看護師はきつい？看護師の実態とメリット・デメリット、転職のコツを解説

看護師は、医療現場で多くの患者さんと関わり、命を預かりながら患者さんに適した治療が行えるようサポートするやりがいのある職業です。

高齢化社会が進行し、医療業界のニーズも高まっており、将来性も高い仕事ですが、命を預かる仕事であるため、責任感やプレッシャーを感じながら多くの仕事に取り組むため、きつい仕事とも言われています。

専門的な知識やスキルを身に付けられ、コミュニケーションスキルなど対人能力が磨かれる仕事ですが、なぜきついと言われているのか看護師の実態や働くメリット・デメリットについて解説します。

また、看護師から転職を考える場合、おすすめの職種や転職のポイントについても合わせて解説するので転職を考えている方は参考にしてください。

【看護師はきつい？】看護師とはどんな仕事？

看護師とは、医療現場で医師の診療の補助や患者さんの医療・精神的なケアをする仕事です。

患者さんだけでなく、家族のサポートや患者さんの周囲の人と関わるため、大きな責任や大変な業務もありますが、人に感謝されることも多く、やりがいがあります。

関わる年齢は乳幼児から高齢者までと幅広い多くの人と関わります。

看護師のなり方は？

看護師になるには、文部科学大臣・厚生労働大臣が指定した4年制大学・3年制の短大・専門学校を卒業し、年に1回実施される看護師国家試験に合格して看護師免許を取得すると「看護師」になれます。

また、2年制の看護系学科やコースを受講し、都道府県知事発行の准看護師免許を取得すると「准看護師」になれます。

看護師と准看護師との違いとは？

看護師には、「看護師」と「准看護師」の2種類の資格があります。

看護師は、厚生労働大臣が発行した免許が必要であり、専門的な知識・技術を有する国家資格になります。

4年制大学または3年制の短大・専門学校を卒業し、看護師国家試験に合格しないと看護師にはなれません。

准看護師は、2年制の看護系学科やコースを受講し、都道府県知事が発行する免許を取得し准看護師となります。

准看護師は看護師と比べると資格取得の難易度が低い特徴がありますが、准看護師は看護師と違って自己判断で業務ができず、医師や看護師の指示を受けなければ仕事ができないという違いがあります。

看護師の1日とは？

所属している病院・施設・配属先によって内容は異なりますが、看護師の仕事は以下の通りです。

など1日の中で実施します。

担当している患者さんの状態によって業務内容が変わることも多く、患者の体調や状態に合わせて1日のなかで業務のスケジュールを調整しなければならず、自分の都合に合わせて業務はできず、優先順位や患者さんの重症度を考えながら業務を組み立てるため忙しく1日動き回ります。

【看護師はきつい？】看護師に向いている人の特徴

看護師の仕事は多岐にわたります。

自分の都合ではなく、患者さんの状態に合わせてその都度行動計画を修正しながら働かなければなりません。

そのような忙しい看護師に向いている人はどのような特徴があるのでしょう。

看護師に向いている特徴について解説します。

落ち込んでも切り替えられる

看護師は、さまざまな方と関わるので、感謝の言葉だけではなく、ときには患者さんや、認知症の方、ご家族から配慮のない言葉を向けられることがあります。

また、患者さんが亡くなることもあり、今まで関わった関係性や、ご家族や友人が悲しんでいる場面に立ち合い気持ちが沈んでしまうことがあります。

経験が浅いときには先輩・上司や医師から厳しく指導されることや、自分が納得できるような働きができず、無力感に落ち込んでしまうこともあるでしょう。

落ち込んだり、悲観的になっている状態が続いたまま仕事をすると集中力を欠いてしまい新たなミスを起こしてしまう可能性があります。

そのため、看護師は常にベストコンディションで業務に従事できるよう落ち込むことがあっても切り替えることや、失敗から次に活かす方策を考え前向きに働ける人が向いています。

コミュニケーションスキルがある

人と関わるのが好きな人や、コミュニケーションスキルに自信がある人は看護師に向いています。

看護師は患者さん・家族・同僚・医師など多くの人と関わります。

患者さんに最善な看護が提供できるよう患者さん・家族の思いを傾聴することが重要なため、人の話を丁寧に聞くことも必須スキルになります。

患者さんにより良い医療が提供できるよう医療チームで患者さんの情報を共有して治療に取り組みます。

看護師が中心となってスタッフをまとめるため、周りの意見を集約するなど、コミュニケーション能力が重要です。

自分から積極的に話しかけ、相手に寄り添うことや、気持ちを汲み取れる人は看護師に向いているでしょう。

責任感・使命感がある

患者さんの命を預かる立場にある看護師には、責任感や使命感がなければ務まりません。

集中力を欠き、小さなミスを起こしてしまったことが原因で大きな医療事故や、患者さんを死亡させてしまうことにも繋がる可能性があります。

患者さんが安全に治療を受けられるよう常に命を預かっている自覚を持ち、緊張感を持ってひとつひとつの仕事を丁寧に実施することや、質の高いケアや観察ができるようスキル・知識を磨き続けることが看護師の責任です。

看護師の言葉や態度で傷つくことや、悲観的になる方もいます。

常日頃、自分の言葉や行動に責任を持つことを忘れず、毅然とした態度でいられる人は看護師に向いています。

向上心が高い

医療は常に進化しており、新しい治療法や手術・薬が出てきます。

そのため、看護師の資格を取得したら勉強はしなくていいのではなく、常に進化する医療に対応できるよう学習を積み重ね、アップデートしていかなければなりません。

そのため、常に高い向上心を持ち、研修や勉強会に参加しなければならず、向上心が無い人は学習や仕事を続けることが大変だと感じるでしょう。

学習ができなければ質の高いケアは行えず、最新の治療や医療器具が取り扱えず、患者さんに不利益を与えてしまいます。

向上心が高く、なにごとにも興味を持ち取り組める人は、新しい知識を身に付けることにも貪欲になり、意欲的に働き続けられるでしょう。

【看護師はきつい？】看護師を辞めたほうがいい人の特徴

看護師は、人の命を預かる仕事として、責任感や向上心、そして人と関わる仕事のためコミュニケーションスキルが必要です。

しかし、看護師の資格を取得したとしても、性格や特徴として看護師に向いていない人も一定数います。

どのような人が看護師に向いていないのか具体的に説明していきます。

気持ちを引きずりやすい

看護師は人の命を預かる仕事のため、責任感や使命感が求められます。

そのため、精神的に疲労を感じやすく、患者さんの亡くなる場面に立ち会うことや、小さなミスが大きな問題になることや、厳しい言葉を患者さんや家族、上司から言われることもあります。

そのため、気持ちを引きずりやすい人はストレスが発散できず、精神を病んでしまうことや、気持ちを引きずったまま仕事をしてしまい、同じような失敗を繰り返してしまうことがあります。

気持ちの切り替えが苦手な方は深呼吸して間を置くことや、意識的に笑顔を作る、自分なりのストレス発散方法を見つけるなど精神をリフレッシュする方法を身に付けると良いでしょう。

他人に興味が持てない

チーム医療で数多くの職種と協力して仕事をすることや、人を相手に看護をする仕事のため、常に人とコミュニケーションを取り、人間関係を構築しなければなりません。

診療の補助だけではなく、患者さんや家族の精神的なサポートも看護師の仕事に入ります。

人に寄り添えない他人に興味が持てない人であると、相手に寄り添うことや、共感できずに患者さんや家族に必要なケアが行えません。

人の話を聞くことや、コミュニケーションを取ることが苦手な人は看護師の仕事は苦痛に感じるでしょう。

汚物処理に抵抗がある

患者さんの尿や便、吐物・出血など汚物に触れるのが当たり前の職業です。

清拭などで陰部を触れることや、浣腸など排泄のケアも行います。

人の陰部や汚物に触れることに抵抗感や嫌悪感はある程度勤務していると慣れてしまいますが、抵抗感が改善しない場合は看護師に向いていないでしょう。

積極性がない

看護師はチームで働く仕事です。

医師や薬剤師、同僚の看護師と連携して仕事をします。

そのため、他の看護師のフォローをすることや、自分から行動を起こす必要があり、臨機応変にさまざまな対応を積極的に行わなければなりません。

指示されたことや自分の担当の仕事を行うだけでは患者さんの安全は守れず、チームとしての行動もできないため向いていないと言えるでしょう。

思いやりがない

常に人と接する仕事であるため、思いやりや相手を気遣う力が必要です。

患者さんに対して接することはもちろん必要ですが、同僚やスタッフに対しても同様に思いやりや気遣いを持ちながら接することが必要です。

一緒に働く職場の輪を見出したり、連携が取れなくなるため、思いやりや気遣いが無い人は向いていないと言えるでしょう。

【看護師はきつい？】看護師がきついと言われる理由

看護師は常に忙しく働いており、仕事がきついと感じる方は多いでしょう。

具体的にどのようなところがきついと言われているのか解説します。

命に関わる責任がある

看護師は、自分の行動が患者さんの命に直接関わります。

そのため、責任感が重く、小さなミスも許されません。

毎日プレッシャーを感じながら働くことがストレスに感じ、プレッシャーやストレスを感じながら働くことがきついと耐えられなくなることがあります。

自分のミスがきっかけで重大な医療事故に発展してしまうと看護師個人に損害賠償が請求されるケースもあり、患者さんの命と自分の立場を守るためにも人一倍責任感を持ち、細かいミスも起こさないよう集中して業務に取り組まなければなりません。

そのような現場から、向いていない、きついから辞めてしまいたいと感じてしまいます。

忙しくて気持ちに余裕がない

現在、日本は高齢化社会が進行し、医療のニーズは年々高まりつつあります。

そのため、多くの医療現場で看護師は日々多忙な日々を過ごしています。

常に時間や業務に追われ、ゆっくり仕事ができないと感じる看護師もいるでしょう。

常に忙しく、やらなければならない仕事が多くなかミスを起こさないよう集中して業務に取り組まなければならないため気持ちに余裕はなく、常に時間や仕事、責任の重圧をプレッシャーに感じながら仕事をしているため気持ちに余裕がなく働いているため仕事がきついと感じてしまうでしょう。

人間関係が難しい

看護師は多くの人と関わる仕事のため、患者さんや同僚、上司などとコミュニケーションが多くあり、コミュニケーションスキルが求められます。

常に忙しく動き回るため、気持ちに余裕がなく、お互いを労い、寄り添ったり気遣えず、人間関係がうまくいかなくなることがあります。

また、医師や患者・家族と関係性が構築できず、関わり方に悩むことや、苦慮することもあるでしょう。

偉そうな態度やセクハラに近い発言をすることもあり、一生懸命働いても理不尽な対応に悲しむこともあり、人間関係に疲れ果て、退職を考える人もいるでしょう。

体力的に負担がかかる

入院患者のいる病院で働いていると、24時間365日看護師が常駐しなければならないため勤務時間が不規則であり、昼夜交代で働かなければなりません。

交代勤務だと生活リズムが崩れてしまい、体調を崩しやすくなってしまうことがあります。

また、常に忙しい医療現場では、たくさんの業務を抱えながら働いています。

そのため、どの勤務帯でも仕事はたくさんあり、ゆっくり仕事できず、残業時間も多いためまとまった休息が取れないため体力的に負担がかかります。

満足に休息できず、気の休まる暇がありません。

早く業務をするために休憩時間を削ることや、残業することも多いため心身の負担が大きく、満足に休めず、しごとがきつい、退職したいと感じるでしょう。

高い専門的スキルが求められる

常に忙しく働いていることに加え、新しい治療法や薬、医療器具が導入され、覚えることが多く、常に学習していなければ現場で取り残されてしまいます。

患者さんが安全に治療ができるよう専門的な知識・スキルを常に磨き続けなければなりません。

業務時間内に学習できなければプライベートの時間を使って学習しなければならず、医療の進歩に追い付くために学習を続けなければなりません。

そのため、仕事とプライベートの差がなくなり、休日も仕事のことを考えなければならず、精神的な負担が大きくなるでしょう。

残業が多い

人手不足の病院に勤めていると残業時間が多く発生してしまい長時間労働による身体や精神的な負担が大きくなり、きついと感じる人がいるでしょう。

残業時間が多くあり、体調を悪くしてしまうことや、慢性的な疲労感によるストレス、長時間労働による腰痛など残業が多いとさまざまな問題を引き起こします。

休日出勤がある

人手不足の病院で働いていると急な体調不良で欠勤があると、休日に出勤しなければならないことがあります。

また、休日を利用して研修や勉強会、カンファレンスなどに出席しなければならず、休日を自分のプライベートな時間に使えないことがあります。

向上心があり、自己成長のために学習できると考えられれば良いですが、全員が同じように考えることはできず、プライベートな時間や休息を取る時間に当てられず、きついと感じてしまう人は一定数いるでしょう。

休みが取りにくい

大きな病院などで働いている人は、24時間365日看護師が常駐しなくてはならず、急な勤務変更で休日出勤することや、夜勤などで休みを取ることが難しい特徴があります。

忙しい現場だと残業時間も多く、休暇を申請できない職場も少なくありません。

人手不足や業務量が多く残業が発生していると休息を取る時間も無く、疲労感が改善できなくなるでしょう。

赤字の医療機関が多く、医療従事者の人員確保が国の問題となっている状態のため、長期の休みが取れないためプライベートの時間を確保できないため、プライベートと仕事の両立ができず、やりがいやモチベーションが低下し退職してしまう人もいるでしょう。

常に勉強が必要

医療は常に進歩しており、新しい治療・薬・医療器具が現場に入ってきます。

そのため、患者さんの安全を守り、適切な治療を行うために常に知識をアップデートする必要があります。

また、看護技術も常に進化し、研究により新たな知見が出るため、忙しい日々のなか新しい知識、技術を吸収するために学習することが求められます。

業務時間は常に忙しく余裕がないため、自分のプライベートな時間を使って学習しなければならない人も多く、休息を取れず、精神的・肉体的にもきついと感じてしまいます。

【看護師はきつい？】看護師の職種別のきつさとは

看護師は病院内でさまざまな仕事をします。

病棟や外来、手術室など配属される部署において仕事内容は異なります。

医師の新r尿のサポートや患者さんの安全を守るために看護師はどのような業務を行い、きついと感じるのか解説します。

病棟看護師

病棟の看護師は、患者さんそれぞれに看護計画を立案し、看護介入をします。

医師の指示に従って検査や点滴、創傷処置、与薬、体調に変化が無いかアセスメントや日常生活の援助を行います。

さまざまな業務を行いながら患者さんの状態が変化していないか確認し、患者だけでなく家族のケアも行います。

そのため、常に業務に追われ、ミスを起こさないよう集中を切らさず常にプレッシャーを感じながら業務をしなければならないため、心身共に大きな負担を感じます。

また、患者の安全を守るために24時間看護師が常駐しなければならないため24時間のなかで交代勤務をするため、生活リズムが崩れやすく、体調を悪くすることや、まとまった休息が取れないことがあり、きついと感じます。

外来看護師

外来では、多くの患者さんが訪れるため、患者さんの重症度を把握しながらスピード感も重視して対応しなければなりません。

深刻な状態に陥っている患者さんや、比較的安定している患者さんまでいるため、時には外来の順番を変更して緊急対応しなければならないため、患者さんから待ち時間に関するクレームなどが発生する場合があります。

多くの患者さんの対応をするため医師や事務、他の職種の人と連携を取りながら処置や対応をしなければならないため、常に忙しく、ゆっくりと対応できず、余裕なく働く場合もあるでしょう。

また、常に立ち仕事で診察の補助も行うため腰痛に悩まされることや、体力的にきついと感じることも多くある現場です。

手術室看護師

手術室では、患者さんが安全に手術ができるよう必要な機材や薬剤を適切なタイミングで医師に渡す仕事を行います。

手術中だけでなく、手術前や後に患者さんの状態が変化していないか観察することや、病棟への引継ぎや、手術中に待機している家族への対応など多くの仕事を同時に処理しなければならず、優先順位を考えながら行動しなければなりません。

また、手術中は常に立ち続けなければならず、長時間の手術では体力的に厳しいと感じることや、手術中に患者さんの体調の変化やミスがあれば命に関わるというプレッシャーが常にあるため精神的な疲労も感じやすい現場です。

【看護師はきつい？】看護師のメリットとは

看護師は常に忙しくたくさんの業務を抱えながら働いています。

そのため、体力的にも疲労を感じ、常にプレッシャーやさまざまなストレスから精神的にもきついと感じる大変な仕事です。

忙しく大変できつさを感じる看護師の仕事ですが、仕事にやりがいや魅力、メリットも存在します。

そのため、退職の理由は「出産・育児」、「結婚」、「他施設への興味」などマイナスな理由で退職する人より、ポジティブな退職の人が多いという特徴があります。

ここでは、看護師のメリットについて解説します。

年収が高い

人の命を預かる責任感やプレッシャーがある仕事ですが、常に高い需要があります。

また、平均収入は、日本人の平均年収より高く安定しているため、経済的に安定します。

経験年数が浅くても給与水準は高く、夜勤手当など手当も手厚いため、他の職業の平均給与を上回る金額が支払われるため、年収が高い職場を求めている人や、待遇が良い環境で働きたい方にとって魅力的な仕事でしょう。

激務に見合った給与が支払われるため、大変でも収入が良い職場で働きたいと考える方にはメリットに感じるでしょう。

専門的知識が身に付く

常に医療が進歩し、治療や手術、薬など新しいものが取り入れられます。

そのため、知識やスキルを常にアップデートしなければならず、学習を続けていくことが質の高い医療を提供するために必要です。

看護師を続けていると医療に関する専門的な知識や技術を高められます。

医療の知識があるため、自分や身内に体調不良者が出ても初期対応や症状からどのような行動・対策を講じればいいか判断できるため健康を守るための行動が自然とできるようになります。

また、多くの人と関わる仕事であるため、コミュニケーションスキルも高くなり、コミュニケーションスキルは日常生活や転職でも活用できます。

さまざまな専門的知識を働きながら身に付け、磨き続けられ続けます。

感謝の言葉をいただける

看護師は、常に医療現場で人の健康を守るために働いています。

そのため、社会全体に貢献でき、患者さんや家族から感謝の言葉を貰う機会が多くあります。

そのため、大変な仕事をしていてもやりがいを感じ、モチベーションを高く維持できます。

つらいことやきついことが多くある仕事ですが、患者さんや家族からの感謝の言葉で救われることも多くあり、自己肯定感も高められるため、感謝の言葉を貰う機会が多い看護師のメリットと言えるでしょう。

女性が働きやすい環境

看護師は厚生労働省の調査で、女性の看護師の割合が9割と看護師の多くは女性です。

女性が多い職場のため結婚や育児についての理解が得られやすい環境です。

そのため、子どもや家庭の都合に合わせて休暇を取りやすいメリットもあります。

主任や師長など出世することも可能なため、キャリアアップを求めている方も向上心を持って働き続けられるでしょう。

また、医療業界は慢性的な人手不足で、病院だけでなくクリニックや介護施設など多くの医療機関で看護師は募集されているため、結婚や出産などライフステージに合わせて職場を変えやすい点も看護師のメリットです。

孤独を感じにくい

医療現場では、患者さんに適した治療を効果的に提供できるようチームで行動します。

一般的な企業では、自分が担当する業務を自己完結し、人に頼ることは少ないですが、看護師は常に人に囲まれた状態で医療チームや患者さんなど人と関わり続けながら働くため、孤独感を感じにくい仕事です。

人と接することや、話すのが好きな方には大きなメリットとなるでしょう。

【看護師はきつい？】看護師からおすすめの転職先

看護師の仕事に向いていないと感じることや、日々の大変で責任感もある業務に疲れ、看護師とは関係ない異なる業界・職種への転職を希望する人もいるでしょう。

しかし、看護師から違う業界に転職するときにどのような業界・職種に転職したらいいか悩むこともあるでしょう。

ここでは、看護師から異業種に転職する場合、おすすめの職種について解説します。

事務・経理・労務

事務・経理・労務職は、デスクワーク中心の業務となり、書類作成・メール対応などを行います。

看護師の不規則な勤務から決まった時間に働きたいと感じる場合や、体力に不安があって転職を希望する方におすすめの職種です。

事務職は、未経験でも採用されやすく、人気の職種であるため、簿記や事務系の資格を取得していると転職に有利に働きます。

また、文書計算や表計算などのオフィスソフトが問題なく扱える程度のパソコンスキルが求められるため、パソコンスキルが足りていないと感じる場合は、事前にスクールに通うなど、対策を講じると良いでしょう。

営業職

営業職は、未経験者でも働きやすい職種です。

特別な専門技術や経験より、人間性・コミュニケーションスキルなどの対人能力を重視して採用されます。

営業職はさまざまな業界・企業で求人が出されているため医療機器メーカーなど看護師として働いた知識・経験を活かした業界の営業職など自分の興味ある業界に挑戦すると良いでしょう。

看護師として磨き続けたコミュニケーションスキルや相手に寄り添い、気遣える対人能力を活用できます。

商品企画・開発

商品企画・開発の仕事は人気が高いため、競争率が高くなる傾向がありますが、看護師の経験を活かして転職が可能です。

衣料製品・化粧品・健康食品・ヘルスケアでは、看護師の経験を評価されることもあり、自分の知識や経験を活かして企画や開発に取り組めるでしょう。

【看護師はきつい？】転職するときのポイント

看護師から転職を考えるときに自分がなぜ転職を希望するのか、どのような業界・職種に転職するのかなど目的を明確にしないと転職場所を妥協してしまうことや、考えていた環境と異なるなど転職失敗してしまう可能性があります。

自分に合った転職先を見つけられるように転職するときのポイントについて解説します。

転職の軸・方向性を決める

転職活動を始める前に、自分がなぜ転職を希望したか、どのような業界・職種に転職したいのかを定めることが重要です。

転職の軸や方向性が定まらないと莫大な求人情報のなかから労働条件や待遇など意識せずに転職してしまい、入社後に考えていたイメージと違った、思っていたより条件が悪かったなど不満を感じてしまい早期退職してしまう可能性もあるでしょう。

給与や休日、労働条件など転職先に自分が譲れない条件とはなにか優先順位を決めておくことで転職先を選ぶときに迷いが少なくなるでしょう。

また、ライフステージの変化なども転職の理由になりますが、今の職場の不満からどのようにしたら不満がなく、満足して働けるかなど理由を明確にしておくと転職先を選ぶ基準になります。

なぜこの企業で働きたいか言語化する

看護師から一般企業に転職する場合は、国家資格を有していたのになぜ医療機関や介護施設ではなく一般企業に転職を考えたのか理由を明確にしましょう。

理由が曖昧であると、志望動機や自己PRを考えるときに抽象的な内容となってしまい、転職する意欲が採用担当者に伝わりません。

一般企業に転職を考える場合には、なぜ働きたいのかという理由を明確にし、具体的に話せるように準備をしましょう。

そのために、求人情報や企業のホームページなどからどのような企業なのか、力を入れている内容や、企業理念など情報を集め、理想とする働き方や、自分のスキル・経験をどのようにして活かし、企業に貢献するかまで考えておくと、志望動機作りや、採用面接時に具体的に説明できるようになるでしょう。

転職先で優先する条件を決める

転職を失敗しないために優先する条件は転職前に決めておくと転職先を決めるときに役立ちます。

看護師の資格を活かすのか、給料や労働条件、業界や職種など自分が転職後の生活をイメージし、優先順位を決めておきましょう。

考えた条件全てに当てはまる求人は数少ないでしょうが、優先順位のどこまでが該当すれば良いのかなど事前に決めておけば転職先を妥協することなく、イメージと乖離した職場に転職することはなくなります。

結婚を機に転職する場合は、自分だけでなく、配偶者とも優先する条件をすり合わせておくと良いでしょう。

具体的な自己PRを考える

採用担当者は企業に貢献できる人材を求めています。

志望動機や自己PRが抽象的だと入社後のイメージが沸かないことから採用を見送られることもあります。

自分の今までの経験やスキルを活かして、どう企業に貢献できるのか、自分が魅力的な人材であることをアピールできる志望動機を考えましょう。

前職のエピソードと共に自分の経験やスキルをアピールすると具体的でわかりやすい自己PRになります。

【看護師はきつい？】転職エージェントを活用して転職する

転職を考えているが、進め方やたくさんある求人情報から自分に適したものがわからないなど転職に不安がある方には転職エージェントがおすすめです。

転職エージェントは、キャリアコンサルタントが1人担当になり、転職活動が円滑に進むようサポートしてくれます。

求人情報の紹介や、志望動機や自己PRなど書類の作成支援、採用面接の練習など、数多くのサポートが得られます。

転職エージェントには、転職支援のノウハウが蓄積されているため、自分ひとりで転職活動を行うより転職が成功する可能性が高まります。

転職エージェントのみが持つ求人情報もあるため、自分だけで転職先を探すより良い条件に出会える可能性が高まるでしょう。

まとめ

看護師の仕事は、常に忙しく、命を預かるため責任感やプレッシャーを感じながら働くため、大変できつい職業でありながら、大変さやきつさに見合ったやりがいや人に感謝される職業であることを説明しました。

看護師の仕事にはメリット・デメリットがあり、やりがいや達成感も感じますが、身体的にも精神的にも負担のかかる仕事です。

看護師から転職する場合は、なぜ転職を考えたのか転職の軸や方向性を定め、自分が求める条件に優先順位をつけてから転職活動を始めましょう。

転職先が定まったら自分が魅力的な人材であることをアピールできるような志望動機・自己PR作りが重要です。

数多くの業界・職種があり、自分にとって良い条件とは何か、転職活動が難しいと感じるならば、転職エージェントを利用し、サポートを受けながら自分に適した転職先を探すのもおすすめです。

おすすめの職種や転職のポイントについて解説していますので、参考にしながら転職活動を進めてください。