【営業職の面接】新卒向けに面接の流れや質問、注意点を解説!
はじめに
就職活動解禁日が、すぐそこに迫っています。
現時点でも十分に時間をかけて、準備や対策を行っている就活生はたくさんいらっしゃるでしょう。
今回は面接本番をすぐそこに控えた就活生に向けて、事前に必要な準備や対策をご紹介します。
特に、この記事では営業職の面接を受けるうえで大切なことをピックアップしていますので、営業職志望の就活生は必見です。
質疑応答の例から身だしなみまで、営業職面接ではそのようなことが重要視されるのか、ご紹介します。
【営業職 新卒面接】面接の流れ
面接のマナーや話し方の基本的なルールは、職種を問わず知っておく必要があります。
志望動機や長所・短所など、どの業界でも必ず聞かれる質問や基本的な面接の流れがありますので、事前に確認して準備しておきましょう。
また面接での質疑応答は、応募した企業や業界に合わせて自身をアピールすることの出来るエピソードを準備しなければいけません。
営業職の面接ではどのようなことをアピールするのが良いのか、今一度用意したエピソードを振り返ってみてください。
また、面接の流れを事前に理解しておくことで、本番に余裕をもって臨めます。
ぜひ本番のイメージトレーニングをしながらご覧ください。
それでは面接の基本的な流れ7つと、営業職で好印象な答え方をご紹介します。
入室
入室する際、まずドアをノックします。
速すぎるノックは面接官に焦っている印象を与えてしまうため、ゆっくり余裕をもつように意識しましょう。
またノックの回数は、日本では3回が通例となっています。
もし速さや回数を間違えても、もたついた印象になるのを避けるため、やり直しはしてはいけません。
また、ドアがない場合やすでに開いている場合は、マナー違反となるので、ノックはしないように気をつけてください。
面接官の返事があり次第、大きな声で「失礼します」とあいさつをして、扉を開けます。
面接官に一礼してから、入室しましょう。
入室したら、その場で面接官の目を見て、あいさつをします。
このときのあいさつは、「○○です、よろしくお願いいたします」と名乗るだけで十分です。
基本的には着席後、面接開始前に「アイスブレイク」と呼ばれる雑談を挟んでくれますので、そこで緊張をほぐすようにしましょう。
質問① 自己紹介・自己PR
最初の印象は特に重要です。
面接官は、応募者の第一印象やコミュニケーション能力などを、自己紹介の時点から見極めようとしています。
なかでも、人と接する機会の多い営業職にとって、明るく聞きやすい声は必要条件です。
応募者の語調や表情から、この企業で仕事をできる人材かどうか見定められています。
自己紹介や自己PRでは、アピールできる人物像や職務経験について、要点を押さえて簡潔に答えましょう。
時間を指定されるケースもありますが、特に指定のない場合は、基本的に30秒〜1分程度に留めるのが適切です。
はじめに氏名を伝え、企業で活かせる経験を具体的に述べます。
学生時代は、○○サークルでのサークル長を担当しておりました。
企画からイベントまでの一連の流れに携わり、1年目にはサークルで行ったバザーの売り上げの○○パーセントに貢献し、サークル内で新人賞を獲得したことがあります。
多様なクライアントを抱える御社で、幅広い業種に挑戦していきたいと思い応募いたしました。
本日はよろしくお願いいたします。」
上記のように、経験と自分がどのような業績をあげたのか、その企業で活かせそうなエピソードを具体的に説明すると良いです。
質問② 志望動機
この質問では、応募者の入社意欲や、入社後に活躍する姿を想像できるかが見られています。
職務上での強みやキャリアプランといった応募者本人の適性に加えて、自社への理解度や思いの強さもはかられています。
応募企業の特徴を把握していないと、説得力のある回答はできません。
そのため、業界研究・企業研究は事前にしっかり行いましょう。
学生時代での経験を活かし、この企業でしかできないことや、この企業だからこそ貢献したいという、思いの伝わる志望動機を作ることがポイントです。
話し方としては、結論を簡潔にしたあと、そう考えるに至った根拠や背景を説明します。
サークル活動で行ったバザーにおいて、ターゲットにしている層が同じという点では共通点があると思っておりますので、御社での新規顧客獲得に貢献していきたいと思っております。」
上記のように、応募先企業の戦略の特徴や、自身の経験との共通点からアピールポイントを見つけ、具体的に説明することが重要です。
質問③学生時代に力を入れたこと
いわゆる「ガクチカ」です。
多くの就活生は、ガクチカではエピソードのインパクトや規模が重要ととらえてしまいますが、華々しさだけがすべてではありません。
「どのような経験を積んできたか」ももちろん大事です。
しかし、それ以上に重視されるポイントが3つあります。
その取り組みにどのように取り組んだか、どうやって課題を解決してきたかなどの「課題解決能力」、その経験を活かして今後成長しようという意欲があるかの「伸びしろ」、そしてそれらを簡潔に伝えられる「説明能力」の3つです。
構成としては、結論→動機→目標と課題→解決方法と結果→学びの順で話すと良いとされています。
私の大学では初の試みで、プロジェクトを成功させれば、後輩たちに足場を作ってバトンを渡せると思い始めました。
しかしはじめての試みということもあり、情報収集や企画をすべて一から行わなくてはならず、前例のない中模索するのが非常に大変だったのです。
そこで他大学の同サークルの学生に話を聞いたり、地域の施設と連携したりすることで、次年度の文化祭でプロジェクトを成功させることが出来ました。
何かを作り上げるのは難しいことです。
しかし、自分の力だけではなく、客観視していろいろな人と協力することで、見えなかったものが見えてくるということを学んだのです。
その後ゼミの活動で、新たな課題に取り組む際にこの経験を活かせました。」
上記のように、構文に則って「どのように頑張ったか」を簡潔にアピールすると良いでしょう。
質問④長所・短所
面接で聞かれがちな質問に「長所・短所」を聞かれるものがあります。
この質問では、2つのポイントが見られています。
1つは、自己分析がしっかりできているかという点です。
自己分析ができている人物は、長所を伸ばして得意分野で活躍でき、短所を知っていれば克服に向けて行動できるためです。
注意点として、仕事上活かせない問題となるものは、短所・長所問わずあげないようにしましょう。
2つ目は、応募企業が求めるような人材か、企業にマッチしているかという点です。
営業職という職種に合っているか、社風には合うかなどを判断されています。
応募職種に適性がない人や、社風に合わない人材を採用してしまうと早期退社につながるため、マッチしないと判断した人材は採用されにくくなります。
伝え方としては、面接官に入社後に活躍する姿をイメージさせるために、具体的なエピソードを混ぜて話すのが良いです。
結論→エピソード→どう活かせるかの順で話すのが基本とされています。
例文には以下のようなものがあります。
この長所を活かして、サークル活動ではプレゼンテーションで採用された商品の売り上げを伸ばすことに貢献しました。
この長所を、御社でもクライアントとの商談などで活かしたいと思っております。」
このように、簡潔に企業の求める要素をあげて伝えましょう。
質問⑤挫折経験
この質問は、成功体験だけでは読み取れない、応募者の本質を見るために問われます。
「努力した経験」や「処理能力」の高さをはかられ、どのように対応したか具体的なエピソードも聞かれることも多いです。
挫折経験そのものより、失敗した経験をどのように乗り越えたかという点が着目されます。
失敗談を簡潔に話したうえで、その失敗をどう改善したかという部分に重点を置いて話すのが良いでしょう。
結果よりもまずは部員たちの現状や背景を考え、全員が気持ちよく活動するにはどうしたらいいかを考慮して練習に臨んだ結果、次のイベントでは受賞することができました。
この経験から、サークル活動において十分にヒアリングをするようになり、相手が必要としているものは何かを考えることの重要さに気がつきました。」
このように、挫折を乗り越え改善したという経験は、入社後にも大いに役立つと期待されています。
事前に成功体験だけではなく、挫折経験も話せるように準備しておきましょう。
質問⑥入社後のキャリア
キャリアプランをもっていることは、仕事へのモチベーションや成長につながります。
反対にキャリアプランをもっていない応募者は、トラブルがあるとすぐに辞めてしまうと思われがちで、あまり良い印象はありません。
加えて、応募者のキャリアプランが自社で実現可能かも見られています。
したがって、応募企業に適していないキャリアプランは控えましょう。
また、挑戦意欲や入社後に活躍する姿を想像できるかも同時に見られています。
営業職の場合はお客様に寄り添った内容であると、より好印象です。
海外のクライアント様に向けたプレゼンテーションももちろんですが、お客様目線で営業が出来るよう、まずお客様へのヒアリングを重点的に行いたいと考えています。」
このように、応募企業でどのような仕事に関わりたいのかを伝えましょう。
事前に応募企業の情報を調べ、その企業だからこそ実現できるというキャリアプランを用意するのがポイントです。
質問⑦逆質問
この質問では、意外にも「入社意欲」が見られています。
何も質問しなけらば熱意を感じられず志望度が低いと思われてしまうため、いくつか質問を用意しておきましょう。
「必要なスキル、知識などはあるか」、「活躍している社員の特徴」などの質問を2、3個用意しておくのが基本です。
しかし企業理念や売上高・企業の強みなど会社のホームページに載っている情報は、逆質問に取り入れてしまうと準備不足と思われ、印象が悪くなってしますので注意してください。
というように、あらかじめ競合となる企業のことも調べておくと、踏み込んだ質問ができて好印象です。
事前に準備してきたことのアピールができるだけでなく、その業界・企業への興味関心や熱意まで示せます。
など、会社のシステムに依存しているような姿勢や、自身がなさげに見える質問は控えてください。
あくまでも企業は利益をあげるための場所であって、勉強するための場ではありません。
企業は勉強するという考えの人物ではなく、利益をあげてくれそうな人材が欲しいのです。
「自身が出来ることや持っている資格を活かしてできる仕事はあるか」など、自分が役に立てるという点をアピールしつつ、自発的に会社へ貢献しようという姿勢を見せられると好印象です。
退室
退室の仕方などはささやかなことですが、マナーがなっていないだけで他の応募者と差がついてしまったり、悪印象を与えたりしてしまいます。
要点を押さえて、しっかりと予習して望みましょう。
まず面接が終了したら起立し、
とお礼を述べ、45度に深くお辞儀をします。
ここでポイントになるのは、相手のあいさつを待つのではなく、自分から進んでお礼とあいさつをすることです。
お辞儀をしたあとはドアまで歩き、ドアの手前でもう一度面接官の方を振り返り、「失礼いたします」の一言を添えて一礼します。
この際のお辞儀は30度から45度の、ちょうど良い深さを意識しましょう。
お辞儀のあとはあと顔を上げ、面接官と視線を合わせるとより好印象です。
【営業職 新卒面接】当日の注意点
ここからは、面接当日に気をつけたいことや、面接当日までに準備しておきたいことをご紹介します。
面接本番は、緊張でいつも通りに進まないこともあるでしょう。
当日までに基本的なマナーや時間に関する基本事項を頭に入れておくと、焦らずに本番を迎えられます。
事前にポイントをチェックして、落ち着いて本番に臨みましょう。
今回は、髪型に関するマナーや到着時間、受付での行動や、やむを得ず遅刻しそうなときの対応などをご紹介します。
身だしなみ
就職活動に限らず、第一印象はその人へのイメージを大きく左右します。
面接の内容よりも先に入ってくる最初の情報は、視覚からの情報です。
面接時に企業の方や面接官に好印象を抱いてもらえる身だしなみとはどんなものか、ご紹介していきます。
まず服装です。
基本的には企業側から指定されるものと思って良いでしょう。
スーツの場合は、黒・紺・ベージュ・グレーなど落ち着いた色のものを選ぶのが良いです。
新卒生は基本的にリクルートスーツを着用するのが良いです。
また、私服の場合はオフィスカジュアルをイメージしましょう。
シャツ以外のアイテムはダークトーンを意識し、女性の場合は露出する部分が多くなりすぎないようにするのが基本です。
また、スーツ指定でも私服指定でも、しわのない、清潔感のある服装を心がけましょう。
髪型は清潔感を意識し、顔にかからないようにします。
特に、耳や前髪などにはかからない程度の長さにあらかじめ整えてくのが基本です。
髪色は、染髪していると思われないくらいの、明るすぎない暗めのトーンにしておきましょう。
さらに色や長さが適切でも、当日の寝癖がひどすぎたり、スタイリング剤をつけすぎていたりする場合も気になるという声が多いので、注意が必要です。
受付
当然ですが、遅刻はよほどのことがない限り許されません。
約束をしている時間の10分前には、現地に到着しているのがベストです。
公共交通機関の情報や道路の混み具合などをチェックし、余裕をもって家を出るようにしましょう。
一方で、早く着きすぎてしまうのもあまり良くありません。
企業側の時間の兼ね合いや、会場準備などが整っていない場合に、迷惑となる可能性があるのです。
そのため、早すぎる到着の場合は、オフィス外で待つようにしましょう。
また、質疑応答を始める前から面接は始まっています。
建物内に入る前に、コートなどの上着は脱いでおくようにします。
脱いだコートは片方の腕に掛け、裏面が見えるように畳んで持ち歩くのが基本です。
受け付けを済ませたら、案内されたところで腰をかけ、姿勢を正して待ちます。
このとき、スマートフォンの操作や書類の確認などをしてはいけません。
遅刻しそうな場合
大前提として、遅刻は厳禁です。
しかし、社会人としてのタブーは、先方に連絡もせず欠席してしまうことです。
遅刻はかなり悪印象になってしまいます。
しかし、やむを得ず遅刻してしまいそうなときは、あきらめずに行動しましょう。
遅刻が確定した際は、何よりもはじめに企業へ連絡を入れてください。
間に合わないことが確定したらすぐに、企業へ電話を入れます。
企業側の準備やほかの応募者たちとの兼ね合いもあるので、なるべく早く連絡を入れるのが基本です。
連絡の際には、氏名と予定の内容、お詫びと遅刻の理由を伝えます。
この際に、余裕をもった到着時刻の目安を伝え、その時刻より早く到着できるようにしましょう。
どのような場合であっても、相手に迷惑をかけることに変わりはありません。
電話を切る前に、誠心誠意謝罪をするようにしましょう。
【営業職 新卒面接】オンライン面接
新型コロナウイルスの影響で最近多くなっているのが、オンライン面接です。
オンライン面接は、スマートフォンやパソコンから、ZOOMなどのアプリを使用して行います。
もちろん対面面接も引き続き行われていますが、依然としてオンライン面接も行われています。
応募者側にとっても「コロナ禍でいくつもの企業に足を運ぶのは怖い」という意見もあるので「オンライン面接の方が助かる」という方も多いかもしれません。
今回は、そんなオンライン面接について基本的なマナーをご紹介します。
開始前
面接当日は直前になって慌てることのないように、なるべく早くから調整を始めましょう。
充電が満タンであることを確認し、さらに充電器を挿したままにしておきます。
また、企業から指定されたツールで面接を行うため、ZOOMやTeamsなどのアプリがダウンロードされているか、きちんと動くかの確認をしっかりしておくと良いでしょう。
さらに、インターネット環境の確認も再度行っておきます。
企業から指定されたルームに入室できるかを一度確かめ、エラーが出た場合などはすぐに企業へ連絡しましょう。
また、背景は散らかっていないか、ミュートになっていないか、自分の姿がはっきり写るかなどもあらかじめテストしておきます。
この際に、カメラは目線と同じくらいの高さにするのがベストです。
服装や髪型は対面面接と同じようなものにしてください。
オンラインだからといって、上半身だけスーツに着替えるなどはもってのほかです。
入室時
基本的に、面接開始時間の5分前に入室しておくようにしましょう。
しかし、ログインをすると先方に通知が行く可能性もあるので、あまりに早すぎる入室は控えてください。
企業側から入室時間の指定があった場合は、その指示に従います。
オンライン面接は、面接担当官が全員入室した時点で、面接が開始されます。
対面面接と同様に、面接官が全員そろうのを待たずに、入室してきた面接官一人ひとりにあいさつをしましょう。
面接開始前に、先方がアイスブレイクのため話を振ってくれることもありますが、そうでない場合は静かに面接開始を待ちます。
また本番で入室できなかった場合必要になるので、緊急連絡先は念のため事前に控えておくと安心です。
面接中
対面面接と同じように、最初のあいさつは印象を決めるうえでかなり重要です。
立ち上がる必要はないので、そのまま名乗ってあいさつをし、深く礼をします。
カメラとの距離は胸から頭頂部がすべて映るように、近すぎず遠すぎずの位置に、あらかじめ準備しておきましょう。
また、オンラインでは画面を通して姿を見るため、対面面接の場合より暗い印象をもたれがちになります。
表情やリアクションは、対面面接の場合よりも大きくすることを意識し、表情が伝わりやすいよう、にこやかでいることを忘れてはいけません。
声も聞こえづらくなる可能性が高いので、ゆっくり、はっきりと大きな声で話すように意識してください。
目線は、話すときはカメラに、聞くときは画面に向けるようにします。
面接官や自身の映っている画面を見てしまうと、目線が横や下に向いているように映ってしまいます。
伏し目は暗い印象に見られてしまうので、注意してください。
退室時
面接後は、「ありがとうございました」とあいさつをし、深くお礼をします。
注意したいのは、面接官の指示があるまで退室しないことです。
企業側から「退室してください」と指示があってから行動しましょう。
また、企業側に接続を先に切ってもらう場合もあるため、面接官から合図があるまでは気を抜かないで待機します。
もししばらくしても通信が切れない場合や、画面が暗くなっても指示がない場合は、念のため「失礼します」とあいさつをしてから接続を切ってください。
いずれの場合も対面面接と同じように、必ず一言お礼を添えてから退室しましょう。
また、面接終了後はお礼のメッセージを送るとより好印象です。
お礼のメッセージは送るのであればその日か、次の日中には送りましょう。
終わりに
ご紹介したように、前日までは質疑応答の対策や身だしなみの入念な準備をして、本番に臨みましょう。
当日は、普段通りの自分を十分に出せるよう、気持ちを落ち着けます。
対面、オンライン問わず、はじめての就活面接に緊張してしまうと思いますが、体が強ばりすぎないようにリラックスしましょう。
特に営業職は、営業をする際に必要な話し方や伝え方を面接で見ています。
明るく聞きやすい声で話すことを忘れずに、準備してきた自分の努力を信じて、面接に挑んでください。
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