【営業職】キャリアアップ例や転職活動でのポイントを徹底解説!
なぜ将来のビジョンを考えることが大切なのか?
面接で何気なく聞かれる「将来のビジョン」には、採用に大きく関わる意図が隠されています。
将来のビジョンを考えることは自分にとって大切ですが、採用担当者にアピールするために重要なポイントです。
そこで、ここからは将来のキャリアビジョンが大切な理由について紹介します。
面接時にキャリアビジョンを見られているから
将来のビジョンは、面接時に採用担当者が見ているポイントです。
将来のビジョンを答えられないと、安易な気持ちで面接を受けているのではないかと思わせてしまうかもしれません。
採用する側は、長期的に活躍してくれる人材を欲しています。
それにもかかわらず、「大手だから」「給与が高いから」という理由で面接に臨んでしまうと、仕事に対してのモチベーションがさほど高くない人材に見られてもおかしくありません。
安易な気持ちで受けてないことを示すためにも、面接を受ける企業でのキャリアビジョンを答えることで、長期的に活躍してくれそうな意欲を伝えられます。
キャリアビジョンを考える際の期間として、3年・5年・10年のキャリアビジョンを考えるようにしましょう。
上記のスパンはよく面接で聞かれる将来のキャリアビジョンであり、どの期間もスムーズに答えられると、面接官に準備してきたことをアピールできます。
その会社で働く意欲があるか見られているから
将来のキャリアビジョンを考えることで、その会社で働く意欲がアピールできます。
なぜなら、「自分は〜〜ことをして、〇〇な人材になりたい」というようなキャリアビジョンを定めている人材は、採用側にとって前向きで活躍してくれそうな印象を与えるからです。
また、入社意欲の高さを伝えるために、面接をする企業で達成できそうなキャリアビジョンを伝えられると、より好印象を与えられます。
例えば、食品会社の面接の際に「将来、多くの車を売るディーラーになりたい」というキャリアビジョンを伝えてしまうと、食品会社で働きたくないのかな?すぐに辞めてしまうのかな?といった疑問が生まれてしまいます。
面接をおこなう企業で達成できるキャリアビジョンを明確に伝えられることで、その会社で働く意欲を魅力的に伝えられるでしょう。
自社とマッチしているか図っているから
候補者に将来のキャリアビジョンを聞く質問では、自社の方向性とマッチしているかを見られています。
どれだけ魅力的なキャリアビジョンを答えても、その企業にとって違う方向性の人材を採用してしまうと、ギャップを感じられ辞められるというリスクを抱えるからです。
企業と候補者のギャップを埋めるために、3年後・5年後・10年後のキャリアビジョンを聞くという意図があります。
逆に、将来のキャリアビジョンと企業の方向性がマッチしていると、長期的に働いてくれるといったイメージを植え付けられ、採用にグッと近づくでしょう。
マッチしている人材と思われるためにも、面接を受ける企業について深く理解する必要があります。
具体的には、以下のポイントを押さえてみてください。
-
企業の事業内容
-
社長からのメッセージ
-
企業の「About us」
上記のポイントを押さえてキャリアビジョンを組み立てていくと、企業のために活躍する人材のようなアピールが可能です。
将来のビジョンをわかりやすく答えるステップ
どれだけ良い将来のキャリアビジョンを考えても、わかりやすく伝えられなければ採用担当者には刺さりません。
時間や知識を使って考えた将来のキャリアビジョンを、段階ごとに分けて伝える必要があります。
また、自分のキャリアビジョンをわかりやすく伝えられることで、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力も同時にアピールできるかもしれません。
このように、コミュニケーションでわかりやすく伝えられる方法を、ここで紹介します。
ステップ①|将来のビジョンに対して結論から話す
面接時に将来のビジョンを答える時は、結論から話すようにしましょう。
結論から伝えることで、ストレートに話したいことを伝えられるからです。
将来のビジョンを答える際にまわりくどく答えてしまうと、「何を伝えたかったのか?」と採用担当者が思ってしまうかもしれません。
例えば、以下の通りです。
その際に、将来は御社のオウンドメディアのライターとして活躍したいという想いが強まりました。
ゆくゆくはオウンドメディアの編集長として貢献したいと考えています。
上記の答えの結論は「オウンドメディアの編集長」です。
ですが、結論に至るまでの動機が先に出てきてしまい、結論として簡潔ではありません。
このように、伝えたいことは最初に話すことで、採用担当者へストレートに伝えられるでしょう。
ステップ②|結論の理由を具体的に話す
キャリアビジョンに対する結論を答えたら、その理由を具体的に伝えましょう。
理由を具体的に伝えられることで、結論の信ぴょう性が上がり、採用担当者が納得しやすくなるからです。
結論の理由を具体的にする方法は、以下の例を参考にしてみてください。
-
自分が思ったこと
-
自分が過去に経験したこと
-
将来に向けてやっていきたいこと
上記のような例を活用することで、より具体性を持たせられる結論を伝えられます。
注意点としては、薄い理由を並べないことです。
例えば、将来のキャリアビジョンを「営業部署のリーダー」とします。
そのキャリアビジョンの理由が、「部下をまとめてみたいから」「チームで一番になりたいから」という理由だと、自己中心的な人材と判断されるかもしれません。
自分が営業部署のリーダーとしてどのように企業に貢献できるのかまでを明確にすることで、薄い理由にならずしっかりとした受け答えが可能です。
ステップ③|理由の具体例・再結論
具体的な理由を述べたら、再結論を忘れないでください。
結論から理由を述べて再結論する意味としては、採用担当者に伝えたいことをはっきりと伝えられるからです。
採用担当者も人間なので、結論後の理由が長いと話した内容を忘れてしまうかもしれません。
もし、候補者の結論を忘れた状態で理由だけ聞いてしまうと、「この人は結局何が言いたいんだ?」という印象を持ってしまうかもしれません。
また、再結論をすることで、受け答えをスッキリとさせる効果も期待できます。
対話は文章と違って、内容をまとめにくい手法です。
そのため、理由は長くても再結論をしてあげることで、「この人は、〜〜のような人間になりたいんだな」と伝えたいことを明確に伝えられるでしょう。
このように、結論・理由と述べたら、改めて結論を伝えることが大切です。
営業職のキャリアアップの回答例をご紹介
ここでは、営業職のキャリアアップの回答例を紹介します。
キャリアアップは将来についてのことなので、全て同じと考えていませんか?
全て同じことだと考えてしまうと、「現実味のないキャリアビジョン」と思われるかもしれません。
期間ごとのポイントを押さえて、現実味のあるキャリアビジョンを伝えられるようにしましょう。
営業職3年後のキャリアップ回答例
営業職での3年後は、企業によって立てるポジションが異なります。
ここでは、従業員が少ない中小ベンチャー企業での回答例を紹介します。
私は、営業職として3年後には、リーダーのポジションに立てるような人材になりたいと考えています。
なぜなら、部下を率いてチームとして企業に貢献したいからです。
私は前職で営業職として働いていましたが、当時のリーダーはチーム内の社員を鼓舞しながらまとめていました。
このような姿を見た際に「自分もいつかあのような人材になりたい!」と強く思い、リーダーではありませんでしたが、同じチームの社員と入念にコミュニケーションを取りながら業務に励みました。
もし御社とご縁がありましたら、営業部の人間としてチームを盛り立てられる存在になりたいと考えています。
それを踏まえて、3年後には営業部署のリーダーとして貢献したいと考えています。
上記の受け答えのポイントは、3年後に立てるようなポジションを踏まえて伝えている点です。
中小ベンチャーであればリーダーになれるチャンスはあるので、3年後という条件を活かして実現可能な目標を立てましょう。
また、企業が大きくなると3年ではポジションにつくことが、現実的ではないかもしれません。
その際は「売上や成約を〜〜だけあげたい」というような、定量的な目標設定をするとよいでしょう。
このように、3年後に実現できるようなキャリアビジョンを設定することが重要です。
営業職5年後のキャリアップ回答例
営業職の5年後のキャリアビジョンは、さまざま選択肢があるでしょう。
5年後は時間があるので、ポジションやこんな人材になりたいというような、スケールの大きな目標を立てることも最適です。
私はこれまで営業職として働いていましたが、一番の喜びは契約が決まることです。
私にとって、お客様の課題に寄り添いながら、最適な提案をして勝ち取った契約より達成感のあるものはありません。
医療業界ということもあり営業の難易度は高いですが、これまでの経験を活かして、御社で一番売上があげられる営業マンとして活躍したいです。
上記のキャリアビジョンの伝え方は、経験年数を活かして「こんな人になりたい」というポイントを踏まえた答え方です。
これまで営業職として活躍しながらも、向上心を持ちながら営業していきたいという思いが伝わります。
また、契約が難しい医療業界ということもあり、すぐに契約が取れる・一番売上があげられる営業マンになるといったことを過信していません。
5年後という猶予の中で、じっくりと達成できる目標を立てていることが大切です。
5年後は中長期的なスパンですが、時間の長さを踏まえてキャリアビジョンを組み立てられると、採用担当者がイメージしやすいキャリアビジョンとなるでしょう。
営業職10年後のキャリアップ回答例
10年後のキャリアビジョンでは、長期的な目線が必要不可欠です。
なぜなら、10年後は求められるスキル・経験が異なるからです。
前職では営業部署のメンバーや経営陣とコミュニケーションを取りながら、数百万規模の案件に着手しました。
当時、企業にとっては初めての大きな案件で、営業部署のメンバーと経営陣を挟んで意見を汲み取ることが難しかったことを、今でも鮮明に覚えています。
その大型案件以降、コミュニケーションスキルを磨くために、本やセミナーに参加しており、業務に活かせるように励んでいます。
近い未来ではありませんが、御社の営業部長として活躍できるように、高いモチベーションを維持して精進していきたいと考えています。
上記のように、10年後のキャリアビジョンはイメージしにくい質問です。
そのため、10年後のために「現在、このようなことに取り組んでいる」といった姿勢を見せることが大切です。
上記の答えでいうと「コミュニケーションの難しさから、本やセミナーに参加して、日々研鑽している」という部分で、ある経験から自分に足りない部分を抽出し、現在努力していることを伝えましょう。
そうすることで、採用担当者に目標に対して努力する姿勢が伝わり、ポジティブな印象を与えられることが期待できます。
SHARE この記事を友達におしえる!