【営業で活躍したい女性へ】銀行などの金融業界のリアルとは?仕事内容やキャリアプランなど徹底解説!
「銀行などの金融業界は女性に優しいイメージがあるけど、実際はどうなの?」
上記のようなお悩みを抱えていませんか?
金融業界は昔から存在する業界であることから、基盤が整った環境下で働けます。
そのため、充実した収入はもちろん、仕事とプライベートを両立できる制度など、安定がイメージされた業界と考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、金融業界に就職したものの、職種や職場環境の違いから、思わぬギャップを受ける方も少なくありません。
そこで今回は、金融業界について網羅的に紹介します。
当記事で分かることは、以下の通りです。
-
金融業界の職種や各業界の特性
-
女性に金融業界をおすすめする理由
-
金融業界から離れていく現状
上記の内容を踏まえて、金融業界への理解を深めていきましょう。
金融業界は3つに分けられる
金融業界は大きく分けて三つに分けられます。
ここで紹介する業界は、以下の通りです。
-
銀行業界
-
証券業界
-
保険業界
上記の業界を詳しく紹介していますので、「金融業界が気になる」「これから金融業界で働きたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
1.銀行
>一つ目は、銀行業界です。
銀行業界は、総合職と一般職に分けられます。
具体的な職種の内容は、以下の通りです。
職種 |
業務内容 |
一般職 |
|
総合職 |
|
上記の表が、各職種の大まかな業務内容です。
一般職は主に事務作業や窓口対応など、裁量が大きくない業務がメインとなります。
そのため、ノルマのような設定はなく、責任を抱えずして働けることがポイント。
一方、総合職では、主に営業活動をおこない、法人相手がメインです。
巨額の金額が動くことからやりがいを感じる方も多く、男女問わず活躍できる職種。
しかし、厳しいノルマが設定されていることが多い職種でもあります。
思うような成果が出ないと、上司からの指摘や同僚が結果を出すなど、精神的に病んでしまうことも。
しかし、総合職では結果を残すことで、一気に出世ロードを歩むことが期待されます。
営業の数字はもちろんのこと、銀行業界に関する資格の取得することで、昇進や年収の向上につながります。
日々、学習する姿勢を業務につなげ、結果として残していくことが銀行業界の楽しさといえるでしょう。
2.証券
金融業界の二つ目は、証券業界です。
証券業界は、株式投資や投資信託などの金融商品を購入する際に、仲介者として手数料や資産運用で利益を得ています。
証券業界では主に三つの業務に分けられ、以下の通りです。
-
リテール
-
リサーチ
-
インベストメントバンキング
上記の三つから証券業界は成り立ち、各業務内容は異なります。
リテールでは、投資家や中小企業に向けて自社の口座を開設させるよう営業をおこないます。
今後値上がりが予想される株の提案や資産運用のアドバイスなど、金融商材における幅広い業務が特徴的です。
リサーチでは、値上がりそうな株の情報収集をおこない、社内の社員に共有する役割を果たします。
金融商材の金銭的な部分を担っているので、誤った情報を共有してしまうと大きな損害につながることも。
インベストメントバンキングでは、顧客となる企業の成長に向けてアドバイスする役割です。
資金の調達やM&Aなど、各企業に適したアドバイスが必要不可欠となります。
このように、幅広い金融商材を活用して専門知識を活かして利益を得ることが、証券業界のビジネスモデルといえるでしょう。
3.保険
金融業界の三つ目は、保険業界です。
保険業界は多岐にわたる保険商材を扱っており、同じ保険業界でも内容は異なります。
保険業界における大まかな違いは、以下の通りです。
-
生命保険:死亡や病気などに適用される保険。
-
主に法人や個人を相手に営業をおこなっており、幅広い顧客と対応
-
損害保険:自動車や地震、火災保険など、事故や災害などによる被害を補償する保険。
-
生命保険と比べて短期的に契約する方が多く、顧客に合わせた営業が必要不可欠
-
保険代理店:生命保険や損害保険などを取りまとめて、代理で販売する会社。
-
オフィス街を始め、ショッピングモールや商店街に店舗を構えることが多い
上記のように、保険業界にはさまざまな種類が存在します。
生命保険や損害保険は主に個人相手の営業が多く、顧客に寄り添った営業が必要不可欠です。
顧客の生命や災害から守る役割として保険商材を売るお仕事なので、「人の役に立ちたい」「人生のパートナーとしてお助けできる仕事をしたい」といった方におすすめの業界といえるでしょう。
金融業界の職種
金融業界の職種は、大きく分けて3つに分けられます。
具体的な職種は、以下の通りです。
-
営業
-
BO(バックオフィス)
-
専門職種
上記の職種は同じ金融業界でありながらも、業務内容は大きく異なります。
また、職種によっては資格が必要なことも。
ここで紹介する職種について深く理解し、自分にはどの職種が適しているかを判断しましょう。
1.営業
金融業界において、営業職が最重要ポジションといえます。
なぜなら、金融商材の販売や資産運用のアドバイスなど、顧客に対して金融に関するコミュニケーションは営業職が全ておこなうからです。
金融業界の営業職の場合、企業によっては高いノルマを課されることも。
そのため、ノルマの達成に追われたり、ノルマを達成するために自分のスキルが足りていないなど、現実に直面した方も多いのではないでしょうか。
しかし、しっかりとしたインセンティブが設けられている企業がほとんどなので、自分のスキルアップに勤しむ方も。
また、営業職では以下の相手に分けられます。
-
ホールセール:主に法人向けの営業。
-
規模感が大きい業務に携わることが多い
-
リテール:個人や中小企業に向けた営業。
-
ニーズに合わせた営業が特徴的
上記のように金融業界の営業だけでも二種類あり、営業相手も異なります。
2.BO(バックオフィス)
BO(バックオフィス)は、主に事務作業をおこないます。
具体的な例は、以下の通りです。
-
総務
-
労務
-
人事
-
経理
上記がBOと呼ばれる職種にあたります。
これらの職種はさまざまな業界にも存在しており、経験があるだけでも転職しやすいこともあるでしょう。
また、BOは顧客や社外からの電話対応を担うこともあります。
そのほかにも、営業事務やマーケティング部署のサポートなど、幅広い業務をおこなうことが特徴的です。
3.専門職種
金融業界における専門職種は、多岐にわたります。
具体的な専門職種は、以下の通りです。
-
ファイナンシャルプランナー
-
ファンドマネジャー
-
ディーラー
-
トレーダー
-
エコノミスト
-
アクチュアリー
上記のように、金融業界では専門知識を活かした職種が多く存在します。
これらの職種は、金融に関する資格を有している方が多く、資格を取得することで求人応募ができる職種も。
どれも専門的な知識が必要なので、誰でも職に就けるような職種ではないことを頭に入れておきましょう。
銀行などの金融業界を女性におすすめする理由
金融業界は女性にとっておすすめの業界です。
金融業界は安定・お堅い・年功序列など、さまざまなイメージがありますが、女性も働きやすい環境が整っています。
では、具体的にどのような点が女性にとって働きやすい環境なのでしょうか?ここでは、金融業界を女性におすすめする理由を紹介します。
福利厚生が手厚い
金融業界における企業では、福利厚生が整っている可能性が高いです。
金融業界に属する企業は設立してから長い企業が多く、基盤が安定しています。
金融業界は大手のグループが多く存在したり、巨額の金額が動きやすいことから、年収をはじめ福利厚生も整っている可能性が高いです。
また、大きな金額や責任を伴う業界であることから、研修精度が充実していることも魅力的。
そのため、育休から復帰した方やブランクを経て復帰した方など、業務に不安を残すことなく取り組めます。
給与以外の福利厚生や研修制度など、安心して業務に取り組みたい女性におすすめです。
スキルや資格などが反映されやすい
金融業界のスキルや資格は専門性が高く、市場価値が高い人材になりやすいです。
そのため、専門的な資格やマネジメント経験がある人材だと、好待遇や新たなポジションにつきやすいでしょう。
また、資格取得の場合、男性社会といった不平等な世界戦はありません。
資格取得は自分の学習次第で獲得できるので、業務の合間時間や休日などを上手く活用し、市場価値を高められます。
上記の資格では紹介しませんでしたが、金融業界であれば「国際公認投資アナリスト」がおすすめ。日本だけでなくアジアやヨーロッパなどの世界にも通用する資格です。
また、国際公認投資アナリストは海外でも活躍できる資格なので、海外も視野に入れた転職活動も可能です。
海外を視野に入れる場合は、英語力も必要になるので、合わせて学習しましょう。
女性の割合が高い
銀行業界では、一般職で女性採の採用が多くおこなわれています。
厚生労働省が発表した調査によると、2014年度の一般職の採用割合は男性2割女性8割と、女性が多く採用されたデータがあります。
そのため、銀行業界の一般職であれば、女性が多い環境で働くことができるでしょう。
女性職員が多いことから、育休や子育てなどの悩みなど、職場であっても頼りやすい環境です。
また、銀行業界は制度がしっかりとされていることから、有給や時短勤務といったプライベートにも優しい面もあります。
そのため、仕事とプライベートが両立できる業界といっていいでしょう。
金融業界で必要とされる人物像
金融業界は大きな金額を扱う業界であるため、必要とされる人物が限られています。
逆に金融業界で必要とされる人物になることで、第一線で長く活躍し続けることでしょう。
しかし、金融業界は他業界と異なる部分があるため、どのような人物が必要とされているかわかりませんよね。
そこでここでは、金融業界で必要とされる人物像について紹介します。
物事を冷静に判断できる人物
金融業界は大きな金額が動くことから、冷静な判断ができる人材が必要です。
経済状況や契約時のトラブルが起きると、動揺が引き起こされる可能性が高いでしょう。
例えば、証券会社で投資に関する営業で、新規顧客を獲得したのにもかかわらず対象商品が暴落した場合です。
考えられるケースとして、以前投資商品を契約した顧客からクレームといった対応をしなければならないことでしょう。
このようなケースで動揺している状態で対応してしまうと、上手く対処できないことはもちろん、対応によっては企業の信頼を損なうかもしれません。
このようなことから、大きな金額を扱う金融業界では、冷静な人材が必要とされています。
コミュニケーションスキルが優れている人物
金融業界ではさまざまな相手に対して、コミュニケーションを要します。
なぜなら、営業相手が多岐にわたるので、相手に合わせたコミュニケーション能力が必要だからです。
例えば法人の場合、営業の方が企業の顔となるので、ビジネスマナーから正しい言葉遣いまで幅広く気を使わなければなりません。
また、商品やサービスを説明する際に、分かりやすい伝え方も必要不可欠。
「どのようなものなのか・どのようなメリットがあるのか」などを端的に伝えることで、自社の売上や貢献につながるでしょう。
一方、個人相手では、マナーや言葉遣いはもちろん、リテラシーが低い相手に合わせた対応も必要です。
個人顧客は法人相手と比べてリテラシーが低い場合が多く、金融業界の専門用語でコミュニケーションをしてしまうと契約につながりにくいでしょう。
このように、金融業界では相手に合わせたコミュニケーション能力が必要です。
次々くる情報に対応する勤勉さを持つ人物
金融業界では、新たな情報に対する勤勉さを持つ姿勢が大切です。
法律や経済は、毎日の情勢から変化がされ、常にアップデートする情報となります。
そのため、新たな情報を駆使しながら、顧客に対して適切な提案をしなければなりません。
逆に新たな情報にアンテナを張り、顧客に合わせた提案ができる人物は、企業をはじめ金融業界で重宝されることでしょう。
また、金融業界には多岐にわたる資格が存在しています。
金融業界に関する資格を取得することで、知識が深まることはもちろん収入面にも大きく影響します。
このように新たな情報や金融に関する資格などを勉強できる人物は、金融業界に合った人物といえるでしょう。
ネガティブな面も!金融業界を離れていく女性たちの理由
金融業界では制度が充実していながらも、プライベートを考慮して金融業界を離れていく女性たちもいます。
このようなネガティブな面も押さえることで、さらに金融業界を深めることにつながるでしょう。
そこでここでは、金融業界のネガティブな面について紹介します。
理由①|出世を狙うなら「独身」を覚悟しなければならない可能性も
金融業界で出世を狙う女性であれば、独身を覚悟しなければなりません。
なぜなら、出世できる職種は「総合職」が多く、仕事とプライベートが両立できない可能性が高いからです。
女性は男性と比べて育休を取る方が多く、出世できるチャンスがなくなりやすいといえます。
そのため、出世したいと考えるなら、独身で働き仕事に集中できる環境にいなければなりません。
また、金融業界では育休から復帰すると、バックオフィスに回される傾向があります。
育休が取りやすい業界でありながらも、女性にとって出世しにくい業界ともいえるでしょう。
このような背景がありながら、キャリアを目指す女性にとって金融業界は離れやすい環境です。
理由②|法人営業だと高いノルマを課される場合も
金融業界の法人営業では、男女問わず高いノルマが課される可能性があります。
担当企業によって異なりますが、金額が大きい企業だと億をこえるようなノルマを期間内に課されることも。
担当する企業も複数任されることが多いですが、思うようにノルマ達成につなげることが難しいでしょう。
また、取引先の企業の経営状況も確認しながら営業をおこなわないと、巨額の融資にはつながりません。
企業の規模や業績によって融資できる金額が異なるといったルール内でおこない、日々ノルマに追われる環境から女性が辞めてしまうことにつながっているといえるでしょう。
理由③|総合職だとワークライフバランスはとれない企業も
金融業界には「一般職」と「総合職」に分けられますが、総合職だとワークライフバランスがとれない企業が存在します。
ワークライフバランスがとれない具体的な要因は、以下のとおりです。
-
ノルマが厳しい
-
金融に関する勉強をしなければ、仕事についていけない
-
育休などの制度を利用すると出世しにくいため、仕事がメインとなってしまう
上記のように、金融業界の総合職ではワークライフバランスがとれない可能性があります。
出生は特に目指さず仕事もプライベートを充実させたい方は、一般職がおすすめです。
一般職は育休といった制度から復帰した後もポジションが用意されており、女性が多いことから制度を利用しやすいことも女性にとって魅力的。
金融業界で長く働きたい方は、職種の変更をおこなうことで充実した時間を過ごせることでしょう。
金融業界に対するよくある疑問
ここからは金融業界に関するよくある質問について紹介します。
金融業界に関する質問について理解することで、銀行や保険、証券会社での不安を解消することができるでしょう。
業務内容から金融業界に関するプライベートの両立に関する疑問まで、幅広く紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
Q.子育てと仕事の両立は可能?
金融業界の一般職であれば、子育てと仕事の両立は可能でしょう。
「時短勤務制度」が設けられている企業もあるので、制度を上手く活用することで仕事だけでなく子育ても充実させられるからです。
この制度はお子様が3歳まで活用でき、定時で毎日帰ることができます。
しかし、残業ができないので、もちろんですが残業代は出ません。
しかし、子育てにも力を入れられる環境で働くことができるので、仕事も子育ても無理なくおこなえます。
また、一般職は事務作業が多いので、少ない負担で仕事ができることも魅力的なのではないでしょうか。
Q.女性銀行員は結婚できないって本当?
女性銀行員は、出会いがあれば誰でも結婚は可能です。
しかし、きっちりとした環境で仕事をしている環境であることから、理想が高くなりやすいという背景があります。
そのため、なかなか結婚ができないといったことがあり、気づいたら独身の期間が長くなるといったことも。
また、そのほかに結婚できない女性銀行員の特徴は、以下の通りです。
-
慎重に考えてしまう
-
相手の将来について考えてしまう
-
仕事が忙しい
上記のような点から、女性銀行員が結婚できない状況を生み出してます。
しかし、結婚できないことが悪いことではないので、自分の将来のビジョンに合わせて毎日過ごすことが一番大切です。
Q.金融業界では採用時に見た目や外見で判断される?
金融業界だけでなく、どの業界でも容姿も含めた採用はあるといっていいでしょう。
なぜなら、人とコミュニケーションが必要な業界であれば、企業の顔となるからです。
また、就職活動にあまり力を入れていない方でも、容姿だけで採用されたという声も。
このような方は銀行の窓口に配置されることが多く、金融業界に就職されます。
しかし、明確な根拠はないので、実際の部分は明らかになっていません。
Q.営業の「外回り」ではどんなことをやるの?
金融業界の外回りは、企業の規模によって異なります。
今回は銀行業界の「メガバンク」と「地方銀行」を比較して紹介します。
メガバンク |
|
地方銀行 |
|
上記のように、企業の規模によって外回りの営業スタイルは異なります。
メガバンクの方が、扱う金額が大きくやりがいを感じる方も多いでしょう。
しかし、失敗やミスが起きた時の損失は大きく、責任が大きなポジションといえます。
一方、地方銀行では足を使って営業先で金融商材を販売することがメインです。
このように営業の外回りでは、企業の規模によって業務内容が異なります。
Q.「メガバンク」と「地銀(地方銀行)」の違いとは?
メガバンクと地方銀行では、企業の規模が異なります。
具体的な違いは、以下の通りです。
-
メガバンク:みずほ・三菱・三井住友などの規模が大きい銀行
-
地方銀行:各地方に支店を置く普通銀行
上記のように、銀行の規模によって違いが生まれます。
しかし、大まかな業務内容は変わらず、一般的な金融業務をおこないます。
明確な違いを示すのであれば、地方銀行は地方の企業に積極的に融資をおこなっており、地方を盛り上げることが基本理念です。
そのため多くの企業と取引しているメガバンクとは異なり、地方と密着した点が地方銀行の魅力といえるでしょう。
まとめ
銀行や保険などの金融業界では、女性が働きやすい環境がある業界といえます。
今回紹介した内容は、以下の通りです。
-
福利厚生などの制度が厚い
-
一般職であれば仕事とプライベートが両立しやすい
-
キャリアアップを目指すなら、総合職がおすすめ
金融業界は仕事とプライベートが両立しやすい業界ですが、キャリアアップを目指すならプライベートが犠牲になる可能性もあります。
そのため、仕事とプライベートを両立するために金融業界に就職したのにもかかわらず、思うように業務がこなせずギャップを受けることも。
金融業界を目指す前には、自分に合った業界を深く理解し、自分の将来に合った働き方を見つけましょう。
SHARE この記事を友達におしえる!