
【例文付き】事務職が10年後も見据えたキャリアプランを立てるには?作成方法を徹底解説!
はじめに
10年後に自分がどのようなキャリアを歩んでいるか、具体的に思い浮かぶ人は少ないことでしょう。
そのために必要なことがキャリアプランの作成です。
とはいっても、営業職や技術職に比べて事務職のキャリアプラン作成は「難しい」と考える人も少なくありません。
そこで今回ご紹介するのは、事務職の方(またはこれから事務職へ転職を検討している方)が10年後も着々とキャリアアップできるようなキャリアプランの作成方法です。
自分がなりたい姿へ向けてどのような道のりを歩んでいけば良いか?年収アップやスキルアップの観点から作成する方法をご紹介します。
転職活動を成功させることが年収アップのカギになるため、この記事を参考にしながらしっかり事前準備をしましょう。
そもそも「キャリアプラン」とは
キャリアプランとは、キャリアにおける目標を定め、短期的および長期的なキャリア目標を設定することです。
具体的で測定可能なキャリアの目標を立てることで、進捗を確認しやすくなり、キャリアの成長を手助けします。
まずは自分が理想とするキャリアのポジションや年収、働き方なども含めて目標を設定します。
その上で、目標達成に向けて何をすべきか短期的な目標をつけて効果検証していくことで効率的にキャリアアップができるのです。
キャリアパス・キャリアデザインとの違い
将来の展望を考えるうえで「キャリアパス」と「キャリアプラン」という言葉を聞く機会は多いでしょう。
この2つの単語は同意義のように見えますが、実は大きな違いがあります。
簡単にいうと、キャリアパスは企業側で定められた指標で、キャリアプランは個人の人生設計の一環としての指標です。
キャリアパスは企業が人材を採用してから育成する過程で、定期的なポジションを提供する仕組み。
一方、キャリアプランは個人の人生にフォーカスした計画で、理想とする生き方を叶えるためにどのようなキャリアを歩むかを計画します。
キャリアプランは仕事だけでなく、人生の幅広い計画も含めて設計する必要があるのです。
キャリアパスが1つの企業内で雇用主が提案するステップアップの流れを指すことに対し、キャリアプランは勤務する個人がほかの企業や業界の枠を超え、セカンドキャリアも見据えたうえで設定するキャリアアップの流れを意味します。
よって、この2つの単語は似て非なるというわけです。
事務職に10年後のキャリアプランが必要な理由
キャリアプランといえば、営業職や技術職などといったイメージがあるかもしれません。
しかし営業事務の仕事でも、聞かれる可能性の高い質問となっています。
そもそも、キャリアプランは、どうして面接で聞かれることが多いのでしょうか。
この質問の裏側にある、企業の意図を見ていきましょう。
そうすれば、企業の意図に即したアピールができるでしょう。
事務職でキャリアプラン作成をすることで得られるメリットは、以下の3つです。
・自分の強みが見つかる
・転職で有利になる
・将来設計とともにキャリアを考えられる
とくに転職活動においては、自分の強みを見つけた上で、その強みをどう活かしていけるか?を主軸に進める必要があります。
自分の強みという軸をスタート地点としてキャリアプランを考えていけば、歩んでいくべき道すじが見えてキャリアプラン作成が楽になります。
自分の強みを理解することで仕事にハリが出る
キャリアプランを設計する過程では自己分析が必要不可欠ですが、それによって自分の強みが表面化し、仕事のモチベーションが大幅に増加します。
10年後のキャリアプランを設定するとした場合、その長期的な目標に向けて数年ごとの短期的な目標を少しずつクリアすることで達成感が得られますし、仕事にハリが出るのです。
働くことにネガティブになっている人は、この長期的な理想だけを想像していて、小さな目標設定ができていない傾向にあります。
できなかったことを少しずつクリアしていくことで達成感が得られて、「早く次のステージに進みたい」とポジティブな気持ちでキャリアに向き合えるのです。
転職で有利になる
明確なキャリアプランを持っていれば、転職活動で面接にあたった際に堂々と自己アピールすることができます。
中途採用の面接では、キャリアプランについての質問が飛んでくることが一般的です。
キャリアプランを持っていれば、面接官に「どういう人になりたいですか?」や「弊社でどういうステップアップがしたいですか?」など長期的なキャリアプランについての質問をされた時に自信を持って回答できるでしょう。
面接はその人の人柄やスキルを判断するための場です。
具体的な回答ができる人ほど内定率が高くなる傾向にあるため、キャリアプランを持っている人とそうでない人では圧倒的な差が出るのです。
将来設計とともにキャリアを考えられる
キャリアプランは人生設計という大きな目標の一つです。
キャリアプランを考えたい人の大半は、理想とする人生についても深く考えていることでしょう。
キャリアプランとライフプランには密接な関係性があります。
例えば自分が理想とするライフプランが以下だとしましょう。
理想とするライフプランの例
・30歳には結婚、32歳で出産したい
・子供は2人欲しい
・子供を不自由なく育てるために、40歳までに貯蓄額1000万円を目指す
・55歳でキャリアを終えて、ゆとりのある生活がしたい
このライフプランを掲げたときに、それを叶えるための計画となるのがキャリアプラン。
上記の例の目標を叶えるためのキャリアプランだとしたら、以下のような内容が紐づくでしょう。
例のライフプランを叶えるためのキャリアプラン
・29歳までにマネジメントポジションについて年収500万円以上を目指す
・産休と育休を取得後に復帰してから3年間はパート勤務
・正社員復帰と転職を視野に資格を取得する
・正社員に復帰してフルタイム勤務し、年収500万円以上を目指す
・35歳までにマネジメントポジションに復帰し、年収600万円以上を目指す
・36歳で経理事務に大手企業にキャリアアップ転職
このように、人生で成し遂げたいことを叶えるためにキャリアをどう歩んでいくかを設計するのがキャリアプランです。
事務職がキャリアプランを立てるコツ
自分で描くキャリアプランは、終身雇用制度が崩壊しつつある今日では非常に重要視されています。
厚生労働省が生涯を見据えたキャリアプランニングと能力証明を兼ねた「ジョブカード」というツールを作成するほど、就活の市場でも定着しています。
しかし「人生の先について見据えたキャリアプランを立てる」と言っても、どこから手をつけたら良いかわからない方が大半でしょう。
そこで、事務のキャリアプランを作成するためのコツを3つに分けてお伝えします。
まずは自己分析をする
キャリアプランの設計に必要不可欠なのが、自己分析です。
キャリアプランは理想だけを掲げるのではなく、地に足をつけて現実的に叶えられるステップを考える必要があるためです。
まず自分の今の状況やできること・できないことの整理をして、そこから現実的に歩めるステップを立てていくのです。
自己分析をするやり方は、まずこれまでの経験を振り返り、印象に残った成功・失敗体験を書き出していきます。
そしてそのときの感情や実際に起こしたアクション、その後の変化などを書き起こし「なぜそうしたのか」「なぜそう感じたのか」と深掘りしていきます。
そうして過去の自分の出来事と行動を紐解いていくことで、自分の性格的傾向や強み・弱み・価値観を理解できるようになり、キャリアプランのスタートラインを現実的に設計することができるのです。
また、漠然としていた仕事に求めるビジョンや理想を可視化することができるので、将来の方向性が定まってくるでしょう。
自分の過去と現在取り巻く状況を理解した上で、将来到達したい目標を確かにすることで、必要なキャリアやスキルがわかります。
自分を知るための自己分析は、キャリアプランだけでなく人生設計においても非常に大切なステップなのです。
現実的なプランを考える
自己分析をして自分の能力や目標を理解したら、次に目標を達成するための現実的なプランを考えましょう。
キャリアプランは今勤めている企業という枠組みにとらわれず、今後の展望について考えるのが特徴です。
しかし、あまりに現在の自分からかけ離れていると、実現可能か疑わしくなります。
そのため、プランを作成する際は努力すれば達成できるくらいのレベル、つまり現実的なプランを考えることが重要です。
今の自分が置かれているキャリアの延長線上である必要はなく、できること・やりたいこと・経済的な面それぞれの面からバランス良く考えましょう。
自分がやりたいことと自分ができることの両方を意識しながら考えて、絵空事にならないようなプランを作るように心がけてください。
今の自分と目標とのギャップを埋める
プランを考えたら、実現する方法を考えていきましょう。
そのために、理想の将来像と今の自分とを比べて足りない部分を洗い出してください。
しかし、いきなり目標に向かってすべてを解決していくのは無理があります。
そのため、足りないところを達成するためのプランを1年・3年・5年のように区切って逆算して考えるのがおすすめです。
たとえば、あなたがグローバル企業で営業事務を担当したいと考えているとして、語学力が不足しているとします。
ならばいきなりTOEIC満点を目指すのではなく、まずは1年以内に7割以上の得点を目指し1日1時間の勉強を続け、英会話スクールに通う資金を貯めるなど、具体的でありながらも成長が見込めそうなバランスの取れた方法が良いでしょう。
3年・5年・10年後|それぞれのキャリアプランの立て方
事務職として働く人の多くが結婚や出産を視野に入れているため、長期的なキャリアプランを立てるまでに至らないという人もいるでしょう。
その場合は、3年後や5年後など中期的なキャリアプランを設計することから始めてみてはいかがでしょうか。
ここからご紹介するのは、3年・5年・10年のそれぞれのキャリアプランの立て方です。
3年後の事務職のキャリアプラン
3年後という短い期間での転職はそうそうありませんから、今の職場(もしくはこれから転職をする職場)でのポジションにフォーカスしてキャリアプランを立てるのがおすすめです。
まずは3年後に達成したい年収やポジションについて考えてみましょう。
どのくらい昇給したいか、どの役職につきたいかを考え、それを達成するために数ヶ月単位の短いスパンでの目標を設定します。
例えば「月収30万円まで昇給したい」とした場合、事務職ならリーダーのポジションをゲットしている必要があるでしょう。
いつまでにリーダーになりたいか、そのためにどういう仕事に携わりたいかを考えましょう。
3年は非常に短い期間ですから、数ヶ月ごとにできるだけ細かい目標値を設定するのがおすすめです。
5年後の事務職のキャリアプラン
5年後に理想のキャリアを叶えるためにはある程度時間がありますから、3年後のキャリアプランを考えるよりも少し高めのレベルを設定しても良いでしょう。
まずは理想とするキャリアの姿を設定し、それに向けて1年ごとに何をすべきかを考えます。
例えば5年後に年収400万円以上を目指したいのであれば、それに向けていつどの程度昇給すべきか目標を設定します。
そしてその小さな目標をクリアしていくために、何をすれば良いかを書き出していきましょう。
10年後の事務職のキャリアプラン
10年後の目標を達成するまでにはかなりの時間がありますので、キャリアプランを設計するのは簡単なことではありません。
しかも、長いゆえに理想とするキャリアプランが夢物語になってしまいがちです。
地に足をつけた現実的なキャリアプランを作成するために、ゴールから逆算して1年ごとの細かな目標設定をするようにしましょう。
また、10年後に事務職を続けているとすればかなりのベテランになるわけなので、資格取得や役職をもらうことも視野に入れると良いでしょう。
事務職のキャリアアップ例
理想のキャリアがわからず、10年後のキャリアすら想像できない方もいるのではないでしょうか。
実際に事務職を経験したことがない人は、なおさら事務の仕事のゴールがどこに置かれているのかがわからないはずです。
ここからご紹介するのは、主に一般事務を経験した人が次のステージとして選択するのにおすすめなキャリアアップ例です。
万年事務職で終わるのではなく、ジョブチェンジも視野に入れたキャリアアップを計画してみてください。
営業事務にキャリアアップする
営業事務とは、営業のサポートをする事務職のことです。
一般事務よりも社内外とのやりとりが多く、コミュニケーションスキルも求められる仕事です。
また、営業事務は事務職よりも年収が高い傾向にあり、会社によっては営業と同様にインセンティブを設けていることもあります。
そのため、キャリアアップも年収アップも同時に叶えられる可能性があります。
なお、営業事務は事務職未経験の状態でも始めることができます。
営業と二人三脚で仕事を進めるため、営業ノウハウを学ぶこともできますし、短期間で様々なビジネススキルを身につけることもできるでしょう。
事務職のスペシャリストになる
営業事務で事務職についてのスキルを一通り学んだあとは、事務職のスペシャリストとして活躍するという道が考えられます。
たとえば経理や総務など、そのほかの部署の事務職へ移る選択肢もあるでしょう。
これらの事務職のスペシャリストとして成長するには、スキルや資格を養っておくことをおすすめします。
Word・Excel、PowerPointなど一般的なスキルから、MOSや簿記などの資格を取得すれば、どの企業のどんな部署でも、求められる人材になれるのです。
また、専門的な業界で活躍したいのであれば金融事務や英文事務、貿易事務などにキャリアアップすることもおすすめです。
資格で言えばファイナンシャルプランナーやTOEICなどを受けておくと良いでしょう。
より専門的な分野の事務職であれば、大幅な給料アップも期待できるはずです。
このように事務職のプレイヤーとして、さらなるスキルアップを目指すというキャリアプランもあります。
マネジメントポジションを手に入れる
プレイヤーとしてだけでなく、チームで動くためには欠かせないリーダーを目指したいという人もいるでしょう。
その場合は、事務のチームのマネジメント職に就くというキャリアプランもあります。
マネジメント職とは、部下を指導したり、営業部や他部署とのコミュニケーションにおける軸となったりする仕事です。
新人教育として、ビジネスマナーや事務のスキルを指導していく立場になります。
企業にとって人材育成というのは、その会社のベースともなる重要な部分でもあります。
そのため大きなやりがいを感じられる仕事といえるでしょう。
基本的には営業事務の仕事に比べて、より周りで一緒に働く人との信頼関係を構築することが大変重要となっていきます。
コミュニケーション能力や調整力に、自信があるという人におすすめです。
営業・マーケティングなどへのキャリアチェンジ
営業事務がそのほかの事務職と異なる点として、営業と連携して業務にあたることがあげられます。
営業マンをサポートする営業事務の仕事は、顧客管理や営業資料作成なども業務の一環もあります。
そのためその業界に詳しくなったり、商品やサービスなどの商材について知識を得たりなどもできることでしょう。
そうやって営業事務で培ったスキルや視座を活かしたうえで、営業やマーケティングの部署へ異動する人もいます。
営業の仕事では、ほとんどの場合がインセンティブを取り入れているため、成約数に応じて給料は変動します。
商材や業界によっては、同じ世代の平均収入をやすやすと超えるほどの大幅な年収アップも期待でき、その延長としてキャリアチェンジを考えられるでしょう。
転職とキャリアプランの相談には転職エージェントがおすすめ
キャリアプランの設計も、理想のキャリアを歩むために必要な転職活動も、プロに相談するのがおすすめです。
ぜひ転職エージェントを活用してみてはいかがでしょうか。
転職エージェントは転職希望者が求める条件から、最適な企業を紹介してくれるサービス。
担当のキャリアアドバイザーとの面談ではキャリアプランについて話す機会もありますし、キャリアプランの立て方についても相談が可能です。
さらに、面接対策などの転職に必要な要素を全般的にサポートしてもらうこともできます。
自分に合った転職エージェントを見つければ、転職成功に向けた正しいやり方を効率的にマスターできるでしょう。
なお、おすすめの転職エージェントは「アゲルキャリア」です。
アゲルキャリアは若手人材や未経験者の転職に特化した転職エージェントです。
なんと会員の内定率は驚異の95%と、かなり高い数字を誇っています。
内定率が高い理由は案件数の多さもありますが、綿密な面談を重ねることによって個人の強みを引き出し、自信を持って転職市場に挑めるようになるためです。
求職者側には費用がかかりませんし、利用して損はありません。
事務職のキャリアプランに関するQ&A
最後に、事務職のキャリアプランを設計する際によくある質問について回答します。
事務職はキャリアプランの作成材料が少なく、難しいと感じる人も多くいます。
曖昧なまま作成しないよう、まずはキャリアプランに関する疑問をクリアにしておきましょう。
転職の面接でキャリアプランを聞かれることはある?
中途採用におけるほとんどの面接では、キャリアプランについて問われます。
明確に「キャリアプランを教えてください」という言い方でなくても、入社後にどうなりたいか、事務としてどう成長したいかは聞かれるでしょう。
そうした質問が来たときに具体的に回答できる人が、内定をもらいやすい傾向にあります。
長期的なキャリアの理想を掲げた上で、できるだけ短いスパンでの目標も伝えられるように言語化しておきましょう。
結婚や出産も見据えると理想のキャリアが思い浮かばない
まずは、何歳までに結婚や出産したいかを決めましょう。
その上で、家庭を支えて子供を育てるためにどの程度の貯金があれば良いかを想定してみてください。
そうすると、何歳までにどのくらいの年収を確保しておけば良いか、どういうポジションで働けばその年収が叶うかがわかります。
目標とするライフプランを掲げた上で、それを成し遂げるためにどう歩めば良いかを細かく設定するのです。
事務職で出世することはできる?
もちろん事務職で出世コースを歩むことは可能です。
例えば一般事務を未経験からスタートした場合でも、長く働いてある程度スキルがあれば複数の事務職員をまとめるリーダーのポジションをゲットできるでしょう。
事務のスキルをもとに、経理事務や法務事務など専門的な事務職にキャリアアップすることもできます。
事務=役職がないと思われがちですが、事務職にはさまざまなキャリアが存在するのです。
まとめ
事務職は役職の種類も少なく、昇給する機会もあまりありません。
そのため、10年後まで見据えたキャリアプランを考えることは容易ではないでしょう。
しかし、キャリアプランはあなたが理想とする人生設計に向けた一つの過程にしかすぎません。
今考えている将来の夢を達成するために、事務の仕事でどの程度年収を上げたいか、どう活躍したいかを考えましょう。
10年後という長期的な目標を達成するために、年ごと・数ヶ月ごとの短期的な目標を設定し、少しずつクリアすることで仕事にもハリが出ます。
あまり難しく考えず、理想の人生を歩むために、そして仕事にポジティブな気持ちで向き合うための方法として考えてみてください。
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