【転職面接でよくある質問集5選】答え方の例とコツを徹底解説

【転職面接でよくある質問集5選】答え方の例とコツを徹底解説

目次
  1. はじめに
  2. 転職面接の質問に備えた事前準備
  3. 【転職面接でよくある質問①】自己紹介
  4. 【転職面接でよくある質問②】転職・退職理由
  5. 【転職面接でよくある質問③】志望動機
  6. 【転職面接でよくある質問④】自己PR
  7. 【転職面接でよくある質問⑤】逆質問
  8. そのほか転職面接でよくある質問集
  9. 転職面接で答えにくい質問にどう回答する?質問と回答例
  10. 転職成功率を上げるためのコツ
  11. まとめ

はじめに

転職面接において面接官から聞かれる質問は、多くの企業もおおよそ同じ内容です。

そのため、転職成功の鍵は面接でよくある質問の内容を把握し、回答を用意しておくことが鍵と言えます。

転職志望者が面接に向けた対策をきちんと行ったかどうかで、面接官の印象は大きく異なります。

内定を勝ち取るためには、今回の記事でご紹介する質問集を参考に、適切な回答を用意しておきましょう。

本記事では、面接の流れから、必ず聞かれる質問への対処法などを解説していきます。

これから面接本番を迎える人は、面接対策の一環としてぜひ参考にしてください。

転職面接の質問に備えた事前準備

転職面接において必ずやっておくべきことが、面接の事前準備です。

面接の流れを把握しておき、採用担当者の心に刺さる回答ができるように練習もしておくべきです。

具体的には、以下の準備が必要です。

仕事納めから有休消化する流れ
  • 面接の流れを知っておく
  • 自分の言葉で答えを用意する
  • PREP法を意識して答えを考える
  • 姿勢や話し方にも注意する
  • 模擬面接を繰り返す

それぞれのポイントについて解説していきます。

面接の流れを知っておく

面接の流れを押さえておくことで、面接時に自分はどこのフェーズにいるのか、次にどんな質問がくるのかを冷静に捉えられます。

転職面接における質問の流れは、以下の通りなので抑えておきましょう。

1 自己紹介
2 転職・退職理由
3 志望動機
4 自己PR
5 逆質問

ほとんどの企業が上記の通りで進行していきます。この流れに沿って面接対策をしておけば、面接本番を迎えたときにスラスラと回答ができるようになるでしょう。

また、質問に対してスムーズな回答をするためには、面接官と会話をするイメージを持つことが大切です。

なぜなら面接官側も、あなたの人となりやコミュニケーションスキルがあるかなどを確認したいと考えているからです。

最低限のマナーを意識することを前提に、ありのままの自分の良さを持った姿で面接に挑むと良いでしょう。

自分の言葉で答えを用意する

この記事では転職面接における質問と回答例を中心にご紹介しますが、大前提として知っていただきたいのが、自分の言葉で回答するということです。

通り一遍の回答ではあなたの個性や強みをアピールすることはできないためです。

繰り返しになりますが、採用担当者はあなたの人となりを見て、自社にふさわしい人かを判断します。

一緒に働きたいかどうか判断してもらうには、自分の言葉で話して自分の良さを知ってもらうことが大切です。

自分の言葉で話すためには、自己分析をして自己理解を高めたり、応募先企業の情報をたくさん入手して入社後になりたい姿を具現化することがおすすめです。

たとえば、志望動機を聞かれたときはその企業の魅力を伝えなければなりませんし、自己PRでは自分の本質的な魅力を伝える必要があります。

転職面接における質問と回答例はこの後ご紹介しますが、回答例を丸々真似して準備するのではなく、自分なりに考えた答えを伝えられるように言語化しておきましょう。

PREP法を意識して答えを考える

面接は短い時間の中で最大限自分をアピールする場ですから、端的に伝わりやすい話し方を意識することが大切です。

そこでぜひ知っておきたいことが、PREP法にのっとって話し方を意識することです。

PREP法とは、要点(Point)→理由(Reason )→具体例(Example)→要点(Point)の順で構成されている文章のことで、相手に伝わりやすい文章構成の基本とされています。

これはビジネスの現場でも当たり前のように使われている話法で、とくに営業職が商談やプレゼンの場でよく使っています。

話の要点を最初に伝えることで、聞き手がこれからどんな内容を話すかをイメージしやすくなります。

たとえば、「志望動機はなんですか?」と質問されたら、「御社を志望した理由は〜〜だからです」と答え、続いて「なぜなら〜〜」と理由を述べる流れがおすすめです。

姿勢や話し方にも注意する

回答が優れていても、姿勢や話し方が伴っていなければ印象は悪くなってしまいます。

たとえば、回答を丸暗記して棒読みで話す人と、自分の言葉で目を輝かせながらハキハキと話す人なら、明らかに後者の方が好印象でしょう。

面接本番では緊張してしまい、「用意した回答を間違えずに伝えなければ」という思いから、抑揚のない話し方になってしまう場合があります。

抑揚のない話し方は、相手に対して熱意や思いが伝わりづらいので、良い印象を与えることはできません。

また、仮に抑揚がついた話し方でも、暗記した回答をスラスラと述べるだけはNGです。

採用担当者は多くの転職志望者の回答を聞いてきているため、暗記だとすぐに気づき、評価を下げてしまう結果になります。

加えて、座り方や立ち方など、姿勢を意識することも大切です。座る時の姿勢なども背筋を伸ばすなど、改めて意識することで、隙のない面接になります。

人間の印象を決める「メラビアンの法則」では、視覚情報が半分を占めるとされています。

つまりあなたの話す内容よりも姿勢などで印象が決まる割合が大きいということです。

回答に必死にならず、姿勢や話し方にも目を向けましょう。

模擬面接を繰り返す

面接対策はなんども練習を繰り返すことが大切です。そのためには模擬面接を繰り返して精度を上げていくことが大切です。家族や友人に練習相手になってもらうのはもちろんのこと、姿勢を確認するために鏡に写る自分を見ながら練習するのも効果的です。

模擬面接に最も適しているのが、転職エージェントの活用です。転職エージェントは、数多くの転職志望者の対応を行なってきており、模擬面接の相手も行なってくれます。加えてプロの視点から客観的な評価をしてくれるため、自分の優れていた点や課題点の把握やアドバイスによる改善なども見込めます。

模擬面接を繰り返すことで、話し方や回答に問題はないか、ゆっくりと聞きやすいスピードになっているか、相手の反応を見ながらコミュニケーションが取れているかなどを確認できます。

本番で成果を上げるためにも、できる限りの模擬面接を繰り返しましょう。

【転職面接でよくある質問①】自己紹介

転職面接では、必ず一番最初に質問されるのが自己紹介です。以下のような質問が一般的です。

  • 自己紹介をお願いします。
  • 経歴や実績を交えて自己紹介をお願いします。
  • これまでの人生で一番頑張ったことを踏まえて自己紹介をお願いします

また、これらに加えて次のようなパーソナルな部分を聞かれることも少なくありません。

  • 前職ではどのようなポジションだったのでしょうか
  • これまでの業務のなかでもっとも力を入れてきたことは何ですか

あくまでも質問例のため、他の質問の仕方をする場合もあります。しかし回答すべき内容に大きな変化はないため、自己紹介としての回答を考えていくと良いでしょう。

質問の意図

自己紹介の質問には、転職志望者の人柄などを知りたいという意図があります。応募者の経歴などは職務経歴書に記載がありますが、話し方や雰囲気、身だしなみなどは、実際に話を聞いてみないとわからない点です。

加えて話のきっかけを作る「アイスブレイク」の役割も担っています。面接の導入部分として、お互いの第一印象を確認し合うことが目的です。

回答例とポイント

回答例

本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。○○(氏名)と申します。前職では、ITインフラを専門に扱うIT企業に新卒で入社してから5年間、営業の仕事に従事してきました。主な業務は新規獲得営業で、現在は新規事業立ち上げに伴うテレアポやマーケティングを中心に行っています。
本日は、よろしくお願いいたします。

自己紹介の回答を考える際は、端的にまとめることが大前提です。

自己PRや志望動機はこの後聞かれるので、あくまで「自分はこういう人間で、今までこういう仕事をしてきました」と紹介を述べるだけにしましょう。

自己紹介後に前職での実績やポジションを聞かれることもありますが、これらは聞かれたら答える程度で問題ありません。

また、企業によっては、時間を指定してくる場合もありますので、1~3分ほどで行える自己紹介のパターンを複数用意しておくと良いでしょう。

【転職面接でよくある質問②】転職・退職理由

転職・退職理由に関わる質問は、以下の通りです。

・転職理由は何ですか?
・なぜ以前の会社を辞められたのですか?
・今回の転職を検討するに至った経緯を教えてください。
・転職を決めた一番の理由は何ですか?
・退職してから期間がありますが、この間は何をされていたのでしょうか?

転職・退職に関わる質問も必ず聞かれます。中には、前職の職場に転職した理由や現在の職場の不満などを聞いてくるケースもあります。手広く対応しようとするとキリがないため、基本を押さえることを重きにおくと良いでしょう。

質問の意図

転職・退職の理由について質問する意図としては、「転職した理由が前向きなものか」「同じ理由で退職してしまうのではないか」「自社との相性は良いか」などを確認するためです。

転職や退職する理由には、転職志望者の仕事への姿勢が見えるため、こうした判断が行いやすくなります。当然ですが、早期退職をしてしまうのではと企業側に思われてしまうと、採用に至るのは難しいでしょう。早期退職は企業側にとっても大きなリスクとなります。

転職志望者が自社で長い期間にわたって活躍する姿を想像させるような回答が求められます。

回答例とポイント

回答例

転職したいと思った理由は、チームセリングで営業活動がしたかったためです。以前の職場は、チームではなく個人での仕事が多かったため、チームとして仕事が行える御社の組織形態に魅力を感じました。

5年間営業職として働いていく中で、個人スキルは非常に高まったと自負しています。しかし単独での業務が多かったため、周囲とのコミュニケーションはあまり取れませんでした。私はもともと営業事務をしていたこともあり、チームで何かを成し遂げる方がむいているという自負があります。

今の環境は個人プレー型で自分なりに自由なスタイルで営業ができるため、やりがいを感じています。しかし、やはり自分の向いているスタイルで仕事に取り組みたい気持ちが強くなり、転職に至りました。

転職・退職理由の回答を考える際は、ごまかさずにいることが大切です。

企業側も前職に何かしらの不満があるから転職活動を行なっていることは理解しています。

そのため誠実に回答することを意識しましょう。

前職に不満があったとしても、回答内容次第では転職理由に説得力が増します。

たとえば、不満な点があっても努力を続け、自分のキャリアプランを実現するために転職を希望したなどです。

また、不満を撒き散らすような回答を避けるため、絶対に言わないことを決めておくことも大切です。

おおっぴらにしてしまうと心象が悪くなってしまうため、節度を持った回答を用意しておきましょう。

【転職面接でよくある質問③】志望動機

志望動機に関わる質問については、以下のようなものが挙げられます。

・弊社への志望動機を教えてください。
・なぜ弊社を志望したのですか?
・同業他社ではなく、弊社を志望する理由を教えてください
・この職種を希望する理由を教えてください
・この業界を希望する理由を教えてください

志望動機は、転職理由と紐付けて回答するケースもあります。企業側は志望度合いが高い転職志望者に来てほしいと考えているため、時間をかけて納得できる回答を考えましょう。

質問の意図

応募者が志望動機を質問する背景には、「志望動機から自社で長く活躍してもらえるか」「自社についての企業研究を入念に行なっているか」といった意図が込められています。

企業は長く活躍してもらえる人材を優先的に採用します。

志望動機の真剣さが伝われば、長期的に成長したい意欲が伝わり、企業側に前向きにとらえてもらえます。

また、企業研究をしてきたかどうか把握するためにも質問しています。

表面をなぞったような企業研究だと、印象が悪くなってしまうので、隅々まで企業研究を行い、回答に落とし込みましょう。

回答例とポイント

回答例

御社は、施工管理の業者の中でもSNSを活用したマーケティング手法に特化しているのが特徴です。

現代においてSNSの影響力は非常に大きいと感じており、販促力の面から効果的な活用が重要だと考えています。

前職では、SNSの活用と顧客ニーズの把握などの業務をマーケティング部門で行なってきたため、経験とスキルを活かして御社のSNSマーケティングをより加速したいと考え志望しました。

各企業にはそれぞれ特徴があります。

そのためなぜ、応募先の企業であるべきかをきちんと伝えることが大切です。

なぜに対しての回答がないと、他の企業でもできるのではと感じられてしまうと、採用に至るのは難しくなってしまいます。

きちんとした回答をするためには、企業研究を深掘りしていくことが求められます。

企業研究のやり方はさまざまですが、最も手軽なやり方は新聞やインターネット、SNSを探してみることです。

そのほかにも、実際に企業に訪問してみる機会があれば積極的に足を運びましょう。

情報量が多ければ多いほど、志望動機の回答にも説得力が出ます。

【転職面接でよくある質問④】自己PR

自己PRに関する質問については、以下のようなものが挙げられます。

・今までのご経験を交えて、自己PRをしてください。
・あなたの業務上の強みを教えてください。
・今までのキャリアで印象に残っているエピソードを教えてください。
・あなたは周囲の方からどのような人だと言われていますか?
・あなたが働くうえで大切にしていることは何でしょうか?

必ずしも自己PRをしてくださいとは言われません。相手の質問を汲み取り、自分の熱意をアピールすることが求められます。

質問の意図

自己PRには、自社が期待する成果を出してくれる人材かどうかを見極める意図があります。

これまでの質問だけでは掴みきれない経験やスキル、熱意などを伝えることで、採用担当者に自身の価値を判断してもらうことができます。

なお、自己PRの場は書類選考時の職務経歴書などもあります。

面接では、書類に記載したエピソードを掘り下げて伝えたり、書ききれなかった成果をプラスして伝えると説得力が増すでしょう。

回答例とポイント

回答例

私の強みは革新性です。

前職では前例のないことに果敢に挑戦したことはもちろんのこと、これまで当たり前と思われていた業務をより効率化できないかと考え、業務方法の提案などを行なってきました。

具体的には進捗管理についての共有方法です。

従来は日報形式で進捗確認を行なっていましたが、クラウド上での一元管理を提案し、メリットなどを丁寧に伝えていきました。

結果として、残業時間の30%削減による業務効率化が認められ、現在でも私の提案した方法で業務が行われています。

こうした革新性を御社でも発揮し、企業の利益に貢献したいと考えています。

自分自身をアピールするためには、出来ることや特技を単純なワードで並べるだけではナンセンスです。

自分が今まで行ってきた実績や過程から、どういう強みを得たのかを具体的に示しましょう。

前職で達成した事柄があれば、どのような課題があり、どのように解決したのかを示すと良いでしょう。

その際は数値などを用いるとより、効果的になります。

なお、自己PRを行う際には募集職種に適した実績やスキルなどで答えると、採用担当者も入社後のイメージがしやすいので、企業研究が活きてきます。

【転職面接でよくある質問⑤】逆質問

逆質問とは、面接の最後に面接官から「何か質問はありますか」といったニュアンスで聞かれること。

面接官から質問をされるのではなく、今度は応募者側が質問をするフェーズです。

逆質問に関する質問は、以下のようなものが挙げられます。

  • 何か弊社に対して質問はありますか?
  • 最後に質問があればお願いします。

逆質問はいくつかのパターンを用意しておき、面接の流れや雰囲気などから聞きたい事項を選択するのがベストです。

質問の意図

逆質問には、転職志望者の入社の度合いがどれくらいか、考え方など企業と転職志望者がミスマッチしていないかなどを確認する意図があります。

よく、「質問がない=その事柄に興味がない」と言われますが、これは面接の場においては如実に出てくる法則です。

具体的な質問をしてくる人は、その会社に興味を持って志望度合いが高いと認識されますが、質問がないと「うちの会社に興味がないんだな」と判断されてしまいます。

志望度合いは志望動機の内容で測ることが大半ですが、逆面接の場でも潜在的な思いを確認しようとしてるのです。

質問例とポイント

回答例

・募集している職種には、どのようなキャリアを積まれている人が多いですか?
・一緒に働くメンバーには、どのような年齢やキャリアの人がいますか?
・入社後に担当する案件はどのようなものが考えられますか?
・御社が今後、力を入れていきたい事業領域はどこになりますか?
・新聞には〇〇業界の予測が、〇〇という方向に動いていくと予想されていますが、御社はどのような方針で動いていく予定ですか?

逆質問をする内容としておすすめなのが、入社後のことを想定した質問を主軸にすることです。

そうすれば入社したい意識が高い人材であることがアピールできます。

そのほかにも、企業研究や業界研究で疑問に思ったことなどを素直にぶつけてみるのも良いでしょう。

なお、逆質問はどんな質問でもすれば良いのではありません。

調べたらわかることや、待遇や福利厚生、勤務条件などは避けるのが無難です。あくまでも業務内容に関わることや、業界動向に関わることに絞ることで、質問の内容も決まっていきます。

そのほか転職面接でよくある質問集

本章では、面接でよく聞かれる質問についての回答例を紹介していきます。

繰り返しになりますが、あくまでも回答例なので、回答を作る際の参考にして自分自身の言葉で落とし込むようにしてください。よく聞かれる質問は以下の通りです。

・長所と短所について
・キャリアプランについて
・雇用条件・勤務条件について
・事業内容・経営理念について
・時事問題について

質問例「長所と短所について」

応募者が自分自身を理解している地に足のついた人間か確認するために、長所や短所を質問することもあります。

なお、短所を伝えるときは、それを乗り越えた経験や短所を補うために何をしているのかを伝え、向上心が高い人間であることをアピールしましょう。

回答例

私の長所は継続力がある点です。

営業としてはじめは成果が出ない日々が続きましたが、日々の営業の課題点や改善点、良かった点などを記録し、次の営業先で活かすことで、成果につながっていきました。とくに新規獲得営業を行なっていた際には、継続力を活かして目標件数の5倍である25件の顧客を獲得するに至りました。

御社においても、継続力という長所を活かして精進したい所存です。

私の短所は慎重過ぎる点です。

なんども本当に問題がないかを逐一チェックしなければ、心配になってしまう性格のため、慎重に業務を進められる反面、スピード感がないのが欠点でした。

この短所に向き合うために、私はチェック表を作り、何をどのようにチェックしたかのメモを残すことで、なんども確認する癖を改善してきています。

今後は慎重さはそのままに、より効率的な業務を進められるようにしたいと考えております。

質問例「キャリアプランについて」

キャリアプランを質問することで、長期的に活躍してくれそうかどうか測ることができます。

キャリアプランを聞かれたら、いつまでに何がしたいかを意識して回答すると良いでしょう。

回答例

私は御社で〇〇という開発に取り組みたいと考えています。

〇〇を開発するためには、これまで以上にスキルと経験が必須だと考えており、開発を通してこれらのスキルを身に付けたいと考えています。

そして身に付けたスキルや得た経験を新たな新製品開発に活かしていくことで、御社へ長期的に貢献したいと考えています。

また、個人としてのスキルアップに加えて、所属する部署や関連事業全体の成果を上げるためのマネジメント業務にも取り組みたいです。

質問例「雇用条件・勤務条件について」

雇用条件については、残業時間などが確認されます。

勤務条件は全国転勤を行なっている企業であれば、エリアや地域などの確認をされることがあります。

求人情報にはあらかじめ載っている内容ですが、「やっぱり転勤は難しいです」という事態にならないよう採用確認するために質問しています。

回答例

現在の会社では月に約20時間程度の残業を行なっています。

繁忙期等は残業しなければいけない状況にあるのは想定していますが、残業が多すぎると業務に支障をきたしてクオリティが下がることを懸念しているため、なるべく時間に余裕を持ちたいというのが正直な気持ちです。

なお、転勤については日本全国のどこにでも可能ですが、これまで首都圏を中心としたエリアで働いていたため、新たなエリアの開拓も考えています。

質問例「事業内容・経営理念をどうみているか」

応募者が企業研究をしてきたかどうかで志望度合いの高さを見ていることもあるため、事業内容や経営理念に対する質問が飛んでくる場合もあります。

ここで何も答えられなければ、企業研究が不十分です。

時間の許す限り企業研究を済ませておきましょう。

回答例

私は御社の「道づくりを通じて社会基盤の発展に貢献する」という経営理念に共感しています。

東日本大震災の際に、私の地域は道路が寸断されてしまい、支援物資の到着が遅れた経験があります。

復興後、寸断された道路は見事に整備され、今では多くの商品が道路を通じて届けられています。

必要な時に必要なものを届けるには道路は不可欠です。

私もたくさんの地域を結び、必要な時に必要なものを日本のどこにいても届けられる道路を作りたいと考えています。

質問例「時事問題について」

応募者がビジネスパーソンとして高い意識でいるかどうか測るために、時事問題について質問されることもあります。

とくにIT企業など、市場が目まぐるしく変わる業界の面接では多く存在します。

回答例

御社が働き方改革の一環として、週4日勤務のスタートをする、テレワークの常態化に踏み切るというニュースです。

昨今では多様な働き方が当たり前になってきており、いつでも、どこでも仕事ができる環境を整えることは不可欠だと考えています。

今後はより生産性を上げるためのツールなどが必要になるのではないかと考えています。

転職面接で答えにくい質問にどう回答する?質問と回答例

面接の中では答えにくい質問が出てくるケースも少なくありません。

具体的には、以下の3つの質問が挙げられます。

・他に受けている企業はありますか
・職場でストレスを感じる瞬間はどんな時ですか
・プライベートで力を入れているものは何ですか

それぞれの質問の回答例を解説していきます。大切なことは、いずれの質問も焦らずに誠実な回答をすることです。

質問例「他に受けている企業はありますか」

回答例

御社以外にも受けている企業はあります。しかし、御社が第一志望です。

先ほど志望動機としてあげさせていただいた通り、御社の〜〜に魅力を感じているためであり、御社だからこそ自己成長につながると感じたためです。

内定をいただいた際にはもちろん即決でお返事させていただきたいと考えています。

質問例「職場でストレスを感じる瞬間はどんなものですか」

回答例

私はコミュニケーションが不足している状況だと、ストレスを感じる傾向にあります。

前職ではチームでプロジェクトを進めていきましたが、在宅ワークを進めていたこともあり、チーム内のコミュニケーションが不足してしまいました。

進捗状況が芳しくない状況が続いており、それぞれが他責思考となって全体の士気が下がってしまったときは、気分が落ち込みました。

しかし、この出来事を反省してからは、日々の振り返りで進捗状況を確認するミーティングを短時間で行い、グループチャットを活用してリアルタイムで情報共有を心がけるなどの改善を行いました。

結果として、進捗状況も改善し、無事にプロジェクトを完了することができました。

御社でも常にコミュニケーションを取り、ストレスのない仕事環境を作っていきたいと考えています。

質問例「プライベートで力を入れているものはなんですか」

回答例

旅行が趣味なのでいろいろな場所に行っています。私は新しい発見をすることが好きなので、週末に弾丸旅行をすることがよくあります。そのおかげで、突然のトラブルにも対処できる力やフットワークの軽さが身につきました。
これは仕事でも役立つ力になり、最近では業務上のトラブルが起きた際に自分が率先して状況調査と課題解決対応することができています。

質問例「希望年収はどのくらいですか」

回答例

現在の年収が450万円なので、それをベースにしていただけると幸いです。ただ、前職では同業他社の相場よりも低い水準であったため、私の実力よりも低いと感じております。結果を出してから判断いただいて構いませんが、実績次第で1年以内にはベースアップしていただければ嬉しいです。

転職成功率を上げるためのコツ

転職成功率を上げるためには、面接での質問に対する回答を用意するだけではいけません。面接は質問だけでなく、仕草や身だしなみも含めて判断されています。

ここからは、面接マナーと身だしなみを徹底するために気をつけておきたいポイントについてご紹介します。

面接マナーの徹底

面接は正式なビジネスの場です。

とくに中途採用面接においては、社会人経験のある人だからこそ、レベルの高いビジネスマナーを求められます。

入退室の仕方や着座の仕方、カバンの置き方など、細部にこだわってマナーを見直してみましょう。

入室時はドアを軽く3回ノックし、「どうぞ」と声が聞こえたら「失礼いたします」とドアを開けて一礼。

部屋に入ったらそっとドアを閉めて、面接官に向かって「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶をします。

着座の際は、まず持っているカバンを椅子の横に自立させる形で置きましょう。

退室時は椅子から立った状態で「本日はありがとうございました」と斜め45度の角度でお辞儀をしてお礼を言います。

なお、以下の記事では面接時のマナーについて詳しく解説しています。ぜひこちらも参考にしてください。

【面接の流れ】転職で覚えておきたい面接の流れとは?マナーやNG行動も解説

身だしなみの徹底

転職面接では第一印象が非常に大切です。

第一印象が良くなければ、そのあとのあなたの印象をずっと悪いままにしてしまいます。

面接には面接にふさわしい身だしなみで挑みましょう。

男性の場合は、体にぴったりのサイズのスーツで、シワや汚れのない清潔感のある状態で着用しましょう。

髪型は野暮ったくならない程度に、顔の表情がわかるようなスタイルがおすすめです。

女性の場合は派手なメイクやネイルは避けて、品のある落ち着いたカラーを選ぶと良いでしょう。

スカートは丈が短すぎると着席したときに目立つため、パンツスタイルがおすすめです。

これ以外にも気をつけたいマナーがいくつかあるのでm、以下の記事も参考にしてください。

転職活動中の女性必見!面接で好印象な服装を業界ごとに徹底解説!

転職面接のスーツは何が正解?転職活動の身だしなみについて徹底解説!

まとめ

転職面接における流れはある程度決まっています。

事前に流れを知り、どのような質問がくるかを対策しておくこと、リラックスして面接に挑めます。

しかし、回答をスラスラ答えることが必ずしも良いというわけではありません。

自分の良さを理解してもらい、採用したいと思ってもらうことがゴールなので、ゆっくりと焦らずに自分の言葉で伝えることが大切です。

また、話し方や姿勢などにも目を向け、模擬面接を繰り返し、自信を深めていくのが良いでしょう。

面接の回答に絶対的な答えはありません。

面接官に好印象を持ってもらうためには、どのような回答が適切か、自分の言葉でどのように伝えるかを考えながら、一つ一つの質問への回答を作ってみてください。

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