営業に必要な5つのスキルとスキルアップで意識するべき3つのポイント
はじめに
営業職に興味があるものの、自分に合っている仕事かどうかよくわからない就活生もいるでしょう。
そもそも営業職には、どういったスキルが必要なのでしょうか。
ここでは一般的な営業職で必要とされる5つのスキルについて紹介します。
営業で求められるスキルは、仕事をしていくうえで身につくスキルでもあります。
そうした能力があると自負している人やそれらを習得したいと考える人は、営業職にトライしてみると良いでしょう。
また、スキルアップするための3つの心がけについても解説します。
営業職を目指している人は参考にしてみてください。
【営業職に必要なスキルとは】営業に必要な5つのスキル
営業は特に資格もいりませんし、未経験でもできる仕事です。
とはいえ、非常に奥が深くて、働く中での学びや成長も多いと言えます。
何も考えずに動いているのでは、なかなか契約は取れないでしょう。
ただ、軽快なトークをして物を売るという単純な仕事ではないのです。
一方的に商品を勧めるだけでは、成果につながりにくいです。
コミュニケーション力は欠かせませんが、同じくらいヒアリング力が必要となってきます。
さらに、理論的な思考力やプレゼン力、行動力やメンタルの強さがものを言います。
営業経験を経て身につくスキルは、異業種や異業界でも活かせるものが多いです。
営業に必要な5つのスキルについて、詳しく見ていきましょう。
課題発見力・ヒアリング力
自社の商品サービスをお客様に購入してもらうには、お客様のニーズを探ることが大切です。
必要性のない物にはなかなか人は興味を抱きません。
営業は、お客様がどういったことに悩み問題を抱えているかを読むことから始まります。
つまり、課題発見力が必要となるのです。
そして、その課題を解決するための方法を考え提案し、そのために自社の商品が役立つことをアピールします。
お客様の気持ちに寄り添い傾聴することで、ニーズも読めますし信頼関係も生まれます。
それゆえに、トーク力よりもヒアリング力のある人が営業に向いていると言えるでしょう。
相手の話を聞きながら、「この人(会社)は何に困っていてどうすれば解決できるだろうか、うちの商品が役に立たないだろうか」と、頭をフル回転して考えます。
これこそが、できる営業マンの基本です。
論理的に伝える力・プレゼン力
相手の抱える課題がわかり、自社の商品サービスを用いての解決法が閃いたところで、次は的確な商品説明をしなければなりません。
商品の効果やメリットをわかりやすく伝える能力が求められます。
あまりにも長い話になると相手も疲れるので、要所を押さえて簡潔に時にはユーモアも交えて話せると良いでしょう。
そのためには、理論的な説明能力が必要になります。
物事をロジカルに考えて伝えるスキルは、営業には欠かせません。
これがなければクロージングがうまくいかないのです。
時には写真を用いたり図面を書いたりして、工夫しながら説明していきます。
相手に興味を持ってもらうことが何より大切です。
そうしたプレゼン能力もとても重要となります。
営業に必須とされるロジカルシンキングやプレゼン力は、ほかの分野においても役に立つスキルです。
営業という経験を経てこうしたスキルを磨けば、将来的に必ず活かせる場が出てきます。
コミュニケーション能力・人脈
営業をしたいと思う人は、もともと人と話すのが好きで人と接する仕事に関心があることが多いのではないでしょうか。
確かに営業はコミュニケーション能力を大いに発揮できる仕事です。
特に新規開拓の場合では初対面の相手とアイスブレイクから始まり、クロージングに至るまで状況と相手の様子を読みながら話さなくてはなりません。
相手の警戒心を解くのも、商品に興味を持ってもらうのも、購買意欲に火をつけるのも、すべて営業マンのコミュニケーション能力が鍵を握ります。
中にはそこまで人との会話が得意ではなかった人も、営業をしていくうちにコツが掴めて話し上手になるケースもあります。
長年の営業は、コミュニケーション能力を磨くことでしょう。
そしてさまざまな人と接する仕事なのでビジネス上の人脈も広がり、そこから契約へとつながることもあります。
人脈を大切にすると、そこからさらにビジネスチャンスが広がる可能性も出てきます。
行動力
フットワークの軽さは営業マンに必須です。
頭で考える時間があれば、あちらこちらに足を動かすほうが契約率が高まります。
営業という仕事は、受動的ではなく能動的に動く業務です。
積極的に自ら考えて行動することで、顧客の幅も広がりどんどん仕事が楽しくなってくるはずです。
もちろんマニュアルはありますが、それだけでは契約は取れません。
自分なりに工夫をしてアイディアを出し、それを実践していくことで営業マンとしてレベルアップできるのです。
もともと行動力のある人も多いですが、働くうちにますますアクティブになるでしょう。
自分のアプローチがそのまま数字として表れ、その結果が認められて給与アップすることもあります。
そうするとますますやりがいを感じ、頑張ることができます。
精神的なタフさ
営業がキツいと言われる理由として、断られることが多い点が挙げられます。
またノルマが課され、それに対するプレッシャーを感じる人もいるでしょう。
しかしながら、それらを吹き飛ばして行動すると、契約につながっていきます。
営業はメンタルの強い人に向いていますし、働く中でタフになっていく仕事です。
断られても仕方ないとある程度割り切り、冷たくあしらわれても切り替えて次へと進める人は営業向きです。
毎回落ち込んでいてはどうしようもありません。
なかなか契約が取れない日が続くとノルマも気になり憂鬱になってきますが、楽観的に考えて前に進むことが大切です。
営業をしていると、目標に向かって努力を継続する精神力も磨かれます。
【営業職に必要なスキルとは】スキルアップのための3つのポイント
何も考えずに働いていて、そう簡単にスキルアップするものではありません。
それなりの意識や心がけ、努力しなければ自然にスキルが身につくわけではないのです。
自分のキャリアアップについて考えること、そして何より与えられた仕事は全力でしっかりとやり切ることこそが大切です。
そうした姿勢がないのにスキルだけ求めても、それは甘い考えになってしまいます。
自分と向き合い逃げずに振り返ることも成長につながります。
キャリアプランを明確にする
営業職の面接を受けるときには、将来の目標を聞かれることもあります。
志望動機として、その会社でどうなりたいかを定かにしておくことは大切です。
キャリアプランを持つと、そのために習得すべきスキルも見えてきます。
そうすると自然と将来に向かって、自分磨きをしようと思えるものです。
たとえば、将来的に事業を起こしたいと考えているのなら、そのための実践力や人脈、コミュニケーション力を営業する中で磨きたいと思えてくるでしょう。
経営のためにはロジカル思考や課題発見力も役に立つはずです。
1年後、5年後、さらには10年後と自分のキャリアをまずは設計してみることが大切です。
キャリアアップについて詳しく知りたい方は「営業職 キャリアプラン」の記事をご参照ください。
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目の前の仕事をやり遂げる
キャリアプランや目標を立てることが大切と話しましたが、先のことばかり考えて今が疎かになってしまっては意味がありません。
何より与えられた仕事は、それが雑用であろうとも確実に全力でやり遂げてこそ次へと向かえます。
目の前の仕事がきちんとできないのに、大きな目標だけ立てていてもどうしようもないのです。
営業は実は毎日の地道な積み重ねこそが実になる仕事でもあります。
契約が取れてこその営業成績とはいえ、そこに至るまでに長時間かかるお客さんもいるでしょう。
即決の人ばかりではありませんし、長く付き合ううちに人間関係が構築されてようやく買ってもらえるケースもあります。
コツコツ目の前の仕事をやっていく中で、身につくスキルは多いです。
商談一つにしても、数を重ねることでロジカルシンキングに磨きがかかる人もいるでしょう。
目標を立てて目の前の仕事をやり遂げていく姿勢を継続することが、スキルアップの基本です。
自分を振り返るクセをつける
毎日の積み重ねがものを言う営業職ですが、同じことをしていても成果は出にくいです。
これがダメならあれをしてみる、違う方法を考えてトライしてみるなどの工夫も必要です。
同じタスクをこなすだけでは、営業マンとしてレベルアップはできません。
誰しもできることとできないこと、得意なことと苦手なことがあります。
冷静に自己分析して逃げずに自分と向き合うクセを付けましょう。
そして失敗したりうまくいかなかった場合には、落ち込むよりも振り返ってどうすれば良いのか前向きに考えるようにしたいものです。
自己を振り返り反省することは、ネガティブではありません。
そこから次へと進んでいくことで、自らの成長にもつながりスキルアップもできるはずです。
うまくいかない時こそチャンスだと捉えることで、スキルも身につきます。
【営業職に必要なスキルとは】キャリアアップを目指すなら…
キャリアアップしたい場合に、今いる職場で目指すことができれば何よりです。
けれども中には、このままそこにいてもキャリアアップできそうにないケースもあります。
その場合は転職を考えるという方法も一つです。
社内でキャリアアップを目指すか、思い切って転職するか、その選択によって人生は大きく変わることがあります。
転職を考える場合は慎重にしたいものです。
営業として実績を挙げる
今いる会社で営業マンとしての実績をどんどん積み重ねていくことで、キャリアアップできる可能性は高くなるでしょう。
営業という仕事は、自分の頑張りが数字として表れるので、会社に成果が伝わりやすいです。
成績が良ければ当然のことながら、会社としても優秀な営業マンとして認めてくれるはずです。
それは、給与面にも昇給などの形で現れますが、キャリアアップも望めるはずです。
たとえば、トップ営業マンとみなされて、本社に異動になるかもしれません。
これは言うなれば、営業マンとして上に上がったことになります。
頑張れば頑張るだけキャリアアップもしていけるシステムの企業であれば、やりがいもあるでしょう。
目標実現のためにまずは目の前の仕事を確実にやり実績を残して、仕事ができると評価してもらうことが重要です。
キャリアアップできる会社に転職する
それなりに成績を残しても、なかなか社内での評価につながらない会社も中には見られます。
いくら頑張ってもキャリアアップできないのは残念ですし、モチベーションが下がってしまうのも仕方ないかもしれません。
けれども、せっかく営業マンとしてスキルも磨き自信が付いてきたのであれば、思い切ってもっと頑張りが認めてもらえる職場に転職する手もあります。
今や人生の中で転職する人は多いですし転職回数も増加傾向にあります。
そのまま自分の力を眠らせてしまうのももったいないのではないでしょうか。
営業成績を上げた人であれば、次に受ける会社の面接でも評価してもらえる可能性が高いです。
もちろん次職の会社選びは慎重に行わなければいけませんが、転職や第二新卒という視野も入れておくと良いでしょう。
転職してキャリアアップを考える人は「ベンチャーセールス」へ。
まとめ
営業はこのように、ヒアリング力や理論的思考能力をはじめさまざまなスキルが身につく仕事です。
そして、そのスキルは、多くの分野の仕事で役に立つものばかりです。
社会人としての基礎となるものでもあります。
だからこそ、せっかくのスキルはキャリアアップして活かしたいものです。
自分なりの目標を持ち、与えられた仕事を全力でしっかりと遂行して、ますますスキルを習得して成長していきましょう。
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