女性も目指せる!住宅営業で働く女性の特徴と働く前に知っておくべきこと
はじめに
就活を考え始めた際、不動産業界に興味をもつ学生も多いのではないでしょうか。
「暮らし」に関わる仕事の1つに「住宅営業」というものがあります。
住宅営業と聞いて休日出勤や残業が多いイメージをもたれる方もいるでしょう。
そのため、ライフイベントとの兼ね合いから、女性でも大丈夫なのかと不安に思う就活生も多いと思います。
この記事を読んで、自分が住宅営業として働くイメージを想像してみてください。
住宅営業の実情を知って、自分に向いているのかどうかを吟味しましょう。
女性でも目指せる!住宅営業の仕事内容
住宅営業といえば、住宅展示場で接客をする人というイメージがあります。
もちろん、展示場での接客も仕事内容の1つではありますが、仕事内容としてはこれだけではありません。
また、休日出勤や残業など、拘束時間が長いという特徴もあります。
就職活動をするにあたって、具体的にどのように働いているのかというビジョンを描けていることはとても大切です。
エントリーシートの記入や面接の際に知っていて当然の情報となるため、どのような仕事を住宅営業は行っているのか確認しましょう。
「家を買う」人のトータルサポートをする仕事
そもそも、住宅営業とはどのような仕事をしているのでしょうか。
ばく然と、家を売る仕事と考えている方も多いでしょう。
家を売る仕事ではありますが、その認識では不十分です。
住宅営業は、家を売るにあたり、集客から商談、契約、アフターフォローまでのすべてを担います。
そして、お客さまそれぞれのライフスタイルや価値観、予算などに合わせて理想的な住宅を一緒に作り上げていくのです。
つまり、家を買う人のトータルサポートをする仕事であるといえます。
また、住宅営業の種類にもよりますが、年間数件~数十件の単位で担当することが多くなっています。
そのため、ほかの営業職に比べて1つの案件の規模が大きく、お客さまとの付き合いも長いのが特徴です。
住宅営業の種類
一口に家を売ると言っても、その形はさまざまです。
そのため住宅営業には、いろいろな種類があります。
ここでは、主要な住宅営業の種類を3つ紹介していきます。
種類によって、仕事内容や求められるスキルも大きく異なるため注意しましょう。
それぞれの特徴をふまえて、自分の希望に合った営業の方法を探してみてください。
注文住宅営業
注文住宅営業は、お客さまの要望をもとに間取りや設備の設計を行い、販売します。
そのため自由度の高さが最大の特徴です。
一方で、自分で考えて決定することも多くあります。
また、お客さまはもちろん、設計担当や工事担当との打ち合わせは必須です。
注文住宅では、お客さまの希望をできる限り実現することよう求められますが、予算や法規制なども加味しなければなりません。
そのためには、それ相応の建築に関する知識も必要となります。
最大限に希望を実現しつつ、プロとして最適な提案や調整をする力が求められます。
建売住宅営業
建売住宅営業は、間取りや設備などの設計プランがすでに決まった住宅を、自社で仕入れた土地に建てて販売する営業です。
設計プランが決まっているためコストを抑えやすく、物件についてお客さまへ説明しやすいという特徴があります。
また、注文住宅営業とは異なり、あらかじめ建てられたものを販売するため、建築に関する知識はあまり求められません。
住宅営業は、契約したお客さまに対してアフターフォローを行うことがほとんどです。
しかし、建売住宅営業の場合、アフターフォローに関しては別の部署が担当することも多く、そこまで時間を割かれないといわれています。
リフォーム営業
リフォーム営業は、お客さまの現在の住まいを修理や、設備の入れ替えといったリフォームを提案、販売する営業です。
また、新規のリフォーム案件を開拓しに訪問営業をすることもあります。
リフォームの最大の特徴は建て替えよりもコストを下げられるところです。
また、少子高齢化の流れにより、新築よりも既存の住宅を修理して長く住み続ける人が増加傾向にあります。
そのためリフォームの需要は年々上昇し成長産業ともいわれているのです。
住宅営業として働く女性ってどんな人?
住宅営業は、ノルマの多さや休暇の少なさなどから、大変なのではないかと思われることの多い職業です。
また、実力主義な業界であるため、懸念する女性も多いでしょう。
事実、男性のほうが勤めている割合は多い傾向にあります。
しかし、近年は女性の社会進出が促されたことにより、住宅営業も女性の就労率は高まっています。
住宅営業は、結果が出せれば確実に認められる世界です。
住宅営業として働くにはどんな女性が向いているのでしょうか。
失敗を恐れない人
住宅営業に限らず、営業職全般にいえることですが、営業職はノルマがこなせなければ生き残れない世界です。
完全実力主義の世界であるため、自分自身の働き方で、給料や待遇も大きく変わっていきます。
やりがいも多くありますが、多くの場合、精神的負担も同時に多く抱えることとなるでしょう。
そのため、競争社会で生き残るための強い精神力が必要となります。
それゆえに、1つの失敗でめげてしまうような人には、住宅営業として働くことをおすすめできません。
また、失敗を重ねることによってスランプにおちいる場合もあります。
その原因はさまざまありますが、自分自身が原因のこともあるでしょう。
失敗したときにどのように打開するのかを、自分自身で考えられる方が住宅営業に向いていると思われます。
仕事を優先できる人
住宅営業は一般的に残業が多いといわれる業界です。
また打ち合わせなどは、基本的にお客さまのスケジュールに合わせるため、土日祝日の出勤や平日遅くからの営業になることも多々あります。
世間の人々が休んでいるときこそ住宅メーカーにとっては「書き入れ時」です。
そのため、住宅営業の休日は基本的に平日です。
友人との休みが合わないなどということもありえます。
したがって、プライベートを優先したい方や、結婚や出産をいずれしたい、育児と両立したいなどと考えている方にはあまりおすすめできません。
反対にバリバリ働いてたくさんお金を稼ぎたい、ゆくゆくは独立したいなど、揺らぎのない目標がある方には、とても向いている職業であるといえます。
人と接することが好きな人
飛び込み営業や、来店されたお客さまと直接やり取りをして信頼を勝ち取っていきます。
お客さまと直接触れ合う機会も当然あるため、人付き合いに苦手意識をもっている方はあまり向いているとはいえません。
コミュニケーションが得意でなくても、営業成績のいい人もいますが、これはレアケースです。
お客さまとの対話は1回限りではありません。
住宅営業は契約からアフターフォローまで、長期的な関係を築くことが必要不可欠です。
また、契約後のお付き合いから新たな紹介につながるといったケースもあります。
そのため、人付き合いがとても重要になります。
人と接することが好きな人や、コミュニケーション能力の高い人は非常に向いている職業といえるでしょう。
人の暮らしを支える仕事がしたい人
住宅営業は、家を売るためにそれなりの知識が必要となります。
住宅の種類や法規制などに関する知識はもちろんですが、お客さまのライフスタイルに合わせた提案ができるに越したことはありません。
自分から勉強し、営業に活かすことのできる人もいるとは思いますが、興味や熱量によって、その効果はさまざまでしょう。
お客さまの暮らしに興味があれば、自分からさまざまな住宅やライフスタイルを学べます。
そのため、人に興味があり、暮らしに携わりたいという人は住宅営業に向いています。
また、人に興味をもてると、契約までの対話もスムーズに進むことが多いです。
このような方は、共通の話題などを上手に引き出し、お客さまに寄り添った営業ができるのではないかと考えます。
女性が住宅営業になる前に気をつけるべきこと
住宅営業は休みの少なさやノルマなど、一般的に激務であると思われがちですが、とてもやりがいの多い仕事です。
また、女性のほうが初対面で親しみやすい印象をもたれることが多いため、女性の活躍も見られる業界です。
一方で、女性にはさまざまな人生の転換期が訪れます。
そのため、女性が住宅営業として働く前に気をつけるべきことはいくつかあります。
自分の未来予想と照らし合わせて、無理はないか理解したうえで就職活動を進めていきましょう。
家事や育児との両立の難しさ
住宅営業という職業は家事や育児との両立がとても難しい職業です。
理由として、まず残業や休日出勤など拘束時間の長さがあげられます。
配偶者と上手に家事育児の分担ができていれば難しくはないかもしれませんが、難しいのが実情です。
また、子どもの急な発熱などから、自分の案件を人に任せざるを得ないといったことも起きうるでしょう。
ノルマのある職業なので、簡単に人に任せられないというところも育児との両立を難しくしているといえます。
しかし、子育てしながら住宅営業として働いている女性もいます。
その場合、職場の理解が大前提といえるでしょう。
コミュニケーションスキルなど、住宅営業から得られるものは大きいです。
しかし両立は難しいため、結婚まで・出産までと期間を決めて働く女性も多いです。
配属の運も大切
住宅営業は地域やお客さま層によって働き方が大きく左右されます。
都市部であれば、それだけ物件や人も多いため忙しくなるでしょう。
また、女性に対して理解のある上司・職場かも重要になります。
どんなによい環境であっても、上司からの理解を得られなければ元も子もありません。
大きな企業だと、女性の働きやすさには配属の運も関わってくると考えられるでしょう。
企業全体が優良企業とされている場合は、配属の運はそこまで重要視しなくてもいいかもしれませんが、多くの場合は上司や職場環境は働くうえで大変重要な要素となります。
また、企業のなかには託児所などを設けているところもあるため、結婚出産を希望する場合は確認して就職活動を進めましょう。
勉強をし続ける姿勢が必要
住宅営業には「買ってもらう」ための押しの強さや営業スキルも求められます。
お客さまに家を買ってもらうためには、お客さまからの信頼を得ることが絶対条件です。
信頼を得るためには、建築に関してそれなりの知識や資格があるとよいでしょう。
そのため、就職がゴールではなく、さらなるスキルアップのために勉強を続ける必要があるのです。
住宅営業として働くうえで有利になる資格を紹介します。
・ファイナンシャルプランナー
・住宅ローンアドバイザー
・建築士(1級/2級/木造)
・インテリアコーディネーター
どれもお金や建築に関する資格になります。
お客さまの人生に関わる仕事のため、建築の知識だけでなくお金についての資格も持っておくと、お客さまの人生設計に基づいた予算決定ができるでしょう。
住宅営業に関連した女性におすすめの業界
住宅営業の特徴から自分に向いているのか不安に思われた方もいると思います。
たしかに、住宅営業は向き不向きのある業界です。
しかし、人の暮らしに関わる仕事がしたいという気持ちがある場合、考えを曲げるのはあまりおすすめできません。
ここでは、「人の暮らし」に関わる仕事がしたいという女性におすすめできるほかの業界を紹介してきます。
人の暮らしに関わる職業は、ハウスメーカー以外にもたくさんあります。
1つの業界にこだわるのではなく、視野を広げて考えてみましょう。
詳しくはこちらをご覧ください。
保険業界
人の暮らしに関わる職業として、まずあげられるのは保険業界です。
保険の営業は「人の人生を支える仕事」ともいえます。
住宅営業と同様に、保険業界も成果主義の色が強いのも特徴です。
そのため、学歴や人柄ではあまり評価されません。
当然ノルマも存在します。
頑張った成果が給与や待遇として、自分にしっかり返ってくる点がよさといえるでしょう。
また、「生保レディ」という言葉があるように、女性も比較的多く働いているのも特徴です。
住宅営業とは異なり、女性の営業も多いことから、職場や上司が子育てなどに理解のあることが多くなっています。
成果主義の社会でバリバリ働きたいけれど子育てと両立したいという方にはおすすめの業界といえるでしょう。
保険業界に関してはこちらの記事も参考にしてみてください。
人材業界
つぎにおすすめする業界は、人材業界です。
人材業界は、さまざまな人と接することができる職業になります。
また、人生に関わる提案をできる仕事です。
住宅営業のように、人生の一大決心に立ち会える数少ない仕事の1つです。
人材業界には、人と企業をつなぐ役割があります。
そのため、優秀な人材を採用したい企業側の意見と、自分に合った職業につきたい求職者側の意見の両方をくみ取る力が必要です。
双方の意見を聞いて、両者のニーズを合わせることが人材業界の仕事です。
そのため、営業職のように、人に寄り添う力やコミュニケーション能力がとても大切になる業界だといえます。
人の人生に関わり、なおかつコミュニケーション能力を活かした職に就きたいという方は、人材業界もチェックしてみてください。
まとめ
今回は、女性の住宅営業への就職について紹介しました。
住宅営業は激務ではありますが、給与も高く、やりがいの多い仕事です。
女性の場合は家事や育児など、ライフイベントの影響を男性よりも多く受けます。
やりたいことも大切ですが、ライフイベントのせいで、途中であきらめなければならなくなるというのは、非常にもったいないです。
就活においていろいろな業界を見るというのはとても大切なことです。
1つの業界にこだわらずに、広い視野をもってください。
自分自身のなりたい未来を予想して、就職活動を進めていきましょう。
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