証券営業の志望動機の書き方は?ポイント解説【例文有り】
はじめに
証券営業を目指して、就職活動を始めるにあたり、志望動機をどのように書けば良いのかわからない学生さんも多いのではないでしょうか。
志望動機は、なぜ証券営業になりたいのかを企業側に示すものです。
しかし、ただその理由を書くだけではいけません。
企業側に志望動機を伝えるためには、ちょっとしたポイントが必要なのです。
ここでは、証券営業の志望動機の書き方を紹介します。
押さえておくべきポイントや例文も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【証券営業の志望動機】証券営業とは
まず、証券業界について説明します。
証券業界とは、金融商品の売買の仲介、上場するための資金調達、資産運用などの金融商品の全般を扱う業界です。
その中で、証券営業は個人営業と法人営業の2種類があります。
個人営業(リテール営業)は、企業経営者や医者などの富裕層や個人投資家といった個人に対しての営業です。
新人は、最初このリテール営業を担当します。
リテール営業は、飛び込みやテレアポといったような体力的にも精神的にも大変な仕事となるでしょう。
法人営業(ホールセール)は、公的な官公庁や民間企業といった法人に対しての営業です。
ホールセールは、ほかの部署とも協力しながら規模の大きい案件を取り扱う仕事となるため、金融や経済の知識だけでなく、営業先のさまざまな業界など複数の専門的な知識を蓄えておく必要があります。
【証券営業の志望動機】志望動機のポイント
証券営業の志望動機を書く際、いくつかポイントがあります。
そのポイントを押さえておくことで、志望動機に軸ができ、まとまりがあるわかりやすい志望動機を書くことができるのです。
軸がない志望動機が、何が言いたいのかわからないため、読み手側にストレスを与えてしまいます。
ストレスを与えてしまえば、書類選考の時点で落とされてしまいますので注意しましょう。
また、志望動機にはあなたならではのオリジナリティが必要となります。
そのオリジナリティを作るために、さまざまな「なぜ」を掘り下げていきましょう。
なぜ証券業界なのか
そもそも、なぜあなたは証券業界で働きたいと思ったのでしょうか。
その理由を明確にしておくことが重要です。
ここが曖昧になってしまうと、企業側にあなたの本気度は伝わりません。
証券業界に興味を持ったきっかけがあれば、具体的なエピソードを交えて書きましょう。
その方がリアリティもあり、企業に好印象を持ってもらいやすく、次の選考へ進む可能性が上がります。
また、証券業界は形がない商品、無形商材を取り扱う業界となります。
はっきりとした形のある商品、自動車や不動産と比べ取り扱いが難しく、やや難易度が高めです。
そんな無形商材の中でも、証券というものは高いリスクも伴います。
そのため、高額商品を取り扱う証券業界が持つ社会的な役割やその意義なども知っておきましょう。
なぜ営業なのか
証券営業として働きたいと思っている人は、なぜ営業を行いたいのか、その理由を明確にしておくことが重要です。
証券業界でも、事務や経理などの職種も存在します。
その中で、なぜ営業という職種を選んだのかは企業側も気になる点です。
営業という仕事への魅力に気付いている人は、いつそれに気付いたのか、なぜ魅力的に感じたのかを具体的なエピソードを交えて書きましょう。
また、あなたが採用する側だったらどう思うかという視点を持ちながら志望動機を書くこともおすすめします。
なぜ営業を志望しているのか、その理由は採用する側にとって納得できるものなのかと自問自答しながら理由を探しましょう。
そうすることで、より説得力がある志望動機を書くことができます。
ほかの就活生と差別化を図るためには、このような工夫が必要なのです。
なぜその企業なのか
企業に応募する際、なぜその企業を受けようと思ったのかを明確にすることが必要です。
ほかの企業と差別化できるようにしておく方が、志望度の高い就活生だと見てもらうことができます。
なぜその企業なのか、その理由を書くためには企業研究が必須です。
企業研究で大事なことは、証券業界でその企業がどのような立ち位置にいるのか、企業規模や資本などを用いて把握しておくことです。
そのうえで、代表取締役の経歴やメッセージや企業理念や創設からの方針や精神、業績や社風などを調べ、その企業らしさを見つけます。
調べていくうちにその企業の魅力が自然とわかるので、あなたが感じたその魅力を書きましょう。
また、机上で調べるだけでなく、説明会やインターンなどその企業で働いている人と直接会うことができる催しにも積極的に参加してみましょう。
【証券営業の志望動機】志望動機の注意点
証券営業の志望動機を書く際、いくつか注意すべき点がありあす。
その注意点を把握しておくことが良い志望動機を書くためのステップの一つです。
あなたが書いた志望動機がそれに当てはまるのならば、変更することをおすすめします。
もちろん、先述した志望動機を書くポイントと真逆のことを書くことも企業側に良い印象を与えません。
どのように書くべきか、どのように書かないか、この2つを照らし合わせながら証券営業の志望動機を書いていきましょう。
待遇面を理由にしない
志望動機を書く際の注意点として、待遇面を理由にしないことが重要です。
証券業界は、給与が良く福利厚生面もしっかりしています。
もちろん、それも証券業界の良い点ではありますが、それを理由として書かないようにしましょう。
単に給与が良く待遇も良いのであれば、不動産業界や広告業界といったほかの業界でも当てはまってしまいます。
また、企業側も最初から給与や待遇面を理由に応募した就活生は、証券業界で働くことの意義を理解していないとみなします。
証券業界は、特に新人や若手の頃に体力面や精神面で大変な思いをすることは多いです。
待遇面を理由にしている人はそんな厳しい状況に耐えることができず、仮に採用しても辞めてしまうことを企業側は危惧します。
待遇面を理由にすることは、自分の働くモチベーションを維持するためにもおすすめできないのです。
金融業界全般に使えることを言わない
証券営業の志望動機として、金融業界全般に使えることは言わないようにしましょう。
証券業界の志望動機でお金を扱いたい、経済を支えたいというような表現を使うと、証券業界でなくても良いと思われてしまいます。
金融業界の中でも、なぜ証券業界なのかその理由をしっかり考えましょう。
金融業界には、証券業界のほかに銀行業界や保険業界などがあります。
では、証券業界はそれらと何が違うのでしょうか。
それは、交渉の仕組みです。
金融業界の中でも、証券業界は「直接金融」という仕組みを採っています。
直接金融とは、資金が必要な企業や国と資金を運用したい投資家が、仲介人を通さず直接交渉を行う仕組みのことです。
この仲介人を行っているのが銀行などです。
証券業界は、この直接金融のサポート役をする業界となっています。
このような特徴などを調べていき、証券業界特有の志望動機を考えましょう。
【証券営業の志望動機】おすすめの構成
志望動機を書く際、相手にわかりやすくするための構成があります。
それは、結論→理由(経験)→結論の順です。
先に結論を述べることで、読み手側があなたの伝えたいことを最初に理解してくれます。
何が言いたいのかわかっている状態で読み進めていくと、書いてある内容が頭に入りやすくなるのです。
また、最終的に何を伝えたいのかわからない状態だと、読み手側にストレスを与えてしまいます。
そうなれば、印象も最悪ですし、一番知ってほしい理由の部分をあまり読んでくれなくなるのです。
理由(経験)は、具体的なエピソードを交え、自分の言葉で書きましょう。
志望動機には、他の就活生との差別化を図るためにオリジナリティとリアリティが重要です。
最後に再度結論を述べ、企業側へ貴社に入りたいということをアピールしてください。
2度押しすることで、その企業へ入りたいという想いを強く示すことができます。
【証券営業の志望動機】例文
ここでは、証券営業の志望動機の例文を紹介します。
理由は2つあります。
それは、「努力すればするほどお客様の利益を追える良い形態のリテール営業」と「個人にも触れ合いやすい環境」の2つです。
私は、個人経営のカフェでバイトをしていました。
昔からの馴染みのお客様が多く、ご新規のお客様はあまり来店されませんでした。
そこで、私はご新規のお客様獲得のために、「SNSの運用」や「リクエスト曲を店内BGMにする」ことを提案したのです。
お店のSNSアカウントを創設し、そこで日替わりメニューの写真や店長こだわりのコーヒー知識などを投稿することで、フォロワー数をみるみる増やしていきました。
リクエスト曲をBGMにするためにお客様一人ひとりとの交流も欠かせません。
どのような曲が好きなのか、その理由などを聞くために、お客様と打ち解けることが重要でした。
さまざまな人の話を聞き、許可が取れた人にはそのエピソードをSNSに投稿することで、さらに来店者数が増え、私が働き始めた頃より3倍もの利益が出たのです。
このような経験から、頑張れば頑張るほどお客様のためになる営業ができ、個人とも触れ合える機会が多い環境であるということで、証券営業という仕事に興味を持ちました。
以上2点を特に重点的に行っている貴社に惹かれ、貴社を志望します。
まとめ
証券営業の志望動機を書く際は、オリジナリティやリアリティが重要です。
そのためには、なぜ証券業界なのか、なぜ営業なのか、なぜその企業なのかを具体的なエピソードをもとに書きましょう。
そうすることで、ほかの就活生や企業との差別化ができます。
また、志望動機に待遇面が良いことや金融業界全般に言えるようなことを書かないようにしましょう。
このことを書いても、志望度が低いと判断されてしまいます。
以上のことを踏まえたうえで、結論→理由(経験)→結論の順で書きましょう。
相手に伝わりやすくストレスを与えない構成となります。
これまで紹介したことを参考に証券営業の志望動機を書いてみてください。
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