【中途】営業職に転職するために必要な面接対策5つと回答例を徹底解説
はじめに
転職を成功させるためには、面接に対する事前準備が必要となります。
身だしなみや入退室のマナーはもちろんのこと、質問に対する返答についてもあらかじめ内容を用意しておくことで、スムーズな受け答えを可能にして、面接での印象を良くすることが可能です。
この記事では、転職における面接の対策5つと、面接で想定される質問と答えの例文について、営業職への転職にスポットを当てて紹介します。
営業から営業職への転職だけでなく、他業種からの転職に関しても面接の返答例を詳しく解説するので、営業職への転職を考えている人は最後まで目を通して、面接対策に役立ててください。
【中途の営業職面接】企業が営業職にもとめること
面接では、企業が応募者を、求めている人材に合致しているかどうか判断しようとしています。
すなわち、企業が求めている条件に当てはまっていないと判断されてしまうと、内定を獲得することができません。
応募先の企業に対して、自分が求められている人材であるとアピールするためには、企業が求めているものを知っておくことが重要です。
企業が営業職に求めているものとは何なのか、重要なポイントを2つ紹介します。
売上をあげるスキルがあるのか
営業職の仕事の基本は、企業に対して利益をもたらすことです。
すなわち、売上を出すためのスキルを持っていて、それを活用できるかどうかがポイントとなります。
営業職経験がある人は、過去の自分の実績をアピールできれば、売上を出せる人材であるとアピールすることが可能です。
しかし、営業職経験がなく、実績を伝えることができない場合は、営業職が持っていることが望ましいとされるスキルについてアピールすることが効果的となります。
営業職に求められている、売上に直結するスキルの例として挙げられるのが、コミュニケーション能力です。
自分が伝えたいことを的確に伝えることも重要ですが、営業職としては顧客が求めていることを聞き出す能力の方も強く求められています。
この他には、顧客が抱えている悩みを明確にさせる、分析能力や課題発見能力もアピールするべきスキルです。
メンタル面や考え方が営業向きなのか
仕事に対する考え方やメンタルが営業職向きかどうかも、営業職に求められていることとして面接では注目されています。
よくイメージされるのが、忍耐力や根性です。
営業職は心身の両面でタフな仕事ですから、日々の業務に耐えられる精神力が必要となります。
このことについては、単に根性があるかどうかよりも、営業職を目指す理由やキャリアプランが明確化されているかの方が重要です。
明確な目標があって営業職を選んでいる人の方が、営業職を長く続けることができます。
企業としては長く勤めてくれる人材の方を欲しますから、そうした考え方を持っている人の方が内定を得やすいです。
考え方の面では、論理的思考力を持っているかが注目されます。
ロジカルシンキング能力とも表現されていますが、商談の場で上手なプレゼンをしたり、思わぬクレームやトラブルに直面した際に、論理的思考力を持っていると、適切な対処が可能となります。
【中途の営業職面接】転職を成功させる対策5つ
転職を成功させるためには、面接をうまくやりきることがどうしても必要となります。
そのために注意するべきマナーやポイントは数多くありますが、これから紹介する5つの対策を意識することが最低限必要です。
5つの対策をしておけば、面接を通過して内定を得られる確率が大きく高まります。
事前の準備だけでなく、当日意識するべきことも含まれていますから、内定を獲得するまで意識し続けられるようにしましょう。
1.受付の5〜10分前には到着しておく
面接を受ける際に特に重要なのが、絶対に遅刻しないことです。
遅刻をしてしまうと、その時点で内定を獲得できる可能性は限りなく低くなります。
集合時間には必ず間に合うように、当日は予定を立てましょう。
ただし、到着が早過ぎるのもマナーとしては良くありません。
早過ぎる時間に着いてしまうと、面接官の1日の予定を乱してしまいます。
指定された時間の5分から10分前に到着するよう心がけてください。
電車の遅延などの心配があって早めに移動する場合は、近くのカフェなどで時間を潰し、化粧室で身だしなみのチェックをするのも有効です。
2.受け答えはハキハキとする
面接では、会話をする際の印象を良くしておくことが大切です。
そのためのポイントとして、受け答えでは終始大きな声ではきはきと声を出すことを意識しましょう。
小さな声でぼそぼそとした受け答えでは、自信がなさそうな印象しか与えられず、入社後も元気に働くことができないのではないかと、不安にさせてしまいます。
特に営業職となれば、取引先に対する会社の顔としての役割も担うことになるため、はきはきとした受け答えは必須条件です。
第一印象から営業職に向いていると思わせるためにも、大きめの声ではっきりと言葉を発する意識で面接に臨みましょう。
3.自分の強みを徹底的に分析しておく
事前に準備しておくことで有効な対策が、自分の強みを徹底的に理解しておくことです。
自分の強みの理解は、面接官に自分を売り込むにはどうしても必要となります。
営業職を目指すのであれば、自分の強みが営業職の適性にどう合わさっていくのかも考えた上で、面接で強くアピールできるようにしておきましょう。
自分の強みが何なのか分からない場合には、自分が何かしらの成果を挙げたエピソードなどを思い出し、そのときの考えや経験を分析してみましょう。
スキルの面だけでなく、考え方の面における強みを見いだすことも可能です。
4.転職目的を明確に言えるようにしておく
転職での面接では、非常に高い確率で、なぜ転職することにしたのかと質問されます。
それに対する返答を用意しておくことが必要になるので、自分はなぜ転職をするのか、その目的を明確にさせておきましょう。
ここで注意したいのが、今の職場に対する愚痴になるような目的は避けることです。
自分のキャリアを成長させるためといった、前向きな文言を意識して使うようにしましょう。
転職の目的を明確にさせることは、企業選びの面でも重要な要素になります。
転職によって実現させたい働き方や収入の中で、絶対に譲れない条件を決めておくと、転職後に後悔することを防ぐことが可能です。
5.自分に合った企業を選ぶようにする
転職の成功とは、応募した企業で長く働くことにあります。
従って、入社してすぐに辞めたくなってしまうような転職は、成功したことにはなりません。
転職してすぐに辞めたくなることを防ぐには、自分に合った企業への転職を実現させることにあります。
自分に合った企業をどのようにして選ぶのかは、自己分析の結果に基づいて応募先を選ぶことが重要です。
絶対に譲れない条件として設定することや、自分が条件の面で妥協できることも設定しておくと、入社後のミスマッチを最小限にできます。
求人に掲載されている情報だけでなく、企業研究の中身も自己分析の結果と照らし合わせるようにしましょう。
【中途の営業職面接】当日の注意点
面接への対策は、入退室のマナーや質問に対する返答の内容、面接を受ける際の姿勢などが中心です。
しかし、実際には面接を受ける前の段階で注意するべきポイントもいくつか存在しています。
面接では、本番の前段階から評価されているポイントも少なくないので、油断は禁物です。
当日注意するべきポイントを把握しておき、面接を受ける前段階から躓くことのないように対策しておきましょう。
身だしなみ
面接では身だしなみを整えることも、受ける側が心得ておくべきマナーの1つです。
失礼に思われることのないように準備しておきましょう。
具体的な服装については、企業側から指定されるケースがありますが、基本はスーツで臨むことになります。
スーツの色はリクルートスーツにする必要はありませんが、黒やグレー、紺色など、落ち着いた色合いを選ぶようにしましょう。
ネクタイの色選びに関しても同様です。
髪型も清潔感を第一にして整えてください。
前髪は目にかからないように短くするか横に流しておきましょう。
色は明る過ぎない、暗めの色に落としておいてください。
面接当日は、自宅を出る段階や最寄り駅に到着した段階でチェックして、きちんと整えることをおすすめします。
受付
面接会場に到着する時間ですが、遅刻は絶対にしてはいけません。
約束した時間通りに面接が始められるよう、少し早めに到着できるように準備してください。
早く到着し過ぎるのも、企業側に迷惑を掛けることになるので、10分前を目指していくようにしましょう。
遅くても5分前には、会場に入っておいてください。
会場に到着したら、受付に自分の名前と要件を伝えましょう。
このとき、冬場のコートや手袋などを着用している場合は、必ず脱いでから受付に声をかけてください。
小物は鞄に入れられるのなら入れておきましょう。
このような面接前の振る舞いから、当日はチェックされている可能性があります。
会場のある建物に入ったその瞬間から面接が始まっている意識で臨みましょう。
遅刻しそうな場合
遅刻をしないよう、当日の移動スケジュールを組むことが第一ですが、電車の遅延などでどうしても時間に間に合わないようなケースも存在します。
その場合、遅れることが分かった段階で企業の担当者に連絡を入れましょう。
このときは理由の説明とともに、必ずお詫びの言葉を述べるようにしてください。
当日に実施された場合も、後日にスケジュールを組み直すことになった場合も、面接の前後でお礼とお詫びをすることを忘れないようにしましょう。
多少の遅れが生じても時間に間に合うよう、当日は早めに到着する電車に乗るなど、事前の対策も可能です。
会場の最寄り駅を通っている路線が複数ある場合は、自宅からのルートを全て把握して備えておきましょう。
【営業職 新卒面接】オンライン面接での注意点
社会情勢の変化をきっかけに広まったオンライン面接ですが、応募者の居住地が遠方の場合でも効率的に面接を実施できるとして、積極的に導入している企業もあります。
その場合でも、事前に準備しておくことは何一つ変わりません。
転職理由や志望動機をきちんと用意しておきましょう。
オンライン面接に臨むにあたっては、あらかじめ使用するツールが指定されます。
自分が持っているパソコンやスマートフォンで問題なく動作するかどうか、事前に動作環境も確認しておいてください。
また、画角と音声についても確認が必要です。
自分の顔が明るく見えるようライトを使うなどの工夫をして、余計な物が映り込まないよう、背景にも注意してください。
パソコンやスマートフォンのマイクはさまざまな音を拾ってしまうので、面接中は音の出る電化製品の使用を控え、外からの音が入らないように窓を閉めるなどの対策をしましょう。
当日は途中で面接が途切れることのないよう、インターネット環境や充電を万全に整えてください。
面接開始時間の5分前にはツールを起動させ、用意されたURLに入室するようにして、できない場合は担当者に連絡しましょう。
面接中波表情を明るくさせ、頷くなどのリアクションや発する声量を大きめにするよう意識してください。
パソコンを使用して面接を受ける際、画面を見ているときは伏し目がちな表情になります。
ずっと伏し目がち顔を見せていると、暗い印象を与えてしまうため、目線の位置は、話を聞くときは画面上の面接官の顔、こちらが話すときはカメラに向けてください。
面接が終わったら、面接官から退室するようにいわれてから退室しましょう。
【中途の営業職面接】採用面接で聞かれる質問と回答例
面接対策で特に重要なのが、想定される質問に対してどのように返答するのかを準備しておくことです。
伝えるべき内容を伝えるためにも、あらかじめ回答を準備しておくことが有効です。
営業職への転職における面接で、よくある質問とその回答例を、営業職からの転職と、他業種からの転職の2パターン紹介します。
基本的な回答内容に大きな差はありませんが、それぞれの立場から伝えるべき内容もありますから、自分が当てはまる方の回答例をチェックし、自分ならどう回答するかをあらかじめ準備しましょう。
自己紹介をお願いします。
面接ではまず、自己紹介から始まります。
自分の経歴やこれまで行ってきた仕事はもちろんのこと、転職への意気込みについても触れておくと、面接の頭からやる気を示すことができます。
注意するべき点としては、まず経歴は時系列に沿って説明することです。
時系列に沿って自己紹介できれば、相手に分かりやすく伝えやすくなります。
また、自己紹介に充てる時間は1分から2分と、端的にまとめましょう。
長くなってしまうと、自己PRや転職理由などを話す時間が削られてしまいます。
営業職からの転職
営業経験者であれば、これまで所属してきた会社でどのような商品を販売していたかや、どのような顧客を担当していたかを交えて自己紹介しましょう。
そして自分がこれまで、営業職としてどのようなポイントを意識しながら仕事をしていたかを伝えられると良いです。
その際は、具体的な成果までは示す必要がありません。
この後の自己PRまでとっておきましょう。
自己紹介では、最後に軽くあいさつを入れて締めると、丁寧さを示すことにもつながります。
下記に回答例を示すので、参考にしてください。
〇〇大学〇〇学科を卒業後、現在は〇〇(社名)にて、営業職として働いております。
担当している業務は主に既存顧客のフォローアップが中心で、お客様からヒヤリングを実施し、その内容を元にした営業プランの改善計画立案にも携わっています。
顧客からのニーズを細かく拾い上げ、会社のビジネス全般に関わる課題を解決していくことが得意です。
御社に入社した暁には、これまでの経験を存分に生かし、御社の既存顧客からさらに喜ばれるようなビジネスを展開する、その原動力となる営業職を目指していきます。
本日はよろしくお願いいたします。
他業種からの転職
営業未経験であっても、自分がこれまで積み重ねてきたキャリアを伝えることから始めましょう。
営業職以外の職種であれば、仕事内容に踏み込んで話すようにすると、今の会社でどのような仕事をしているのか、面接官により強くイメージさせることが可能です。
その際に心がけていることも交えて、長過ぎない程度に細かく話してみてください。
そして営業職を目指すにあたっての意気込みを加えてください。
下記に回答例を示します。
〇〇大学〇〇学科を卒業後、現在は〇〇(社名)にて、システムエンジニアとして働いております。
営業職はクライアントから受けてきた注文を受け、その内容に沿ってシステム設計を行い、納品することが仕事です。
必要があれば、私から直接クライアントとコミュニケーションを交わし、アフターサービスとして保守運用も手がけています。
営業職の経験はありませんが、クライアントからの要望をヒヤリングし、要求に応えていく作業プロセスに、営業職と似通った要素があり、営業職として活躍できると自負しております。
本日はよろしくお願いいたします。
転職理由をお願いします。
自己紹介と並んで、非常に高い確率で質問されるのが、転職する理由です。
ここでは応募先の企業を志望した理由ではなく、転職を志したそもそもの理由を述べる必要があります。
今の職場を離れようと思ったきっかけを交えて伝えるようにすると、転職をする意思を強く伝えることが可能です。
ここで注意しておきたいのが、転職の理由をできるだけポジティブに返還して伝えることです。
今の職場を離れたいと思った理由の多くが、ネガティブな理由になりがちですが、そのまま伝えたのでは今の会社に対する愚痴に終始して、良い印象を持たれません。
ポジティブな変換を意識して考えるようにしましょう。
営業職からの転職
営業職から営業職への転職の場合、キャリアチェンジやキャリアアップを転職の理由として使えます。
応募先に伝えにくい理由で転職を志す場合では、嘘にならない範囲ならば、BtoBからBtoCへの鞍替えや、取り扱い商材を変えたいといった理由が利用可能です。
私は長いこと法人営業を担当しておりましたが、自分が取り扱っている商材を最終的に手にし、一般消費者を相手にした営業職に挑戦してみたいと考えるようになりました。
一般消費者との距離が近い職場で働きたいと思ったのが、転職を決めた理由です。
営業職にありがちな、拘束時間の長さが理由の場合、そのまま伝えると、本当に営業職をやりたいのかどうか分からないと思われてしまいます。
これを回避するには、効率良く働きたいことを前面に出してみましょう。
営業職として働いていく中で、効率を重視している環境に身を置くことで、より質の高い仕事に携われるようになり、営業職としての自分をより強く成長させられると思い、働く環境を変えることを決意しました。
他業種からの転職
他業種からの転職の場合、営業職に興味を持ってキャリアチェンジを志したことを理由にすれば、転職の理由としては成り立ちます。
その場合、今の仕事が嫌になったことも理由として含まれるケースがありますが、次のように変換して伝えましょう。
私は元来、人とのコミュニケーションを交わして仕事をしていきたいという考えを持っています。
今の職場でも十分に同僚とのコミュニケーションを取って仕事ができていますが、営業職では同僚に加え、担当することになる顧客と関わりながら仕事ができると考えまして、もっと良い環境で仕事をしたいと思い、営業職を志すことにしました。
別の業種へ転職をしようと思った理由は、今の仕事に対する不満が強いケースもあります。
その場合、本当の理由にも関わる理由にすることが望ましいです。
例えば給料の面で不満があった場合は次のように伝えられます。
私は常日頃から、会社での働きが正当に評価される職種への転職を考えていました。
営業職では、日々の売上の成績がインセンティブなどの形で評価されるようになっていて、そのような働き方に挑戦したいと考えまして、営業職への転職を決めました。
志望動機をお願いします。
志望動機も質問される可能性が非常に高い質問です。
志望動機と転職理由を一緒にして質問されるケースもありますが、その場合は転職理由とともに、志望動機の要点を伝えるようにしましょう。
志望動機では、応募先の企業にスポットを当てることになります。
まずは応募先企業が属している業界に興味を抱いた理由から入り、そして応募先企業に決めた理由を伝えるようにしましょう。
ありきたりな文言だけ並べた志望動機では、その企業にした理由としては弱いです。
必ず、なぜその企業でなければならないのかを伝えられるようにしてください。
営業職からの転職
営業職から営業職への転職では、今の職場ではなく、応募先企業で働きたいと思った理由を強調する必要があります。
そのため、企業研究にじっくりと取り組み、その内容を反映させた志望動機を考えるようにしましょう。
業務内容はもちろんのこと、会社の方針や企業の理念にどう感銘を受けて応募することにしたのかを伝えられると、面接官に入社への熱意を強く伝えられるような志望動機にできます。
そして、前職までの経験をどう生かして利益に貢献できるかも付け加えましょう。
御社は世界全体へとビジネスの手を広げており、アジアを中心として世界中に支社を構えております。
営業職がキャリアアップを図るのであれば、海外でも結果を残すことは必要不可欠であり、そのチャンスを得る機会がある御社で働きたいと強く思いました。
学生時代の留学経験から、英語食には自信があります。
前職での経験と語学力を生かして、御社の利益と海外での事業規模の拡大に貢献したいです。
他業種からの転職
他業種から営業職に転職の場合、まずは営業職のどの部分に魅力を感じたのかを伝え、その魅力と応募先企業を志望する理由を結びつけられるような構成にしてみましょう。
会社の方針や企業の理念にどう感銘を受けたかを交えるのは、同業種間での志望動機と同様です。
入社を目指すことへの熱意が必要なのは、異業種からの転職も変わりません。
自分がどのようにして会社の利益に貢献していきたいのかに、自分の思いを乗せて伝えましょう。
私が御社を志望したのは、営業職への評価精度が充実していることを知ったからです。
私が営業職を志したきっかけは、自分の成果を数字で示して、きちんと評価されたいと考えたからでした。
このことは、私がもっと頑張っていくためのモチベーションにもつながり、最終的に会社の業績向上にも結びついて、双方が成長するためにも必要であると考えています。
御社では売上金額や成約件数とともに、前年度比の成長率も評価基準に加えており、前年度よりも高い数字を出すことに強いこだわりを見せていることに強く感動し、御社で働きたいと思った次第です。
あなたの強みを教えてください。
強みを教えるようにと言われたら、自己PRするポイントを中心に伝えるようにしましょう。
伝えるべきは、仕事に役立てられる強みや、工夫して取り組んで、成果を出したことです。
営業職全般に関わることも有効ですが、面接官により良い印象を与えたいなら、できるだけ応募先企業での具体的な業務に関わる内容にすることを心がけましょう。
伝え方を工夫するだけでも、印象は大きく変わります。
今の職場での成果も交えて話すなら、具体的なエピソードを加えて伝えるようにしましょう。
入社後も同じように成果を出せるという、再現性を示すことにもつながります。
営業職からの転職
営業職での成果を伝えるなら、数字を積極的に示して成果をアピールしましょう。
そしてその結果を出すために、どういったことに取り組んだのかも、数字を取り入れて伝えてください。
数字で示すことが難しい成果であっても、それが会社の売上に貢献できるものであれば有効です。
取り組んだ内容は、可能な限り具体的に示しましょう。
自分を良く見せたいからといって、嘘を盛り込むのは禁物です。
話す内容は全て実際のことであるようにしてください。
前職では、新規開拓の際に何度もクライアントの元を訪問して、自社製品を導入するメリットを説明し、継続契約を締結して頂けるまでに至りました。
担当することになった後も、クライアントと何度も面談を交わして潜在的なニーズを引き出し、追加の契約を結んで頂いたり、他の企業を紹介して頂き、クライアントとしてお世話になることができました。
その結果、4年連続で売り上げ目標を達成し、売上金額の上昇率も毎年150%を超える数字を出せるまでに至っています。
他業種からの転職
未経験から営業職への転職においても、営業職に役立てられる長所を伝えることが可能です。
また、一見すると営業職には不適格な要素があったとしても、それを営業職の長所として伝えられます。
自分がこれまで取り組んできた仕事の内容を交えて、これが長所であると思える要素を、自信を持って伝えるようにしましょう。
そしてそのことが営業職の仕事にどう結びつけられるのかも、はっきりと示してください。
ここで堂々と述べることも、営業職への熱意を伝える要素になります。
私の長所は、几帳面であることです。
前職では事務職を担当しておりますが、データ入力や書類作成など、細かいミスが懸念されるような仕事を担当していました。
しかし、私が事務職を務めている5年の間、そうしたミスを一度も起こしていません。
このことは、偏に私自身が持ち合わせている、几帳面さによる成果であると考えています。
この几帳面さは、自分の仕事に対する気配りにも直結すると思います。
そのため、営業職においても、顧客からの要望を細かく聞き出し、的確にニーズに応えることができます。
入社後にしたいことを教えてください。
入社してどのようなことをしていきたいかと聞かれますが、この質問には、応募者が入社後のキャリアプランを考えているかをチェックし、長く勤める人材であるかどうかを確認する意図があります。
キャリアプランが明確であれば、入社後もすぐに辞める確率が格段に小さくなるため、すぐに辞めることはないと面接官にアピールすることも可能です。
キャリアプランを伝える際は、できる限り具体的にすることがポイントとなります。
入社してから何年後にどうなっていたいのか、期間も明確にさせた上で伝えましょう。
営業職からの転職
営業職から営業職への転職となると、入社直後に営業職の即戦力として働くことになります。
そのため、キャリアプランの内容はより積極的に設定することが望ましいです。
できるかどうかではなく、そうなりたいかどうかをベースとしてキャリアプランを練りましょう。
仮に、将来的に再度の転職や独立・起業を考えているのであれば、面接の場で伝える際は、会社にいる間のキャリアプランのみ伝えるのがポイントです。
具体的なビジョンが見えやすい、5年後までを目安とすることがおすすめです。
それを実現させるため、まず毎年設定される目標は必達するようにして、3年後には前年度比の売上150%を出して、営業職の中でトップの売上額を記録したいと考えます。
そして一段階上の役職へと出世し、5年後には営業のチームを率いるマネージャーやチームリーダーとなって、自分だけでなく、後輩の営業職も含めたチーム全体の売上アップに貢献していきたいです。
最終的には、より大きな組織をとりまとめられる人材になることを目指します。
他業種からの転職
異業種からの転職では、まず営業職の仕事に慣れることから始めなければなりません。
そのことをできるだけ早く実現させたいという意欲を見せ、他の営業職と比較しても劣らない人材を目指すことをアピールしましょう。
未経験だからといって妥協の姿勢を見せるのは禁物です。
同時期に入社する、営業職経験者と遜色ない人材になれること、その意気込みがあることを、面接官に示せるように、入社後のキャリアプランを組み立てておきましょう。
遅くても半年後には、自分の実力で会社の利益に貢献できるような売上を出すことを最初の目標とします。
その後は毎年設定された目標を達成し続け、3年を目処に営業部トップの成績を出すことを目指します。
5年後にはチームのトップに立ち、全体の動きを把握して営業活動をマネジメントできるような人材になることを目指し、私と同じように未経験から営業職を志す人材を、一人前の営業職に育てられるような指導者になりたいです。
今まで得たスキルをどう活かすことができますか?
この質問を受けて示すのは、自分が持っているスキルや経験、資格などです。
客観的に見て評価されやすい内容であることが望ましいです。
そして、
仕事内容とあまり関係ないようなスキルや資格を伝えても、本当に伝えるべきことを話す時間が削られてしまうだけです。
スキルや経験を話すことは、自分が成長することに意欲的な人材であると伝えることにもつながります。
企業としても成長し続けることを望む人材を強く求める傾向が強いため、入社させたいと面接官に思わせることも可能です。
営業職からの転職
営業職の経験がある人は、営業職に取り組んでいる中で獲得したスキルを中心にアピールしましょう。
例えば成約率に優れている人であれば、プレゼンテーション能力やクロージング能力をアピールするのが有効です。
顧客とのコミュニケーションに長けている人であれば、コミュニケーション能力やヒヤリング能力があることを示しましょう。
持っている資格についてですが、例えば海外勤務の可能性がある企業ならば、英検やTOEICの点数を伝えることも有効なアピールポイントです。
前職では商談の成約率が部内トップを記録しましたし、クライアント様からも、コミュニケーションを交わしやすいと褒めて頂いた経験があります。
資格ですが、将来的に海外で活躍することを見据え、学生時代にTOEICを受験し、800点台を獲得しました。
以上のことから、御社では相手や場所を問わず営業職として活躍できると自負しております。
他業種からの転職
未経験者の人の中には、転職活動を前にして目指している業界に関連した資格を獲得した人もいるでしょう。
転職のために資格を獲得したのなら、そのことも含めてアピールしてみてください。
例えば証券や保険といった金融商品を取り扱うのなら、生命保険募集人やファイナンシャルプランナー、不動産業界を目指すなら宅地建物取引士を獲得しておくことが有効です。
資格の中には難易度が高い資格もあります。
そうした資格を獲得できなかった場合は、前職で培ったスキルを、営業職と関連させてアピールしましょう。
不動産営業職を目指すなら、以下が例文となります。
入社後にお客様を物件へと案内するために必要な、普通運転免許も持っております。
不動産営業職では、お客様が求めている物件の条件を聞き出すことが重要ですが、そのために必要なヒヤリング力に関しては、自信を持っています。
お客様の立場に立って同じ目線で対話することを第一としており、前職では入社してから今日に至る3年間、お客様からのクレーム0件を達成中です。
聞きたいことや質問したいことはありますか?
面接の最後は、応募者側から面接官へと質問する機会が設けられます。
この質問に対しては、遠慮する必要はありません。
入社するにあたって解決できていない疑問点や、不安に思っていることを質問しましょう。
初歩的な質問かどうかは問題ではありません。
どの程度入社後のイメージを持っているかどうかが評価のポイントです。
逆に質問は特にないとすることは避けることが望ましいです。
この場面で質問をしないと、入社の意欲がないと見なされてしまう可能性があります。
また、質問の内容についても、具体的な収入額や残業時間など、職場環境に対して踏み込んだ質問は控えましょう。
営業職からの転職
営業職経験者であれば、経験者としての目線が含まれていると有効です。
また、入社後のイメージが固まるような質問を重ねることで、入社の意欲を強くアピールできます。
質問の例としては次のようになります。
- 御社における営業職への評価制度の基準はどのようになっていますか。
- 御社で成果を出せる営業職に共通していることは何でしょうか。
- 御社に入社するまでに身に付けておくべき知識やスキルはあるでしょうか。
また、質問によって自分の長所をさりげなく伝えることも可能です。
面接の中でアピールする機会が無かった場合に、質問に含めてみましょう。
このときは、応募先の業務内容や求人の内容と合致するようなポイントをアピールしてください。
無関係の要素を持ち出しても、ミスマッチであることを感じさせてしまい、逆効果になります。
- 私は前職で営業チームのリーダーを任されていたことがありますが、この経験を生かせる機会はありますか。
- 私は御社での仕事で、語学留学をしていた経験を生かしたいと考えておりますが、そのような機会が与えられる営業職は全体の何割程度なるでしょうか。
他業種からの転職
未経験者の場合、営業食に関する不安を解消したいと考えがちですが、直接そのような文言を用いて質問をするのは禁物です。
前職との違いを確認し、不安を取り除くことを意識した質問ができるようにしておきましょう。
評価制度に加え、事前にやっておくべきことや、営業職として成果を出すために必要なことを聞き出してみてください。
- 御社に入社するまでに用意しておくべきことはありますか。
- 御社で優秀な成績を出している人の共通点は何とお考えでしょうか。
- 御社に入社した後で最初に壁にぶつかるとしたら、どのような場面になるでしょうか。
どうしても営業職に絡めた質問が思いつかない場合は、応募先企業についてもっと深く知ることができるような質問にしてみましょう。
- 御社が他社と比較して優れていることと課題とするべきことを、社員目線で教えてください。
- 御社が今後目標としていることや、計画されている事業展開について教えてください。
- 御社は社員が働きやすい環境を整えていると、公式ホームページで拝見致しました。
具体的にどのようなことが課題として挙げられていて、どのように改善されたのでしょうか。
営業職への転職は転職エージェントがおすすめ
転職活動における面接は、事前の対策が重要です。
あらかじめ想定される質問とその回答を用意しておくことも重要ですが、面接での受け答えの様子を、第三者目線で評価してもらうことも意識して取り組みましょう。
特に、転職のプロである転職エージェントの力を借りることは、転職を成功させる確率を高めるにはとても有効です。
転職エージェントのアゲルキャリアでは、面接の前段階である応募先の選定や応募書類の添削から全力でサポートします。
エージェントとの面談や面接対策サポートも回数無制限で利用可能です。
万全のサポート体制を整えているなかで、日本一のスピード感を持った転職を行い、最短1週間での内定獲得を実現させます。
まとめ
営業職への転職活動では、面接の対策を徹底的に実施することが重要です。
あらかじめ想定される質問に対して万全に備えておくことで、本番での受け答えではスムーズなやりとりができるようになります。
自信を持った状態で面接に臨めますから、面接官に持たれる印象も変わります。
当日は到着時間や身だしなみなどの、基本的な注意点に気をつけましょう。
応募先の企業が応募者に求めていることを的確に感じ取り、自分が必要とされる人材であることを示しましょう。
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