【例文付き】キャリアチェンジ希望者向けに転職理由の伝え方を徹底解説!
転職を検討している人の中には、その機会に思い切ってキャリアチェンジをしてみようと考えている人もいるのではないでしょうか。
仕事を変えるタイミングは、まったく別の業種や業界に挑戦する機会としても有効ですが、そうなると大事なのは転職理由を明確にさせておくこととなります。
選考の場で質問を受けた際に自分の思いを堂々と話せるようにしておくことは、転職の成功率に与える影響が大きいです。
この記事では、キャリアチェンジを目的とした転職のために使える転職理由の例文や、納得されやすい転職理由のポイント、思いつかない場合の対処法なども紹介します。
【キャリアチェンジ】面接官が納得する転職理由
キャリアチェンジを目的とした転職では、面接の際に面接官から受ける質問の傾向はある程度決まっています。
それは、キャリアチェンジ志望者が本気でキャリアチェンジを果たす決意しているかを見定める目的によるものです。
質問に対していい淀むことなく切り返すことができないと、希望するキャリアに進むことはできません。
どのような返答を考えておくべきなのか、その内容を紹介します。
キャリアチェンジの明確な理由と前職との関連性
キャリアチェンジを考えている転職希望者を前にした採用担当者がまず考えるのは、なぜキャリアチェンジをしようと思ったのかと、どうして前職ではだめなのかの2つです。
この2つの疑問に対する返答によって、採用担当者は転職希望者の持つ仕事への熱意やキャリアビジョンが本物かどうか見定めようとします。
返答の内容によっては、ただ前の職場や仕事が嫌だっただけだと思われてしまい、選考に通ることができません。
選考の前に、キャリアチェンジをしようと思った理由と、異なる職種でも前職で培ったスキルをどう生かせるかを考えておいてください。
明確な返答を用意することは、自分が本当にキャリアチェンジしたい理由と向きあうことにもつながりますから、必ず考えておくようにしましょう。
転職希望先で実現できることとその理由
キャリアチェンジを果たした後のキャリアプランでは、自分が会社で何を達成したいかを明確にさせておくことも大切です。
そしてその達成したいことは、応募先の企業でできることでなければなりません。
入社後に達成したいことを明らかにして、それを存分にアピールしましょう。
達成したいことが不明確だったり、的外れなことだったりすると、入社に対する熱意や仕事に対する理解の面で難があると判断されてしまいます。
キャリアチェンジが本気でないと思われると、選考を通過できません。
きちんとした返答を用意するためには、業界と企業に対する理解を十分に深めておくことが必要です。
業界と企業の研究を徹底的に行うと、入社後に実現できるキャリアもはっきりと見えるようになります。
どのようなキャリアを描きたいかをはっきりさせ、キャリアチェンジと入社への本気度を見せましょう。
希望していない部署への配属を言われたときの対応
複数の部署があるような企業では、面接官は応募者に対し、希望に添わない部署への異動を命じられたらどうするかと質問をします。
こうした質問に対しては、できる限り前向きな返答を心がけるようにしましょう。
その際に注意しなければならないのは、本心からいえるような準備をしておくことです。
面接における一般的な回答として、違う部署でも頑張れるということは可能です。
しかしながら、できる限り避けて欲しいという思いがにじみ出てしまうと、異動の辞令が出たときに辞めてしまうのではないかと疑念を抱かせてしまいます。
そのような人材は、積極的に採用しようとは思ってもらえません。
希望する部署を伝えておくことは大切ですが、将来のキャリアプランに影響が出なければ問題ないと思える妥協点を決めておくのも有効です。
【キャリアチェンジ】キャリアチェンジ希望者の回答ポイント
キャリアチェンジを目的とした転職での面接では、どのような質問を投げかけられるにせよ、前向きな内容の返答であることが望ましいです。
転職したい理由に前の職場に対する不満が含まれていると、本当はその不満を解消するために転職しようとしていると思われてしまいます。
将来に対する見通しがしっかりとできていて、入社後には必ず活躍してくれる人材になると思わせることができれば、入社できる可能性はとても高いです。
キャリアチェンジ・転職をしようと思った理由、入社後に実現・達成させたいこと、希望していた部署に配属されなかった場合の考えの3つを軸に回答を準備できれば、採用担当者に対して説得力がある転職理由を作成できます。
【キャリアチェンジ】面接で聞かれる質問と回答例
面接ではどのようにして質問のやりとりを交わすことになるのか、もう少し踏み込んで考えてみましょう。
漠然としたままのイメージで本番に臨むよりも、面接官の意図や回答する際のポイント、回答のOK例やNG例についての理解を深めておくと、返答に困ることなく面接を進めることができます。
なぜこの業界を選んだのでしょうか?
キャリアチェンジをするにあたっては、特に重要となるポイントの1つです。
これまで経験していない業界への挑戦はとても大きなチャレンジとなるため、面接官も強く関心を抱く要素となります。
自分自身がなぜキャリアチェンジをしようと思ったのか、その理由をあらためて振り返る機会にもなるので、しっかりと掘り下げておきましょう。
質問の目的
面接官がこの質問をする意図は、応募者が持っている熱意を計ることにあります。
転職の場合、大抵のケースで前職の経験を生かすことを考え、企業としても前職での経験や成果を重視する傾向が強いです。
まったくの異業種へ転職しようという応募者に対しては、前の仕事が嫌になっただけではないかと疑念を抱きます。
前職からの逃げの転職では、新しく採用してもすぐに辞められるリスクが高いため、そのような応募者を採用しようとは考えません。
応募者のキャリアチェンジの理由を問いただすことで、新しい業界への熱意を知ろうとするのです。
回答でポイントになること
この質問に対する回答を述べる際、まず業界に対する理解度や熱意をアピールしましょう。
明確な狙いや目標があってこの業界を選んだのだと伝われば、異業種からのキャリアチェンジをする理由を説明できるようになります。
そのとき注意したいのが、前の業界や会社に対するネガティブな発言は慎むことです。
例えば「前の会社は給料が安かった」といった発言があると、面接官に「別に給料が高い会社があればそちらに行くだろう」と思われてしまいます。
企業は長く勤める人材を求めるので、すぐに辞めそうな応募者は採用しません。
この他に注意することは、転職理由・志望動機との矛盾がないことです。
こうした質問への返答は、1つの明確な軸を立てておくようにしましょう。
「なぜこの業界を選んだのですか」という質問に対する良い回答と悪い回答の2種類を、フィットネス業界を例に紹介します。
近年、国内全体で健康志向が高まり、フィットネスを日常に取り込むという意識が根付きはじめていると考えております。
実際、24時間営業のジムがあちこちに開業を続けており、店舗数も急速に増加。
日常の中にフィットネスがある環境が日本国内で整備されつつあります。
これは市場そのものも広がっていることを意味しており、今後も伸び続けていくと予測されています。
私自身、学生時代にスポーツをやっていた経験から日常的に体を動かすことにとても強い関心をいだいており、前職の営業職で培った、分析力や課題解決能力を活かして、貴社の事業の更なる展開に貢献できると考えています。
市場分析を元にした回答や、興味関心を抱いた理由、そして前職の経験をどう生かすかが明白になっています。
続いて悪い回答です。
私は常日頃から筋トレを趣味としており、筋トレを中心とした運動に対する知識を幅広く持っております。
現在の職場でも、スポーツ用品の販売をしているなど、スポーツに近しい環境にあることから、貴社でも活躍ができると考えています。
この例では、業界に対する熱意はあると思わせられても、理解度については不安要素が残るばかりです。
また、業界で活躍できるような前職の経験も乏しく、フィットネス業界でなければならなかった理由が弱くなってしまっています。
前職を辞める理由は何でしょうか?
キャリアチェンジをするということは、これまで培ってきたスキルや経験の一部を捨てるような覚悟で転職に臨むことです。
そうなると、面接官としては、なぜそこまでして前の職場を辞めるに至ったのだろうと考えます。
その真意を掘り下げる意味でも、前職を辞めようと思った理由は高い確率で質問をします。
質問の目的
辞めた理由に対する質問をすると、面接官は応募者が仕事に対して抱いていた不満を確認することが可能です。
前職への不満を強く押し出してしまうと、同じような不満が出たらすぐに辞めそうだと思わせてしまい、応募先の業界や企業に対して本気で向き合っているかどうかの疑念を抱かせてしまいます。
また、志望動機や転職理由との間に矛盾が生じていないかもチェック項目です。
回答でポイントになること
前職を辞める理由については、「給料が安かった」「休日が少なかった」といったマイナスな理由はできるだけ避けて伝えましょう。
辞める理由は前向きであることが望ましいです。
「前職の経験から、この業界を目指したいと思ったから」という内容を盛り込んで、あらためて転職理由につなげていけるような話を組み立ててください。
自然と前向きな活動であるとアピールできます。
キャリアチェンジのための前向きな活動という意味では、転職活動以外にも取り組んでいることについて話せると有効です。
例えば入社後の仕事に役立ちそうな資格の取得を目指しているとか、必要なスキルや知識の勉強に取り組んでいるといった話をしてみてください。
本気度がより強まって伝えられます。
「前職を辞める理由は何でしょうか」という質問に対する良い回答と悪い回答の2種類を、自動車整備士から営業への転職を例に紹介します。
私は元々、手に職を付けたいという理由で自動車整備士への道を歩みましたが、修理の見積もりや作業内容の説明などでお客様と直接関わっているうちに、もっともっと密接な接客ができる仕事に就きたいと考えるようになりました。
入社後は貴社で取り扱っているメーカーの車に対する知識を深め、整備士としての経験を生かした接客をして貴社の売上に貢献したいと考えております。
前職での経験から新たにやりたいことが見つかったと明確になっており、前職とのつながりもある程度あることからポジティブな決意によって営業を目指したことが分かるようになっています。
続いて悪い回答です。
整備の作業効率がなかなか上がらず、自分は整備士に向いていないんじゃないかと思っていました。
そんな中、作業内容の説明でお客様と話したとき、こういった形での仕事だったら自分でもできるんじゃないかと思って、営業職を志望することにしました。
この回答例では、まず整備士の仕事に対するネガティブなイメージを出してしまっています。
どうすれば作業効率を上げることができたのか、自分でしっかりと考えたのかが分かりにくい構成です。
また、営業という仕事に対しても、ぼんやりとした動機にしか思えず、熱意にかけた動機となっていることが問題です。
希望していない部署への配属が決まったらどうしますか?
この質問に対する回答も、合否を左右する重要な要素となります。
企業は多くの人材を束ねる組織であり、人材の配置などは企業の利益が優先です。
そのため、全ての従業員の希望を叶えることは難しくなっています。
キャリアチェンジを目的とした転職を果たした人材が、入社後に希望しない部署への配属が命じられたときにどうするのか、企業が注目する大きなポイントです。
質問の目的
面接官としては、応募者が希望する職種に対してどの程度強いこだわりを持っているかを見定める目的があってこの質問をします。
仮に営業職へのこだわりが強い応募者がいたとすると、事務職や技術職への異動を命じたときに難色を示され、退職という結果になることが想定される事態です。
企業としては打撃になるので、そうならないためにも、ある程度柔軟な考えを持っている人材を求めます。
回答でポイントになること
社内での異動に関しては、入社を目指すのであれば問題ないと回答するのが一般的です。
しかしながら、少しでも言葉が詰まったり語調が下がるような返答だった場合は、本当は嫌だという本心を面接官に伝えるようなものです。
まず大事なのは、希望する職種での募集で間違いないかどうかです。
営業職の募集だったのに、入社するといきなり技術職に回されるということがないよう、企業側の意向を確認しておきましょう。
その上で、自分としてはキャリアプランにマイナスにならなければ問題ないという内容の回答を用意しておいてください。
あらかじめ心の準備をしておけば、返答によってマイナスの印象になることは避けられます。
「希望していない部署への配属が決まったらどうしますか」という質問に対する良い回答と悪い回答の2種類を、技術職への転職希望者を例に紹介します。
私は貴社に入社して技術職で働いていくうちに、貴社で扱っている商材や業界全体についての知識を深めていきたいと考えております。
そのため、できる限り技術職を希望させていただきたいと考えておりますが、貴社で取り扱っている商品や業界に対する知識が深められるような仕事であれば、どういった部署でも大丈夫です。
キャリアプランの目的からずれない範囲であれば、会社の意向にある程度対応できる旨を伝えるような回答になります。
続いて悪い回答です。
基本的には大丈夫ですが、私は技術職としての働くことを強く希望しておりますので、できる限り避けて頂ければ幸いです。
この返答では、自分の意向しか相手に伝えておらず、会社側の意向に対しては拒絶するという見方も取れてしまいます。
入社した後は従業員となるわけですから、会社からの命令には従わなくてはなりません。
入社前から視点がずれているような返答をしてしまうと、選考を通過する可能性は低くなります。
自分の意向を示した上で、相手の意向も聞き入れる姿勢を見せるようにしましょう。
【キャリアチェンジ】転職理由が思いつかない場合の対処法
面接官を納得させられるだけの転職理由はあらかじめ用意しておくことが重要です。
面接対策をする中でどうしても思いつかない場合には、ステップを踏んで順番に考えていくことがおすすめの方法となります。
ステップのなかで、自分の気持ちを整理して言語化することができるので、その中のキーワードを拾い上げて転職理由の言葉として組み立てることができます。
具体的にどのようなことを考えていく必要があるのかを、順番に紹介しましょう。
退職のきっかけを洗い出す
はじめにやることは、なぜ退職しようと思ったかを箇条書きにして書き出すことです。
その理由は大小さまざまあるでしょうが、その全てを同列に並べて書き出していきましょう。
その理由に、区別は必要ありません。
仕事への不満についても、給与面や人間関係など、洗いざらい書き出してしまいましょう。
退職したいと思った理由を書き出すことで、まず転職によって叶えたいことが明らかになります。
今よりも給料が良いのか、休日が取りやすいのか、それともやりたい仕事が別にあってそちらに行きたいからなのかと、実現させたいこともさまざまです。
その中から面接に使えるキーワードを拾い上げて、自分の気持ちが動いたストーリーを作ると、軸の通った転職理由ができあがります。
改善のために行った行動を洗い出す
次にやることは、退職しようと思った理由を解消するために取り組んだことです。
仕事を辞めたいと思った動機がいくらかあるとはいえ、その全てが転職でなければ解決できなかったことかを確かめる必要があります。
面接で退職しようと思った理由を述べた後、面接官が「状況改善のために取り組んだことはありますか」という質問をする確率が高いです。
そういった質問に対する回答を用意しておく意味でも、改善のための取り組みは洗い出しておきましょう。
仮に面接官からの質問がなくても、状況改善のための取り組みは主体的に問題点を解決する努力ができるアピールにもなるので、退職理由を聞かれた際に答えても問題ありません。
転職希望先で自分のキャリアが実現できる理由を書き出す
応募先の企業が決まっている状態であるなら、その企業にしようと思った理由があるはずです。
それを言語化して書き出してみましょう。
そのとき大切なのは、他の企業ではなくその企業だった理由です。
他の企業では実現できないキャリアプランや応募先の強みのどの部分に魅力を感じたかも書き出しましょう。
キーワードによっては、それがそのまま転職理由や志望動機に転用できます。
ですから念入りに取り組むようにしてください。
自分1人で書き出せないと思ったときには、転職エージェントを利用するのも有効な手段です。
転職エージェントであるアゲルキャリアでは、希望する条件やキャリアプランに応じて最適な企業を選定し、確度の高いマッチングを実現します。
まずは無料相談から利用してみましょう。
【キャリアチェンジ】面接官が気にしていること
転職希望者を担当する面接官は、応募者の適性を総合的に評価して合否を決定します。
しかしながら、キャリアチェンジを目的とした転職を希望する応募者に対しては、チェックするポイントがいくつか増えることを理解しておきましょう。
通常の転職ではあまり気にされないような部分でも、キャリアチェンジを伴うのであれば話は変わります。
具体的にどういったポイントが気にされるのかを確認しましょう。
客観的に見て納得できる転職理由になっているか
応募者があらかじめ考える転職理由の中には、当人の主義主張が強く反映されており、自分本位である可能性があります。
それを客観的に評価して、納得感がある理由になっているかが重要です。
この部分で懸念を抱かれないためには、転職理由から他責の要素を弱くして自責に徹するようにしましょう。
例えば「人間関係が合わなかった」「仕事内容が合わなかった」といった理由ばかりでは、妥当性に乏しく納得してもらえません。
そこに自分が改善のために取り組んだことを盛り込むことで、やるべきことはやったとして自分の責任を果たしたことがアピールできます。
早期離職の可能性はないか
採用した人材が早期に離職していくことは、企業にとっては損失です。
採用にもコストを掛けて取り組んでいるので、採用した人材には最低限その分は回収できる働きを期待するようになります。
従って、採用活動の場面で、面接官によって早期離職のおそれはないかをチェックされるのです。
早期離職しやすい人に見られる特徴で多いのは、退職理由が後ろ向きな理由となります。
「仕事が忙しかった」「上司と会わなかった」といった理由は、どの会社に入社したとしても直面する問題です。
そうした理由で転職活動をしている人に対して面接官は、「この応募者は入社後も同じ局面を迎えたらすぐに辞めるだろう」と判断します。
そう思われてしまうと、面接で落とされる確率は高いですから、長く勤める意思が伝わるような返答を心がけましょう。
他にどのような可能性があるか
応募者が転職しようと思った理由がどのようなものであれ、面接官は他の道の可能性がある応募者を積極的に採用しようとはせず、自社への入社を熱望している人を採用する傾向が強いです。
現職への不満を解消することが目的であれば、転職以外にも方法はあると思われますし、キャリアチェンジを目的としていたとしても、その理由が弱ければ、今の仕事をもう少し頑張ってみるべきだと思われてしまいます。
他の業種や企業に転職する選択肢はなく、ここに入るしか自分のキャリアプランは果たせないと、強くアピールしましょう。
自分の希望だけでなく、入社後にどう働いていくかも具体的にいえるようにしておくと、面接での評価を高めることができます。
【キャリアチェンジ】面接で好印象を与えるポイント
キャリアチェンジを目的とした転職での面接では、面接官に対してどれだけ好印象を与えるかが重要です。
前向きな印象を与えることも可能で、キャリアチェンジを成功させ、自社に利益を与えてくれる人材だと印象づけられます。
そのためには、これから紹介する4つのポイントを守って、面接に臨むようにしてください。
嘘をつかず正直に答える
面接での受け答えの中には、嘘を盛り込まないようにしましょう。
少しでも面接官からの印象を良くさせたいと考えるあまり、自分を良く見せようとしてしまいがちですが、結果はマイナスにしかなりません。
仮に嘘であることが知られた場合、その選考で受かることはないと心得ましょう。
仮に自分を偽って入社にこぎ着けたとしても、自分に合わない会社での勤務が始まるだけです。
すぐに不満が浮かび上がってしまい、早期退職になりかねません。
事前に返答を考える際は、嘘を入れずに考えることを心がけてください。
言葉を選ぶ際に、前向きな表現にすることを意識すれば、嘘を盛り込む必要がなく良い返答を考え出すことも可能です。
志望動機と一貫性を持たせる
全ての返答に一貫性を持たせることが重要です。
志望動機と転職理由に齟齬があると、自分の本心を面接官に伝えることができません。
それどころか、全ての返答がその場しのぎになっているという印象を与えることになり、会社選びや職種・業界選びも適当だったのではないかと思われてしまいます。
前職を退職する理由と転職する理由、志望動機はバラバラで考えずに、1つのストーリーの上で組み上げるようにしましょう。
そのようにして考えると、転職理由に人間関係を挙げ、志望動機に同じ業界の経験を生かせることを挙げるといったことがなくなります。
キャリアチェンジを目的とした転職ではこの部分が特に重要となるので、全ての返答が1つの話でつながっても違和感がないようにしましょう。
ネガティブな内容をポジティブに言い換える
前の会社に対する不満を多く感じていた場合、面接で前の会社の話題になると言葉選びに注意が必要となります。
言葉の節々にネガティブな表現が目立ってしまうと、面接官に抱かせる印象は悪くなるばかりです。
転職を繰り返しても同じような不満を積もらせて辞めてしまうだろうと思わせてしまい、長く働いてくれる人材を求める中では選考の対象から外れる可能性は高くなります。
仮に自分の転職理由を話す中でどうしてもネガティブな話題に触れなければならないときは、ポジティブな表現に変換させましょう。
例えば「給料が安かった」ことは「成果が給与に反映される会社で働いてみたいと思った」に、「仕事がつまらなかった」は「もっとキャリアアップを見据えた経験を積みたかった」と、将来のキャリアと結びつけたような表現にするとネガティブな印象になりにくいです。
意欲と熱意を伝える
キャリアチェンジを目的とした転職、応募先企業への入社の熱意は特に強く伝えたい項目です。
転職理由の返答を考える際は、どれだけ入社への熱意をアピールできるかが重要ですから、客観的に見ても意欲が伝わるかどうかを確認して考えましょう。
熱意については、返答の内容だけではなく、実際に面接官を相手にしたときの話し方や姿勢などでも伝わるかどうかが左右されます。
うつむきながら小声で呟くようにいっても熱意は伝わりません。
面接官の目を見て、胸を張って堂々といえることが大事です。
まとめ
キャリアチェンジを目的とした転職で転職理由を面接官に話す際は、キャリアチェンジを思い立った理由や入社してから達成させたいことを明確にさせておくことが重要です。
将来どのようなキャリアプランを描くためにキャリアチェンジに踏み切ったのかが曖昧だと、転職を成功させることができません。
転職理由を明確にさせるには、転職をしようと思った自分の気持ちや希望を掘り下げて、言語化することをおすすめします。
とはいえ、自分1人では客観的に認められる転職理由を書き出すことは難しいです。
転職エージェントであるアゲルキャリアでは、キャリアチェンジの内容作成や転職理由の返答の対策を徹底的にサポートして内定をコミットし、サポートスピード日本No.1の速さでの内定獲得を実現します。
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新しいキャリアへの第一歩を踏み出すチャンスです。
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