営業から人事に転職するときの志望動機の書き方とは?書く時のポイントや具体例を紹介!?

営業から人事に転職するときの志望動機の書き方とは?書く時のポイントや具体例を紹介!?

目次
  1. はじめに
  2. 【営業から人事に転職】人事の仕事内容 
  3. 【営業から人事に転職】人事に向いている人・向いていない人  
  4. 【営業から人事に転職】営業と人事の年収
  5. 【営業から人事に転職】人事の魅力とつらさ
  6. 【営業から人事に転職】営業で培ってきた能力は人事で活かせる
  7. 【営業から人事に転職】新卒の志望動機作成のコツ
  8. 【営業から人事に転職】志望動機の例
  9. まとめ

はじめに

新卒の就職活動のときには自分に最適であると思えた仕事であっても、実際に業務をこなしていくうちに違和感を覚えたり、まったく別の職種への興味が大きくなったりすることも少なくありません。

例えば、営業の仕事をしている人が、人事という一見まったく逆の仕事に興味を持つこともあるでしょう。

営業と人事には共通点もあり、必ずしも不利ということはありませんが、転職を成功させるには志望動機をどのように書くかがポイントとなってきます。

ここでは、営業職から人事に転職したい人に向けて、志望動機の書き方を紹介します。

【営業から人事に転職】人事の仕事内容 

営業職は企業の外に向けて活動し、企業の売上に直結する部門です。

一方、人事の仕事は管理部門であり、企業内部のための活動です。

このまったく異なる職種において、どのような仕事で営業職の経験を活かせるのかを知るために、まずは人事の仕事内容を見てみましょう。

採用を担当する

人事の仕事と聞いてまず思い浮かぶ仕事が、採用の仕事ではないでしょうか。

企業に必要な能力を持っている人をイメージし、企業に貢献してくれる人物を見つけ出す採用業務は、人事の重要な仕事です。

人事部では、企業の経営計画に沿って採用計画を立て、一年間を通して新しい人材の採用の準備を行います。

新卒採用だけではなく、退職に伴う社員の補充や増員のための中途採用を行うこともあります。

選考を行うだけでなく、チラシ制作やWebサイトの構築などの採用準備も、基本的に人事の仕事です。

近年の採用準備の方法は多様化しており、ハローワークを活用するほか、SNSの活用も盛んです。

オンラインでのイベント開催や企業説明会などを行う企業も多く、時代に即した方法に対応していくことが求められます。

組織配置の企画をする

企業組織全体の配属を考えたり、見直したりするのも人事の仕事です。

社員は、企業の成長にとって重要な経営資源の一つと言えるでしょう。

人事は、その経営資源を最大限に活かせる組織作りを考える重要な役割を担っています。

人事機能の仕組み作りを行い、改革を促すことを人事戦略と言います。

これは、人事の仕事の中でも上流の仕事にあたり、経営戦略と深く関わる重要な仕事です。

経営視点や組織マネジメントの観点も求められます。

社員の育成をする

新卒で入社した際に、新入社員研修を受けた経験がある人も多いでしょう。

ほかにも、階層別研修、マネジメント研修、コンプライアンス研修など、社員の能力向上のために必要な研修や教育の企画、運営をすることも人事の仕事です。

実際の研修は人事が直接行うこともありますが、内容によって外部に委託する場合も多いです。

組織をしっかりと把握して、どのような研修が効果的であるのか、どのような教育が必要であるのかを見極めて、教育カリキュラムや研修プロジェクトの企画をする必要があります。

働く環境を整える

社員が安心して働ける環境を作りも、人事の重要な業務です。

人事では、勤怠管理や給与計算も行いますが、これを通じて従業員の健康に留意した働き方に関してのマネジメントもしているのです。

長時間労働が続いている場合など、職場で強い不安やストレスを感じている可能性もあり、心身の不調につながる危険が考えられます。

これを未然に防ぐためのメンタルヘルスケアに関する情報提供や、ストレスチェック制度の導入を行うことも人事の仕事です。

場合によっては、ストレスを解消できる企画を考えることもあります。

人材を評価する

社員の能力や成果を評価し、それに応じた昇給や昇格を考えることも人事の役割です。

評価は通常、評価制度に基づいて行われますが、この評価制度の立案も人事の重要な仕事です。

また、人事では事業計画に基づいて、一人ひとりの社員の能力や業界の給与水準、景気などさまざまな観点を取り入れて報酬制度を作成し、評価制度につなげます。

正当に成果を評価し、昇給や昇格につなげることができれば、離職を防ぐことや企業の成長にもつながります。

【営業から人事に転職】人事に向いている人・向いていない人  

どんな仕事であっても、向き不向きというのは存在します。

せっかく転職に成功したとしても、実際に仕事をしてみたらミスマッチだったということが起きないようにすることが重要です。

人事の仕事に対する適性があるかどうかは、事前に確認しておきましょう。

向いている人

以下に紹介するタイプの人は、人事部で仕事をすることに向いていると言えます。

自分自身にこれらの自覚がある場合は、企業に積極的にアピールして人事の仕事にマッチしていること伝えましょう。

わかりやすいエピソードを加えて語ると、説得力のある自己PRになります。

口が堅い人

人事は、履歴書やエントリーシートなどの応募者の個人情報をはじめ、社員の健康診断の結果や給与の額、家庭の事情など、日頃から個人情報に触れる機会が多い仕事です。

人事異動や社員の評価、昇給についての情報も事前に知り得てしまいます。

さらに、役員や代表など組織の上層部との関わりが多いことで、機密情報を知り得ることもあるでしょう。

そのため、人事職で働く人は機密情報を扱っている自覚を持つことが求められます。

プライベートの場面であっても、知り得た情報を決して口外しない口の堅い人でなければ務まらない職種です。

人間観察に自信がある人

採用業務から社員の評価や配属まで、人事ではその人の本質を見極める能力が必要になります。

人事の仕事は、人に関わるすべてにわたる仕事ですから、人間観察に自信がある人は向いていると言えるでしょう。

とくに採用業務では、書類に記入された内容と面接での受け答えの様子などを照らし、企業に必要な人材を見極めることが期待されます。

また、人事評価でも正しく能力を評価できなかったり、社員の配置にミスマッチがあったりすると、組織全体のモチベーションの低下につながり、経営にも大きく影響します。

論理的思考ができる人

配属や評価には、論理的な裏付けが求められます。

なぜなら、論理的な理由がないと、公平さが保てないからです。

誰から見ても公平性、透明性のあるものでないと、社員のモチベーションを損ねてしまうことになり、離職率に直結するなど企業組織全体に影響しかねません。

企業全体に対する信頼を確保するためにも、なぜその人物を採用したのか、またなぜその部署に配置したのか、なぜ昇進させる評価をくだしたのかなど、会社組織全体としての視点に立ち、論理的思考に基づいた公平な判断が求められます。

陰で支える仕事をしたい人

人事の仕事は、自身の努力の成果が数字でわかりやすく評価されることは多くありません。

例えば、自身が提案した配置転換の結果、その社員が良い成果を上げることができたとしても、評価されるのは人事ではなくその社員本人です。

そのため人事は「縁の下の力持ち」として、企業を陰から支える仕事と言えるでしょう。

直接自分が評価されなくても、社員のサポートがうまく行えたことに喜びを感じられるようであれば、人事の仕事に向いている人と言えるでしょう。

向いていない人

まず言えるのは、柔軟な対応が苦手でなにごとも白か黒かはっきりさせたい人や、四角四面に捉えたい性格の人は、人事向きではないということです。

人事の仕事は、人に関わるさまざまな事柄が対象であり、答えが一つでない場合も多いのが特徴です。 

とくに労務問題は、企業側と従業員側の意見が反対であることも多く、それぞれの立場に立って考えることが必要となります。

人事の仕事では、社内の従業員、役員や就活生それぞれの視点に立った柔軟な対応を求められる場面が多くあるのです。

また、同じ理由から、気が短い人も向いているとは言えません。

すぐに結果や成果を求めず、社員一人ひとりの可能性を信じて長い目で見守ることのできる人でなくては、人事の仕事は務まりません。

【営業から人事に転職】営業と人事の年収

インセンティブの割合が多い報酬体系があるなど、大きな金額を稼ぎ出せるイメージのある営業職ですが、この営業職の平均年収は約379万円と言われています。

意外にも、日本の平均年収を下回る金額です。

一方、人事の平均年収は約450万円〜550万円と言われており、営業と比べ高い年収が期待できます。

しかし、この年収は、年齢や担当する業務で大きく異なってきます。

営業と異なり、企業の利益に直結する仕事ではないように思われがちな人事職ですが「人事戦略」などという言葉があるように、組織のマネジメントによっては企業に大きな利益を生み出すことのできる職種です。

より上流の業務を目指し、長期的にスキルアップを続けることで、大きな収入が得られる職種だと言えるでしょう。

【営業から人事に転職】人事の魅力とつらさ

何を魅力と感じ、何につらさを感じるかは人によって大きく異なり、それはそのまま仕事の向き不向きに直結します。

ここでは、人事職の魅力と一般的に想定できる人事職の仕事のつらさを紹介します。

自身の適性について確認しておきましょう。

人事の魅力

人事の仕事は「」に関わる仕事であることから、人と深く関われるに魅力を感じて志望する人が多いでしょう。

その中でも、人事職の魅力として代表的なものをご紹介します。

これらの魅力をすばらしいと感じられる場合は、人事へ転職することで喜びを感じられる人です。

会社の顔になれる

新卒のときの就職活動では、ほとんどの人にとって、人事の採用担当者が企業の人間として初めて接した人物だったのではないでしょうか。

応募者にとっては、その人事の人物のイメージがそのまま企業のイメージになってしまうことは少なくありません。

企業イメージを良くするも悪くするも、人事にかかっていると言えるでしょう。

会社の顔」として責任を持って業務にあたることがやりがいだと思える人は、人事職に向いている人です。

若いうちから「会社の顔」として仕事ができることは、人事ならではの魅力と言えるでしょう。

スキルアップができる

人事の仕事は、人と関わる業務を通じて経営や管理にも関わる仕事であるため、業務範囲が非常に広くなります。

大変さはありますが、さまざまな業務に取り組みながら、長期間かけてスキルアップができることは人事の魅力の一つです。

一般的には、採用業務や労務管理を担当するところからはじまります。

経験を積んだ後は、採用計画の立案や人材開発のための教育計画に携わることもできます。

さらにスキルアップすれば、評価制度の構築や、企業の経営戦略を踏まえた組織のマネジメントにも携わることも可能です。

人事のつらさ

どんなにやりがいのある仕事に就いたとしても、つらいと感じることもあるのが普通です。

しかし、その感じ方は人それぞれで異なります。

以下で紹介する人事のつらさを事前に認識し、自身のやりがいにつなげることができるか考えてみましょう。

嫌われ役になることがある

人事職として企業の成長を一番に考えた判断が、社員にとっては不本意なものになってしまうこともあります。

転勤をはじめとする配置転換や、昇進に関する人事、またリストラはその最たるものと言えるでしょう。

仕事である以上、企業の側を向いた厳しい結論を出し実行しなければならず、当該社員からは嫌われたり恨まれたりしてしまうこともあります。

これにつらさを感じる人事職は、少なくないでしょう。

嫌われ役になろうとも、感情に流されず論理的な結論を導き出せる能力が必要な業務なのです。

時代に対応していく必要がある

企業の採用活動は今やSNSの活用が主流になっており、少し前とはまったく異なる状況になっています。

数十年前には考えられなかった、リモートでの会社説明会やオンライン面接などを行う必要に迫られることもあります。

採用活動一つをとっても、ITの急速な広がりに対応していくことは、もはや避けては通れないことです。

組織の生産性を高めていくため、人事全般にまつわるさまざまな業務やオペレーションを、急激に変化する市場環境に対応させていかなければならない大変さがあります。

【営業から人事に転職】営業で培ってきた能力は人事で活かせる

人事は企業の中でも管理部門であり、営業職とはかけ離れたイメージがあるため、営業職から人事職への転職に不安を感じる人も多いでしょう。

しかし、営業職のスキルを活かし、人事職へとキャリアチェンジを成功させている例は少なくありません。

人に関する仕事をする人事職は、人を相手に商品やサービスを売り込む営業職と共通するスキルが求められます。

例えば、営業ではターゲットを絞り有効な提案をするために、人間観察のスキルを求められます。

人事でも、企業の求める人材を採用する際や適材適所の配属をするために、人間観察のスキルは重要です。

また、営業ではコミュニケーションを通して相手の信頼を得ることが求められます。

これは、人事でも同様に求められるスキルです。

採用の際には、初対面の応募者に企業イメージを損ねないよう、短時間で信頼関係を築けるコミュニケーション力が必要とされます。

【営業から人事に転職】新卒の志望動機作成のコツ

新卒の就職活動では、自己分析業界・企業研究をしっかり行うことが、有効な志望動機を作成するためには必須でした。

転職の場合でも、この二つの作業は非常に重要です。

とくに自己分析は、仕事を経験することで意識が変化している可能性もあるので、あらためてしっかり行う必要があります。

自己分析をしてみる

新卒のときに把握した自分像はその時点での自分であり、現在の自分の仕事に対する価値観は、これまでの仕事での経験を通して変化している可能性もあります。

仕事に対する意識を中心に、あらためてしっかりと自分自身を見つめてみましょう。

自己分析と他己分析を合わせて行ってみると、より深い自己把握をすることができます。

仕事の経験から自己分析した自分と、仕事上の自分を知る第三者から見た他己分析から得られた自分像を照らしてみましょう。

客観的に自身の価値観を把握することで、なぜ人事職を志望するのか明確になり、志望動機作成に役立ちます。

企業について調べる

人に関わる業務を行う人事の仕事は、その業務範囲が非常に広く、仕事の種類も事務的なものから企画やマネジメントまで多岐にわたります。

そしてこれらの業務は、企業の規模により細分化された部署にわかれて行う場合もあれば、いくつもの業務を一人でこなす場合もあります。

部署の名称も「人事総務部」や「人事労務部」とされていることもあり、必ずしも「人事部」とは限りません。

志望動機を作る際は、その企業でどのような仕事ができるのか、自身のキャリアプランが実現できるのかをしっかりと調べる必要があります。

エージェントに相談する

転職活動は不安も多く、自分一人で活動していると孤独を感じがちです。

ましてやまったく違う職種への転職であれば、志望動機や面接対策などさまざまな面で不安が強くなるのは当然でしょう。

そのような場合には、エージェントを活用するのも一つの方法です。

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転職に関する多くの情報を得ることもでき、面接対策などのサポートもしてもらえるためおすすめです。

【営業から人事に転職】志望動機の例

前職で培った人間観察能力により、社員一人ひとりの個性を活かす人事の仕事をしたいと考え志望しました。前職は、法人営業部でチームでの営業にあたっていましたが、チーム発足当初、成績は思わしくありませんでした。そこで、一人ひとりの個性を見極めたチームでの役割担当を提案してみたところ、最大限にメンバーの個性を発揮することができ、前年比売上200%を達成できたのです。この経験を通して「適材適所」の重要さを痛感しました。貴社の「人は企業の財産である」として人の個性を大切にする社風の中で、強みの人間観察能力を活かせる人事部で働きたいと強く思うようになりました。募集のあった採用業務から経験を積み、縁の下の力持ちとして会社に貢献できる人事職として活躍したいです。

まとめ

未経験の職種への転職では、前職での経験をうまくアピールできるかが志望動機作成の鍵となります。

営業職と人事職は、どちらも「人」に関わる仕事であるため、共通して求められる能力が多くあります。

営業での経験をうまくアピールし、成功につながる志望動機を完成させましょう

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