トラックの運転手はきつい?実態や対処法、やりがいを詳しく解説

トラックの運転手はきつい?実態や対処法、やりがいを詳しく解説

目次
  1. 【トラックの運転手はきつい?】トラックの運転手がきついと言われる理由
  2. 【トラックの運転手はきつい?】トラック運転手の実態
  3. 【トラックの運転手はきつい?】きついと感じたときの対処法
  4. 【トラックの運転手はきつい?】トラックの運転手のやりがいや魅力
  5. 【トラックの運転手はきつい?】トラックの運転手に関するQ&A
  6. まとめ

トラックの運転手は、「楽しい」「1人で楽」と感じる人もいる一方で、「きつい」「やめとけ」とマイナスなイメージを持っている人も多いでしょう。

この記事では、トラックの運転手がきついと言われる理由から、実態や対処法、やりがいまで詳しく紹介します。

トラックの運転手がきついと感じている人、トラックの運転手になろうか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

【トラックの運転手はきつい?】トラックの運転手がきついと言われる理由

まず、なぜトラックの運転手が「きつい」「やめとけ」と言われているのかを解説していきます。

トラックの運転手がきついと言われる主な理由は、以下の7つです。

トラックの運転手がきついと言われる主な理由
  1. 拘束時間が長い
  2. 祝日・連休は休みにくい
  3. 家庭の時間が取りにくい
  4. 生活リズムが崩れやすい
  5. 給料が安い
  6. 肉体的な負担が大きい
  7. 事故に遭うリスクがある

これらのネガティブな理由を理解しておくことで、自分がトラックの運転手に向いているかどうかが判断しやすくなります。

それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。

1.拘束時間が長い

トラックの運転手は、一般的な会社員と比べて1日の拘束時間が長いため、必然的に長時間労働になりやすいです。

特に、荷物の積み下ろしの際に待機している「荷待ち時間」があるドライバーの拘束時間は、荷待ち時間がないドライバーと比較すると多くなる傾向にあります。

引用:国土交通省「トラック輸送状況の実態調査結果(全体版)」より

上記のデータを見ると、荷待ち時間がある1運行あたりの拘束時間が平均12時間26分です。

また、荷待ち時間以外にも宿泊を伴う休憩や道路状況の影響により、拘束時間が長くなりやすいでしょう。

2024年からは運送業における残業時間の規制が設けられるため、現状よりも1人あたりの労働時間は減少する見込みです。

しかし、仕事内容の特性上、どうしても一般的な会社員と比べて長時間の拘束になってしまうのは仕方ないと言えます。

2.祝日・連休は休みにくい

運送会社によって休日の取り方は異なりますが、トラックの運転手は世の中が休みである土日や祝日、連休は休みにくいケースがあります。

たとえば、土日休みの企業を担当する運送会社に勤めている場合は、世の中の休日に沿って休めるでしょう。

しかし、コンビニやスーパー、ガソリン、飲食店など、一般消費者向けの貨物を担当している場合、世の中の休日とは関係なく稼働しなければいけません。

運送会社によっては年末年始やゴールデンウイークも関係ないため、世間が休んでいる間に働くことや、周りと休みが合わないことが「きつい」と感じてしまう人もいるでしょう。

社会のインフラを支える重要な役割を担っている分、思うように休みが取れないのはある程度許容する姿勢が必要です。

3.家庭の時間が取りにくい

長距離トラックの運転手は、宿泊を伴う輸送が多く、なかなか家に帰れません。

なかには、数週間と家を離れなければいけない場合もあるでしょう。

また、せっかく休みや連休が取れても、家族と休みが合わなければ出掛けたりコミュニケーションを取ったりしにくくなります。

深夜に帰宅すれば、顔を合わせるのも難しくなってしまうでしょう。

このように、家庭と仕事との両立が難しくなることから、「きつい」と感じてしまう人もいます。

どの仕事をするとしても、プライベートの充実はモチベーションにつながる大切な要素です。

何のために働いているのか、自分の中での優先順位は何かをしっかりと確認したうえで、希望に合った仕事や職場を選ぶようにしましょう。

4.生活リズムが崩れやすい

生活リズムが崩れやすいのも、トラック運転手の特徴です。

たとえば、深夜や早朝からの勤務が交互にくると、体内のリズムが崩れて大変だと感じてしまうでしょう。

また、休みも週休1日制や週休2日制を取り入れている運送会社が多く、シフト制で不規則な勤務日になる傾向にあります。

連休が取れなかったり、昼夜逆転の生活になったりすると、慣れない間は体調を崩しかねません。

特に、今まで日勤の仕事しか経験していなかった場合、不規則な労働時間は「きつい」と感じやすいでしょう。

長時間運転をするためには、万全な健康状態でないと事故を起こす可能性が高まります。

そのため、質の低い睡眠や自律神経の不調から、トラックの運転手を辞めざるを得ないケースも多いのです。

5.給料が低い

トラックの運転手のなかには、拘束時間や体力的な負担に見合った給料がもらえてないという人もいます。

厚生労働省の「統計からみるトラック運転者の仕事」によると、令和3年のトラック運転手の平均年収および、全産業の平均年収は以下の通りです。

中小型トラック運転者

約431万円

大型トラック運転者

約463万円

全産業平均

約489万円

表の通り、全産業平均と比較しても低い水準であることが読み取れるでしょう。

トラック運転手の平均年収が低い傾向にある理由としては、荷待ち時間が労働時間としてカウントされないケースもあることが挙げられます。

そのため、拘束時間が長い割りに給与が低いという状況が生まれているのです。

また、残業代で稼いでいた長距離ドライバーなどは、今後の残業時間規制によりさらに満足のいかない年収になる可能性があるでしょう。

6.肉体的な負担が大きい

トラックの運転手は、荷物を輸送するだけでなく、積み込み・積み下ろし作業を担うこともあります。

荷物の量が多かったり重すぎたりする場合は機械を使いますが、担当する荷物によっては機械などを使用せず、手作業で積み下ろしを行うケースもあるため、かなりの体力が必要です。

また、長距離ドライバーの場合1日の運転時間が長くなり、疲労が溜まりやすくなります。

休憩も車内で取るケースが多く、十分に休憩時間を取っていたとしても万全な状態にはなりにくいでしょう。

長時間の運転や座りっぱなしの姿勢は、体への負担が非常に大きいです。

なかには不規則な生活や肉体的な負担が大きいことで、健康に悪影響を及ぼしてしまい、トラックの運転手を続けられなくなるケースもあるでしょう。

7.事故に遭うリスクがある

トラックの運転手以外に限らず、事故に遭うリスクはいつでも誰にでも付きまといます。

しかし、長時間運転で集中力が切れやすいトラック運転手は、特に事故に遭うリスクが高いと言えるでしょう。

また、自分ではどうしようもない事故に遭うリスクが高いのも特徴です。

たとえば、転倒や転落、巻き込まれ、天候による被害など、自分が気をつけていたとしても起こり得る事故が数多くあります。

交通事故に遭った際の責任範囲も大きいため、常にプレッシャーを感じ、気を張ったまま運転するのは精神的にも「きつい」と感じる要素でしょう。

他の職種よりも、集中力、周囲への配慮、交通ルールに対する意識がなければ務まらない仕事だと理解して取り組むことが大切です。

【トラックの運転手はきつい?】トラック運転手の実態

上述の理由から、「きつい」というイメージがあるトラックの運転手ですが、実際の現状はどのようになっているのでしょうか。

ここでは、以下の2つの観点から、トラック運転手の実態を紹介します。

トラック運転手の実態
  • 慢性的な人手不足
  • 2024年問題

どのような現状で、どのように環境の改善がされようとしているのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。

慢性的な人手不足

トラックの運転手は、慢性的な人手不足に悩まされているのが実態です。

近年、少子高齢化により、どの業界でも人手不足が叫ばれていますが、トラック運転手の人手不足も深刻な問題として挙げられています。

国土交通省の「トラック運送業の現状等について」によると、平成30年10月の有効求人倍率は、貨物自動車運転手が2.79、全職業で1.49という結果でした。

全職業と比較すると、貨物自動運転手は約2倍もの有効求人倍率であり、求人状況から人手不足の深刻さが読み取れるでしょう。

人手不足が加速している原因としては、少子高齢化の他にも以下の理由が挙げられます。

人手不足が加速している原因
  • 準中型免許の新設による大型トラックドライバーの減少
  • 新型コロナウイルスの影響によるネットショッピングの利用者増加

人手不足が続くと、1人あたりの労働負担が大きくなり、さらに人材が減るという悪循環になります。

現状、トラック運転手の拘束時間が長いのも、人手不足が影響していると言えるでしょう。

2024年問題

今までトラック運転手の長時間拘束がきついと言われていましたが、働き方改革法案により、2024年4月からドライバーの労働時間に上限が課されます。

時間外労働時間(残業時間)の上限が960時間までに規制されるため、拘束時間が現状よりも短くなることが期待できるでしょう。

しかし、この規制によってさまざまな問題が生じてしまい、適切な対策を求められているのが「2024年問題」です。

問題の例としては、以下のものが挙げられます。

2024年問題の例
  • トラック運送会社の売り上げや利益の減少
  • トラック運転手の賃金減少(残業代削減)と離職
  • 荷主の運賃上昇による商品の価格転嫁

トラック運転手1人あたりの労働時間が減少することで、必然的に運ぶ荷物の量も減らさなければいけません。

そのため、配送運賃の上昇や商品への価格転嫁といった世の中の企業・一般消費者への影響も大きくなる可能性があります。

また、残業が減る一方で、残業代を稼げないトラック運転手の収入面についても、適切な対策を取らなければ人手不足がさらに加速していく要因になるでしょう。

【トラックの運転手はきつい?】きついと感じたときの対処法

トラックの運転手は、さまざまな角度から「きつい」と感じる要素がある仕事です。

しかし、適切な対処法を知ることで、トラック運転手のメリットを活かせたり、きつさを乗り越えたりしやすくなるでしょう。

トラックの運転手が「きつい」と感じたときの対処法として、以下の5つを紹介します。

きついと感じたときの対処法
  • 短距離・小型トラックの運転手になる
  • 車内を快適にする
  • リフレッシュ方法を見つける
  • 体力をつける
  • 転職をする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

短距離・小型トラックの運転手になる

長距離の運転がきついと感じている場合は、小型トラックの運転手になることで「きつい」と感じる点が解消する可能性があるでしょう。

トラックには大型・中型・小型の3種類があり、小型になるにつれ輸送距離が短くなる傾向にあります。

もし大型トラックの運転手がきついという人は、短距離の小型トラック運転手を選べば、宿泊勤務や長時間労働が軽減されやすくなります。

また、未経験からトラック運転手に挑戦する場合、まずは短距離で小型のトラック運転手から始めるのがおすすめです。

徐々に仕事に慣れていくことができるため、適性があるかを判断してから続けることができるでしょう。

車内を快適にする

自分の担当するトラックの車内を、快適に過ごせる空間にするのもおすすめです。

トラックの運転手は、一人ひとりに専用のトラックが割り振られることも多く、常識の範囲内であれば自分の好きなように車内をカスタマイズすることができます。

長く過ごす空間だからこそ、好きなものを置いたり、空調設備を自分好みにしたり、運転席横にテーブルを置いたりと、快適な空間を作り上げましょう。

仕事をするうえでモチベーションを上げることは重要です。

トラック運転手の強みを活かして、徐々にモチベーションが上がるような仕事場へとカスタマイズしてみてはいかがでしょうか。

リフレッシュ方法を見つける

長時間労働や不規則なシフトのなかで、自分なりのリフレッシュ方法を見つけておくのも効果的です。

空き時間を有効活用したり、休みの日に思いっきり気持ちを切り替えたりすることで、心身ともに休息することができるでしょう。

空き時間や休日におすすめのリフレッシュ方法として、以下の例が挙げられます。

おすすめのリフレッシュ方法
  • 体を動かす
  • 自然を見に行く
  • 好きな映画・動画・漫画をみる
  • 仮眠をとる
  • 友達と遊びに行く
  • 好きなものを食べる

ポイントは、自分に合ったリフレッシュ方法を見つけることです。

ストレスを感じず、心身ともに気分転換になるような過ごし方を見つけてみてください。

体力をつける

体力がないことで「きつい」と感じている場合は、運動や筋トレなどで体力をつけることで悩みが解消されます。

体力をつけることで、物理的な力仕事だけでなく、多少不規則な生活であっても体調不良を起こしにくくなるでしょう。

体力のつけかたとしては、休日に運動を始めたり、少しずつ散歩を始めてみたり、荷物の積み下ろしを積極的に行ったりする方法があります。

また、栄養にも気をつけた食事をしっかり摂ることで、効率良く体力をつけることが可能です。

トラックの運転手は座って運転をする時間が多いため、初めは徐々に体を動かすことに慣れさせるよう意識しましょう。

転職をする

既にトラックの運転手として働いていて、今の労働環境がしんどい場合は、転職をするのも1つの手です。

同じトラックの運転手でも、運送会社によって働き方や給与が異なります。

条件のいい運送会社へ転職したり、違う業種へ挑戦したりすることで、「きつい」を感じていることを解消しやすくなるでしょう。

また、転職する際には、自己分析や業界分析などを徹底することが大切です。

せっかく転職しても、「自分に合わない環境だった…」と後悔しては意味がありません。

自分には何が向いていて、自分の強みは何なのか、逆にやりたくないことは何かを明確にしたうえで転職先を決めるといいでしょう。

トラック運転手におすすめの仕事

トラックの運転手自体、きつくて辞めたいという人は、違う職種への転職も検討しましょう。

無理にしんどい仕事を続けて体を壊してしまうより、自分が活き活きと働けるような仕事を始めた方が賢明です。

トラック運転手の経験が活かせるおすすめの仕事として、以下の例を紹介します。

おすすめの仕事
  • 運行管理者
  • バスやタクシーの運転手
  • 警備員

上記の仕事であれば、トラック運転手としての経験や強み、メリットがそのまま活かせるでしょう。

また、トラックの運転手をしてみた結果「人と話しながら仕事をしたい」という人は、営業職や接客業などの人と触れ合う仕事も狙い目です。

転職エージェントの活用がおすすめ

1人でどのような転職先がいいか迷っている場合は、転職エージェントの活用がおすすめです。

転職エージェントでは、プロのアドバイザーがキャリアの棚卸しから求人紹介、面接対策までサポートしてくれます。

もしかしたらトラックの運転手以外の適性が見つかる可能性もあり、自分ではわからなかった最適な転職先が見つかりやすくなるでしょう。

転職エージェントには、業界や職種に特化したエージェントや、年齢・年収ごとに特化したエージェントなどさまざまな種類があります。

無料で相談できることがほとんどのため、まずはいくつか登録してみてはいかがでしょうか。

【トラックの運転手はきつい?】トラックの運転手のやりがいや魅力

これまで、トラックの運転手がきついと言われる理由や実情について紹介してきました。

しかし、トラックの運転手は、ただきついだけの仕事ではありません。

ここではトラックの運転手だからこそ感じられるやりがいや魅力として、以下の5つを紹介します。

トラックの運転手のやりがいや魅力
  1. 人間関係に悩まされない
  2. 全国各地に行ける
  3. 人々の役に立っていると実感しやすい
  4. 自分でスケジュールを決められる
  5. 年齢や学歴を気にしなくていい

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

1.人間関係に悩まされない

トラックの運転手は、研修などが終われば基本的に1人で稼働します。

コミュニケーションが苦手な人や1人の時間が好きという人には、職場の人間関係に悩まされない点は大きな魅力に感じるでしょう。

一般的な会社員の場合、チームや上司とのやり取りが発生することが多く、人間関係のストレスが原因で退職してしまうケースも少なくありません。

トラックの運転手も顧客と関わることはありますが、常に1人で働けて休憩時間も好きに過ごせるため、煩わしい人間関係は避けられます。

これまで集団社会に慣れていた人にとっては、人目を気にしなくていい職場環境は新鮮でリラックスしながら働けるでしょう。

2.全国各地に行ける

長距離トラックの運転手であれば、全国各地に仕事として行けるチャンスがあります。

長く帰れないというデメリットがある反面、旅行やドライブが好きな人には嬉しいメリットでしょう。

普段は行かないような土地へ訪れる機会があれば、その土地ならではの特産品や温泉なども楽しめます。

余った時間は軽い観光に使うなど、休憩中に仕事のモチベーションを上げられるのはトラック運転手の特権です。

また、遠方へ行く際の道路やSAにも詳しくなるため、プライベートで旅行に行くときに役立つ可能性があります。

楽しみを見つけて上手に気分転換をしながら仕事ができれば、「きつい」と感じることも少なくなるでしょう。

3.人々の役に立ってると実感しやすい

トラックの運転手は、仕事をするなかで世の中の人々の役に立ってると実感しやすく、やりがいを感じられる仕事です。

貨物を運んでくれる人がいなければ、日常で当たり前に並んでいる商品が買えなくなり、快適な生活を送れなくなります。

特に、ネットショッピングの利用者が増加した近年では、トラックの運転手がいなければ多くの人々が困ってしまうでしょう。

長時間の運転がしんどくても、直接荷物を届けてお礼を言われたときには大きな達成感を得られます。

トラックの運転手は社会のインフラを支えている大切な仕事だと理解することで、モチベーションを上げることもできるでしょう。

4.自分でスケジュールを決められる

トラックの運転手は、自分で業務中のスケジュールを決められる裁量の大きい仕事です。

特に長距離トラックの運転手は、休憩や運転時間などのタイミングを自分の好きなように調整できます。

たとえば、到着時間までこまめに休憩を挟んでゆっくり目的地に着く人もいれば、規則内で一気に進んでまとめて休憩を取る人もいるでしょう。

一般的な会社員の場合、仕事のスケジュールや休憩時間は会社で決められていることが多く、なかなか自分のタイミングで働けないケースもあります。

スケジュールを立てて自分のペースで行動し、裁量を持って働きたい人には、トラックの運転手が向いているでしょう。

5.年齢や学歴を気にしなくていい

トラックの運転手は、基本的にトラックの運転に必要な免許があれば、年齢や学歴を気にせずに働くことができます。

近年は業界の人手不足も加速しているため、積極的に採用活動を行っており、年齢・学歴不問としている運送会社も多いでしょう。

もし未経験だったとしても、他の職種に比べて精神的なハードルも低くなります。

就職や転職に厳しさを感じている人にとって、年齢や学歴、性別などにとらわれず、やりたいと思ったら挑戦できるような環境は大きな魅力の1つです。

社内での格差も特になく、上述のように煩わしい人間関係もないため、人によっては非常に働きやすいと言える環境でしょう。

【トラックの運転手はきつい?】トラックの運転手に関するQ&A

最後に、トラックの運転手に関するよくある質問について解説していきます。

今回紹介するのは、以下の3つについてです。

トラックの運転手に関するQ&A
  • トラックの運転手の年収は?
  • 未経験でもなれる?
  • 女性でもできる?

これからトラックの運転手を目指す人から、現在トラックの運転手として活躍している人、転職を考えている人まで、ぜひ参考にしてみてください。

トラックの運転手の年収は?

厚生労働省の「jobtag」によると、トラックの運転手の平均年収は約477.4万円です。

ただし、このデータは大型トラックや中型・小型トラックの運転手全ての平均年収のため、走行距離や勤務時間によっても大きく異なるでしょう。

基本的には月給制の会社が多く、歩合制を取り入れている会社もあります。

稼ぎたい人は歩合制の会社、安定したい人は基本給がある会社など、自分の希望する働き方によって運送会社を選ぶのがおすすめです。

未経験でもなれる?

トラックの運転手は、未経験でもなれます。

この記事でも紹介したように、特に近年は慢性的な人手不足が大きな課題として挙げられている状況です。

「きつい」と感じるような点もありますが、その分人によっては非常に働きやすい仕事でもあります。

また、人手不足解消のために、トラックの運転に必要な免許の取得費用を負担してくれる会社もあるでしょう。

学歴や年齢問わずに挑戦しやすい仕事のため、興味がある人はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

女性でもできる?

トラックの運転手は積み込みや積み下ろしなどで力仕事のイメージがありますが、女性でも働くことが可能です。

むしろ、女性ならではの細かい気配りや接客が評価されるケースも多いでしょう。

短距離や小型のトラック運転手であれば、力仕事を極力減らして、家庭と両立することもできます。

人手不足の影響もあり、女性ドライバーを積極的に募集している企業も多いため、労働条件や働き方を見比べてみるのもおすすめです。

まとめ

この記事では、トラックの運転手がきついと言われる理由から、トラック運転手の実態、きついと感じたときの対処法、やりがいや魅力まで、まとめて紹介しました。

トラックの運転手は、仕事の特性上拘束時間が長くなったり、生活リズムが崩れやすくなったりと、「きつい」と感じる場面が多い仕事です。

実際に、慢性的な人手不足が課題として挙げられており、2024年4月には残業時間の規制も行われます。

しかし、同時にトラックの運転手ならではの魅力ややりがいもあり、1人で働くことやドライブが好きな人、人間関係に悩まされたくない人にとっては、とても働きやすい職場環境と言えるでしょう。

それでもトラックの運転手がきついと感じた場合は、条件のいい職場へ転職をすることもおすすめです。

1人で転職先に迷っているひとは、転職エージェントを活用して、自分に合った仕事を見つけてみてはいかがでしょうか。

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