【例文2選】自動車部品営業の志望動機の書き方は?業務内容や志望動機作成のコツを徹底解説!
1台の車は、小さなネジまで合わせると約4000種類、約2〜3万個の部品からできています。
これらの部品を開発・製造し、自動車メーカーに供給しているのが自動車部品メーカーです。
日本製の高品質な部品は世界中に需要があるため、海外にも拠点があります。
また、従業員数が多く労働組合が結成されているため、比較的ホワイト企業が多く、人気が高い業界の一つです。
今回は、自動車部品メーカーの営業の仕事内容や、志望動機を作成するコツなどについてご紹介します。
志望動機は営業経験者・未経験者別で例文つきでご紹介しているので、書類作成のヒントにぜひ参考にしてください。
【自動車部品営業の志望動機】自動車部品業界の仕事内容は?
自動車部品業界と言われると、単純に「自動車の部品を作る」のが仕事だと思うかもしれません。
しかし、実際は部品の品質管理や営業など、さまざまな職種が協力し合って成り立っています。
まずは、自動車部品業界が行っている業務の内容について解説します。
自動車部品業界とは
自動車部品業界が担っているのは、トヨタをはじめとする自動車メーカーを支える役割です。
下請けというネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、たとえばデンソーやアイシン精機などの世界的大企業も、日本の自動車部品メーカーのひとつです。
また、小規模な会社が、世界シェアトップを誇る部品を生産しているということも珍しくありません。
大企業にも劣らない、高い技術力と営業力を持っているという証明とも言えるでしょう。
なお、自動車部品を扱う企業の業務内容は多岐にわたります。
新しい自動車部品の技術研究や開発・設計を行う「研究開発」、安全な部品製造を行うためのルールづくりや管理などに取り組む「品質保証」、顧客に対し自社の自動車部品の提案や調整を行う「営業」などさまざまな仕事があります。
自動車部品業界の年収は?
自動車部品メーカー社員の平均年収は、おおよそ500万円前後です。
現在の日本の平均年収は約400万円と言われているため、それと比較すると、金額は高めということになります。
自動車部品業界には老舗企業が多く、古くからの年功序列型の評価制度を採用している会社も少なくありません。
しかし近年は、個人が出した成果を賃金に反映させる「成果主義型」を採用する企業が増えつつあるようです。
また、不景気になると需要が落ちやすく、好景気になればその恩恵を得やすいという特徴もあります。
【自動車部品営業の志望動機】自動車部品営業で求められるスキル
書類選考や面接で自分を効果的にアピールするために重要なのは、その業界や職種でどんな能力のある人材が求められているのか、事前に把握しておくことです。
ここでは、自動車部品業界の営業職で求められるスキルを3つ紹介します。
コミュニケーション能力
自動車部品メーカーの営業に必要なコミュニケーション能力は、トークの面白さや人当たりの良さだけではありません。
ヒアリング能力や課題をとらえて解決策を提案できる力も含めて、コミュニケーション能力が問われます。
一方的にセールストークをするだけでは、顧客の信頼を得て取引をしてもらうことはできません。
相手の話に耳を傾け、課題や要望を把握したうえで、ニーズに合った商品を提案することが大切です。
また、コミュニケーション能力は営業のシーンだけでなく、社内のメンバーと連携を取る際にも必須能力です。
自動車部品メーカーは、一つの商品を提案するのに様々な部署と連携を取ります。
取引先が求める部品を製造部門に伝達したり、請求書を作成するのに営業事務や経理部に掛け合うこともあります。
そのために欠かせないのが、伝える力と聴く力です。
相手の言葉を正しく理解し、かつ自分の伝えたいことをわかりやすく相手に伝えることのできるコミュニケーション能力なのです。
忍耐力
営業担当は商談の際、顧客と自社それぞれの要望を擦り合わせ、両者が納得できる妥協点を見つけなくてはなりません。
顧客のすべての要望に応えてしまうと、自社に不利益になる可能性があるからです。
また、粘り強く交渉を行わなくてはならない場面もあるため、営業職では忍耐力のある人材が求められます。
さらに、クレーム対応など、ネガティブな事象に直面することもあるでしょう。
そのようなときにも誠意ある行動を心がけ、顧客に真摯に対応するには強い忍耐力が必要だと言えます。
協調性
ビジネスシーンでいう協調性とは、意見や立場の異なる他者と適切な関係を構築し、協力しながら物事を進めることができる特徴のことを指します。
特に営業は、社内外のさまざまな立場の人と連携しなければ、仕事そのものが成り立ちません。
自動車部品業界であれば、開発・購買・製造といった部門と営業職が協力しないと自社製品を顧客に提供することができません。
協調性は、関係各所と円滑なコミュニケーションを取り、目標達成を目指す営業職には必須のスキルと言えるでしょう。
【自動車部品営業の志望動機】企業が志望動機を聞く意図
言うまでもありませんが、明確な志望動機を持つことは転職における必須項目のひとつです。
ここでは、企業が志望動機を聞く理由について確認していきます。
企業が知りたがっていることを事前に把握し、必要な情報をしっかり盛り込んだ志望動機を作るようにしてください。
志望度を確認するため
志望度の高い人は入社後に熱意を持って長く続けてくれることにニアリーであるため、採用担当者は明確な志望動機を知りたがります。
また、内定後の辞退を避けるためにも志望度を把握したいという意図があります。
企業が内定を出しても、候補者自身の志望度が低ければ辞退されてしまう可能性があります。
企業が採用活動にかけるコストは決して少なくありません。
せっかくコストをかけても入社してもらえなければすべて無駄になってしまうでしょう。
だからこそ志望度が高く、「この人なら入社してくれるだろう」「長く活躍してくれるだろう」と思える候補者を見極めたいと考えています。
反対に、書類選考や面接で志望度の高さを伝えることができなければ、「ほかに本命の企業があるのかな」などと思われてしまうかもしれません。
熱意を確認するため
どんなに能力が高くても、働くことに対する熱意のない候補者を企業は採用しません。
選考では基本的に能力や経験が重視されますが、企業によっては志望動機を最重要視する場合もあるようです。
多くの採用担当者は、熱意のある候補者ほど、長期的に働いてくれる可能性が高いと認識しています。
また、熱意のある人は向上心が高く、将来的に自社へ大きく貢献してくれるだろうと期待される面もあります。
会社を成長させていくために、「なるべく意欲の高い人物を採用したい」と採用担当者は考えているのです。
マッチ度を確認するため
同じ業界内の企業であっても、その社風や経営理念などはそれぞれ異なります。
企業の目指す方向性が候補者のそれと食い違っている場合、ミスマッチが生じて早期離職となるケースも少なくありません。
志望動機には、候補者の価値観や将来のビジョンなどが反映されています。
そのため企業は、候補者がどの程度自社とマッチしているか、志望動機を通じて判断しようとしているのです。
候補者が自社の求める人物像に合致しているかどうか確認するために志望動機をチェックすることも多々あります。
【自動車部品営業の志望動機】志望動機作成前にすること
いきなり書き始めようとしても、良い志望動機は作成できませんので、作成前の下準備を入念に行うことが大切です。
ここでは、志望動機を作成する前に必ずやっておくべき「自己分析」と「業界・企業分析」について解説します。
自己分析
転職活動における自己分析とは、自分の特徴や長所・短所、価値観を把握し分析することです。
自己分析を行うことで、自分という人間を客観視し、その特徴や性質を言語化できるようになります。
過去に印象的だった出来事や、前職での成功体験や苦手だったことを細かく振り返って、自分の社会的価値や強みを知ることができます。
自分の価値を理解することで、将来的にどうなりたいかを可視化することができますし、それが志望動機にもつながります。
また、自己分析ができていると、自分に合った業界や企業、職種などを見つけやすくなります。
行きたいと思っている企業が単なる憧れなのか、明確な理由があるのかがわかるので、具体的な志望動機を書けるようになります。
業界・企業分析
論理的で説得力のある志望動機を作るには、業界でどのような人材が求められているのか知っておく必要があります。
そのために行うのが、業界・企業分析です。
業界分析では、まずは業界全体の構造や動向などを大まかに把握した後、さらに詳しい現状や課題、今後の可能性などについて調べると良いでしょう。
企業分析では、事業内容や企業理念といった基本的な情報を集めたうえで、業界内での立ち位置や同業他社との違いなどを研究していきます。
新聞・ニュース・書籍など、手段はさまざまですが、インターネットなら最新の情報をタイムリーに入手することができるでしょう。
時間の許す限り、応募先の企業が出版している書籍を読んでみたり、経営者が出演しているメディアを視聴してみることもおすすめします。
【自動車部品営業の志望動機】自動車部品営業の志望動機を作成するポイント
自動車部品業界の営業職を目指す場合、志望動機で明記しておきたい点がいくつかあります。
これらがきちんと書かれているか、そうでないかによって、採用担当者に与える印象も変わってきます。
この機会にぜひ押さえておきましょう。
自動車部品業界を選んだ理由を明確にする
世間にはさまざまな業界が存在します。
そのため志望動機では、なぜ自動車部品業界を選んだのか、その理由を明らかにしておくことが大切です。
たとえば、「自動車が好きなので自動車部品業界を選びました」と言っても、「それなら自動車業界でもよかったのでは?」と思われてしまう可能性があるため、志望理由としては弱いです。
自動車部品業界に興味を持ったきっかけや、やってみたい業務などを、具体的なエピソードを交えて語ることでオリジナリティのある志望動機が作れるでしょう。
その企業を選んだ理由を明確にする
同じ自動車部品業界の中にも、さまざまな企業があります。
業界を選んだ理由に加えて、その企業を選んだ理由も明記しておきましょう。
まずは企業研究で、企業理念や独自の商品・サービスなど、その企業にしかないものを見つけておきます。
その中で自分の価値観と一致しているものや、共感するところなどを探します。
それらを志望動機の中で説明することで、「だからうちの会社を選んだのか」という納得感を採用担当者に与えることができるでしょう。
グローバルな視点を持つ
日本の自動車部品は、その品質の良さから、海外の自動車メーカーにも高く評価されています。
市場は世界中にあり、海外に拠点を持っている企業も珍しくありません。
そのため複数の言語を話せる人や、グローバルな視点を持った人材は重宝される傾向があります。
海外の話を絡めて志望動機を伝えることは高度なスキルに思われますが、ニュースサイトを網羅するだけでも十分な知識を得ることができます。
おすすめなメディアはNewsPicksや日経オンラインなどの経済系記事が多いメディアです。
「自動車 海外」などと検索するだけでもかなりの数の記事がヒットするので、スキマ時間を活用してぜひ読んでみてください。
このひと手間によって、採用担当者の目に留まる確率も上がるはずです。
【自動車部品営業の志望動機】志望動機の基本構成
志望動機はその内容だけでなく、構成についても気を配らなければなりません。
どんなに良いことが書かれていても、構成がしっかりできていないと読みづらく、採用担当者に熱意が伝わらなくなってしまいます。
ここでは、志望動機を書く際におすすめの基本的な文章構成について紹介します。
志望動機を簡潔にまとめる
まずは志望動機の結論、つまり「その企業を選んだ理由」を述べます。
たとえば、次のような流れでまとめてみましょう。
「私が貴社を志望している理由は、貴社の歴史に感動したためです。そう思ったきっかけは〜〜でした。」
このように、まずは結論から述べて、その後にきっかけとなったことを述べると分かりやすいです。
なお、結論から伝えることは、ビジネスシーンで必須とも言える伝え方の一つです。
最も重要な箇所から述べることで、相手に話の軸が伝わりやすくなります。
なお、この後根拠や理由について詳しく述べていくので、結論に関しては多少抽象的な表現になってしまっても問題ありません。
根拠となるエピソードを述べる
結論の後は、その根拠や理由となるものを述べていきます。
「私が貴社を志望している理由は◯◯だからです。そう思ったきっかけは、私が大好きな自動車メーカーT社の歴史を調べていたときのことです。貴社の革新的な技術が参入したことをきっかけに◯◯モデルの自動車が世界的にヒットしたことを知りました。」
具体的なエピソードを挙げることで、志望動機に説得力を持たせることができます。
あれこれ書くのではなく、「だから自社を選んだのか」と採用担当者をうなずかせるようなエピソードを選定することが大切です。
「企業研究をしていて、貴社の◯◯という経営方針に共感した」「貴社独自の技術に感銘を受けた」など、感情が動かされた部分を伝えると、採用担当者に熱意が伝わるでしょう。
入社後のビジョンを述べる
最後に、入社後にやっていきたいこと、将来の目標などを述べます。
「私が貴社を志望している理由は◯◯だからです。そう思ったきっかけは〜〜でした。だからこそ、貴社の築いてきた礎を後世に伝える仕事がしたいと感じました。営業の仕事は、貴社の看板を掲げながら海外企業に広めていくという責任感ある仕事です。私の強みでもある英会話力と、営業としての実績をもって、将来的には海外での事業にも携わりたいと考えております。」
将来的な展望まで述べることで「自社で長く働く意思がある」と見なされ、志望度が高い人材だと認識してもらえる可能性が高まります。
また、「入社したい」という想いと同時に、「強みを活かして企業や社会に対し貢献したい」という気持ちをアピールすることで、採用担当者にも熱意が伝わるでしょう。
上記の例文以外にも、「営業部門のチームリーダーになりたい」「新規事業を立ち上げたい」など、なるべく具体的に説明するとより効果的です。
【自動車部品営業の志望動機】自動車部品営業の志望動機
最後に、自動車部品営業の志望動機の例文を2つ紹介します。
これまで解説してきた作成のポイントや構成はひと通り押さえてあります。
これから実際に志望動機を書く方や、完成形を参考にしたいという方はぜひチェックしてください。
例文①|営業経験者
貴社を選んだ理由は、業界内でも早期の段階から国際市場に目を向け、海外に数多くの支店や工場を持っているということに惹かれたためです。
私は元々、将来は国内だけでなく海外でも活躍したいという目標があり、前職の総合商社では海外での新規事業立ち上げに携わっておりました。
様々な商材の取引をする中で、どの国にもかなりニーズが高いと感じたことが、自動車の技術です。
日本の自動車部品は欧米諸国でも非常に需要が高いと感じておりますが、まだまだ供給が追いついていないことを、とある海外企業様との商談で知りました。
そのことをきっかけに、国内トップクラスの貴社の一員となって、様々な国の自動車生産を豊かにする仕事に携わりたいと考えました。
加速するグローバル化の渦中であっても、日本の技術の高いモノづくりを世界に発信していくために、日本の自動車メーカーだけでなく海外の自動車メーカーへも幅広く製品を供給している貴社で働きたいという強い想いがあります。
貴社に入社後は、これまで身につけてきた語学力や留学経験などを活かしながら、海外拠点のローカライゼーションのさらなる強化に貢献したいと考えています。
また、将来は、まだまだ開拓の余地のあるアジアやアフリカ市場などに貴社の製品を届けられるよう、努めていく所存です。
例文②|営業未経験者
そのきっかけとなった出来事が、実家近くのとある交差点で事故が多かったことです。
人通りが少ないためスピードを出す自動車が多く、見通しが悪いために自動車同士の事故が多発しているエリアでした。
そんな時に、とあるニュースサイトで貴社が事故防止の革新的な技術を開発したことを知り、大変感動したのです。
それをきっかけに貴社に興味がわき、数年前から自動車技術に関するニュースをよく読んでおりました。
「日本のみならず世界中で頻発している事故を減らしたい」と考えている私にとっては、「車に乗るすべての人に安全を届ける」という企業理念も深く共感できるものでした。
私が今回志望している職業は営業職ですが、貴社の製品を世の中に広めていくというやりがいのあるポジションだと感じております。
貴社に入社後は、営業職として貴社の製品を世の中に広めていき、少しでも事故のない世の中にする一手になりたいです。
まとめ
就活において、志望動機は非常に重要な項目のひとつです。
自動車部品業界は就活生に人気があり、選考の難易度もやや高いと言われています。
まずは自己分析と業界・企業分析を行い、自分自身と業界・企業についての理解が深まったところで、志望動機に盛り込む内容を考えていくようにしましょう。
また、あなたの言いたいことを確実に伝えるため、基本的な文章構成について理解しておくことも重要です。
大事なポイントを押さえて志望動機を作成し、第一志望の企業の選考を突破しましょう。
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