公務員から転職してよかった!失敗しない転職のポイントやおすすめの勤務先などを詳しく紹介
人気の就職先である公務員。
しかし、公務員として現在働く人の中には「民間企業で働けばよかった」と感じている人もいるのではないでしょうか。
そもそも公務員は安定性が高いことから常に人気の高い職業ですが、人間関係に適応できずにきつさを感じたり、専門的なスキルが身に付かなかったりと、働く中で感じる悩みも非常に多いです。
とはいえ転職となれば、人生を左右する大きな決断。
実際に転職するとなると「公務員からの転職はもったいないのでは?」「公務員から転職しない方がいいのかな」と不安がよぎるでしょう。
安定した公務員という職から離れる以上、転職してよかったと思える選択をしたい人が多いはず。
公務員からの転職を考える場合、転職する人の特徴や成功するポイントを知っておくことが重要です。
本記事では、現在公務員として働いている方に向けて、転職する際のポイントやおすすめの勤務先などを詳しく紹介します。
公務員からの転職を通して「絶対に成功したい」「転職してよかったと感じたい」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
公務員からの転職はよかった?成功の秘訣とは
結論から言いますと、公務員から転職がよかったかどうか思えるのは、人によります。
というのも、安易に公務員から転職を決めてしまった人は、また同じようなことで悩まされて後悔することもあるからです。
その一方で、自分のキャリアプランと向き合って公務員からの転職活動に臨んだ人は、転職活動段階で企業や働き方のすり合わせができ、入社後のギャップが少ない傾向にあります。
つまりは公務員からの転職でよかったと感じるためには、公務員からの転職によって得られるメリットやデメリットをしっかり分析し、自分自身の転職活動に活かす必要があるのです。
公務員からの転職でよかった点
ここで公務員から転職をした人は、どのようなことでよかったと思うのでしょうか。
公務員からの転職での成功事例をピックアップしました。
- 給料がアップした
- 業務の幅が広がった
- 新しいスキルを身につけられた
ここからはそれぞれのよかった点について詳しくみていきましょう。
給料がアップした
公務員から民間企業へ転職した人の中には、給与面でよかったと感じる人も多いです。
公務員は給与や手当、賞与などがしっかりしているイメージはありますが、年功序列で給与が上がっていくという側面があります。
働きに応じて給与が跳ねることは少なく、徐々に上がっていくのです。
一方で民間企業は利益を創出することさえできれば、平均年収以上の金額を掴める可能性もあります。
転職先によっては、公務員以上の年収を望めるケースもあるので、年収がアップしたという人は公務員から転職してよかったと感じる方が多いでしょう。
業務の幅が広がった
知的探究心の高い方や新しいことに挑戦したいという方は、公務員では得られない業務のやりがいと出会い、転職してよかったと感じる方も多いです。
公務員の業務は、組織の性質上、ルーティンワークが多いのが特徴です。
新しい業務を担当するにも、部署異動がないとなかなか挑戦できないという側面もあります。
一方で、民間企業は利益の創出が目的で経営しているところから、その目的を果たすために新しい事業や業務改善をどんどん取り込んでいく傾向が強いです。
企業にもよりますが、公務員で働いていた時に比べて、任せてもらえる業務の幅が広がったという人も少なくありません。
新たな業務にチャレンジできるという面で、公務員から転職してよかったと感じる人は多いようです。
新しいスキルを身につけられた
先ほどの業務の幅が広がったという部分につながるのですが、業務の幅が広がるということは新しいスキルの習得にもつながります。
市役所などの地方公務員の場合、窓口業務がメイン業務となるケースが多く、そうなると身につけられるスキルでいうと事務処理能力などになってきます。
コツコツ作業が好きな方であれば、そのようなスキルに満足できるかもしれませんが、刺激を求める方にはマンネリに感じてしまうことも。
民間企業で働けば、新しい業務に挑戦することで、それに付随するスキルを身につけられる可能性も広がります。
自分の強みを増やしたい、強みをもっと磨きたいという場合、公務員から転職してよかったと感じられるケースが多いです。
公務員から転職して失敗する人の特徴
先ほどは、公務員から転職してよかったと思えるパターンを紹介しました。
成功したいと思う気持ちは、失敗したくないという感情の現れでもあります。
では、ここからは公務員からの転職で失敗してしまう人にはどのような特徴があるのかについてみていきましょう。
公務員から転職して失敗する人には、次のような特徴があります。
- 転職理由がネガティブな人
- 仕事のプレッシャーに弱い人
- 条件をこだわりすぎてしまう人
- 民間とのギャップが大きい人
それぞれの項目について詳しくチェックしていきます。
転職理由がネガティブな人
転職理由が後ろ向きでネガティブな人は、転職に失敗する可能性が高いと言えます。
「人間関係がつらい」「仕事が面白くない」など目先の悩みを解消する目的で転職を決めてしまうと、次の職場で同じような問題に直面してしまうことがあるでしょう。
そうなれば仕事のモチベーションが上がらず、再び転職を考えてしまうようなことになりかねません。
仕事のプレッシャーに弱い人
仕事のプレッシャーに弱い人は、転職すると失敗するかもしれません。
なぜなら民間企業は利益追従型の働き方が主流であり、プレッシャーを感じやすい環境で体調を崩してしまう可能性が高いからです。
たとえチームワークを重視する会社でも、個人ノルマを課す企業であれば、常にプレッシャーと隣り合わせになってしまうこともあるでしょう。
競争意識が高く、精神的にタフな人でなければ民間企業で働き続けるのは難しいかもしれません。
条件をこだわり過ぎてしまう人
条件にこだわり過ぎてしまう人も、公務員から転職すると失敗する可能性があります。
あらゆる条件を満たそうと転職に踏み切ると理想が高くなってしまい、転職後に大きなミスマッチを感じてしまう可能性があるからです。
そうなればまた他の企業に目が向いてしまい、転職を繰り返すという悪循環に陥ってしまうおそれもあるでしょう。
自分の条件・希望を全て満たす企業というものは滅多にありません。
そのため転職を考える際は、「譲れる条件」と「絶対に譲れない条件」に分けて、条件に優先順位をつけておくことが大切です。
民間とのギャップが大きい人
公務員と民間の違いを理解しないまま転職すると、高い確率で失敗します。
なぜなら公務員と民間では、性質や企業風土が異なるからです。
例えば次のような違いがあります。
公務員 | 民間企業 | |
給与 | 基本給に基づく | 業績等によって変化 |
労働時間 | 原則週5日勤務 | 企業によって異なる |
目的 | 公共の利益を最大化する | 自社の利益を追求する |
昇進・キャリアパス | 公務員制度によって定められる | 人事の評価制度によって定められる |
また公務員は勤続年数を重視しており、役職やボーナスは働いた分だけ上がっていく仕組みの年功序列型です。
一方民間企業では、基本的に頑張り次第で20代後半から係長や課長クラスになれる機会もある成果主義型をとっています。
公務員から転職すると、自分より年下が部下になるといった可能性もゼロではありません。
このようなギャップに戸惑いを覚える人は、転職しても働きにくさを感じてしまうことがあるでしょう。
転職する前に、公務員と民間では大きく特徴が異なることを事前にしっかり理解しておくことが重要です。
公務員から転職して成功する人の特徴
失敗する人の特徴の次は、「転職してよかった」と感じられる公務員からの転職で成功する人の特徴をみていきましょう。
公務員から転職して成功する人の特徴は下記の通りです。
- スキルを持っている人
- 主体性・チャレンジ精神のある人
- 公務員の経験を大切にできる人
それぞれの特徴について、詳しくみていきましょう。
スキルを持っている人
何かしらのスキルを持っている人は、転職に成功しやすいと言えるでしょう。
公務員は高頻度で部署異動が行われる性質上、特定の専門スキルが身に付きにくいといったデメリットがあります。
そのため面接においては「公務員はスキルがない」と思われることが多く、特別秀でたスキルを持つ人なら、転職市場に大きなアドバンテージがあるのです。
財務官や外交官、教師など専門性の高い公務員は、ポテンシャルの高さを評価されて転職を成功させやすい傾向にあります。
仕事を通じてスキルが得られないという人は、独学でスキル取得を目指してから転職を目指す方が良いでしょう。
主体性・チャレンジ精神のある人
主体性やチャレンジ精神のある人は、公務員から転職して成功を掴める可能性が高いと言えるでしょう。
なぜなら民間企業の多くは「自ら考えて行動できる人」を求める傾向にあるからです。
民間企業の抱く公務員のイメージとして「スピード感に欠け、指示を待っている人が多い」というものが根付いています。
公務員からの転職における面接では、その負のイメージを払拭できるような主体性・チャレンジ精神があることを裏付けるエピソードを話すのが効果的です。
また転職後に挑戦したいことなどを伝えることで、仕事に対する熱意や意欲をアピールできます。
公務員の経験を大切にできる人
公務員時代の経験を大切にできる人は、次の職場でも能力を発揮して働けます。
公務員はスキルが身に付きにくいとお話しましたが、下記のような仕事に携わっていれば、ある程度の経験やスキルが磨かれているはずです。
- 市民対応によるコミュニケーションスキル
- 行政手続きによる仕事の正確性
- 統計調査等のデータ分析能力
- 行政の問題に取り組んできた課題解決力など
「公務員の経験が無駄だった」とするのではなく、「公務員の経験があって今の自分がいる」と前向きな気持ちを持つ人は、転職後も意欲的に働いていけます。
公務員から転職してよかったとなるパターン
成功・失敗に関係なく、公務員から転職してよかったというパターンもあります。
下記のような場合は、公務員からの転職を検討してみても良いでしょう。
- 公務員にやりがいが見いだせない
- 仕事を通じて人間関係を広げたい
- 専門的なスキルを手に入れたい
やはり、やりがいやスキル的な部分で公務員の業務に不満を持っているケースが多いようです。
現在公務員からの転職を検討している人で、パターンに該当する人は公務員から転職してよかったとなることが多いでしょう。
それぞれのケースについて詳しくチェックしていきます。
公務員にやりがいが見いだせない
そもそも公務員という仕事にやりがいを見いだせない人は、転職した方が良いでしょう。
長く働き続ける上で、仕事に対するやりがいは欠かせない要素だからです。
安定しているからという理由だけで公務員として働く人は、仕事で思うようにパフォーマンスを発揮できず、高い評価が得られないままになってしまうでしょう。
民間企業の場合成果を追求する働き方ができる、目に見える形で成果が出るといった部分でやりがいが得られる可能性の高い世界です。
やりがいがあればモチベーションが上がり仕事の成果にも直結するので、今の仕事から転職した方が人生が豊かになる可能性があります。
仕事を通じて人間関係を広げたい
仕事を通じて人間関係を広げたい人は、公務員から転職を考えてみても良いでしょう。
なぜなら公務員は閉鎖的な空間の中で働くことが多く、民間企業との関わりも希薄になりがちだからです。
公務員であっても入札や請負等で民間企業の人と関わる機会があるかもしれませんが、いずれにおいても事務的なやり取りに終わってしまうことが多くあります。
そのため人脈を広げて自身のキャリアを充実させたいという人の場合、民間企業の方が人間関係に恵まれる機会は多いと言えるでしょう。
特に営業職やコンサルタントなどは人と関わる機会も多く、公務員からの転職におすすめです。
専門性の高いスキルを手に入れたい
専門性の高いスキルを手に入れたい人は、公務員から転職するのも一つの手段です。
公務員は部署異動が多く業務の領域も限定的で、専門性の高いスキルが身につかない組織体制があります。
一方民間であれば、頑張り次第でさまざまな仕事を任されるようになり、幅広いスキル習得のチャンスがあります。
公務員時代では得られなかったビジネス交渉スキルやイノベーションスキル、マネジメントなどを獲得できることもあるでしょう。
これらのスキルは、今後のキャリアプランにおいても役立つものばかりです。
専門性の高いスキルを手に入れたい人は、民間に転職した方が大きな成長につながっていくかもしれません。
公務員からの転職で失敗しないためのポイント
公務員から転職してよかったと思えるように、転職を失敗しないためのポイントも把握しておきましょう。
せっかく公務員から新しいキャリアを夢見て転職したにもかかわらず、思っていた仕事と違うと転職先をやめるのは非常にもったいないことです。
そのような事態を回避するためにも、下記ポイントを押さえて転職活動に臨むように心がけましょう。
- 「転職したい理由」をはっきりさせておく
- 転職した後の働く姿を想像する
- 転職先の給料で生活できるかシミュレーションする
- 民間企業が求める人物像を理解する
- 転職理由をネガティブに伝えない
- 決断したら可能な限り早く行動する
- 転職サイト・エージェントなどを活用する
それぞれの項目について詳しく説明します。
「転職したい理由」をはっきりさせておく
安易に転職を決めるのではなく、「転職したい理由」をはっきりさせておくことが大切です。
理由が曖昧なまま転職をしてしまうと、「うちの会社じゃなくても良い話だな」という印象を持たれてしまうからです。
逆に明確な転職理由であれば、採用担当者に仕事に対する熱意が伝わり、高い評価が得られます。
ただし「公務員を辞めたいから」という後ろ向きなものではなく、その志望企業でしか果たせないことを踏まえて転職理由を考えることが重要です。
例えば「御社のサービスを広く社会に広げていきたい」「自分のスキルを最大限に発揮して働きたい」など唯一無二の転職理由を伝えることができれば、民間企業への転職も上手くいきます。
失敗の大きな原因ともなってしまう部分で、転職理由については特に力を入れて考えておきたいポイントと言えるでしょう。
転職した後の働く姿を想像する
転職した後、自分が働いている姿を想像してみましょう。
イメージを膨らませておけば、転職したあとの「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを防げるからです。
公務員から転職する人の多くが、このミスマッチによって転職に失敗したと感じています。
抽象的なことでもかまわないので、まずは自分が思いつくままにイメージしてみましょう。
いきいきと働いている様子を思い浮かべられるのであれば、転職する価値はあると言えますし、全くイメージがつかないということであれば、それは転職はしない方が良いということになります。
転職先の給料で生活できるかシミュレーションする
失敗談でご紹介したとおり、給与面は転職をする上で大事な項目です。
公務員から転職を果たしたときに、満足のいく生活が送れるかどうかをシミュレーションしておきましょう。
生活費を支払いながらも、十分な貯金ができるようであれば、転職してみる価値は高いと言えます。
具体的にどれくらいの給料が支払われるかについては、企業の求人や口コミサイトなどから参照可能です。
さらにスマホの家計簿アプリなどを活用すれば、支出・収入のバランスをシミュレーションすることもできます。
民間企業が求める人物像を理解する
公務員と民間企業の違いを知ったあとは、民間企業の求める人物像について理解しておきましょう。
企業によって異なりますが、例えば民間の場合次のような人物像を求める傾向にあります。
- 柔軟性や適応能力の高い人
- リーダーシップを持っている人
- 問題解決力の高い人
- 自ら考え行動を起こせる人
- 迅速かつ丁寧に仕事を進められる人など
いずれについても、利益追求につながる部分に直結するような人物像であると言えるでしょう。
民間企業の面接では、このような強みを持っていることを自身の経験と絡めて話せるようにしておくことがポイントです。
その際は民間企業が持っている「競争心がない」「主体性がない」といった公務員の悪いイメージもあわせて知っておくことが大切です。
面接においてこれらを払拭できるアピールができれば、転職の成功率がグンと上がります。
転職理由をネガティブに伝えない
転職理由をネガティブに伝えないようにしましょう。
ネガティブな転職理由は相手に悪い印象を与える可能性が非常に高いからです。
たしかに転職を考える以上、何かしら現状に不満があることは事実ですし、採用担当者も事情は理解していることがほとんどです。
しかし「仕事にやりがいがなかった」「人間関係が劣悪だった」といった後ろ向きな理由を伝えてしまうと、「不満があればすぐに辞めてしまう人」というレッテルを貼られてしまいます。
そのため転職理由を伝える際は、ポジティブな言葉に置き換えて伝えるようにすることがポイントです。
例えばネガティブな理由であっても、次のように言葉を言い換えられます。
「やりがいがなかった」→「自分の能力を発揮できる環境で働きたい」
「人間関係が劣悪だった」→「チーム一丸となってプロジェクトに携わりたい」
このような前向きな転職理由に変えることで、採用担当者に仕事に対する意欲や熱意が伝わりやすくなるのです。
決断したら可能な限り早く行動する
転職を決断したら、できるだけ早く行動に移しましょう。
20代を中心とする中途採用では、若さが重視される傾向にあるからです。
多くの企業では、若い人材は伸びしろがあり、今後の成長も見込めると考えています。
公務員出身であっても、やる気や熱意といったポテンシャル採用で勝負できるのが、20代の特権とも言えるでしょう。
30代以降になれば、ポテンシャルよりも経験やスキルが重視される傾向が強くなり、転職のハードルもその分高くなっていきます。
そのため公務員から転職したいという強い気持ちがあるのであれば、できるだけ早く行動するのがおすすめです。
転職サイト・転職エージェントなどを活用する
公務員から民間企業へ転職してよかったと思いたいなら、転職サイトや転職エージェントなどを活用するのもおすすめです。
サイトやエージェントに登録しておくことで、求人紹介やスカウトが随時受けられて、転職の成功率を高めることができます。
サービスによっては公に公開されていないような「非公開求人」を受け取ることも、転職サイトの活用でしか得られない利点ともいえるでしょう。
また、転職エージェントに関しては、何人もの転職者を支援してきた経験を活かしてアドバイスしてくれるところが魅力です。
支援の幅も企業選定から自己分析、選考対策など幅広くサポートしてくれます。
現在、自分の強みがわからないといった方も、面談を通して的確にアドバイスしてくれます。
「転職活動を何から始めたら良いのかわからない」「公務員から転職してよかったと思いたい」という人は、ぜひ利用してみましょう。
公務員からの転職でおすすめの業界と職種
公務員から転職する場合、どのような職種が良いのか知りたいという方もいるでしょう。
公務員からの転職でおすすめの業界と職種は、主に下記の4つです。
- IT業界
- 不動産業界
- 営業
- 経理
業界でいうとIT業界や不動産業界、職種でいうと営業や経理などが挙げられます。
これらの業種は公務員から転職してよかったと感じられている方が多い職種です。
また、キャリアチェンジの転職先として、公務員という経験が顕著にデメリットと受け取られないといえます。
それぞれの業種と職種について、深掘りしていきましょう。
IT業界
公務員からの転職でIT業界はおすすめです。
DX化の促進やAIの普及等によって、業界では人手不足が嘆かれており、未経験者でも採用したいという企業が多くあります。
ITと聞けば専門的な知識が求められるイメージがあるかもしれませんが、未経験者のための研修が充実している企業も増えている状況です。
またプログラミングを学べるスクールなども多くのエリアで開校されているので、IT分野はスキルアップできる環境も整っています。
将来性がある、手に職がつくといった部分でIT業界への転職は公務員におすすめです。
不動産業界
次に公務員からの転職でおすすめするのは、不動産業界です。
不動産業界は成果次第で高年収を得られるチャンスが高く、公務員時代よりも満足のいく給与が得られる可能性があります。
働き続ければ年収1,000万円を目指すこともできるでしょう。
特に日ごろ窓口業務などで市民の声に耳を傾けていた公務員であれば、その傾聴力を顧客とのやり取りの際に生かすことができます。
なお必須ではありませんが、「宅地建物取引士」の資格を持っていればさらに転職の成功率を高めることが可能です。
営業
公務員からの転職でおすすめの職種としては、営業が挙げられます。
営業は顧客に対してヒアリングを行い、企業の課題解決につながる自社商品を提案するのが仕事で、高いコミュニケーションが必要です。
部署の中でチームワークを発揮して働いてきた公務員であれば、コミュニケ―ションスキルを生かして働くことができます。
また体力が物をいう世界であるので、警察官や消防士、土木職など現場で体を動かして働いてきた人にとっては、特におすすめの職種です。
成果主義が根強い職種で大変な部分もありますが、インセンティブやボーナスが高く設定されていて公務員よりも高年収が期待できます。
経理
経理も公務員からの転職におすすめです。
主に財務管理や会計業務などを担当している公務員であれば、民間企業の経理職でも活躍できるチャンスが十分にあります。
企業にとって財務の管理は必須で、経理職は必要不可欠なポジションであり、求人数も多く常に需要の絶えない職種の一つと言えるでしょう。
ただし経理職は企業によって求められるスキルや必要なスキルが異なります。
経理への転職を考えている人は、自身の経験を棚卸して適性があるかどうかを判断することが重要です。
公務員から転職にまつわるQ&A
最後に、公務員から転職するときによくある質問をまとめました。
公務員から転職してよかったと思えるように、下記質問も確認して疑問点はつぶしておきましょう。
- 公務員からの転職は何歳まで?
- 同じ公務員への転職は可能?
- 資格は取得した方が良い?
- 公務員からの転職はもったいない?
では、それぞれの項目について深堀りしていきます。
公務員からの転職は何歳まで?
公務員試験には自治体によって年齢制限がありますが、民間企業の場合は基本的に年齢制限を設けていません。
20代であればやる気や熱意といったポテンシャル採用が数多くあります。
しかし30代以降からは未経験を歓迎する求人は少なくなり、スキルや経験を重視して採用するのが一般的です。
そのため若いうちに公務員から民間企業へ転職をしたい場合は、できるだけ早く転職活動を進めておくのがおすすめです。
同じ公務員への転職は可能?
公務員は年齢制限をクリアしていれば、同じ公務員への転職も可能です。
ただし具体的な条件などについては地自法自治によって異なることがあります。
同じ公務員であるため面接において有利に話を進められる可能性がありますが、再び辞めるのではないかという疑問について面接で投げかけられることがあるかもしれません。
そのため民間企業への転職と同様、十分な準備が必要であり、採用担当者を納得させられるような志望動機を考える必要があります。
資格は取得した方が良い?
「資格不問」の企業であれば不要ですが、取得していれば自己アピールの材料となり、選考で有利になることはあるでしょう。
なお志望する業界・職種によっては資格がなければ働けない場合もあります。
公務員からの転職はもったいない?
結論からいえば、公務員からの転職はもったいないことではありません。
確かに福利厚生や給与面など充実している側面もありますが、本人の気持ちが何よりも大切です。
働く状況下に不満を抱えたままだと、精神的に病んでしまう可能性も出てきます。
ライフスタイル、モチベーション、キャリアビジョンなどさまざまな視点で見たときに、転職した方がいいと思ったならば、挑戦してみる価値はあるはずです。
公務員から民間企業だけでなく、民間企業から公務員、民間企業から民間企業といった転職でも、もったいないかもと感じてしまう側面はあります。
「転職してよかった」と思えるためにも、それぞれのメリットやデメリットをきちんと考えるように心がけましょう。
まとめ
本記事では公務員から転職してよかったと感じるための、転職した方が良いケース、転職時のポイントなどを紹介してきました。
現在、公務員として働くなかでやりがいを感じられない、スキルアップが難しいという理由でフラストレーションをためている人もいるでしょう。
しかし公務員と民間企業とでは、成果を追求しているかどうかといった違いがあります。
準備も不十分に公務員と同じような考え方で転職してしまうと、その後働きにくくなってしまうことがあるかもしれません。
そのような事態を回避するには、転職したい理由や転職で得られるメリットやデメリットをきちんと把握するところから始まります。
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