既卒や大学中退者は就職が難しくなる?学歴の影響や成功のポイントを解説

既卒や大学中退者は就職が難しくなる?学歴の影響や成功のポイントを解説

目次
  1. はじめに
  2. 【既卒や大学中退者の就活】既卒や中退者の最終学歴
  3. 【既卒や大学中退者の就活】既卒や中退者はいつまで新卒として就活できる?
  4. 【既卒や大学中退者の就活】既卒が就活へ与える学歴の影響
  5. 【既卒や大学中退者の就活】学歴を重視しない企業へ就職するために必要なこと
  6. 【既卒や大学中退者の就活】高学歴を活かした就活に必要なこと
  7. 【既卒や大学中退者の就活】学歴だけではない|就活を有利に進める方法
  8. 【既卒や大学中退者の就活】既卒の就職が難しくなる理由
  9. 【既卒や大学中退者の就活】大学中退者の就職が難しくなる理由
  10. まとめ

はじめに

すでに学校を卒業している既卒や、大学を中退した場合でも就職はしなくてはいけません。

しかし、すでに学校に通っていないのであれば、就活の方法だけではなく、新卒で入社できるのかも気になる部分です。

実際に、大卒に比べると中退者は就職が難しくなることも珍しくはなく、人によっては苦戦する可能性も十分にあります。

また、既卒であれば、働いていない期間が長くなると新卒枠から外れてしまいます。

就職の難易度は学歴や既卒で変化するものですが、方法によっては有利に進めることも可能です。

この記事では、就職に必要なことだけではなく、既卒や中退者の就活が難しくなる理由も解説します。

すでに既卒や大学を中退した方だけではなく、これから予定がある方も参考にしてください。

【既卒や大学中退者の就活】既卒や中退者の最終学歴

まずは、既卒や中退者の最終学歴について解説します。

既卒の場合は、そのまま卒業した際の学歴です。

最後に卒業したのが中学校であれば中卒、高校であれば高卒、大学であれば大卒です。

そこまで考える必要はありません。

大学中退者の場合ですが、卒業していないため最終学歴は高卒です。

短大や専門学校でも同じで、中退した場合は高卒になります。

また、中卒の方が高卒認定試験に合格すると最終学歴が高卒になると考えるかもしれません。

しかし、実際には中卒のままです。

高卒認定はあくまで高卒と同等の学歴を保有するという証明であり、学歴が上がるわけではありません

【既卒や大学中退者の就活】既卒や中退者はいつまで新卒として就活できる?

求人のなかには、
新卒採用と中途採用があります。

新卒は基本的に業界未経験でも就職できるだけではなく、定年までが長いことから将来的にも安定した雇用が見込めます。

中途採用に安定がないということではありませんが、経験者採用が基本です。

そのため、業界や社会人未経験であれば、新卒での就職が理想でしょう。

既卒や中退者がいつまで新卒者として就活できるかだけではなく、異なる場合も解説します。

基本的には卒業後3年以内

新卒は、学校を卒業してから3年以内の方を指します

これは、厚生労働省が指針として定めているもののため、卒業から3年以内の方を新卒として扱う企業がほとんどです。

少しわかりにくいのは、中退の場合でしょう。

例えば、大学に入学して3年以上経過してから中退した場合、高校を卒業してからの年数になるため、すでに新卒の期間を過ぎていることになります。

この辺りは明確にされていないものの、基本的に大学を中退した場合には新卒枠として応募できる期間は短くなると考えておいてください。

一度就職した場合は第二新卒になる

もし、一度正社員として就職した後の転職なのであれば、卒業から3年以内であっても新卒としては応募できません

新卒は、あくまで学校を卒業してから一度も働いていない方を指します。

しかし、一度就職している場合でも、第二新卒という枠に応募できます。

もちろん中途採用への応募も可能ですが、経験者を募集することが多いため、就職は難しいかもしれません。

また、非正規雇用で働いていた場合には一度就職したということにはならず、新卒としての応募が可能です。

第二新卒は多少の社会人経験を積んでいることから、中途採用に応募できる可能性も出てくるため、少し有利になるかもしれません

既卒は少し異なる

既卒に関しては、あくまで卒業から3年以内で考えてください。

例えば、高校を卒業してから3年以内であれば新卒として応募できますが、一度正社員として就職しているのであれば、期間に関係なく第二新卒です。

もし、学校を卒業してから一度も正規雇用されていないのであれば、既卒のままということになります。

基本的に既卒は学校を卒業してから一度も正社員で働いていない方を指すため、年齢などでの新卒、第二新卒の縛りはありません。

既卒として見られるのは卒業から3年以内、なおかつ正規雇用されたことがない人というのを覚えておきましょう。

【既卒や大学中退者の就活】既卒が就活へ与える学歴の影響

既卒は、学校を卒業してから一度も正社員として働いていない方を指すため、今回が初めての就活になることがほとんどでしょう。

そのため、学歴が就活にどの程度の影響を与えるかはわからない部分かもしれません。

いくつか、既卒の学歴がどれくらい就活に影響を与えるのかを解説します。

高学歴であれば有利

既卒であったとしても、高学歴であれば就活は有利になります。

特に、知名度の高い大学を卒業しているのであれば、内定をもらえる可能性は高くなるでしょう。

これは、新卒や中途採用時でも同様で、学歴が高く有名な大学を卒業している人ほど高い評価を得られる傾向にあります。

仕事を始めると学歴は関係ないように感じることもありますが、大学に入学して卒業するまでには努力が必要です。

基本的な学力も見られる部分ではあるものの、勉強の仕方や身につけた教養も重要視されます。

特に有名な大学であれば、人材としてのポテンシャルが高く仕事の覚えが早いと考えられることもあります。

また、高学歴であるほど、生涯年収が高くなる傾向です。

高卒と大卒では生涯年収に数千万円もの差が生まれることも珍しくありません。

これは、大卒のほうがキャリアコースを進むことで役職に就きやすいという部分が影響しています。

そのため、高学歴であれば就職しやすいだけではなく、働き始めてからもスムーズに進みやすいともいえるでしょう。

高学歴でなくても実績があれば問題ない

もし高学歴ではなくても、実績や経験があれば就活で大きく不利になることはありません

代表的な部分では、アルバイトやボランティアです。

学校によっては高校生でもアルバイトは可能なため、経験があればアピールしてみてください。

特に飲食店でのアルバイトが多いと思いますが、接客の経験は同業種だけではなく営業にも活かせます。

また、ボランティアの経験がある場合も就活には有利に働くでしょう。

内容に関係なく、多くの人と一緒に作業を進めるボランティア活動には、人とのコミュニケーションが必須です。

そのため、何もしてこなかった人に比べると、「社内でも円滑にコミュニケーションがとれそう」、「自発的な行動が見込める」といった評価につながります。

高学歴ではない場合は、アルバイトやボランティアなど、いままでに経験した実績や経験を積極的に自己PRに含めてみましょう

大企業への就職は難しい場合もある

既卒の場合、大企業への就職が難しい場合もあります。

大企業のなかには、応募要項に「4大卒以上」としていることも珍しくはありません。

そのため、高卒や短大、専門学校卒の場合には応募できない企業が出てきてしまいます。

また、大卒の方でも有名な企業であれば、空白期間の長い既卒は避ける可能性があります。

つまり、必ずしも高学歴だと既卒でも内定をもらいやすいということはなく、応募する企業によっては苦戦するかもしれません。

また、理系か文系によっても就活には大きな影響を与えます。

自分が卒業した大学のレベルを再認識し、それに合った就職先を選ぶことで内定の獲得率は大きく向上します。

【既卒や大学中退者の就活】学歴を重視しない企業へ就職するために必要なこと

大企業や有名な企業では学歴を重視することも多く、希望する就職ができないかもしれません。

しかし、なかには学歴を重視しない企業もあるため、選び方も重要といえるでしょう。

いくつか、学歴を重視しない企業へ就職するために必要なことを解説します。

学歴を重視しない企業を探す

当然ではありますが、まずは学歴を重視しない企業を探すことです。

大企業や人気の企業は学歴を重視することが多いものの、意外に高卒以上であれば応募できる大企業も少なくはありません。

また、派遣社員や契約社員であれば学歴に関係なく大手企業に入社できることも多いため、段階を踏んで正社員を目指す方法もあります。

年数をかけてでも大企業の正社員を目指したいのであれば、このような方法があることも覚えておきましょう。

他にも、ベンチャー企業や中小企業は学歴を重視しない傾向です。

そのため、高学歴でないのであれば、大企業以外を目指すことをおすすめします。

特にベンチャー企業であれば、これからの成長にも期待できます。

さらに、役職者が埋まっていないことも多く、昇進も目指しやすい環境です。

学歴を重視しない業界に絞る

業界によっては、学歴を重視しないことも珍しくはありません。

特に、IT業界はベンチャーが多く、新しい企業が常に登場しています。

ただし、IT業界でも有名企業は学歴を重視することも少なくはありません。

それでも、これから伸びる可能性の高いベンチャーや中小企業が多いことから、将来的に見ても良い業界といえるでしょう。

また、不動産業界もおすすめです。

不動産は業務が大変なことでも有名なため、その分誰でもできる仕事ではありません。

こういったことから、大手企業であっても学歴を重視しないことの多い業界です。

【既卒や大学中退者の就活】高学歴を活かした就活に必要なこと

続いて、高学歴を活かした就活に必要なことを解説します。

「高学歴だからどこでも内定をもらえる」ということはなく、誰もが希望する企業に就職できるわけではありません。

いくつかの必要なことを見ておきましょう。

大企業のみに絞らない

重要なのは、応募先を大企業のみに絞らないということです。

そもそも大企業は人気が高く、応募者が多くなる傾向にあります。

そのため、いくら有名な大学を卒業した高学歴であったとしても、応募先にライバルが多ければ採用されない可能性は高くなります。

就活を成功させるためには、大企業に絞らないことも重要です。

中小でも待遇面の良い企業は多く、全てにおいて大企業が優れているわけではありません。

まずは、自分が就職したい業界を考え、その中から幅広く応募してみましょう。

有名な企業ばかりに絞っていると、就職自体が上手くいかない可能性も出てきてしまいます。

特に大手企業は、既卒や中退者に対して厳しい傾向です。

大新卒入社してから長く働いてくれる人材、もしくはすでに同業で経験を積んでいる人材を求めるため、有名な大手企業は少し就職が難しいかもしれません

インターンシップを利用する

インターンシップは、興味のある企業で実際の業務に就ける方法です。

一般的には大学在学中に行うイメージがあるものの、実際には既卒でも問題なく利用できます

また、インターンシップ期間中にしっかりとした業績を残せれば、そのまま正社員として採用される可能性も高まるでしょう。

さらに、インターンシップに出向いた企業だけではなく、同業種であれば他の企業へ就職したい場合にもアピールポイントになります。

新卒でありながら同業種の経験を持っているということになるため、就活で有利になる可能性は高いです。

ただし、インターンシップはアルバイトではなく、正社員と同様の動きを求められます。

そのため、気軽にというよりも、正社員のつもりで働く必要が出てきます。

責任を伴うことではありますが、実際に興味のある業界や企業で働けること、本採用への近道ということを考えると有効な方法といえるでしょう。

早めに就職活動を始める

重要なのは、早めに就職活動を始めることです。

学校を卒業してから何もしていない期間が長くなるほど、就職は不利になります。

空白期間が長いと、「卒業してから何もしていなかった人」、「さぼり癖のある人」と悪い印象で見られがちです。

また、就職活動を初めてから入社するまでには、想像以上に時間がかかります。

特に大企業になると、応募から入社まで1ヶ月以上かかることも珍しくはありません。

さらに、既卒でも卒業から3年以上経過してしまうと新卒ではなくなります。

こうなると、高学歴であっても就活に活かせる可能性は少なくなってしまいます。

高学歴向けの就活サイトを利用する

最後に、高学歴向けの就活サイトを利用することです。

求人サイトは非常に多く、正社員ではなくアルバイトや派遣社員を中心としているものも少なくありません。

利用すべきなのは、正社員に絞った就活サイトです。

こういったサイトでは、大企業や待遇面の良い中小企業の求人が多く、高学歴の方に向いているといえます。

また、就活サイトにはエージェントが在中していることがほとんどです。

エージェントは非公開求人の紹介だけではなく、面接対策や履歴書の添削も行います。

特に、既卒は大学で就職相談もできないため、エージェントの存在は重要です。

当然ですが、高学歴向けの就活サイトは高学歴しか利用できない、もしくは利用しても成功しません。

高学歴なのであれば、できる限り活かせるサイトを利用すべきです。

【既卒や大学中退者の就活】学歴だけではない|就活を有利に進める方法

まだまだ就活では学歴が重視されるものの、実際には学歴だけで決まらないことも多くあります。

高学歴でもそうではなくても、就活を有利に進めるための方法を解説します。

資格を取得する

資格を取得しておけば、多少は学歴を重視されにくくなる傾向にあります。

ただし、就職したい業界や企業に関係のない資格を取得してもそこまで意味はありません。

例えば、貿易関係で海外とのやり取りが多いのであれば「TOEIC」、IT業界であれば「ITパスポート」などが代表的でしょう。

もし、直接的に業務と関係が少ない資格だとしても、「就職するために努力した」とアピールできます。

また、なぜ資格を取得したのか、取得のためにどのように努力したのかを説明できるかも重要です。

資格は実際の業務では役に立たないと言われることも多いですが、努力を見せられる点では高評価につながりやすくなっています。

まずは、自分が就職したい業界にどのような資格があるのかを調べてみてください。

面接の対策を行う

面接は数をこなすほど慣れてくるものですが、既卒や中退者であればまだまだ経験が少ないかもしれません。

そのため、面接対策は必須です。

対策をせず面接に挑んだ場合、質問に対して上手く答えられない可能性があります。

一番良い方法は、模擬面接を行うことです。

相手を探すのは難しいかもしれませんが、できれば対人での対策をおすすめします。

挨拶から質問、逆質問などを想定してみてください。

もし、就活や転職サイトを利用しているのであれば、エージェントに依頼するのも良いでしょう。

多くのエージェントは面接対策を取り入れているため、リモートでのシミュレーションが可能です。

また、服装にも注意しておきます。

最近はカジュアルな面接が増えてきてはいるものの、基本はスーツです。

さらに、髪型や持ち物にも清潔感を持ち、面接官に好印象を与えられるようにしましょう。

企業分析を行う

企業分析は、企業の詳細を調べることです。

必要な情報は求人内容にまとめられているものの、詳しく書かれているわけではありません。

そのため、まずは企業のホームページを確認してみてください。

ホームページには代表の挨拶や企業理念、どのような事業を行っているのかが書かれていることがほとんどです。

こういった内容を確認しておけば、そもそも「自分が働きたい」と思えるのかも再認識できます。

また、多くの方が困る逆面接にも対応しやすくなります。

ホームページからある程度の情報をまとめておき、質問したい事項をまとめてみてください

こうしておくと、面接時の会話に困ることが少なくなります。

他にも、企業分析を行うことにより応募しないという判断もできます。

例えば、理念が自分に合わない、事業内容が求人サイトとは少し異なるといった場合です。

詳しく内情を知りたい場合には、口コミサイトの利用も検討してみてください。

現社員や元社員の口コミが掲載されているため、応募すべきかどうかの参考になります。

自己分析を行う

書類選考や面接など、採用されるためには自分をアピールしなくてはいけません。

そこで重要なのが自己分析です。

重要なのは自分を客観的に見ることですが、周りの評価を聞いてみても構いません。

基本的には長所と短所を再認識し、自分に向いている仕事を洗い出します

自分の長所がわかれば、履歴書の自己PR部分に記入していきましょう。

面接でも長所と短所は聞かれることが多いため、重要な部分です。

また、自分の経験も書き出してみてください。

社会人経験がなくても、アルバイトやボランティアなど、どのように考えて行動してきたかを表すことで十分なPRになります

面倒に感じて避けてしまいがちな自己分析ですが、良い就職を目指すためには重要です。

複数社へ応募する

就職活動をしていると、どうしても1社に絞ってしまいがちです。

どうしても入社したい企業があると、固執してしまうのも無理はないでしょう。

しかし、1社に応募してから合否まで待っていると、長ければ1ヶ月以上は他に何もしない状態が続いてしまいます。

もし不採用だった場合には、そこから改めて就活しなければいけません。

こうなると空白期間が長くなってしまい、就職はさらに難しくなってきます。

入社したい企業があるのは良いことですが、就活を成功させるためにも同時に複数社への応募は必須です。

もし希望する企業以外から早めに内定が出たとしても、短い期間であれば待ってもらえます。

1社に採用されたから絶対にそこへ就職しなければいけないということはないため、常に3社ほどは同時進行しておくようにしましょう。

【既卒や大学中退者の就活】既卒の就職が難しくなる理由

全てに当てはまるわけではありませんが、既卒は就職が難しくなる傾向があります。

反対に、就職が難しくなる理由がわかっていれば対策は可能です。

卒業後に空白の期間がある

ここまでも何度か解説していますが、学校を卒業してから就職しない期間が長くなるほど、就活では悪い印象につながります。

なぜ空白期間が長いと良くないかというと、「何もしていなかった人」と捉えられるからです。

例えば、学校卒業後でも意思をもって何かしらの活動をしていたのであれば、大きな問題にはなりません。

むしろプラス評価につながることもあるでしょう。

しかし、「何もしていなかった」、「働きたくなかった」といった理由であれば、確実に悪い印象になってしまいます。

当然ですが、自分で考えを持って行動していた人と何も考えていなかった人であれば、前者が選ばれるのは言うまでもありません。

空白の期間を作らないためには、できる限り早めの就職を目指すこと、もしくは関係のある業種でアルバイトすることです。

空白期間は説明できれば問題ありませんが、基本的にはないほうが良いといえます。

新卒求人に応募できないこともある

新卒は学校を卒業してから3年以内の人を指すため、3年以上経過していると新卒枠には応募できません

ただし、新卒ではなくとも中途採用で応募は可能です。

しかし、ここまでも解説している通り、新卒には大きなメリットがあります。

一番のメリットは、未経験でも就職しやすいという部分です。

新卒は未経験入社が当たり前のため、どのような業界でも経験を問われません。

一部、大学での学部が問われることもありますが、多くの企業では未経験で入社できることから、自分のやりたいことを働きながら学べます。

卒業から3年以上が経過して中途採用枠になると、多くの企業では経験者に限定した募集です。

こうなると、就きたい企業や業種があっても、経験がなくて就職できないということになってしまいます。

社会人の経験やスキルがない

既卒ということは、現在までに正社員で働いたことがないということです。

つまり、社会人経験がないため、基本的なビジネスマナーや実務経験がありません。

企業は新卒で人材を採用すると、ビジネスマナー研修を行い社会人としての挨拶や名刺交換など、さまざまなスキルを教えていきます。

しかし、社会人歴がなければ、こういったスキルを身につけていない状態です。

新卒では問題がないものの、新卒採用を逃してしまった場合には、就職で不利になるといえるでしょう。

もし社会人経験がなくても、アルバイトやボランティアの経験でカバーは可能です。

近しい業種でのアルバイトであればそのままアピールできますし、ボランティアもどういった考えで取り組んできたのかを説明すれば有利になります。

【既卒や大学中退者の就活】大学中退者の就職が難しくなる理由

大学中退者になると、既卒とは違った難しさが出てきます。

こちらも、就職が難しくなる理由を知れば、成功に導きやすくなります。

応募要件を満たせない

まずは、応募要件を満たせないということです。

求人には応募するために必要な学歴が設定されており、大手企業になると特に重視されます。

特に有名な企業は4大卒以上がほとんどということから、大学を中退した場合には応募すらできないことになります。

そのため、自分が就職したい企業を見つけても、「面接すらしてもらえない」ということも珍しくはありません。

どうしても希望する企業に就職したいのであれば、もう一度大学に通い直す必要が出てきますが、現実的ではないでしょう。

ただし、方法がないわけではありません。

まずは、同じ業界の中小企業に就職し、経験を積んでから中途採用で応募するといった転職は可能です。

中途採用が学歴を一切見られないというわけではないものの、経験があれば転職できる可能性は高まります。

すぐに辞めると思われる

大学を中退したことは、面接官から見ると「継続力がない」と捉えられることがあります

会社としては長く勤めてくれる人材を求めているため、継続力は大きな注目点です。

企業によっては、大学中退者を採用しないことも少なくはありません。

対策として、中退した理由を明確にしておくことです。

理由なく「ただ嫌だったから」といった内容であれば不利になるでしょう。

しかし、明確であり理解できる中退理由であれば、大きな問題にはなりません。

例えば、「家庭の事情で」、「この業界にいち早く飛び込むため」といったどうにもできない理由やポジティブな理由であれば、企業も納得して採用しやすくなります

就活の方法がわかりにくい

在学しながらの就活であれば、学校に就職の相談場所があったり説明会を開催したりします。

しかし、すでに卒業している既卒には、就活について相談できる場所がありません

つまり、就活の方法を詳しく知らないまま進めていくことになるため、どのような動きが良いのかわからなくなってしまいます。

在学中であれば周りも同様に就活を進めていることから、相談しながら自分の動きも決められます。

解決方法としては、就活や転職サイトのエージェントを利用することでしょう。

エージェントは非公開求人の紹介だけではなく、履歴書や職務経歴書の作成アドバイス、面接対策などにも協力してくれます。

学校での就職相談と同じ役割をしていることから、就活に不安のある方はエージェントの利用が必須といえるかもしれません。

まとめ

既卒や大学中退者は、一般的に就職が難しくなると考えられています。

実際に、卒業後の空白期間が長かったり、継続力がないと見られて就職の採用率が下がることもあります。

しかし、これらの内容はしっかりとした説明や対策さえあれば、特に問題にはなりません。

既卒でも中退でも、動き方やポイントさえ押さえておくと就職に困ることは少なくなるでしょう。

まずは、この記事を参考に、就職の準備を進めてみてください。

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