仕事納めは退職に最適なタイミング?秋〜年末にやるべき退職準備と円満退職のコツ

仕事納めは退職に最適なタイミング?秋〜年末にやるべき退職準備と円満退職のコツ

目次
  1. はじめに
  2. 【仕事納めの退職】退職までにかかる期間は3ヶ月程度が目安
  3. 【仕事納めの退職】退職時に会社から受け取るもの
  4. 【仕事納めの退職】年末調整や税金の手続き
  5. 【仕事納めの退職】円満退職のコツ
  6. 【仕事納めの退職】年が明けたらやるべきこと
  7. 【仕事納めの退職】新年から早めに転職を成功させるコツ
  8. 【仕事納めの退職】よくある質問
  9. まとめ

はじめに

退職するタイミングとして、年末の仕事納めを検討する人も多いのではないでしょうか。

「仕事納め」とは文字通り仕事を一区切りさせること。

年末にその年の仕事を片付けてしまえば、新しい年を気持ちよく迎えることができます。

転職をするにも、年と切り替わりはまさにベストと言えるのです。

今回の記事では、年末の仕事納めを機に退職をしたい人に向けて、秋からやるべき計画立てと円満退職のコツをご紹介しています。

師走の忙しい時期に慌ただしくならないよう、今から事前準備をした上で進めていきましょう。

【仕事納めの退職】退職までにかかる期間は3ヶ月程度が目安

一般的に、退職準備から退職が完了するまでの期間は3ヶ月程度が目安と言われています。

会社員として働いている以上段階的に手続きを踏む必要がありますし、そもそも自分が抱えている仕事を片付ける必要もあるからです。

そのため、仕事納めのタイミングで退職をする場合は9月ごろから徐々に退職準備を始める必要があります。

ここからは、9月〜12月まで段階的にやるべきことをご紹介します。

【3ヶ月前】9月

まずは仕事納めから3ヶ月前の9月からやるべきことをご紹介します。

9月は決算期やクオーターの切り替わりなどで業務に追われがちですが、この段階で準備を後回しにしてしまうと10月以降にさらに慌ただしい毎日を送ることになるので注意してください。

直属の上司への報告

退職の第一歩としてまずやるべきことが、所属している部署の上司へ報告することです。

直属の上司を飛ばしてその上の立場の人に相談を持ちかけると、その人の心象を悪くしてしまうため注意しましょう。

ベンチャー企業など小規模企業で社長との距離感が近い場合でも、まずはチームをまとめている上長に報告するのがマナーです。

伝え方は問いませんが、できれば対面がおすすめ。

メールやチャットツールなどでは冷たい印象を持たれてしまいますし、今までの感謝の気持ちも伝わりません。

上司の時間が許す限り、1on1で対面で話せる時間をとってもらい、感謝の気持ちと共にこれから転職したい意志の強さを伝えましょう。

なお、当然ですが不満だらけの退職理由を述べることは避けましょう。

円満退職のためには、まず今の環境に感謝をしていることを述べ、その後に自分のキャリアプランのために転職をしたいと熱意を込めて話しましょう。

転職活動も忘れずに

退職をするということは、もちろん転職先も見つけなければなりません。

転職活動にも約3ヶ月を要すると言われているため、可能であれば転職活動も9月中に行うのがおすすめです。

なお、9月〜10月にかけて中途採用の求人案件数が増えてくるので、良い案件に巡り合うチャンスが増えてきます。

転職サイトに登録してレジュメを作成しておいたり、転職エージェントに登録を済ませておいたり、今のうちからできる簡単なことから始めておきましょう。

【2ヶ月前】10月

上司への報告が済んだら、今度は実際に手続きを踏むフェーズです。

10月は書類の手続きや休暇申請などを済ませておきましょう。

退職届の提出

退職は退職届なくして進めることはできません。

上司への退職報告が済んだら、正式に人事部に申請する退職届を書きましょう。

一般的な会社では、退職は希望日から30日ほど前に申請することを社内規定としています。

11月に入ってからでも遅くはありませんが、提出忘れのないように早い段階で済ませておくのがベターです。

なお、退職届のフォーマットは会社で用意していることが一般的ですが、ない場合はインターネット上でダウンロードできる無料のフォーマットでも構いません。

退職希望日と名前、所属部署、認印を押した上で提出してください。

有給休暇申請

有給休暇が残っている人は、早い段階で申請手続きをしておいた方が良いでしょう。

早いうちに有給休暇日程を決めておけば、後から残務に追われることを想定しながら余裕を持ってスケジューリングできます。

なお、ここでの注意点は”自分優先”にしないことです。

これから迎える師走の時期は業務が大変忙しくなりますし、そんな最中引き継ぎ業務などがプラスされることになるため、同じ部署の仲間の負担が大きくなることでしょう。

自分が抜けても問題ない状態か、同僚の業務量の兼ね合いも見ながら有給休暇日を設定してください。

【1ヶ月前】11月

いよいよ退職希望日の1ヶ月前となる11月。

年末の仕事納めを機に退職する人にとって最もと言って良いほど忙しい時期です。

退職1ヶ月前ともなると、引き継ぎ業務や社内外への挨拶で毎日休む暇もないくらいでしょう。

一つでも業務を怠ると、12月に業務を残してしまうことになるため、いつも以上に精力的に仕事に臨みましょう。

業務の引き継ぎ

あなたが退職したあとは、後任者があなたの仕事を引き継ぎます。

後任者が決まったらすぐに引き継ぎ業務に取り掛かりましょう。

円満退職のためには、どれだけ丁寧に引き継ぎ業務ができたかがキーポイントとなります。

あなたがいなくなった後も滞りなく業務が進むよう、後任者にわかりやすく引き継ぎ業務を行なってください。

今担当している業務、年明け以降にやるべきこと、業務遂行における注意点などを表にまとめるなどしましょう。

さらに、口頭での引き継ぎも重要です。

できれば数十分程度時間をとって、後任者に一つ一つの業務の引き継ぎ内容を伝えます。

口頭で伝える場を設けられれば後任者も質問がしやすいですし、円滑に業務を引き継ぐことができます。

社内外へ退職の挨拶

あなたが仕事でお世話になった人は、社内にも社外にもたくさんいることでしょう。

同じ部署の同僚だけでなく、他の部署で仲の良い社員やお取引先の担当者、パートナー企業など、社内外問わず関わった人に挨拶回りもしましょう。

特別に菓子折りなどを持っていく必要はありませんが、円満退職のために大切なのはとにかく感謝の気持ちを伝えることです。

退職する時期と今までお世話になったお礼、これからも相手を応援しているということを言葉で伝えましょう。

【当月】12月

12月はいよいよあなたが今の職場で働く最後の月。

送別会を開いてもらう大イベントがある一方、残った手続きやデスクの整理など少し面倒なシーンもあるでしょう。

仕事納めと同時に気持ち良く職場を去れるよう、最後まで抜かりなく真摯な姿勢を心がけてください。

送別会など

よほど険悪な状況で退職をしない限り、送別会を開いてもらうことが一般的でしょう。

送別会はあなたと関わった人たちと一気に会話ができる機会です。

退職の挨拶をしてからこれまでなかなか話せなかった人にも、改めて感謝の気持ちを述べましょう。

送別会はお酒の席であることが一般的ですが、最後だからといって羽目を外さず、笑顔で終えられるように体調には気を遣って楽しんでくださいね。

貸与品の返却

社用携帯や社用車など、会社から貸与品がある場合は最終出勤日に必ず返却をしましょう。

返却を忘れてしまうと有給休暇中に会社に来る羽目になったり、自宅から郵送せざるを得ない手間も発生します。

なお、スマホやパソコンなど貸与品にデータが残っている場合は、どこまで消去すべきかどうかを確認しておきましょう。

PCデータの初期化やブラウザの初期化は案外面倒なことが多いので、早いうちから確認をとって徐々に進めていくのもおすすめです。

有給休暇中

退職に必要な手続きや残った業務を全て終えたら、待ちに待った有給休暇です。

年末年始ですから、旅行に行ったり自宅でゆっくり疲れを癒したり、仕事のストレスを忘れて自分が一番リフレッシュできることに励んでください。

【仕事納めの退職】退職時に会社から受け取るもの

会社を退職すると、会社からさまざまな書類を受け取ります。

これからお伝えする書類は、失業保険申請や税金の申告手続きなどで必要になるので、受け取り忘れのないようにチェックしておいてください。

雇用保険被保険者証

雇用保険被保険者証とは、あなたが会社で雇用保険に加入していたことを証明する書類です。

これは失業保険の申請手続きに必要になります。

失業保険を受け取るには、あなたが離職前の2年間で通算12ヶ月以上雇用保険に加入していることが条件です。

それを証明する大切な書類なので、失業保険を受け取る予定の人は絶対になくさないように注意しましょう。

離職票

離職票とは、あなたがその会社を離職したことを証明する書類です。

正式には、「雇用保険被保険者離職票」といいます。

これも失業保険を受け取るときの手続きに必要な書類なので、なくさないようにしましょう。

なお、離職票の発行は会社側にとって義務ではありません。

会社によっては退職者側から依頼しない限り発行しないこともあるため、在職中に必ず離職票が欲しい旨を伝えておきましょう。

年金手帳

年金手帳はこれまであなたが支払ってきた年金やその他年金に関する情報が記載された手帳です。

年金手帳には「基礎年金番号」が記載されており、これは今後の年金支払い手続きに必要になります。

また、基本的には所属する会社側で保管しているため、転職先の職場でも必ず提出を求められます。

万が一無くしてしまうと自治体の年金事務所で手続きが必要になるため、大切に保管しておきましょう。

なお、年金手帳は令和4年4月1日より廃止されています。

これ以降は「基礎年金番号通知書」が交付されているため、令和4年以降に入社した人は通知書が正式な書類の扱いになるので注意してください。

源泉徴収票

源泉徴収票とは法定調書の一つであり、所得税額を証明する書類です。

その年の12月31日に在籍している人が年末調整の対象となるため、それ以前に退職をした場合は発行されません。

仕事納めのタイミングでの退職ですと、年末の最終営業日に最終出勤してそのまま有給休暇を迎える人も多いことでしょう。

有給休暇中もその会社に在籍しているわけなので、源泉徴収票が発行される対象者であることは覚えておきましょう。

退職証明書

退職証明書は文字通り退職したことを証明する書類で、上記の公的書類と違って基本的には会社が発行するものです。

公的書類ではないため失業保険申請や税金の申告などでは必要がなく、基本的には使いません。

ただし、転職先の会社では入社前に退職証明書を求められるケースもあるため、もらっておいて損はないでしょう。

【仕事納めの退職】年末調整や税金の手続き

先述した退職時に受け取る書類は、年末調整や税金の手続きに必要になります。

しかし、仕事納めのタイミングで退職をする場合、手続きが不要な場合もあります。

退職した日や転職のタイミングによって要不要が別れてくるので、これからご説明する2つの事項もチェックしておきましょう。

年末調整は基本的に不要

年末調整は、毎年年末に行われる所得税に関わる手続きです。

給与の支払い者(会社側)が毎月源泉徴収した所得税の合計額と、1年間の給与等総額に対して納めなければならない税金の合計額の差額を計算し、過不足を清算する制度を指します。

過剰に徴収されていた場合は「還付金」と呼ばれるお金が戻ってくるため、手続きは必須とも言えます。

しかし、年末調整を行う対象者は12月31日にその会社に所属していた人です。

仕事納めのタイミングで退職をする場合、12月31日に有休消化をしているのかすでに退職しているのかで異なってくるため注意しましょう。

退職後すぐに転職しない人は税金・保険の手続きが必要

退職をしてしばらく無職でいる予定の人は、税金や保険の手続きも忘れずに行ってください。

無職でいるとはいえども、税金や保険料は支払うのが国民の義務だからです。

基本的にはお住まいの役所に出向き、税金を特別徴収から普通徴収に変更する手続きを行います。

保険料は今まで所属していた会社の社会保険から外れて、国民保険に切り替える必要があります。

年金についても、厚生年金から国民年金に切り替わります。

諸々と手続きが面倒に感じますが、手続きをしないと蓄積された大きな金額を請求される日が来るので、退職後すぐに手続きしておきましょう。

【仕事納めの退職】円満退職のコツ

年末の仕事納めのタイミングでの退職は、他のシーズンよりも円満退職がしやすいと言われています。

年内最も忙しい師走の時期にその年の残務を片付けてから退職をするのですから、会社側の負担も少なく済むためです。

しかし、在籍中の行動や態度に気をつけながら退職に向かわないと、印象が悪いまま最後を迎えることにもなりかねません。

できるだけお互い気持ちよく仕事納めを迎えられるよう、これからご紹介するポイントに気をつけて円満退職を心がけましょう。

ポジティブな退職理由を伝える

退職に向けた第一歩の行動として、「上司への報告」があると述べましたが、この時に注意したいのが退職理由です。

退職のきっかけとして、人間関係や待遇への不満などを持つ人もいるでしょう。

しかし、あからさまな不満を述べることは上司の心象を悪くしてしまいますし、職場環境の雰囲気も悪化させてしまいます。

先述した通り、退職の報告をする際はまず感謝の気持ちを述べましょう。

できれば今後のキャリアにおいて転職することでどうキャリアアップしたいのかも伝えると、熱意が伝わるでしょう。

「早めの行動」を心がける

「早めの行動が吉」というのは社会人として当たり前のように言われていることでしょう。

仕事納めというキリの良いタイミングでの退職を目指すなら、なおさら早めの行動が大切です。

9月〜12月までやるべきことを、この記事でご紹介したように計画的に行いましょう。

特に手続きの申請については、後回しにしていると期日遅れによって希望の退職日に退職できない可能性もあります。

引き継ぎ業務に関しても、後回しにして雑に行っていては後任者が困ってしまいます。

周りの迷惑にならないようにするためにも、「早めの行動が吉」と言えるのです。

後任者の負担がないように業務を引き継ぐ

円満退職のために最もと言って良いほど気をつけたい業務が、引き継ぎ業務です。

引き継ぎ業務がどれだけ丁寧に行えたかが、あなたが円満退職できるかどうかの鍵とも言えます。

後任者には、あなたが退職した後も困ることなく業務に取り組めるよう、細かなところまで引き継ぎましょう。

丁寧な引き継ぎ業務のためにおすすめしたいのが、まずは引き継ぎ内容を紙や表でわかりやすくまとめておくことです。

抱えている業務の進捗やこれからやるべきことだけでなく、想定されるプラスアルファのポイントなどをまとめておくと後任者もやりやすいでしょう。

なお、クライアントワークの方は後任者を連れて取引先に引き継ぎ挨拶をして回るのも大切です。

後任者とクライアントが引き継ぎ後に初めて顔を合わせるより、あなたが紹介者となって先に挨拶を済ませておけば、後々お互いに気楽に接することができるためです。

周りに感謝の気持ちを存分に伝える

これは大前提で大切にしていただきたいことですが、とにかく仕事で関わった全ての人に感謝の気持ちを伝えてください。

入社時に仕事を教えてくれた先輩、励ましてくれた上司、プライベートでも仲良くした同僚、関わったお客様など、あなたの周りにはたくさんの人がいるはずです。

あなたと温かく関わってきた人は、あなたの今後を少なからず応援しているはず。

その人たちに感謝の気持ちを述べつつ、これからも応援していることや自分も新しい場で頑張ることを伝えましょう。

気持ちを伝えれば、あなたが良い印象を残したまま職場を去れるはずです。

【仕事納めの退職】年が明けたらやるべきこと

円満に退職をして年末年始ゆっくりするのも束の間。

お正月を過ぎたらやるべきことはたくさんあります。

一定期間無職でいる予定の人は失業保険の申請手続きが必要ですし、すぐにでも転職したい人は転職活動も本格的に行う必要があります。

これら2つの事項についてご説明します。

失業保険の申請

失業保険は会社を退職してから次の職に就くまでの一定期間、生活に必要なお金が受け取れる国の制度です。

受け取れる金額は基本的に前職の月給の60〜70%が相場。

さらに、受け取れるまでの期間も人によって異なります。

自主的に退職をした「自己都合退職」であれば退職から3ヶ月以上経たないと受け取れませんし、解雇など「会社都合退職」であれば退職後7日間の待機期間を経て翌日から受け取れます。

いずれにしても自治体のハローワークに出向き、離職票と雇用保険被保険者証を持って手続きをしてください。

転職活動を本格化させる

転職を急いでいる人は、できるかぎり年内の退職手続きと同時に転職活動を進めるのがベターです。

しかし、師走に近づくにつれて業務が忙しく、「転職活動の時間が取れなかった」という人もいるでしょう。

そんな方におすすめなのは、最短で転職活動が進められる転職エージェントを活用して転職をすることです。

エージェントによっては最短1週間程度で転職を決めるサポートをしてもらえますし、レジュメ作成のアドバイスや面接日程の調整、給与交渉なども行なってくれます。

【仕事納めの退職】新年から早めに転職を成功させるコツ

新年早々に転職先で新しいキャリアをスタートさせられれば、非常に気持ち良く新しい一年を迎えられるのではないでしょうか。

ここからご紹介するのは、効率よく転職活動を行ってキャリアアップをさせるコツです。

年内から徐々に仕込んでおけば、年明け早々に幸先良いスタートが切れるはずなので、ぜひ参考にしてください。

在職期間中に転職活動を始めておく

転職活動は退職した後に慌てて行うより、在職している間に少しずつでも始めておくのがおすすめです。

なぜなら、転職活動にかかる平均期間は約3ヶ月と言われているためです。

この転職活動期間とは、転職サイトやエージェントに登録をして求人探しをしてから、応募先企業へレジュメを送って面接に至り、実際に内定をもらうまでの期間です。

求職者側の行動が早くても企業側の採用選考期間も1週間以上要することが一般的ですし、複数の企業に応募をしていればそれなりに期間がかかります。

転職サイトやエージェントへの登録とレジュメの作成だけでも在職期間中に行っておけば、あとは落ち着いたタイミングで応募活動に集中できるので、できるだけ早い段階で済ませておきましょう。

自己分析をしてキャリアプランを作成する

自己分析をすることで、あなたの新たな強みの発見につながります。

前職までで培った知識やスキルを武器に、さらにあなたの思考性も加味してキャリアプランを立てることで、どのような転職先を選ぶべきかが見えてくるでしょう。

自己分析のやり方については、「【転職成功】自己分析とは!超簡単にできるやり方から本格的な方法まで徹底解説」の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

業界知識を高める

転職先として選びたい業界が決まっている場合は、その業界の知識をとことん高めておくことで内定率を上げることができます。

今までと同じ業界なら前職までの会社で得た知識を復習しておくことはもちろん、市場という広い観点から業界知識を学んでおくのも良いでしょう。

これから新しい業界に挑戦したい場合は、その業界の市場だけでなく専門知識が身についているように学んでおくのがおすすめです。

転職に有利な資格があれば、在職中に早いうちから取得しておくのも良いでしょう。

ビジネス系ニュース記事の情報を網羅したり、専門知識を高めるための学びの時間を設けたり、在職中から少しずつ業界知識を高めておきましょう。

在職中に自慢できる実績を残しておく

転職市場でライバルに勝つためには、いかにあなたが優れた人材かを企業にアピールする必要があります。

その指標の一つとなるのが「実績」です。

例えば営業職なら売上額や達成率、順位、表彰実績などがあなたの価値を測る材料となります。

IT技術者なら携わったプロジェクトや使ったことのあるソフトウェアなどが指標になるでしょう。

こうした実績は、転職活動における書類選考や面接での自己PRの項目で役に立ちます。

まだ自慢ができる実績を持っていない人は、仕事納めというタイムリミットまでいかに成長できるかが鍵です。

短い期間でも新しいことにチャレンジしたり、今より少しでも高い実績が残せるように工夫しましょう。

キャリアアドバイザーに相談する

転職活動において最もと言って良いほど効率的な方法が、キャリアアドバイザーのサポートを受けることです。

キャリアアドバイザーとは、転職先の斡旋をしてくれたり選考対策のサポートをしてくれたりと、転職に関するあらゆるサポートをしてくれる伴走者のような存在。

具体的には以下のようなサポートが受けられます。

キャリアアドバイザーから受けることのできるサービス
  • 求人案件の紹介
  • 履歴書や職務経歴書の作成サポートと添削
  • 個社別の面接対策のアドバイス
  • 面接日程調整
  • 給与交渉

転職エージェントに登録をするだけでさまざまなアドバイスが受けられるので、登録をして損はありません。

求職者側には費用はかからないサービスなので、利用しない手はないでしょう。

【仕事納めの退職】よくある質問

最後に、仕事納めのタイミングで退職をしたい人からよくある質問にお答えします。

想定外のトラブルを回避して円滑に退職できるよう、こちらもぜひ念頭においておきましょう。

社内外への挨拶に菓子折りは必要ですか?

基本的に必要はありませんが、所属している部署だけには菓子折りを持って最後の挨拶をしても良いでしょう。

最終出勤日に「今日で最後なので、今までのお礼も兼ねてお持ちしました。

皆さんで召し上がってください。」と挨拶をした上で菓子折りを渡すと好印象でしょう。

なお、持っていく場合は菓子折りの選び方に注意しましょう。

できれば日持ちもして配りやすい、個包装の煎餅やクッキーのようなものがおすすめです。

配る予定の人数分よりも少し多めに用意しておくと安心でしょう。

上司から退職を引き止められたらどうすれば良いですか?

無理な引き止めは法律違反です。

強い意志を持って「年内いっぱいで退職をしたい」と言い続けましょう。

それでも納得せずに強引に引き止められてしまう場合は、上司ではなくさらに上の立場の人に相談をしましょう。

その際には引き止めに合ったことも伝えつつ、明確な退職理由をもって退職したい旨をうまくまとめてください。

なお、どうしても辞めさせてくれない場合は退職代行を活用するのも、最終手段として検討しても良いでしょう。

年末のボーナスはもらえるのでしょうか?

退職日がボーナス支給日より後なのであれば、基本的にもらえます。

ボーナスはその年に出た利益から頑張った社員たちに還元するものなので、あなたも当然対象者であることは覚えておきましょう。

ただし、退職日がボーナス支給日よりも前の場合は対象外です。

たとえあなたが大きな実績を残したとしても、前倒しでもらえる可能性はかなり低いので注意してください。

まとめ

今回の記事では、年末の仕事納めのタイミングで退職したい人に向けて、秋からやるべき計画だてや注意点についてまとめました。

年をまたいで新年から新たな気持ちで転職をスタートさせるためにも、円満退職は欠かせません。

そのためには9月ごろから計画的に退職準備を進めて、周りへの配慮もしながら年末まで責任感を持って業務を遂行することも大切です。

転職活動との並行などやることは多いですが、早いうちから少しずつ進めていけば落ち着いて退職準備を進めることができますよ。

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