【メーカー営業への転職】未経験でも転職できる？メーカー営業の仕事内容や求められるスキルを紹介！

はじめに

今回は、メーカー営業に転職したいと思う人は必見です。

未経験だが転職できるのか、どのようなスキルを求められるのか、また採用されるのかといった点について解説しています。

メーカー営業へ転職希望の方はもちろんのこと、メーカー営業についてくわしく知らない方にも、わかりやすい情報を載せています。

最後の方では、メーカー営業に転職するメリット・デメリットについても説明しているので、新たにメーカー営業を転職候補に入れる人もいるかもしれません。

ぜひ、最後まで読んでみてください。

メーカー営業とは

メーカー営業の仕事内容についてご紹介します。

メーカー営業の基本は、自社商品を売り込むことで、いくつかの種類に分けられています。

新たな販売ルートを開拓する新規営業・すでに取り引きがある営業先へ出向き、新商品を提案するルート営業・企業に直接問い合わせがきた企業に対して営業する反響営業です。

新規営業は自ら出向いて開拓しなければならないため、精神的な負担は大きいと言えますが、社歴や知名度などによって新規営業を取り入れていない企業もあるようです。

個人営業と法人営業がある

メーカー営業には主に、個人営業と法人営業の2つに分けられています。

まず個人営業は、電話でアポを取ったり、個人宅へ訪問したりするなどして、顧客へ直接訪問する営業方法です。

個人営業の良さとしては、顧客本人が商品を欲しいと思えば、すぐに契約が成立するところです。

ただ、断られることのほうが多いので、ある程度の粘り強さが求められるでしょう。

次に、法人営業の場合だと、顧客相手が企業や団体となります。

電話で訪問のアポを取り、資料を準備して、企業に出向いて担当者にプレゼンします。

ただ、個人営業とは違い、その場で契約が成立することは少なく、訪問先の複数人の承認が取れるまで契約獲得とはなりにくいです。

そのため、プレゼン時に企業にとっていかに商品が利益をもたらすのか、納得してもらえるような説明が必要であると言えるでしょう。

メーカー営業の主な業界

これまで、メーカー営業の仕事内容や、営業方法などについてお伝えしました。

個人営業と法人営業のどちらでも、自社商品が多くの人に愛されるように、売り込んでいく仕事であることは同じです。

どちらの営業方法がとられていたとしても、相手にするのは人であるため、商品の良さだけではなく、売り込む側の人間性も大切だと言えるのではないでしょうか。

次からは、メーカー営業のある主な業界と各業界の仕事内容についてご紹介します。

食品メーカー

食品メーカーは、卸売店・量産店・飲食店などに向けて営業活動しています。

具体的には、卸売店や量販店には、自社商品を発注してお店に並べてもらうために営業活動をしています。

商品をただ並べてもらうだけでなく、なるべく目立つ場所に並べてもらうことや、広告などを使ってもらうように交渉することも大切な仕事です。

飲食店に対しては、レストランや喫茶店、居酒屋などに向けて自社で作られた商品の販売営業をしています。

営業活動以外にも、食品の場合、安全性に関するクレームが比較的多いこともあり、クレーム対応などの業務も営業社員が対応していることもあるようです。

また、食品を車に積んで、営業先に商品を届ける、配達業務を任されることもあるようです。

家電メーカー

家電メーカーの多くは、自社商品を広く販売するために設立した会社を持っています。

この販売を目的とした会社を販社と呼び、販社の営業社員が、家電量販店に対して営業をするなど、活動内容を細分化しているようです。

家電メーカーに勤務している営業社員も存在しており、この営業社員は、どの商品を家電量販店へ売り込んでほしいのかについての営業活動を販社に対して行います。

現状は以前よりも営業社員の数が減少しているため、1人あたりが担当する店舗数は増加傾向にあり、1店舗あたりにかけられる営業時間が少ない可能性も大いに考えられます。

そのため、家電メーカーで勤務する営業社員と、販社で勤務する営業社員が相互に連携し合い、商品に対する情熱をもって家電量販店へしっかりアピールすることが大切です。

自動車メーカー

自動車メーカーの営業は、法人向けに自動車販売を行っています。

個人消費者に向けて営業するディーラーと比べ、自動車メーカーの営業の場合、企業や官公庁などに向けて社用車や公用車の営業をしています。

また、ディーラーへの営業サポートも行っているようです。

どちらか言えば、こちらの方が自動車メーカーの営業社員が行う主な業務といっても良いでしょう。

他者の車と比較しながら、自社商品である車の良さや特徴を資料でまとめ、ディーラーが販売するときに参考になるよう提供します。

ディーラーの営業成績や、店舗ディスプレイ、イベントの企画などもディーラーと協力しながらしています。

そのため、ディーラーと自動車メーカーの営業が完全に分離されているわけではなく、相互に協力し合って成果を出しているようです。

化粧品メーカー

化粧品メーカーの営業は、百貨店や小売店になどに営業活動をしています。

化粧品を利用頻度としては、女性のほうが多いため、メーカー自体もそのような印象は強いですが、知識をしっかりと身につければ男性でも大いに活躍できる可能性があります。

また、化粧品は常に需要があるので安定しているのが特徴です。

個人に向けての販売だけでなく、エステサロンや美容室などの法人に向けた業務用商品を販売していることもあります。

そのほか、他社から依頼されて商品を新たに開発することがあり、依頼者との密なコミュニケーションをはかることも求められます。

さらに、海外進出する化粧品メーカーもあり、海外で現地の小売店などに新規営業することもあるようです。

メーカー営業は未経験でも転職しやすい

ここまでメーカー営業の業界についてご紹介しました。

営業とはいっても、商品を配達したり、資料を作成したりなど、営業活動だけをすれば良いわけではないことがわかります。

また、取引先の相手と信頼関係を築くことがとても大切であるため、密なコミュニケーションをはからなければなりません。

しかし、メーカー営業は、未経験でも転職しやすい業界であると言えます。

次からはその理由について2点くわしくご紹介していきましょう。

人柄が重要視される傾向にある

まず、メーカー営業で重要視されるのは人柄です。

もちろん、営業経験があるという実績は、有利になることもあります。

ただ、営業において大切なことは、初対面の相手からしてみても話しかけやすいような雰囲気をもっているか、粘り強さを持ち合わせているかなどです。

いかに納得してもらい、契約成立させるかは、商品の良さだけではなく、売る側の人間性もとても大切です。

そのため、企業は、営業者自身がとても誠実な人で、初対面の人に対しても気さくに話しかけられるような人間性が求められます。

これは、営業を経験したからといって身につくものではありません。

このような人間性を備えていれば、メーカー営業の就職にはとても有利であるため、営業未経験者にもチャンスがあることもわかります。

前職でのさまざまな経験を活かせる

次は、前職での経験を活かせることです。

メーカー営業は、相手に交渉して契約成立させることが仕事です。

自ら出向いて顧客を訪問するほか、情報収集や資料作成などさまざまな業務をこなさなければなりません。

また、営業以外の場でも対人スキルを求められる場面が多々あります。

たとえば、接客業ではお客様の要望に応えられるような対応をする、お問い合わせ窓口で働く場合はクレーム対応など、お客様の立場に立って意見聞くことが求められます。

これらは営業職ではありませんが、対人スキルがなければ働くことは難しい職業であるため、経験をアピールするほうが良いでしょう。

対人スキルだけではなく、情報整理やPCスキルもメーカー営業ではアピールできる大切なスキルです。

メーカー営業に転職するメリット・デメリット

メーカー営業は未経験者であっても挑戦する価値があることをお伝えしました。

これまで勤務していたところから転職する場合、業種や職種が違っていたとしても何かしら身についているスキルがあるはずです。

メーカー営業は、営業活動だけでなく、さまざまなスキルが必要です。

自分が培ってきたスキルをメーカー営業でどのように活かせるのかを考えてアピール材料としましょう。

次からは、メーカー営業に転職するメリット・デメリットについてそれぞれお伝えします。

年収や給与が安定している

メーカー業界に転職するメリットは、年収や給与が安定していることです。

メーカー業界は、全体的に業績が安定しているため、営業職であっても比較的年収が安定しているようです。

また、社会的な信用度が高いだけでなく、企業としての経済規模が大きいことも特徴であると言えるでしょう。

福利厚生も充実しており、土日祝が休みの完全週休2日制であったり、年間休日も多く設定されていたり、社宅や住宅融資制度を導入していたりする企業もあります。

メーカー業界は、世界的にも製品の安全性が高く評価されており、国際的にも信頼されています。

日本経済を支えるほど経済規模が大きいため、社員の給与も安定しているようです。

給与が安定しているだけでなく、平均年収も他業界に比べて高い傾向にあります。

年功序列で成果が給与に反映されにくい

メーカー業界に転職するデメリットは、年功序列で成果が給与に反映されにくいことです。

メーカー企業は、古くからの風習である年功序列制をいまだに取り入れている企業は少なくありません。

そのため、若いうちから成果を出していたとしても、なかなか評価されにくい現状もあるようです。

また、メーカー業界全体に言えることではありませんが、形式的な会議が多い、個人に任される業務の幅が狭いなどと感じるような企業も存在します。

このようなことから、自分のアイデアの提案や、やりがいのある仕事がしたいと思う場合は、少し窮屈に感じてしまう人もいるかもしれません。

もちろん、メーカー業界すべての企業に共通することではありません。

転職をする際に、しっかりと情報収集をしておきましょう。

メーカー営業への転職に求められるスキル

メーカー業界に転職するメリット・デメリットについてお伝えしました。

給与が安定しており、福利厚生も充実している企業が多いということは、プライベートも充実でき、メリハリの利いた仕事ができそうで。

ただ、やりがいのある仕事がしたい人や、個人的な成果を認めてほしい人にとっては、息苦しく感じてしまうこともあるかもしれません。

年功序列ということもあり、すぐにでなくても良ければ、時間をかけて責任のある仕事を任せてもらえるようになるでしょう。

次からは、メーカー営業に求められる3つのスキルについてご紹介します。

分析力

1つ目は、分析力です。

営業職で大切な売り上げですが、売り上げをアップするために欠かせないのは、取引先や顧客が求めるものを分析し、提案する力です。

たとえば、一般家庭にレストランで置いているような業務用の冷蔵庫は必要でしょうか。

必要ないことはみなさんがわかるはずです。

いくら素晴らしい商品があったとしても、必要としていない人に一生懸命提案しても、思う結果にはつながりません。

顧客を訪問するにもそこに向かうまでは時間がかかります。

時間を無駄にしないためにも、相手は何を必要としているのかをくみ取ることが大切です。

相手から聞いた情報を集めて、繰り返し分析するくせをつけましょう。

商品を求めている人に、提案できればおのずと売り上げもアップするでしょう。

コミュニケーション力

2つ目は、コミュニケーション力です。

外向的な人はコミュニケーション力が高いとは一概に言えません。

自分の伝えたいことを伝えられているか、相手の言葉を聞けているかということが大切です。

したがって、一方的に自分の話をする、またはずっと相手の話を聞き続けていれば良いというものでもありません。

互いに、伝える・聴くことができていると思う状態が、コミュニケーションを取れていることになります。

相手の要求が何なのかを分析するには、まず相手の思いを聴かなければなりませんが、はじめからすべての思いを教えてくれるわけではありません。

そのために、伝える・聴くというコミュニケーション力が必要です。

また、コミュニケーション力があることで、相手との信頼関係が生まれやすく、良好な人間関係を築けます。

想定外のトラブルが起こったときでも、周りの人から適切な援助を受けられるでしょう。

営業系や語学系の資格

3つ目は、資格の取得です。

メーカー営業は未経験でも転職できますが、営業経験のあるほうが有利です。

もし、未経験での採用を目指すのであれば、営業職に関する資格取得を検討してみてください。

たとえば、営業士検定や営業力強化検定、TOEICなどの資格があげられます。

アドバイザー力・マーケティング力・情報力・営業企画力など、営業職として必要な基本的なスキルを学べるようです。

営業職に資格は必要ありませんが、経験者はこのようなスキルを日々の実務を通じて磨いています。

未経験であっても、まったく何も知らないというよりは、経験者と並ぶ知識を得ているほうが企業からも認めてもらえるでしょう。

また、業務を始めるときにも、スムーズに業務内容を理解できることにつながるかもしれません。

転職するならエージェントを利用しよう

ここまで読んでみて、転職をしたいと思う人がいれば、ぜひ転職エージェントを活用してみましょう。

転職エージェントは、幅広い求人情報を保有しており、転職希望者の経験や希望に合わせた求人を紹介してくれます。

それだけではなく、自己PRや志望動機に必要な自分の経験や強みについても見つけてくれるようです。

応募時には、履歴書や職務経歴書の書き方や面接での話し方などをアドバイスしてくれ、手厚いサポートが受けられます。

効率的に自分の希望に合う転職を叶えるために、ぜひ転職エージェントの利用を検討してください。

以下、URLを載せていますので、気になる方はチェックしてください。

アドバイザーに相談する

まとめ

メーカー営業にはメリット、デメリットの両方があるとわかりました。

ただ、メーカー営業だけでなく、どの業界においてもメリット、デメリットの両方があると言えるでしょう。

転職を考えているのは、これまでの環境から抜け出して、自分の叶えたいものがあるからだと思います。

その希望が叶うような業界であるのか、実際に働いた場合の自分はどう働いているのだろうかと、しっかり考えましょう。

後悔のない転職になるよう願っています。