【例文あり】転職に成功する保険営業の志望動機とは?作成のポイントや求められるスキルを解説!
保険営業の志望動機には、どのようなことを書いたら良いのでしょう。
保険営業は実力主義の傾向が強い業種です。
経費が自分持ちだったり、仕事とプライベートの時間の区別が難しかったりと、特殊な世界でもあります。
ですが、志望動機を書く際に気を付けなければいけない点は、ほかの業種と大きく違うということはありません。
保険業界の社会的立ち位置や企業理念などへの理解を深めつつ丁寧に自己分析を行うと、受かりやすい志望動機を書けるようになります。
ポイントを詳しく解説します。
【保険営業の志望動機】保険営業とは
保険営業の志望動機を作成する前にまずは保険営業について知っていなくてはなりません。
保険営業という職業について見ていきましょう。
保険営業は、個人や法人に対してこれから起こりうるリスクに備えて、保険の契約を締結することを目的として仕事をする職業です。
顧客の契約を継続させることも保険営業の仕事であるため、顧客との長期的な関係づくりが大切になります。
また、保険営業は企業によっては代理店への商品案内や営業支援、営業管理などを行うケースもあります。
保険営業のビジネスモデル
保険は「万が一の事態」に備える人が購入する商品です。
「万が一の事態」は、病気や怪我、災害、事故などがあたります。
保険には「生命保険(生保)」と「損害保険(損保)」に大きく分けることができ、それぞれによって特徴が異なります。
生命保険は保険期間が10年や20年など長期に渡り、加入者の死亡や病気、ケガ、介護に備えることで、加入者やその家族を守る生活保障の仕組みです。
一方損害保険は、事故や災害、盗難といった偶然の事象に対して生じた損害をカバーするもので、契約期間は1年のケースが多いです。
保険商品としても、支払った分が掛け捨てになるものや積立型などがあります。
【保険営業の志望動機】保険営業に求められるスキル・資格
保険営業の志望動機を書く上で、保険営業に求められるスキルを知っておくことが大切になります。
保険営業に求められるスキルを知っておくことは、入社後にも役立ちます。
保険営業に求められるスキルを知って、志望動機に役立てましょう。
コミュニケーション力
保険営業は、顧客とのコミュニケーションを通して契約に結びつけるのが仕事です。
そのため、コミュニケーション力は保険営業に必要不可欠だと言えるのです。
具体的には、相手の気持ちに寄り添って相手が何を必要としているか、相手のニーズを把握した上で適切な商品を提案することが求められます。
コミュニケーション力があることを志望動機の中でアピールして採用につなげましょう。
保険や製品の知識
保険営業をやっていくにあたって、保険や製品に関する知識は必要です。
保険や製品に関する知識を持っていないと、営業ができません。
事前に知識を蓄えておくべきだと言えるでしょう。
保険について勉強して知識があることをアピールできるようにしましょう。
製品については、入社後にしっかりと覚えて、即戦力として活躍できるように準備をしておきましょう。
コンサルティング力
コンサルティング力とは、円滑なコミュニケーションをする上で必要な能力です。
具体的には、自分の考えを相手にわかりやすく伝える力、相手が伝えようとしている物事を正しく把握する力、そしてクライアントの心に寄り添う力がコンサルティング力にあたります。
このようなコンサルティング力は、保険営業をやる上でもとても重要になってきます。
コンサルティング力が高ければ、より多くの契約を勝ち取ることに繋がります。
志望動機の中でコンサルティング力をアピールしましょう。
取得すべき資格
保険営業に必要なスキルをここまで解説してきましたが、取っておかなくてはならない資格はありません。
しかし、保険営業として働いていく上で取得すると採用の際に有利になる資格はあります。
そのような資格を一部ご紹介します。
生命保険講座
生命保険講座は、生命保険についての基本的な知識が問われる試験です。
試験内容は、生命保険に関する8個の科目を全て受験するという形式です。
試験の合格ラインは、保険会社によって異なりますが、おおよそ60〜70点となっています。
また、八科目すべての試験で合格し、合計点が720点に達すると優秀賞が授与されます。
試験は八科目の試験を二科目ずつにわけ、年4回試験が開催されます。
つまり、試験は一年に一回しか受けることができないのです。
相当な労力を費やして試験に臨む必要があります。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、取得すると資金運用や資金計画について専門的なアドバイスをすることができるようになります。
ファイナンシャルプランナーの資格を有していると、顧客の資金に関する相談に乗ることができ、説得力も増します。
ファイナンシャルプランナーの資格は国家資格と民間資格の2種類が存在します。
国家資格の方が難易度が高くなっているため、企業からの評価も高くなります。
【保険営業の志望動機】志望動機を書く前にやるべきこと
採用担当者の目に留まりやすいポイントを押さえた志望動機を書くためには、事前にやっておいたほうが良いことがあります。
保険業界や応募先の企業のことをよく調べ理解することと、自己分析をしっかりと行うことです。
何を書けば良いかほとんどわからないという人は、まずこれらのことをよく調べ確認してみてください。
これから紹介することを鵜呑みにするだけでなく、どういった傾向があるのか業界や自分が受けたい企業について、自分でも調査してみることが大切です。
自己分析をする
自己分析は志望動機を書く前にやっておくべきです。
自己分析をすることによって、自分のことについて深く知ることができるようになり、志望動機に活かすことができます。
自己分析で得られる強みなどは、自分の潜在的な部分からくる本質をついたものになります。
そのため、企業に刺さる中身のある志望動機を作成することにつながるのです。
ぜひ志望動機を作成する前に自己分析をしておきましょう。
企業研究をする
深い企業研究をすることで、中身のある志望動機を作成することができるようになります。
企業研究はポイントを押さえてやることで、簡単に深く企業について深ぼることができます。
以下でポイントを解説します。
保険営業の社会的意義
保険業界が社会的にどのような立ち位置なのか確認しましょう。
保険は社会になくてはならない存在です。
一定数、不幸なことは必ず起こり、誰もがその該当者になり得ます。
保険業界はそうしたリスクへの備えを提供しています。
また、安心を売っているという考え方もあります。
大きなリスクがあると挑戦しにくいものです。
ですが、何かあっても損害を軽減できるようにしておけば、多少のリスクがあっても挑戦できるようになります。
また、資産運用の面でも保険業界は社会に大きく貢献しているのです。
保険関連会社には多くの資金が集まります。
これらの資金は、ただ保険金に補填されるわけではなく投資にも回されます。
投資される企業や社会の発展にも寄与しているのです。
応募先の企業の企業理念
企業がどのような理念、目標で活動しているのかを確認しましょう。
HPやSNSなどで簡単に確認することができますし、会社説明会などに参加すれば、資料などにも書かれているはずです。
理念や目標には、その企業が大切にしている価値観が表れています。
保険業界の場合は、顧客の経済的な保証や安心を目指し顧客を大切にするといった内容のものが多いです。
応募する企業の情報を必ずチェックしてください。
抽象的な表現をしていることも多いため、わかりづらいと感じる人もいるかもしれません。
ですが、細かな説明なども一緒に載っていることが多いので、隅々まで読み込み研究しましょう。
理念や目標が理解できると、志望動機がぐんと書きやすくなります。
自分の経験
自分がどのような経験をしてきたのか、自身の強みを確認しましょう。
できれば、自身の価値観が、企業の理念や目標とマッチしたものになるように経験や強みを選んでエピソードにしてつなげてみてください。
本格的なものでなくても何か保険のようなものを用意しておいたおかげで事なきを得た経験などがあればぜひ掘り下げましょう。
その出来事によって保険の大切さに気付いたこと、保険の重要さをほかの人々にもっと伝えてリスクに備えてほしいと考えるようになったなど、保険営業の仕事につながるような自身の価値観を表現してみてください。
志望動機が書きやすくなりますし、どうして志望しているのかわかりやすくなります。
素直な熱意が伝われば、印象が良くなり高評価です。
【保険営業の志望動機】志望動機を書く際のポイント
これから、保険営業の志望動機を書く際のポイントを紹介します。
志望動機は文字数などの制限がなく、比較的自由に記述できる部分です。
文章の体裁、中身に通じて大事にすべきことは「読みやすさ」。
改行もなく文章を詰め込んで書いてしまったり、ダラダラと文章を続けて書いたりしてしまっては、本当に伝えたい「その企業で働きたい理由」が薄れてしまいます。
書類の中で「働きたい理由」を的確かつ印象よく伝えるためには、採用担当者が知りたいポイントを上手に盛り込んで記載することが大事です。
志望動機を書く際には、下記4つのポイントをおさえて内容に盛り込みましょう。
・なぜ保険営業なのか明確にする
・なぜその企業なのか明確にする
・自分が貢献できること
・入社後の目標
ここからはそれぞれのポイントについて詳しく説明していきます。
なぜ保険営業なのか明確にする
数ある営業職のなかから、なぜ保険業界の営業をやりたいのか明確に書きましょう。
保険営業の魅力のひとつとして、給与水準が高く、自分自身の努力次第では成果が給与に反映されやすいところが挙げられます。
もちろん直接的に給与が高いと書くことは控えた方がいいですが、実力主義、努力が成果として反映されやすいなど、ほかの言葉に言い換えて表現するといいでしょう。
さらに、保険営業は、保険を通じ顧客の人生に寄り添えるという側面も。
生命保険はライフプランに最適な保険を提案することで、顧客の人生をサポートし、損害保険であれば事故などの顧客の非常事態に寄り添い、安心感を与えられます。
顧客の人生に深く関わることで感謝されたり、信頼を築き上げてきた結果が受注へとつながったりとやりがいを感じる場面はたくさんあるでしょう。
そのような保険営業だからこそ感じられるメリットをピックアップしていけば、保険営業でなければならない理由ができます。
なぜその企業なのか明確にする
保険会社といえども、さまざまな企業があります。
保険営業をやりたいと言ってもそこだけを強調してしまえば、「保険営業ができれば他の企業でもいいのでは?」と採用担当者に受け取られてしまう可能性があります。
そこで保険営業をやりたい理由と併せて伝えていただきたいのが、その企業で働きたい理由です。
企業で働きたい理由といってもどのように伝えればいいかわからない場合は、他の企業との差別化ポイントを押し出せば自然と企業を選んだ理由につながっていきます。
差別化ポイントは商品やサービスからヒントを得るといいでしょう。
商品を押し出す場合は、商品の特徴を伝えることで商品理解や社会に良さを広めていきたいという姿勢をアピールできます。
自分が貢献できること
志望動機には自分がどのように会社に貢献できるかも併せて書くよう心がけましょう。
企業としては自社に利益をもたらす人材を採用したいはずです。
そのため、自分がやりたいことだけをアピールしても、それだけで企業が採用するとは限りません。
自分のスキルや経歴を振り返った上で、入社した際にはどのように貢献できるのかという部分もしっかりアピールしていきましょう。
採用担当者に「この人なら入社後、貢献してくれそう」と思ってもらうことで、内定を獲得できる確率が高まります。
企業が求める人物像を的確に把握した上で、自分のやりたいことと貢献できることをつなげられるようにしておきましょう。
入社後のビジョン
企業としては、採用コストをかける分、採用した人材には長く働いて欲しいと思っています。
そのため、入社後にどのようなビジョンがあるかも志望動機に組み込むことで、その企業における長期的な働き方を検討しているという姿勢を示すことが可能です。
面接においても「10年後のキャリアビジョンを教えてください」などの内容で、将来的な考えを問われることがあります。
その回答としては、「営業経験を生かしてスペシャリストとして活躍したい」や「マネージャーとして人材育成をし、組織拡大と売上アップに貢献したい」など人それぞれ方向性はあるでしょう。
志望動機を作成する段階で、今後のどのようなキャリアを歩んでいきたいのか、企業に入社した後はどのような将来像を描いているのかを考えておくと、今後の選考でもきっと役に立ちます。
まずは、書類選考を通過するためにも、入社後にどのようなビジョンを描いているのか端的にイメージを記載しておくようにしましょう。
【保険営業の志望動機】志望動機を書く際の注意点
志望動機を書くとき、避けた方が無難な表現もあります。
・ネガティブな表現
・抽象的な表現
この2つの表現はできるだけ避けるように心がけましょう。
すでにご存知の方もいるかもしれませんが、実際に書いていくうちにその表現を使用してしまったというのはよくある話です。
「ネガティブな表現」と「抽象的な表現」は避けるべき表現として、実際に文章に書いた後に必ず読み返し確認するようにしましょう。
また志望動機を書くときだけでなく、ほかの書類や面接などでも避けたほうが良いので気を付けましょう。
ネガティブな表現を使わない
選考の際にはできるだけネガティブな表現を使用しないように心がけましょう。
とくに転職の理由などを記載する際は要注意です。
職を変えるとき、すべてがポジティブな理由であるとは限りません。
むしろ職場に対する不満など、ネガティブな理由によって転職を決意する方が多いでしょう。
採用担当者もその前提があることは理解していますが、理由を記載する上でネガティブな部分がつい出てしまうことも。
言い方や見方によっては、あなた自身の印象をマイナスに受け取られる可能性もあるので、最終的にはポジティブな表現で完結するように心がけましょう。
また、企業や業界を比較する時はマイナスに思っている部分を列挙したり、自分自身の短所を並べたりすることもおすすめしません。
志望動機全体を見て、ポジティブな印象を受けるように表現方法は工夫しましょう。
抽象的な表現を使わない
志望動機は具体的であればあるだけ良いです。
抽象的な表現を使うと、他の応募者と差別化できず落ちてしまいます。
「貴社の企業理念に共感しました」や「貴社で働くことで社会に貢献したいです」など、誰でもどこの企業にも言い回し可能であるような文言は、抽象度が特に高いと言えます。
「過去の自分の体験から、保険の大切さを知りました」というような表現も抽象的です。
過去の「どのような」体験から、「どういった」保険の大切さを知ったのかを書かなくてはいけません。
抽象的なことだけ書いてある志望動機は何も言っていないのと同義です。
採用担当者の印象に残る可能性はほぼありません。
自分にしかないエピソードや、その企業にしかないものにフォーカスした具体的な文章を書きましょう。
【保険営業の志望動機】志望動機のおすすめの構成
では、いざ志望動機をつくるにしても、「どう作ればいいのかわからない」という人もいるでしょう。
基本的に大事にしていただきたいのは、読み手にとってわかりやすい内容であるということ。
その軸を意識すれば必然と、わかりやすく伝わる構成になってきます。
それでもどの構成がいいか迷ってしまうという人は、下記の構成の順番を意識して書いてみましょう。
1.最終的な結論(志望動機を端的に伝える)
2.志望動機の具体的な内容
3.理由
4.最終的にどうなりたいか
1〜4の順番で伝えていけば、ある程度のまとまりが出てくるはずです。
この構成案が正解というわけではないので、必要に応じて、順番を変えたり、内容の比率を調整して、「わかりやすさ」を重視し追求してみてください。
【保険営業の志望動機】例文
履歴書や職務経歴書に書くときの参考として、保険営業の志望動機の例文を3つご紹介します。
今回は経験別に、職種・業界未経験パターン、職種経験あり・業界未経験パターン、職種未経験・業界経験ありの3パターンを用意しています。
自身の体験や想い、保険の営業職を志望するに至った経緯などを照らし併せつつ、参考にしてみてください。
業界未経験の場合
お客様の人生に寄り添うことができる保険営業に魅力を感じ、貴社を志望いたしました。
私は家族が病気にかかったことをきっかけに、保険という備えの重要性をいたく感じ、またそこから得られる安心感を覚えました。
この経験から、保険は私たちの当たり前の暮らしを守っていることや日頃から十分な知識を収集することの重要性を学びました。
自らの経験で得た学びをお客様に伝え、オーダーメイドの提案をし、お客様の人生に寄り添う。
貴社は豊富な商品バリエーションを取り揃え、一人ひとりのライフプラン
にマッチした柔軟な提案が可能である点を魅力に感じ志望いたしました。
入社した際には、現職で培った営業経験を活かし、売上アップに貢献できればと考えております。
職種未経験の場合
保険営業へ挑戦したいと感じ、貴社を志望いたしました。
現職では損保系の保険会社の営業事務として勤務し、顧客管理、お客様対応など営業業務のアシスタント全般を行っています。
その中で営業職の方達の提案によってお客様の人生が救われる姿を拝見し、自らフロントとしてお客様の人生に寄り添いたく、今回営業職へ応募しました。
貴社は生保系保険商材を中心に取り扱い、お客様のライフプランに合わせたご提案が可能なところに魅力を感じました。
入社した際には営業職未経験ですが、保険業界で勤務してきた経験を活かし、即戦力となれるよう尽力していきたいと考えております。
業界・職種未経験の場合
万が一の事態に備え、人を守ることができる保険商材の提案業務に憧れ、貴社を志望いたしました。
現在は不動産会社の事務員をしているのですが、そこで法人保険のご提案を受けたことがきっかけで、保険の多様性を知りました。
小規模の事業者は家族経営で事業を運営しているケースが多く、代表に万が一の事態があった場合、従業員やその家族を守るのは保険の存在であると実感しました。
貴社は法人向けの保険商材のラインナップが豊富であり、かつ未経験から営業職へ挑戦した社員の方が多いことや教育制度に惹かれ志望いたしました。
入社した際には事務員経験の中で培ったコミュニケーション能力、文書処理などの強みを活かし、一刻も早く即戦力として活躍できるよう尽力していく所存です。
まとめ
ここまで保険営業に転職する際の志望動機について、ピックアップしてきました。
志望動機を書く上で、業界のことや受けたい企業のことを必ず自分でよく調べ、自己分析もしっかりと行うことが大事です。
また、なぜ保険営業をやりたいのかや、なぜその企業を選んだのかなど理由は明確に記載するよう心がけましょう。
「保険営業をやりたい」という目標があるならば、書類選考は第一関門です。
採用担当者の目に留まり、「一緒に働きたい」と思ってもらえるよう、自分の過去の経験や価値観を書き、その企業で保険営業をしたいと考えている理由につなげましょう。
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