不動産営業は女性でも活躍できる?女性が不動産営業になるメリット・デメリットを紹介!
不動産会社の営業には女性社員があまり多くありません。
しかし、不動産業界は実力で評価される世界なので、女性でも力のある人はどんどん活躍しているのが現状です。
女性の不動産営業はほかの業界に比べて平均月給も高いため、さらなる高収入をねらい、そして達成することで、大きなやりがいも得られます。
今回は、不動産の営業に向いている女性の特徴や、女性が不動産業界で働くにあたって気をつけるべきことなどをご紹介いたします。
【不動産営業の女性】不動産業界で働く女性は全体的に見て少ない
総務省が調査した「労働力調査 (基本集計)2023年(令和5年)9月分」によると、全業界における女性の割合は45.1%と、男性に比べるとわずかに低いことが現状です。
女性の社会進出が進んでいるとはいえ、出産や育児などを経験する女性にとっては、まだまだ働きにくさを感じる場面があるのでしょう。
そのなかでも、不動産業界で働く女性の割合は40%と、全体の割合に比べて少し低いことがわかります。
そのことをふまえると、不動産業界はまだ男性中心の社会と言えるのではないでしょうか。
不動産業界は元々男社会だったから
一昔前まで、不動産会社の営業といえば男性のイメージが強かったはずです。
どちらかというと、女性は事務所の奥で電話応対や、事務仕事などをしている姿が思い浮かぶのではないでしょうか。
長年の風潮により、不動産業界は「男社会」「体育会系」といった思い込みが社会に浸透してしまいました。
近年は不動産営業を希望する女性が増えてきているものの、いまだにかつてのイメージが根強く残っていることも不動産業に女性が少ない理由の1つと考えられます。
【不動産営業の女性】女性に向いている理由
不動産業界における女性の労働人口は低いといえど、女性こそ向いている業界です。
なぜなら、住まいに関する提案は女性の意見が活かされることが多く、多方面の視点からアドバイスができるためです。
また、女性は聞き上手なことが多く、柔らかい対応によりお客様からも信頼されやすい傾向にあります。
そのため、不動産営業に挑戦することで様々なキャリアチャンスが得られることでしょう。
女性目線でのアドバイスが重宝されるから
住まいの提案は女性目線でのアドバイスが重宝されます。
例えばファミリー層が家を買うとき、決裁者は一家の父親ですが、キッチンや水回りのレイアウトは母親の意見が優先されることが多いです。
このとき、男性営業では見つけにくいアイデアが眠っていることがありますが、女性営業ならすぐに提案することができます。
キッチンからリビングまでの動線を考えたり、生活スタイルから収納の大きさを考えたりすることは女性の方が長けている傾向にあるため、お客様に新たな視点でアドバイスができます。
聞き上手な方が成約しやすい業界だから
営業職はトーク力が重視されると思われがちですが、実はトークよりもヒアリング力の方が大切です。
とくに不動産営業の場合、住まいを提案するわけですから、お客様の細かなニーズに沿った提案をしなければなりません。
そのためには、お客様が今の住まいに感じている不満点や、これからのライフプランに合わせた要望をキャッチする必要があります。
営業トークばかりしていてはニーズをキャッチすることは難しく、単なる押し売りになってしまうでしょう。
細かな要望をキャッチできる聞き上手なタイプは、男性よりも女性の方が多いと言われています。
お客様に警戒されにくいから
>女性は物腰柔らかな対応をする人が多いため、お客様から警戒されにくい状態で営業をスタートすることができます。
また、不動産業界は物件の内見などで密室の状態で商談することもあります。
このとき、相手が女性のお客様なら男性営業と一つの部屋にいることに苦痛を感じる人もいるでしょう。
女性の一人暮らしの場合、とくに不安な気持ちを抱えることもあります。
しかし、営業が女性ならその不安は軽減されます。
女性同士なら安心して相談できる人もいるため、成約率も格段に上がることでしょう。
【不動産営業の女性】高い年収も魅力
不動産の営業は実力主義なので、性別や年齢に関係なく、成果さえあげれば高給を稼げるようになります。
未経験でも正社員採用されやすいことや、お客様に警戒心を抱かせないために女性の営業を積極的に募集している会社が多いことから、女性でも飛び込みやすい社会といえるでしょう。
さらに、そんななかで働きながら宅地建物取引士の資格を取得すれば、資格手当がつくので給料は上がります。
また、資格を保有していれば出産や育児で休んだあとも復帰しやすいため、取得を目指す女性は少なくありません。
女性の不動産営業の平均年収は約266万円
総務省が発表した「賃金構造基本統計調査 (5) 産業別にみた賃金」によると、不動産営業として働く女性の平均年収は約266万円という結果でした。
他の業界で働く女性の平均年収を見てみると、平均的な年収であることがわかります。
しかし、この調査は雇用形態を問わない全ての労働者の平均賃金です。
不動産業界の場合はパートで働く営業事務の女性が多いため、正社員の場合は実際のデータよりも高いことが想定されます。
また、不動産業界に限らず女性の月給が男性より低い傾向にあるのは、「女性は家を守るもの」という固定概念がいまだ強いことに理由があります。
家事や育児を中心に考えることから非正規雇用を選ぶ女性が多く、平均賃金が下がる原因になっているのです。
また、男性に比べて管理職への昇進を望む人が少ないのも、働く女性の特徴といえます。
基本的に一般職より管理職のほうが給料は高いため、管理職に就く人数が少ない女性のほうが、平均賃金は低くなってしまうのです。
他の業界の比べて平均的に高い
すべての職種で比較すると、女性の場合は20代前半の平均月給が20万~22万円程度、20代後半で22万~24万円程度です。
一般的な不動産会社の営業の中途採用は、基本給が28万円スタートです。
このことから、不動産業界は女性の月給は平均よりも高い可能性があるでしょう。
その理由は、性別に関係なく実力が評価されやすいことのほかにも、女性社員の需要が高まってきていることもあります。
近年では女性管理職を増やす取り組みをしている会社も多く、女性が働きやすい労働環境が整ってきています。
また、先述したとおり女性営業は不動産業界で活躍しやすいことも理由です。
女性が一人暮らし用の物件を探すときなどは、担当の営業者が男性の場合より女性のほうが安心できることも多いのです。
また、電話営業でも女性だと警戒されにくい場合が多いでしょう。
そういった理由から、女性社員を欲しがる不動産会社は少なくありません。
給料などの条件をよくして、女性の採用希望者を増やしているのです。
インセンティブをつければより高収入を狙える
不動産会社の営業は、給料にインセンティブをつけている場合が多いといわれています。
インセンティブとはいわゆる歩合給のことで、成果をあげればあげるほどインセンティブがつくので給料が高くなるのです。
毎月同じくらいの成果であれば給料も大きく変わることはありませんが、契約を多く取れた月は給料が急に上がります。
それほど、インセンティブの割合は大きいのです。
インセンティブがどの程度かは会社によりますが、不動産仲介業の場合は仲介手数料の10〜15%が一般的です。
例えば不動産売買仲介の営業だとした場合、仲介手数料は数十〜数百万円なのでインセンティブが10万円以上になることもあります。
成績によって給料が左右されることは安定した収入を得たい人にとっては厳しさを感じるかもしれません。
しかし、頑張れば頑張った分、高収入をねらえることはモチベーションのアップにもつながります。
ただし、あまりにインセンティブの割合が大きな会社はそれだけノルマも厳しい傾向にあるため、精神的に追い詰められないよう注意が必要です。
【不動産営業の女性】「女性営業は危険」と言われる理由
不動産営業として働くことに対し、「女性は危険」と言われるケースがあります。
実際に、不動産会社の女性営業が顧客から被害にあったケースが事件化されたこともあり、そのようなイメージを持たれてしまうようです。
不動産に関係なく営業職全般に言えることですが、お客様は圧倒的に男性の方が多いため、男性よりも女性の方が危険ではあります。
被害に遭うケースはごく稀ですが、危険と言われる理由を知っておくことで対策ができるかもしれません。
今からご説明する理由を理解した上で、できるだけ安全な状態で仕事に取り組めるようにしましょう。
男性と1対1になることが多いから
不動産営業は物件の内見に立ち会うことが多く、室内でお客様と二人きりになることも多いです。
そのため、男性のお客様の内見に女性営業が立ち会うということもあります。
会社側はできるだけ身の危険がないように、男性のお客様は男性営業に対応させることが一般的ですが、どうしても都合がつかない場合は対応せざるを得ません。
稀に不快な発言をしてくるお客様もいるため、嫌な気持ちになることは覚悟しておいた方が良いでしょう。
もし男性のお客様の対応をするとした場合、物腰柔らかな対応よりも少し堂々とした姿勢でいた方が回避できます。
男性の多い職場であるから
不動産業界はもともと男性社会であるため、労働環境が女性向きではないこともあります。
大手企業や若手中心の会社なら女性が働きやすい取り組みをしていることも多いですが、まだまだ環境整備がされていない会社があることも事実です。
そのため、女性営業が夜の時間帯にアポイントが入ることや、男性客の内見に一人で出向くことを問題視していない会社もあります。
【不動産営業の女性】女性が働くメリット
ここまで聞くと、不動産営業として働くべきか、ほかの業界の仕事を探してみるべきか、迷っている人も多いでしょう。
そんなときは、不動産営業に就いた場合のメリットとデメリットの精査をしてみてください。
仕事をするうえで得られるメリットが大きければ、モチベーションの維持にもつながるでしょう。
女性が不動産業界で営業として働くことには、以下のようなメリットがあります。
給料面はもちろんのこと、給料以外のメリットについても確認しておくとよいでしょう。
未経験でも正規採用されやすい
女性の不動産営業は、お客様に警戒されにくく安心感を与えられる点から「売りやすい」というメリットがあります。
とくにお客様が女性の場合、女性の不動産営業のほうが相談しやすいと感じる方も多いため、女性であるということがアドバンテージになるのです。
そのアドバンテージを活かして、お客様のニーズを引き出したり、生活するうえで役に立ちそうな提案ができたりすれば、お客様からの信頼を獲得できるでしょう。
信頼を獲得することができれば、契約に結び付く可能性も高くなり売上がストレッチしやすくなります。
もちろん、お客様に安心感を与えるために第一印象を良くする工夫や、そのあとの信頼を獲得するための努力も必要です。
「女性である」というアドバンテージを活かし、努力も怠らないようにすることで、お客様に安心感や信頼感を与えられるのです。
お客様に安心感を与えられる
女性の不動産営業は、お客様に警戒されにくく、安心感を与えられるというメリットがあります。
特にお客様が女性の場合、女性の不動産営業のほうが相談しやすいと感じる方も多いため、女性であるということがアドバンテージになるのです。
そのアドバンテージを活かして、お客様のニーズを引き出したり、生活するうえで役に立ちそうな提案ができたりすれば、お客様からの信頼を獲得できます。
信頼の獲得から契約に結び付く可能性も高くなり、結果的に営業成績も伸ばせるでしょう。
もちろん、お客様に安心感を与えるために第一印象を良くする工夫や、そのあとの信頼を獲得するための努力も必要です。
「女性である」というアドバンテージを活かし、努力もおこたらないようにすることで、お客様に安心感や信頼感を与えられるのです。
実力で全てが評価される
実力ですべてが評価されるのは、働くうえで大変大きなメリットです。
「年齢が若いから」「男性だから」「経験者だから」という理由でその人の評価が決まることはありません。
若さや性別は努力して変えられるものではないので、そういった理由で評価に差が出るのは誰にとっても大変悔しいことでしょう。
努力して成果を出せば必ず評価されるということは、すべての営業員が平等なスタートラインに立っていることになります。
つまり、女性でも努力次第で男性と同じようにキャリアアップを目指すことができ、男性より上の立場に立つこともできるのです。
「実力で評価されたい」と望む女性社員としては、大変働きやすい業界といえるのではないでしょうか。
成果によって収入が一気に増える
成果を出せば、当然、給料にも反映されます。
前述したように不動産業界はインセンティブ制を取り入れている会社が多いため、売り上げを伸ばせば、その分、それに応じた歩合がもらえるのです。
普段より利益を出せた月は歩合の分がプラスされるため、給料も一気に増えます。
収入がどんどん上がっていくことも、夢ではありません。
反対に、成果をあげられなかった月は給料も上がらないため、調子の悪い月が続けば年収にも大きく影響します。
そのことがプレッシャーになる人には、この仕事は向いていません。
しかし、「努力すれば努力した分、収入が増える」という事実がやる気につながる人にとっては、大変魅力的な条件といえるのではないでしょうか。
成果が出た際のやりがいの大きさ
給料に反映されやすいことも関係してきますが、成果が出たときに大きなやりがいを感じられるという点でもメリットは大きいでしょう。
特に、マイホームを探しているお客様に理想の物件を紹介できたときなどは、そのお客様がこれから生きていくための家を決めるうえで非常に重要な役割を果たしたことになります。
「お客様の人生の一部に関われた」という実感は、今後のやりがいにも大いにつながることになるでしょう。
誰かの役に立てる仕事はたくさんありますが、そのなかでも不動産営業は「家」や「土地」という、お客様の人生に大きな影響を与えるものに関係しています。
もちろん動かすお金も高額になるため、その分のやりがいも感じやすいでしょう。
【不動産営業の女性】女性が働くデメリット
女性が不動産営業として働くことのデメリットについても確認しておきましょう。
理想だけで仕事を選び、実際に働き始めてから「思い描いていた仕事と違った」と失望する人も少なくありません。
不動産営業に女性が少ないのは、デメリットに感じる部分が女性にとっては重い内容であることにも原因があるのです。
そのため、デメリットもきちんと理解したうえで「それでも働きたい」と感じるかどうか、慎重に考えてみることをおすすめします。
肉体的にきつい場合もある
不動産営業の中でも、特に売買営業では飛び込み営業をさせられる企業もあり、精神的にも肉体的にもきつい場合があります。
飛び込み営業は契約に至る可能性が低いため、できるだけ多くのお客様を訪問することが必要になるのです。
そのため、丸1日動き詰め・歩き詰めになることも珍しくありません。
お客様に提示するための資料やパソコンなどを持ち歩くため、荷物も重くなりがちです。
しかも、どんなに疲れていてもそれをお客様に見せないよう、笑顔で接し続けなければならないのです。
営業を断られたり、ときには迷惑がられたりして精神的にきついのはもちろんですが、特に体力面で男性にかなわない女性では、肉体的にもきつく感じる人が多いでしょう。
男性中心の体育会系の場合もある
不動産業界ではまだ男性中心の企業も多く、根性論がまかり通るような体育会系の社風が残っている場合もあります。
上司から「飛び込み営業は足で稼げ」と言われ、連日お客様を訪問するために歩かされる、ミスをすると怒鳴られるなど体力面で男性にかなわない女性や、体育会系の環境になじみのない方にとってはつらく感じることも多いでしょう。
また、成績重視で、ノルマを達成するまで残業や休日出勤を強要される、労働基準法に反するような企業も存在します。
一方、体育系だからこそ、営業成績が良ければ上司や先輩からも一目置かれる、という面もあります。
女性であっても体育会系の社風になじめる、あるいは営業成績で周囲を黙らせることができれば、デメリットとはならないかもしれません。
ノルマがきつい
不動産業界では、賃貸営業や住宅営業など、ほぼすべての営業にノルマが課せられています。
大手住宅メーカーの住宅営業では、毎月1件の契約を取ることがノルマになっていることが多いようです。
しかし、住宅は人生を左右する大きな買い物ですから、そう簡単に売れるわけがありません。
世間の景気など、自分の努力が及ばない理由によって契約件数が大きく左右されることもあります。
また、会社によっては売上ノルマだけではなく行動数にノルマを課しているケースもあります。
「1日のテレアポ件数は100件マスト」だったり、「商談件数10件目標」だったりと、売上に結びつけるための行動に対して目標を課すことで営業活動に身を入れさせるわけです。
また、最終的な契約は、1件取るために半年以上の交渉を重ねることもあります。
努力が実を結ぶのは何ヶ月も先、ということも珍しくありません。
ノルマ未達成が続くと、暗に退職を迫られたり、上司からしっ責されたりすることもあり、ノルマ達成へのプレッシャーはさらに大きくなります。
そうした環境の中でもノルマを達成し続けなければならず、精神的にきついと感じることも多いでしょう。
責任やプレッシャーに耐えなければならない
営業としてノルマを追い続けることは当然のことですが、不動産業界はとくに責任の重さを感じさせられます。
たった1件失注しただけでも多額の損失ですし、提案中の案件については「絶対に取らなければならない」というプレッシャーも感じます。
また、実力主義なので成果を出せば責任のあるポストを任されることもありますが、その責任の重さからプレッシャーを感じ、ストレスを溜め込んでしまう人も少なくありません。
男女問わずですが、人によっては体調を崩してしまい、休職に追いやられてしまうこともあるでしょう。
そういったプレッシャーに負けない忍耐力と体力が自分にあるか、もう一度考えてから検討したほうがよいでしょう。
専門知識が必要
不動産営業として社内でも社外でも信頼を得るためには、専門知識の勉強が必要不可欠です。
不動産の取り扱いについては、覚えなければならない専門知識が山ほどあります。
賃貸借契約に関する法律や、売買に関する法律、税金に関する法律など多岐に渡ります。
普通に暮らしていると耳にすることがないような難解な用語や法律に関する知識も必要なので、常に勉強する姿勢が必要です。
忙しく走り回って仕事をしながらその勉強をすることになるため、時間的にも体力的にも余裕がなくなってしまう可能性もあるでしょう。
就業後や休日も勉強に追われ、ゆっくり休む時間が作れなくなることも覚悟しなければなりません。
【不動産営業の女性】不動産営業に向いている女性のタイプ
不動産の営業への転職を検討するにあたって、自分に向いている仕事なのかを考えてみる必要があります。
男社会のイメージが根強い不動産業界で、女性営業員として働くのは、どのような人が適しているのでしょうか。
どのようなタイプの女性が不動産営業で男性と肩を並べて活躍しているのか、気になる人は多いはずです。
以下で不動産営業に向いている女性のタイプや特徴、性格をまとめたので、自分と照らし合わせてみるとよいでしょう。
明確な目標を持っている人
明確な目標をもっている人は、不動産営業に向いています。
ただし、正確には「明確な目標をもち、その実現のために努力ができる人」です。
目標が明確でなければ、それを実現するためにはどんな努力が具体的に必要なのかも把握できません。
漠然と「稼ぎたい」と思う人と、「年収〇万円のために月に〇件契約を取るために、営業電話を毎日〇件かける」と具体的に考え、努力できる人の間には大きな差があるのです。
不動産営業は高収入をねらえる一方、ノルマを課されるなど、きびしい仕事でもあります。
そのため、結果を出せずに挫折してしまう人も少なくありません。
「年収〇万円稼ぎたい」「資格を取り、〇年後には起業したい」など、明確な目標をもって努力できる人ほど向いている仕事だといえるでしょう。
コミュニケーション能力が高い人
コミュニケーション能力が高い人も、不動産営業に向いています。
特に女性の場合、男女どちらのお客様にも警戒されにくく、コミュニケーションを取りやすいというアドバンテージがあります。
そのアドバンテージを活かして、お客様のニーズを引き出したり、生活するうえで役に立ちそうな提案を行ったりできれば、お客様からの信頼を獲得できるでしょう。
「この営業さんの言うことなら間違いない」「この営業さんからから家を買いたい」とお客さんに感じさせられれば、成約にも結び付きます。
お客様にも警戒されにくいというのは、女性ならではのアドバンテージですが、お客様の信頼を獲得できるかどうかは個人のコミュニケーション能力次第です。
コミュニケーション能力が高い人ほど、お客様の信頼を獲得し、結果的に営業成績を伸ばせます。
フットワークが軽い人
インターネットの普及により、不動産の売買や賃借を検討している人はさまざまな情報を集められるようになりました。
その分、不動産会社に対して質問してくることや、対応を求めてくることも増えているのが現状です。
そうしたお客様の動向に素早く対応できる、フットワークの軽さがこの仕事には必要になります。
「質問に対してすぐに回答を用意する」「呼ばれたらすぐに駆けつける」などはもちろんのこと、先回りして行動できる人こそが、不動産営業に向いているといえるでしょう。
不動産業界に限らず、営業は足を使って稼ぐ仕事でもあります。
足を使うことにためらいを感じる人や、お客様の都合に合わせて動くことが苦痛な人には、続けていくのは難しいでしょう。
ポジティブで精神的に強い人
不動産の取り扱いには高額なお金がかかるため、お客様は失敗をしないように慎重です。
特に、高額な不動産の売買となると、不動産営業にかかるプレッシャーもかなり大きくなります。
管理している物件の入居者から寄せられたクレーム対応にあたることもあるでしょう。
そんななかでうまく働いていくためには、考え方がポジティブで精神的な強さも求められます。
お客様からの言葉に毎回傷つき、落ち込んで立ち直るのに時間がかかってしまうような性格の人には、長く続けられません。
途中で仕事を辞めたくなったり、身体や心のバランスを崩して病気になったりしてしまう可能性もあります。
強いメンタルをもち、ストレスともうまく向き合える人こそが、この仕事に向いているのです。
最新の動向を常に追える人
不動産を取り扱うには、常に新しい情報を追い続ける必要があります。
「駅前の再開発事業が計画されている」「新しい商業施設が建った」ということがあれば、その周辺に住みたいと思う人が増えて当然です。
そうなると、そのエリアの価値は上がり、建物や土地など不動産の価格も上昇します。
「日々の状況の変化が不動産の取り引きにおよぼす影響力は大きい」という考えをもち、その動向に合わせて適切な行動を取れる人が、不動産営業には求められるのです。
こうした情報はお客様にとっても「知りたい情報」なので、誰よりも早く情報を入手し、お客様に伝えられる力があることは大変な強みになります。
常に最新の情報をくれる営業担当者には、お客様も信頼を寄せてくれるはずです。
【不動産営業の女性】女性が不動産営業で働く際によくある質問
男性と同じ仕事であっても、女性ならではの疑問や懸念が生じることもあります。
近年では働く女性の服装の自由度が増し反面「何を着たら良いの?」と迷ってしまう場面も増えています。
また、女性が働くうえで、特に結婚や妊娠・出産に関しては、まだまだ男女平等とはいえない世の中です。
「不動産営業で長く働き続けたい」と考える多くの女性にとって、結婚後の働き方や産休・育休については気になるポイントでしょう。
ここでは、女性が不動産営業として働く際によくある質問される項目として、営業の際の服装、結婚後の働き方や産休育休について解説します。
営業の際の服装は?
企業ごとに考え方が異なり、迷う人も多いのが、営業をする際の服装です。
不動産営業は外回りをする機会が多く、きちんとした印象であることを求められるため、基本的には男女ともスーツを着用するのが望ましいでしょう。
スーツはスカート・パンツどちらでもかまいません。
外回り、特に飛び込み営業で長時間歩き回るときは、靴にも注意が必要です。
ローヒールパンプスを履くなど、歩きやすさときちんとした印象が両立できる靴を探しましょう。
オフィスカジュアルが認められている場合もありますが、そうした職場でも清潔感やきちんとした印象のある服装を心がける必要があります。
営業就活ドットコムでは、営業職の女性におすすめの服装を紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
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結婚しても働き続けられる?
多くの女性が結婚後も不動産営業として働き続けていますが、出産後に働き続けることは難しくなる場合もあるようです。
不動産営業はお客様の都合に合わせて動くため、土日や祝日など、お客様の休日に出勤する機会が多くなります。
土日祝日に子どもを保育園に預けられない、家族の休日が合わず、家庭生活がままならないなどの理由で、出産後に離職するケースもあります。
また、企業によっては、子どもが小さいうちは時短勤務や土日祝日の出勤免除を認めている場合もあるので、事前にチェックしておきましょう。
面接時には面接の最後に「何か質問はありますか?」と尋ねられるので、この時に質問してみるのも良いでしょう。
なお、保育園の整備状況や家族のサポートなど、女性が不動産営業として働き続けられるかどうかは、周囲の環境によっても大きく左右されます。
結婚をする際は、出産後の働き方について家族で相談することをおすすめします。
産休・育休はある?
産休は労働基準法に定められた休暇で、どのような企業でどんな雇用形態だとしても、誰でも取得できる休業です。
育休は育児休業法にもとづいて、労働者が請求できる権利であり、企業に育児休暇の制度がなくても、申請すれば取得できるとされています。
しかし、中小企業では制度が整っていなかったり、制度はあっても取得実績がなかったり、ということも考えられます。
一方、大手企業では制度が整っており、スムーズに取得できる場合が多いでしょう。
将来的に出産を考えているのなら、入社前に産休育休の制度が整っているか、取得実績や育休からの復職実績があるかを確認しましょう。
とくに確認しておきたいのは、産休・育休の取得率です。
どのくらいの女性が働いていて、結婚と出産を経て復帰した人はどういう働き方をしているのかも良いておいた方が良いでしょう。
また、求人検索をする際は、出産後の復職を見据えて、子育てに関する福利厚生が整っている企業を選ぶこともおすすめします。
【不動産営業の女性】転職先選びで気をつけておくこと
不動産営業で働くことを決めたなら、女性であることが不利にならないよう、気をつけておくべきことがいくつかあります。
女性の社会進出が進み、働きやすい環境が整ってきているとはいえ、まだまだ、長く働くうえであきらめなければならないことや、周囲の目を気にしなければならない場面が男性に比べて多いのが現実です。
そうなったとき、少しでも悔しい思いをすることがないよう、以下のことを意識した職場探しをおすすめします。
ライフプランを事前に決めておく
働く前から「いつ結婚して、いつ出産するのか」を決めることはできません。
しかし、将来的に結婚や出産を希望しているのであれば、そうなったときに仕事を辞めるという選択をしなくて済むように、事前に確認しておく必要があります。
結婚や出産の意思がある場合は、大まかなライフプランを事前に考えておいてください。
もちろん予定した通りになるかわかりませんが、いつそうなっても安心なように、育休や産休などの制度が整っている企業を選んだほうがよいでしょう。
ただし、そのような制度があっても実際には利用しにくい環境であることも考えられます。
福利厚生を重視している企業なら、社員のことをしっかりと考えてくれている可能性が高いのでおすすめです。
女性の比率が多い企業を探す
なるべく女性営業の比率が多い企業を探しましょう。
全体的に見ると不動産業界は女性が少ない業界ではありますが、近年は女性を積極的に採用する動きを見せている企業が増えてきています。
多くの女性が長く働いている職場であれば、女性にとって働きやすい環境が整っていることを期待できるはずです。
また、産休や育休を利用している女性の前例も多いことが予想されるため、女性に対する理解度が高いと思われます。
女性が多い職場なら、男性が女性を特別視して仕事がしにくくなる心配も少ないでしょう。
特に、女性管理職がいる企業は出世を望む女性におすすめです。
「女性でも上にいける」という希望があることは、やりがいにもつながるのではないでしょうか。
転職エージェントに相談する
不動産営業に転職したい場合は転職エージェントに相談すると良いでしょう。
おすすめのエージェントは、「アゲルキャリア」です。
まとめ
不動産業界で働く女性営業が増えてきていると理解していただけたのではないでしょうか。
不動産営業は実力で評価される世界なので、女性であることを理由にあきらめる必要はありません。
ただし、もともと男性中心の業界だったため、企業によっては女性が働きやすい環境の整っていないところもあるのが現状です。
そのため、できるだけ気持ちよく働けるように、福利厚生がきちんと整っている企業や、女性の比率が多い企業を探してみましょう。
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