱う分野によって身に付く専門知識が異なります。
しかし、共通して身につくのが、以下の4つです。
- 営業全般に必要な能力
- 資産運用の知識
- 人間関係の構築力
- 金融に関する様々な雑学
それぞれどのようなシーンで身についてくるのかも含めて、ご紹介します。
1:営業全般に必要な能力
金融営業では、他業界の営業と同じく「提案力」「傾聴力」「交渉力」といった基本的な営業スキルが欠かせません。
特に金融商品は目に見えない“サービス”を売る仕事なので、信頼関係の構築が成果に直結します。
そのため、まずは顧客の話を丁寧に聞き、課題や悩みを正確に把握する「ヒアリング力」が重要です。
さらに、その課題を解決するために最適な金融商品を提案できる「ロジカルな説明力」も求められます。
また、契約までの流れには複数のステップがあるため、進捗管理やスケジュール調整といった「段取り力」も大切です。
営業としての基礎力が高い人ほど成果が出やすく、どの金融機関でも高く評価されます。
2:資産運用の知識
金融営業では、お金の流れや資産運用の基本を理解していることが大前提です。
顧客に対して「この商品がなぜあなたに合うのか」を納得してもらうには、金融商品の仕組みを正しく説明できる知識が必要になります。
たとえば、投資信託・株式・債券・保険などのリスクやリターンの違い、税金面でのメリットなどを把握しておくことが大切です。
加えて、金利動向や為替、インフレ率など、経済ニュースに関する知識も日々アップデートしていく必要があります。
特に個人営業の場合は、顧客のライフステージに合わせた提案を行うため、資産形成・老後資金・相続などのテーマにも詳しくなることが求められます。
3:人間関係の構築力
金融営業において「人間関係の構築力」は最もベースとなるスキルの一つです。
金融商品は形がないため、顧客は“誰から買うか”を重視します。
そのため、信頼を得るための誠実な対応や、相手の立場に立ったコミュニケーションが欠かせません。
具体的には、初回面談で相手の興味や悩みを丁寧に引き出し、定期的に連絡を取りながら関係を深めていく努力が求められます。
法人営業であれば、経営者や財務担当者など立場の異なる人たちと関係を築く必要があるため、相手の業界理解や状況把握も重要です。
短期的な利益よりも、長期的な信頼関係を築ける営業こそが、結果的に大きな成果を生むのです。
4:金融に関する様々な雑学
金融営業の現場では、幅広い知識や“雑学”が武器になります。
たとえば、税制改正や社会保険の仕組み、住宅ローン、年金制度など、顧客の生活に関わる知識を持っていると、会話の中で自然に信頼を得やすくなります。
さらに、時事ニュースや経済トレンドにも関心を持ち、話題を広げることで、顧客との距離を縮めることができます。
法人営業の場合は、業界動向や企業の財務状況など、少し踏み込んだビジネス知識も役立ちます。
このように、金融に関する幅広い情報を「雑学」としてストックしておくことで、提案の幅が広がり、顧客から“頼れる営業”として信頼される存在になれます。
金融営業のキャリアプラン
細かい書類の把握やノルマなどにプレッシャーを感じる人も多い金融営業ですが、入社するにあたってどのようなキャリアプランを立てれば良いのでしょうか。
以下では、金融機関別に金融業界の営業職のキャリアプランを紹介します。
1:銀行の場合
銀行の場合は、まず法人営業として数十社の法人のお客様を担当することから始まります。
融資の提案をしたり、銀行で取り扱っている他社サービスなどを追加提案したりすることで会社の利益拡大のお手伝いをします。
そして営業としてある程度実績が出たら、営業リーダーや次長に昇格したり、果ては支店長に昇格することが一般的です。
もう少し法人の金融提案に関する専門的なスキルを養いたい人は、M&Aアドバイザーなどの資格をとって専門部署に転属するのも良いでしょう。
また、地方銀行で働いた後、メガバンクへ転職するといったキャリアもおすすめです。
メガバンクでは中途採用の採用基準が高く厳しいイメージがありますが、うまく転職ができれば年収が大幅にアップする可能性があります。
参考までに、国内最大手のメガバンクの一つである三菱UFJ銀行の平均年収は約771万円であることがわかりました。
ご自身のキャリアプラン に年収を上げるという目標があれば、メガバンクを目指して実績を積み上げるプロセスはおすすめです。
2:保険会社の場合
保険会社の営業職では、個人や法人に対して保険商品を提案し、契約後も長期的にフォローすることが求められます。
特に生命保険や損害保険の分野では、顧客との信頼関係の構築力が成果に直結します。
キャリアアップの道としては、支店長・エリアマネージャー・支社長などの管理職を目指すルートが一般的です。
営業成績だけでなく、部下の育成力やマネジメント力も評価されるため、数字と人の両方を動かせる力が必要になります。
また、実績が評価されてヘッドハンティングによる転職をするケースも多くあります。
特に、同業他社や金融系グループ会社などに移り、より高い報酬や自由度を求める人も少なくありません。
さらに、近年では独立して代理店を立ち上げるキャリアも人気です。
たとえば、保険会社の営業として培った顧客基盤を活かし、個人事業主として独立→保険代理店経営者として活動する人もいます。
この場合、販売する保険商品の選択肢が増え、顧客のニーズに合わせた提案ができるようになるのが魅力です。
このように、保険営業は「会社で出世する」「他社でキャリアアップする」「独立して自由に働く」と、自分の方向性に合わせてキャリアを設計しやすい職種です。
成果が正当に評価されやすく、自分の努力次第で将来の選択肢を広げられるのが大きな特徴です。
3:証券会社の場合
証券会社の営業職は、株式・投資信託・債券などの金融商品を提案する仕事です。
基本的には、個人顧客へのリテール営業からキャリアがスタートします。
経験を積むことで、支店長などの管理職を目指す道もありますが、キャリアの選択肢は多岐にわたります。
まず、同じ証券業界内で個人営業から法人営業へステップアップするケースがあります。
法人営業は企業の資金運用や上場支援など、より専門性の高い提案を行うため、スキルアップ志向の人に人気です。
また、社内でコンサルティング部門や財務部門に異動する人もおり、より戦略的な立場からお客様を支援するキャリアも可能です。
さらに、独立系のキャリアとして注目されているのが**IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)**です。
IFAとは、特定の証券会社に属さず、複数の金融商品を扱える独立系の投資アドバイザーのこと。
証券会社での経験や顧客ネットワークを活かし、より自由な立場で顧客本位の提案を行うことができます。
たとえば、長年証券会社で営業をしてきた人が、独立してIFA法人を設立し、自分のスタイルで資産運用をサポートするケースも増えています。
このように、証券営業は組織内で出世する道だけでなく、専門性を活かして独立する道もあるのが特徴です。
つまり、証券会社の営業職は「数字を追う営業」から「顧客の資産を守り育てるパートナー」へと進化できる仕事です。
経験を積むほど選択肢が広がり、自分の得意分野を極めながらキャリアを築ける環境が整っています。
金融営業は未経験でも転職できる?
金融業界の営業職は、世の中に数ある営業職の中でもかなり専門的な知識が必要な職業ですが、実は未経験でも転職可能であることが多いです。
大半の営業パーソンは入社後に営業スキルや金融知識を身につけているので、安心して転職活動をしてください。
ただし、一定のポテンシャルや素質は重視されます。
ここからは、金融営業に未経験で挑戦する人が成功率を高めるためのポイントを解説します。
1:基礎的なコミュニケーションスキルを身につけておく
金融営業では、数字の知識よりもまず「人との関わり方」が大切です。
お客様の話を丁寧に聞き、信頼関係を築く力が成果につながります。
話すのが苦手でも、相手の意図を理解し、正確に伝える姿勢があれば十分通用します。
未経験者なら、まずは他業種の営業職を経験してみるのもおすすめです。
たとえば、ITや人材、通信など、比較的入りやすい営業職で基礎を学びましょう。
営業経験を積むことで、提案力や対応力が自然と身につき、金融業界への転職時にも評価されやすくなります。
どの業界でも活かせる「会話力」と「信頼構築力」は、金融営業での成功に直結します。
2:ポテンシャル重視の会社を選ぶ
金融業界は経験者を好む傾向がありますが、すべての企業がそうではありません。
特に、新しいサービスを展開している金融ベンチャーや、IT×金融(フィンテック)系の企業では、未経験でもポテンシャルを重視して採用するケースがあります。
こうした会社では、「挑戦したい意欲」や「学ぶ姿勢」が何より評価されます。
転職時は、企業理念や採用ページをよく確認し、「未経験歓迎」や「人物重視採用」といった記載を探しましょう。
未経験でも、自分の強みや成長意欲を具体的にアピールできれば、十分チャンスがあります。
経験がなくても、“伸びしろ”を見せることが採用を勝ち取る鍵です。
3:営業以外の職種から挑戦する
金融営業を目指すなら、いきなり営業職にこだわる必要はありません。
たとえば、営業事務・一般事務・コールセンターなどのサポート職からスタートするのも有効な方法です。
これらの職種は契約社員や派遣社員としても募集が多く、金融業界に入りやすい入り口となります。
実際に働きながら、金融商品の知識や業界の流れを学べるため、後から営業職へステップアップしやすくなります。
内部の仕組みを理解してから営業に挑戦することで、説得力のある提案ができるようになるのです。
「まずは中に入って経験を積む」という考え方が、未経験からのキャリア構築をスムーズにします。
4:資格を取得する
金融営業では、お客様の資産や将来に関わる提案を行うため、信頼性が何よりも重要です。
そのため、資格を持っていることで「この人はしっかり勉強している」という安心感を与えることができます。
資格は知識の証明であるだけでなく、「学ぶ意欲がある人」として評価されやすく、未経験者にとって強力な武器になります。
たとえば、ファイナンシャルプランナー(FP)や証券外務員などは、基本的な金融知識を体系的に学べる資格です。
面接でも「入社前から勉強している姿勢」が好印象につながります。
資格取得は、信頼を得るための第一歩として非常に有効な手段といえます。
金融営業に役立つ資格
コミュニケーション能力だけでなく、商品の知識や金融に関する様々な知識が求められる金融業界の営業職です。
ではどのような資格を取れば仕事に役立てることができるのでしょうか。
以下では、金融業界の営業に役立つ資格を4つ紹介します。
1:ファイナンシャル プランナー
金融業界の営業に役立つ資格の1つ目はファイナンシャルプランナーです。
ファイナンシャルプランナーは、ライフプランの実現のサポートをする資格で、住宅ローンや教育ローン、年金などの暮らしにかかわるお金の専門知識を有していることを証明する資格でもあります。
ファイナンシャルプランナーには3つの種類があり、1つ目はCFP®資格で25カ国の国と地域で認められた世界水準のサービスを提供できることを証明できます。
2つ目は、AFP資格で国内で広く普及しているのがこの資格です。
3つ目のFP技能士は、1級~3級まである国家検定の1つです。
出典:FP資格について|日本FP協会
参照:https://www.jafp.or.jp/confer/fpsoudan/choose/performance.shtml
2:プライベートバンカー資格
金融業界の営業に役立つ資格の2つ目は、プライベートバンカー資格です。
プライベートバンカー資格とは、総資産額がおよそ5千万円以上の人を対象に一族の資産管理、運用、承継をサポートするための包括的な金融サービスをする人が持つ資格です。
プライベートバンカーは財産管理、会社経営、家族の目標といった3つの視点から支援することができます。
出典:「プライベートバンカー」とは|公益社団法人日本証券アナリスト協会
参照:https://www.saa.or.jp/pb/license/learn/index.html
3:損保一般試験
金融業界の営業に役立つ資格の3つ目は、損保一般試験です。
損保一般試験とは、保険商品などの重要事項を正確に説明するための知識を習得できているかどうかを確認するための資格です。
損保一般試験には、基礎単位と商品単位があります。
損品単位は、自動車保険単位、火災保険単位、傷害疾病単位の3種類で自動車保険、火災保険、傷害疾病保険を取り扱う人は取得しなければなりません。
また、基礎単位は、代理店登録、募集人届出を行うために必要です。
各資格は5年ごとに更新が必要になります。
出典:損保一般試験|一般社団法人日本損害保険協会
参照:https://www.sonpo-dairiten.jp/ippan/index.html
4:外務員
金融業界の営業に役立つ資格の4つ目は、外務員です。
外務員とは、日本証券業協会に加入している金融機関に所属している職員の中で、金融商品の販売や勧誘を行う人のことを指します。
外務員資格には一種と二種があり、できる職務に違いがあります。
二種外務員資格は、現物株式の職務を行うことができ、一種外務員資格は、二種の現物株式に加え、リスクの高いデリバティブ取引、信用取引などすべての有価証券に関する職務を行うことが可能です。
出典:外務員資格|日本証券業協会
参照:https://www.jsda.or.jp/gaimuin/
金融営業に転職するためのコツ
金融業界は転職市場でも人気の業界の一つですから、1社受けるにも数多くのライバルがいることを覚悟しておきましょう。
ライバルたちに勝つためには、精度の高い事前準備が重要です。
専門的な職業だからこそ、業界研究や企業研究は欠かせませんし、数あるライバルよりも目立つための志望動機作成も必要です。
ここからご紹介するのは、それらも含めた「転職成功のコツ」4つです。
ぜひ参考にしてください。
1:業界研究・企業研究を徹底する
金融業界はかなり専門的な業界の一つです。
面接でも「なぜ金融業界なのか」という質問があり、金融業界に対していかに本気度が高いかが見られます。
さらに、数ある金融系法人の中で、なぜその法人を選んだか「志望動機」も細かく聞かれます。
こうした質問に対しての回答には、具体性が求められます。
自分が考える金融業界への熱意や、その法人に入りたいという意欲をアピールするために、業界研究・企業研究は欠かせません。
金融業というニッチな分野の業界研究をするためには、まずビジネス系ニュースサイトの金融・経済欄を見てみましょう。
現在の市場の動向や、法人ごとの新たなニュースを知れるはずです。
また、企業研究にはその法人のコーポレートサイトを細かくチェックしましょう。
歴史や理念、社風などを知ることで、その法人ならではの魅力が見つかり「志望動機」に繋がります。
2:志望動機をはっきりさせる
金融業界の営業職へ転職するためのコツの2つ目は、志望動機をはっきりさせるということです。
すでに紹介したとおり、金融営業は銀行、保険会社、証券会社など金融機関によって扱う商材や業務内容が異なります。
志望動機をまとめる際には、自分がなぜその金融機関を選んだのかをはっきりさせることが重要です。
また、異業種や未経験で金融業界へ転職をする際にはなぜ金融業界で働きたいのかも明確にする必要があります。
3:志望する金融機関が求める人物像を把握しておく
面接は企業と応募者がマッチングするかどうかを見極める場でもありますから、その法人の求める人物像をしっかりと把握しておく必要もあります。
ポテンシャルが高い人なのか、営業的素質がある人か、専門性を極めるタイプか。
こうした求める人物の「傾向」を知るためには、コーポレートサイトや採用サイトを参考にしましょう。
コーポレートサイトには経営理念や方針、代表挨拶などがまとめられているので、ある程度の社風を知ることができるでしょう。
さらに、採用サイトでは実際に活躍する社員のインタビューが写真付きで掲載されていることが多いので、その企業に合う人の特徴を知ることができます。
4:転職エージェントを利用する
金融業界の営業職へ転職するためのコツの4つ目は転職エージェントを利用することです。
転職エージェントでは多くの求人の中からあなたにあった企業を紹介してくれます。
ネット上では見つからないような詳しい情報も手に入るため自分に適した企業を見つけやすくなります。
また企業を紹介してくれるだけでなく書類添削や面接対策など転職に関する全てのことをプロが徹底的にサポートしてくれます。
特に営業職への転職を考えている人には「アゲルキャリア」がおすすめです。
アゲルキャリアは20代の営業職に特化した転職サービスです。
内定率は95%とかなり高い数字を誇ります。
忙しいあなたのために24時間365日対応が可能ですので、気になった方はこの機会に是非利用を考えてみてください。
まとめ
金融機関の営業職は、扱う商材の知識はもちろん景気の動向や業界の状況など様々な知識を必要とする仕事です。
ノルマの達成や勉強などハードな印象がある金融業界ですが、お客様のライフプランや事業を支えることのできるやりがいのある仕事です。
また、金融業界の営業職を経験することで営業全般に必要な能力が身に付くだけでなく、私生活に役立つ金融や資産運用の知識も身に付けられます。
役立つ資格の勉強やコミュニケーション能力の向上を訓練しながら、金融業界の営業職への就職・転職を叶えましょう。
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