ガクチカで野球の経験を活かすにはどうしたらいい?具体的な例文や注意点を徹底解説!
はじめに
就職活動を始めるうえで必ず通るのが「学生時代に力を入れて取り組んだことは何ですか?」の質問です。
この質問は企業・業界を問わずほぼ100%質問されます。
今この記事を読んでいるということは、あなたは学生時代に野球に取り組んでいたのではないでしょうか?
でも、「野球は競技人口も多くなかなか個性が出せないのでは?」と悩んでいるが、どうにかしたいという向上心のある元球児に違いありません。
この記事では野球をガクチカとしてアピールするための書き方、そもそも何をアピールすれば良いのかを丁寧かつ簡潔にご説明します。
是非、参考にしてあなたの最強ガクチカを作り上げましょう!
【ガクチカで野球の経験をアピール】ガクチカで野球の経験は評価されるのか
まず安心して下さい。
ガクチカで野球をしていた経験は必ずプラス評価になります。
就活市場においてもスポーツ経験者は昔も今も常に人気で、各企業から注目されていることは間違いありません。
しかし、なぜ野球などのスポーツ経験者は評価されやすいのか疑問に思いませんか?
ここでは仕事をする上で、特にここが評価されているというポイントを3つご紹介します。
あなたにも当てはまっているのか、1つずつ確認していきましょう!
目標に対して努力ができるから
高校野球を例にとると分かりやすいかと思います。
高校球児の最大の目標は「甲子園出場」「甲子園制覇」ではないでしょうか?
多くの高校球児が夢見る大舞台でプレーしたい、強豪校では甲子園に出場では足りず、制覇することを最終目標に日々白球を追いかけていると思います。
つまり、その目標を達成するために日々の練習メニューはどうか、どのような姿勢で練習に臨むのか、はたまた試合に出るためにどうしたら良いのか。
これらを常に考えながら日々努力してきた経験は、必ず社会人になり仕事をする際に活きる経験です。
目標に対して毎日コツコツと努力できる元球児は、どこの企業でも欲しい人材であることに間違いありません。
ストレス耐性が強いから
社会人になり、仕事を始めると多くのストレスが降りかかってきます。
こう書くと少し驚かせ過ぎかもしれませんが、ストレスは多少なりともあり、それに打ち勝つ必要があります。
この点、元球児は日々の厳しい練習や監督からの厳しい指導などに耐えてきた根性があります。
当然、企業の採用担当者からはストレス耐性が強いと認識される訳ですね。
実際、ストレスから残念ながら新卒で入社しても半年や1年、短い場合は3日などで辞めてしまう人も少なからずいます。
ストレス耐性が強いことは仕事で壁にぶつかった際にあきらめずに取り組めることや、指導面で叱られることがあっても簡単に落ち込まないなどの場面で活きます。
ストレス耐久が強いことは仕事をする上での必須スキルになりつつあります。
元球児であることを大いにアピールすることで、「自分は大丈夫です!」と採用担当者に伝えてあげましょう!
熱量があるから
学生時代に本当に力を入れて物事に取り組める人は意外と多くありません。
1つのことに情熱を注ぎ、やり通す意志の強さ、粘り強さ、それを元球児であるあなたは持ち合わせています。
これは当たり前のことではなく、継続的に熱量を持って取り組める才能です。
多くの人は、「もうしんどいから続けられない」「他の事してみたい」「どうせやっても結果でないしやるだけ無駄」などの理由で辞めてしまいます。
しかし、あなたは諦めず熱い熱量で野球に取り組むことができた数少ない人材です。
このことは仕事にも必ず良い経験として繋がります。
どんなにしんどく、難しい仕事でもあなたなら取り組んでくれると採用担当者は期待を寄せること間違いありません。
自信をもって学生時代の野球経験をアピールしましょう!
【ガクチカで野球の経験をアピール】企業がガクチカを聞く意図
ガクチカは業界、企業を問わず必ず聞かれます。
それほど重要な質問であるということになります。
つまり企業の採用担当者はガクチカであなたの何を見ているのかを確認する必要があります。
ここの認識が間違っていると、アピールの仕方を間違えたりチャンスロスすることに繋がります。
しっかりと相手の意図を汲み取りガクチカを作っていきましょう。
企業が求めている人材とマッチしているか確かめるため
例えばあなたが受けようとしている企業は車の部品を作るメーカーで、1人でコツコツと単純作業をこなす仕事がメインだったとします。
しかし、あなたのガクチカで野球をしていて仲間同士のチームワークを大切に今まで取り組んできたことをアピールしてもプラス要素にはなりません。
あなたの輝かしい経歴、素晴らしい人間性を伝えても採用担当者は自社とマッチしていなければ採用することはありません。
もしかすると、この例えにでてきた程の人であればどこの会社でも欲しい!となる可能性はありますが、基本的にはあり得ません。
しっかりと受ける企業とあなたのガクチカがマッチしているのか事前に確認しておきましょう。
志望度を確認するため
就職活動をする上でガクチカは何度も書くことになります。
当然、少しでも楽しようとどこの企業に対しても同じ内容で提出したくなるのは分かります。
しかし、それでは毎年多くの資料を確認している採用担当者に「このガクチカ使いまわしだな!」と気付かれるでしょう。
そうなると「この学生はうちの会社の志望度は低いんだな」と思われ、選んでくれません。
これでは面接にも進めない最悪の状況が続くことになってしまいます。
ガクチカは使いまわしの文章ではなく、しっかりと企業研究をして何をアピールするのがいいのかを考え、それから内容を作り直す努力が必要です。
元球児のあなたであれば、この地道な作業もきっとできるはずです。
【ガクチカで野球の経験をアピール】野球経験を活かすガクチカの伝え方
ここまではガクチカとして野球経験をアピールすることができること、どのような点が評価されやすいのかについてご説明してきました。
ここからはより具体的で効果的な伝え方について見ていきましょう。
アピールの仕方を間違えると、せっかく今まで頑張ってきた経験がうまく伝わらずに勿体ないことになります。
あなたがいかに魅力的な人材であるかはあなたしか分かりません。
重要なポイントを3点紹介しますので、最強のガクチカを作り上げていきましょう!
企業で活かせるものをアピールする
先ほどの企業が求めている人材とマッチしているか?に似た内容になりますが、入社後あなたの野球経験をどう活かせるのかをアピールする必要があります。
厳しい練習に耐えてきた忍耐力で粘り強く仕事をすることができることや、常に向上心を持ち仕事に取り組むことができる情熱など、アピールの幅は広く企業に合わせてアレンジしましょう。
その中で、もし可能であれば人を巻き込んで目標を達成することができること、それに関連するエピソードがあれば非常に効果的にアピールすることができます。
これは企業、業界問わず求められている能力で、あなたが優秀かつ希少な人材であることを大いにアピールできる能力になります。
例えばキャプテンとしてチームを引っ張り目標を達成したこと、監督やコーチ、部員を巻き込み練習メニューなどの変革に取り組み目標を達成した経験などです。
今一度、自分の野球経験を1から振り返る必要がありそうですね。
実績だけを伝えない
県大会ベスト4、甲子園出場、大学野球ベストナイン。
どれも凄い経歴ですが、その事実だけを伝えてもあなたが何を努力してきたのかは採用担当者にまったく伝わりません。
採用担当者が大切にしているのは成果そのものではなく、その過程で何を学んだのか、その経験でどう成長したのか、その経験をどう仕事で活かせるのかになります。
つまりガクチカは結果ではなく中身重視で組み立てましょう。
例えば、チームの目標を達成するために今の課題を全員で考え、それは守備が弱いことだと意見が一致しました。
私はそれに対して守備力向上に繋がるようなメニューを追加することを提案しました。
メニューを追加し真剣に取り組んだ結果、チームの目標を達成することができました。
など、例え目標が達成できていなくても、そのために努力した過程が分かるようなエピソードを意識してガクチカを組み立てるようにしましょう。
専門用語は避ける
ガクチカでアピールするほど野球に取り組んできたあなたからすれば、知っていて当然と思う野球用語も採用担当者からすれば全く知らないことの方が多いです。
また、学校やチームによって使っている用語が違うことで通じないことも多く、野球未経験者でも分かるような言葉に置き換えることを意識して下さい。
話が盛り上がったりして、あなたの野球に対する情熱があふれ出ているときなどは特に注意しましょう。
採用担当者が急に取り残される可能性があり、その結果良いエピソードでも採用担当者に上手く伝わらず低評価になることもありますので、専門用語を使うことは避けましょう。
【ガクチカで野球の経験をアピール】ガクチカの構成
ガクチカを書く上でのポイント、専門用語に注意することなど基本的なことを説明しましたが、ここからはより具体的な文章の構成について見ていきましょう。
同じ文章でも書く順番が違うだけで伝わりやすさに大きな違いが出ます。
必ず気を付けるようにして下さい。
結論
まず最初に何に対して取り組んでいたのかの結論を簡潔に伝えます。
採用担当者にあなたが何について伝えたいのかを最初に話すことで、その後の話の流れを大まかに伝えることができます。
このことは、採用担当者としてもその後の話の展開を予想することができ、頭にスムーズ入っていきやすくなる効果があります。
例としては、私は学生時代高校野球に取り組み3年間甲子園出場を目指し努力しました。
このようにあなたが取り組んでいたことを簡潔に結論から伝えるようにしましょう。
動機
次になぜそのことに取り組もうと思ったのか、その動機に触れましょう。
採用担当者としては、この「なぜそれに熱量を持って取り組むことにしたのか」の動機に関心があります。
甲子園を目指していた理由は何なのか、ここの動機次第で採用担当者の心を動かすことができるかが決まります。
甲子園に出場すればモテそうだから!これは絶対にやめて下さい。
今まで先輩があと一歩のところで成し遂げられなかった悲願の目標であるため、親も高校野球をしていて親子共通の目標であるためなど好感の持てる内容にするのが良いでしょう。
しかし、作り話はダメです。
嘘はすぐに見破られますので本当の動機を伝えましょう。
目標と困難
次は目標と困難のパートです。
目標は妥当な目標ではなく、できれば高く設定したエピソードを用意しましょう。
妥当、もしくは低い目標を掲げるような学生が、高い志を持ち仕事に取り組めるかは採用担当者からすると少し心配になります。
高い目標に向かって努力する熱い人材を企業は求めています。
学校として甲子園初出場を目指し努力したなど、高い目標に対して挑戦した内容がベストです。
そしてその高い目標を達成する上でどのようなことを困難と感じたかを伝えましょう。
甲子園初出場という高い目標に全員の士気が上がらなかったことや大事な試合で勝てない理由はなぜなのか、練習環境の改善が必要であったのかなど、直面した困難についてのエピソードを用意しましょう。
この目標と困難では、高い目標を掲げ努力できるのか、どの程度のことを困難と感じるのかを採用担当者は見ています。
行動と結果
行動と結果では先ほどの目標と困難にどのように対応して、どのような結果を得ることができたのかをアピールしましょう。
ここで重要なことは、必ずしも目標を達成したエピソードでなければいけないことではない、ということです。
採用担当者はその目標達成に対して、きちんと直面した困難に向き合い行動できているのか、逆算してどのような手段をとったのかなど、乗り越える力があるかを見ています。
甲子園出場を目標にしていたが、重要な試合で勝てない壁に直面した。
それを解決するためにあなたが何をして乗り越えたのかが大事なアピールポイントです。
仮にどんなに努力しても甲子園にはあと一歩届かなかったとしても、その努力した過程をアピールすることができれば問題ありません。
結果が残せていなくても自信を持ってアピールしましょう!
学びと今後への活かし方
そして最後は目標達成のために行った行動であなたが何を学び、それを今後の社会人生活にどのように活かせると考えているのかを伝えましょう。
実はここが一番重要と考えている採用担当者は非常に多く、それはどう入社後に野球をしていた経験を活かし活躍してくれるのかをイメージする参考にするためです。
結論、動機、目標、困難、行動、結果がうまく伝わったとしても、最後の学びと今後への活かし方を伝え間違えると全て台無しになります。
あなたが入社すればどのように会社に貢献できるのかをしっかり採用担当者へ伝え、期待できる人材であると感じさせることができれば100点満点です!
【ガクチカで野球の経験をアピール】例文を紹介!
ここでは高校時代、甲子園を目指し3年間努力した経験をアピールする学生の例文をご紹介します。
私は学生時代、野球をしており甲子園に出場することを目標に日々取り組みました。
私が入部した野球部は甲子園出場経験はなく、部員全員で新たな歴史を作ろうと高い目標を掲げました。
今まで甲子園出場が達成できなかったのは1人1人の自信がなかったからだと考えました。
他の強豪校とは違い、私の高校は中学の時に実績十分で入学する部員がいなかったためです。
そこで私は1人1人に練習中から長所を伝え、自信を植え付け鼓舞することを始めました。
そのことは次第に効果を見せ始め、大事な試合にも勝てるようになりました。
結果として甲子園出場は叶わずでしたが県大会でベスト4まで勝ち進むことができました。
このことから個性を見分け鼓舞することの大切さを学び、その経験を貴社入社後も職場を盛り上げ業績に繋げていきたいと考えています。
おわりに
学生時代に野球に取り組んだ学生は非常に多く、差別化することは難しいかもしれません。
しかし、そこであなたの努力した経験をうまく伝えることができれば必ず大きなアピールになることは間違いありません。
基本的には就活市場で野球などのスポーツ経験者は人気です。
自信を持ってあなたの野球にかけてきた努力、経験をアピールしましょう。
その際はこの記事を参考に、正しく伝わるように気をつけて下さいね。
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