【例文あり】文字数を調節する際のポイントは?減点されないガクチカを作成しよう!
エントリーする企業が多く、効率良くガクチカを書きたい人も多いでしょう。
そこで今回は、ガクチカを書く際のポイントと、文字を増やす・減らす方法を紹介します。
本記事を参考に文字数を調節して、選考で評価されるガクチカを作成しましょう。
【文字数を意識してガクチカを書こう!】ガクチカを書く際のポイント
まずは、ガクチカを書く際に押さえておきたいポイントを5つ紹介します。
まずはありのままの自分が伝わる、相手の読みやすい文章になっていることが大切です。
それらを満たしたうえで、文字数にも気が配れるようになると良いでしょう。
①文字数の指定がない場合は400字が目安
ESは、文字数の指定がない場合や、上限だけが示されている場合があります。
そのようなときは、用紙1枚分である400字を目安に書くと良いでしょう。
また、オンライン上で提出するESの場合でも、指定される文字数は400字程度がほとんどです。
②指定の文字数の8~9割は書く
文字数が指定されている場合は、指定の8割以上、できれば9割は書くようにしましょう。
これはレポートと同じで、少なすぎると「指示が守れない」と判断され、マイナス評価になる場合があるからです。
また、多すぎるのも良くないので、指定文字数の1割程度の超過に抑えましょう。
文字数を削る・増やす際のポイントは後述するので、参考にしてください。
③結論を先に述べる
ガクチカの文章を書くときには、結論を先に述べて、自分の主張を伝えましょう。
結論を先に述べることで、その後のエピソードなどの話を理解してもらいやすくなります。
結論ファーストで話すためには、いったん質問をオウム返しする形で答えることをおすすめします。
たとえば、「学生時代に力を入れたことは何ですか」という質問なら、「学生時代に力を入れたことは◯◯です」といった具合です。
こうすると必然的に結論を先に示せるので、意識して練習しましょう。
④PREP法で書く
ガクチカに限らず、ESの文章はPREP法を使って書きましょう。
PREP法とは、「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)」の順番で展開していく書き方です。
これを守ると「結論を先に述べる」も満たせるので、要点を掴んだ簡潔な文章になります。
また、論理的に伝えられるので、論の展開自体が評価されることもあるでしょう。
⑤ありのままの自分を伝える
ガクチカの文章では、無理に好印象を得ようとせず、ありのままの自分を伝えましょう。
嘘をついたり話を盛ったりすると、適性検査や面接で整合性が取れなくなる可能性があります。
また、仮に内定をもらって入社できても、その後に行う業務で困ってしまうかもしれません。
いずれにしても、自分に不利になってしまうので、背伸びせずにありのままの自分を伝えましょう。
【文字数を意識してガクチカを書こう!】営業職に求められる力
営業職を志望している人は多くいるので、想像以上に厳しい競争となるかもしれません。
ここからは、特に営業職に必要とされる力を6つ紹介します。
ガクチカでアピールする内容に困った際は、ぜひ参考にしてください。
①コミュニケーション能力
営業職は、商品を買ってくれる顧客とのコミュニケーションが重要です。
特に商談においては、雑談も含めて相手と良好な関係を築く必要があります。
顧客からの信頼を勝ち取ることが、その後の商品提案や契約獲得につながるからです。
したがって、雑談力も含めた高いコミュニケーション能力は、営業職にとって必須のスキルと言えるでしょう。
②傾聴力
商談中、一方的に自社の商品・サービスの魅力を伝えるのは好ましくありません。
相手に納得して購入・契約してもらうためには、傾聴力が求められるでしょう。
顧客の話をよく聞き、ニーズを掴んで顧客に合う商品やサービスを提案することが重要です。
最終的な契約を結ぶためには、話す力のほかに、聞く力を高めていく必要があると言えます。
③論理的思考
対人スキルが重視されがちな営業ですが、論理的思考力も重要になります。
顧客の抱える課題が、今までに経験のないタイプの場合もあるからです。
特に扱う商材が高度な場合は、考えずに行動量だけを増やしても成果は上がりません。
論理的に情報を整理し、顧客ごとに最適なソリューションを選択し、提案をまとめる必要があるでしょう。
④課題発見力
営業職には、鋭い観察眼と課題発見力も必要とされるでしょう。
顧客が自身・自社の課題をすべて把握しているとは限らないからです。
むしろ、顧客自身が課題だと気づいていない部分こそ改善すべきポイントかもしれません。
対話で聞き出した情報を整理し、潜在課題を発見する必要があるでしょう。
物事の表面だけでなく、裏側に隠れた原因を探りにいく姿勢が重要となります。
⑤課題解決能力
顧客に信頼され、必要とされる営業になるには、課題解決能力も必要でしょう。
営業の仕事は押し売りではなく、顧客の課題を解決するのに役立つ商品・サービスを提案することだからです。
そのためには、顧客が何を求めているのかを的確に把握し、その課題に向き合わなくてはいけません。
これができなければ、営業の仕事は成り立たないとも言えるでしょう。
⑥ストレス耐性
営業は数字の目標を追うことが多く、成果を出せないと精神的な負担となってストレスになることがあります。
それを引きずってしまうと仕事に影響が出てしまい、ますます成果が上がらないという負のループにはまってしまいます。
そのため、自分なりのリフレッシュ方法を見つけておき、日頃からストレスを溜め込まないようにしましょう。
【文字数を意識してガクチカを書こう!】文字数を削る際のポイント
次に、ガクチカの文字数を削る際のポイントを4つ紹介します。
ガクチカを書いていると、どうしても内容はそのままで文字数を減らしたいことがあるでしょう。
そのときには以下に紹介する方法を実践して、最適な文字数に調節してください。
①必要のない部分を削る
まずは、文章全体を読み返してみて、削除しても意味が通じる部分を見つけて削りましょう。
特に注意すべきは、「~することができる」「~ということ」などといった冗長な表現で、これらは「~できる」「~こと」などに置き換えましょう。
そういった部分を削ると、余計な情報がなくなって主張が伝わりやすくなるという利点があります。
②単語を言い換える
2つ目のポイントは、単語を短い表現に言い換えることです。
特に、カタカナ語は文字数が増えてしまいがちです。
同じ意味でも、短く言い換えられる単語がないか考えて、言い換えましょう。
このとき、辞書で同義語や類義語を調べてみると良いでしょう。
ただし、難しい単語ばかりになると読みにくくなることもあるので注意が必要です。
③接続詞を変える
3つ目のポイントは、接続詞を変えることです。
順接・逆説・並列・例示など、接続詞は同じ役割のものがいくつかあります。
たとえば、「しかしながら」を「だが」に変更すると、意味を変えずに文字数が減らせるでしょう。
また、インターネット上には接続詞をまとめているサイトがいくつかあるので、必要に応じて検索してみてください。
④漢字への変換漏れがないか確認する
最後に、少し注意が必要ですが、漢字に変換漏れがないかも確認しましょう。
同じ単語を何度も使っている場合、ひらがなを漢字に変換するとかなり文字数が減らせます。
ただし、ひらがなでの表記が好ましい単語もあるので、むやみに変換しないよう注意が必要です。
たとえば「できる」「たくさん」「すてき」など、あまり馴染みのない漢字を使う当て字はひらがなで表記しましょう。
また「あらかじめ」「いまだ」などの助詞や副助詞、「あるいは」「なお」などの接続詞もひらがなで書くのが慣例です。
ほかにも、指示語や名詞などにも、ひらがなでの表記が望ましい単語があります。
また、ひとつの単語について漢字とひらがなが混在しないよう、表記ゆれも十分にチェックしましょう。
【文字数を意識してガクチカを書こう!】文字数を増やす際のポイント
指定文字数が多く、逆に文字数を増やす必要がある場合はどうしたら良いのでしょうか。
基本的には、ガクチカで重視される箇所を、より詳しく具体的にして対応しましょう。
ここでは3つの方法を紹介するので、参考にして文字数を調節してください。
①当時の感情を書く
まずは、エピソードを述べる部分で、当時の感情を詳しく書くようにしましょう。
企業側の担当者は、応募者がどう考え、どう行動したかを知りたいと考えているからです。
人柄や考え方は、その人を採用する根拠のひとつになるでしょう。
事実の列挙ではなく、感情や思考の過程を書くと状況が把握しやすく、行動の理由がわかりやすくなります。
②より具体的に書く
取り上げたエピソードや経験について、より詳しく具体的に書くことも、文字数を増やすのに効果的でしょう。
これにより、あなたがどのようなときに強みを発揮できるのかが伝わりやすくなります。
また、経験を具体的に語るためには、重要な数字を示すことも効果的です。
営業職は数字で業績を管理したり、数字を用いて商品の魅力を伝えたりすることが多くあります。
また、あなたの取り組みがどれくらい重要だったのかが担当者に伝わることで、想像以上に評価してもらえる可能性もあります。
就職後の業務に活かすためにも、普段から数字を用いて説明する癖をつけておきましょう。
③ガクチカから得た学びについて詳しく書く
文字数を増やす際には、経験やエピソードから得た学びがしっかり書かれているのかも確認しましょう。
応募者が経験から何を学び、どう活かしてきたのかは、企業側も知りたい情報だからです。
また、経験から学ぶ姿勢を見せると、期待値アップにつながる可能性もあります。
あなたが入社後にどのように成長してくれるのか、より鮮明にイメージしてもらえるようになるでしょう。
【文字数を意識してガクチカを書こう!】文字数別 例文
ここからは、ガクチカの例文を文字数別に紹介します。
同じエピソードを使って、200文字、400文字、600文字の例文を掲載しています。
これまでに紹介してきた、文字数の増やし方・減らし方を考えながら読んでみてください。
200文字の場合
教室全体の指導力強化のため、講師同士が授業を見学し、フィードバックして教え合う機会を設けました。
この結果、昨年度は合格率が◯◯%向上しただけでなく、講師の結束力を強くすることもできたのです。
私はこの経験から、コミュニケーションを取り結束することの大切さを学びました。
貴社に入社した際には、顧客との対話から課題を発見し、解決策を提案できる営業を目指します。
400文字の場合
アルバイトを行っていた当時、教室全体として生徒の志望校合格率が低くかったことを今でも強く覚えています。
私は、講師が授業のやり方を学ぶ機会が少なく、独自の指導をしているため、授業の質に差があるから合格率が低いのではと考えました。
そこで、実際の授業を他の講師が見学し、それをフィードバックして教え合う機会を設けました。
結果として教室全体の指導のレベルが向上しただけでなく、講師同士の結束も強めることに成功したのです。
昨年度の高校入試では、合格率が◯◯%向上し、地域でも2番目に高い成果を残しました。
教室長からも「◯◯のおかげで、うちの教室はチームになれた」と言われ、非常にうれしかったことを覚えています。
私はこの経験から、仲間とコミュニケーションを取り、結束することの大切さを学びました。
貴社に入社した際は、営業として顧客との対話から課題を発見し、それに適した解決策を提案して結果を残したいと考えています。
600文字の場合
私は、大学入学時から3年間、個別指導塾で中学生を対象に、高校受験向けの指導を行っていました。
しかし、当時は周りの教室と比べて、生徒の志望校合格率が伸び悩んでいた時期だったのです。
私は、指導スタイルが講師それぞれで、授業の質に差があることに気づきました。
これは、講師が授業のやり方を学ぶ機会が少ないからだと考えました。
そこで、実際の授業を他の講師が見学し、それをフィードバックする機会を設けたのです。
結果として、講師同士の教え合う場面が増え、指導のレベルの向上につながりました。
また、コミュニケーションが増えたことで、講師同士の結束力も高めることができたのです。
昨年度の高校入試では、第1志望合格率が◯◯%となり、一昨年度よりも◯◯%向上しました。
ほかの教室の第1志望合格率と比較しても、地域で2番目に高い数字でした。
これは、講師全員が指導レベルを上げ、教室一丸となって入試に臨めた結果だと考えています。
教室長からも「◯◯の提案のおかげで、うちの教室はチームになれた」と言われ、非常にうれしかったことを覚えています。
私はこの経験から、仲間とコミュニケーションを取り、結束することの大切さを学びました。
貴社に入社した際は、営業として顧客との対話を重視し、顧客のニーズを掴む提案をして結果を残していきたいと考えています。
【文字数を意識してガクチカを書こう!】より良いガクチカにするには
最後に、あなたの書いたガクチカをより良くする方法を3つ紹介します。
どんなに「完璧だ」と思っていても、改善点は必ずあるものです。
ほかの人の力を借り、あなたの魅力が十分に伝わるガクチカに仕上げていきましょう。
①自分の強みをしっかりアピールする
まず、ガクチカでは経験を語るだけなく、自分の強みをアピールできているかを確認しましょう。
そのためには自己分析を行い、自分の強みを理解したうえでガクチカに向き合う必要があります。
特に、ただ「がんばった」だけではなく、どうがんばったのかを具体的に述べましょう。
そこに自分の強みをうまく組み込むことで、あなたの魅力をアピールできます。
②ほかの人のガクチカを参考にする
自分のガクチカが気になるときは、先輩や同級生のガクチカを参考にしましょう。
すると、どのようなエピソードで自分の力をアピールしているのかがわかるほか、新たな発見があるかもしれません。
ただし、内容を単に真似するのではなく、書き方や構成を真似することが重要です。
同じ業界や職種、できるなら同じ企業を受けた人のガクチカを参考にしましょう。
③第三者に添削してもらう
「自分では直すところが見つからない」という場合、ほかの人に添削してもらうと良いでしょう。
先述したように、ガクチカを作るうえで、先輩や友人といった第三者からの刺激は非常に重要です。
自分のガクチカとばかり向き合っていると、すでに形成された型にはまってしまい、同じような文章しか書けなくなってしまいす。
第三者の視点を入れると、自分では気づかなかった直すべき点が見つかり、より良いガクチカにブラッシュアップできるでしょう。
まとめ
本記事では、ESのガクチカを書く際に文字数を調節する方法について紹介しました。
文字数を減らす際には、企業が重視する箇所を押さえつつ、必要のない部分を削るのがポイントです。
逆に文字数を増やす際は、エピソードの中身やそのときの感情、学びを具体的に書きましょう。
また、より良いガクチカにするには、他人のESを読んだり、添削してもらったりすることが重要です。
なお、就活のプロである就活エージェントは、数多くの指導経験から的確なアドバイスをもらえるので、興味をお持ちの方はぜひ活用してみてください。
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