【営業職のメリット】転職に営業職をオススメする4つの理由!
はじめに
この記事を読んでいる方は「営業職」と聞くと、どのようなイメージを持たれていますか?
営業職と聞くと、「ノルマがキツそう」「物を強引に売るのでは?」「顧客に頭を下げなければならなそう」などネガティブなイメージが先行する方は多く、営業職へ転職を検討している人にとってはネガティブなイメージがネックになっていることも。
しかし、その実態はネガティブなものだけではなく、メリットの多い職種でもあるのです。
この記事では、営業職への転職を検討している方に向けて、営業職について、そして営業職で得られるメリットを紹介していきます。
【営業職のメリット】営業職の種類
営業職は、会社の利益に貢献させるために、顧客に商品やサービスなどの良さを伝えることで商品の購入を促す仕組みです。
営業活動は売り上げと密接に関わっているため、会社において重要視されるポジションです。
業務内容は幅広く、見込み顧客のリスト、資料の作成、アポイント取り、商談、契約手続きなどが該当します。
また、実際に契約を結んだ後に、定期的に、アフターサポートを行うことも重要になります。
営業職の種類は多岐にわたり、おおまかには営業手法別と対象顧客別に分類できます。
営業手法
営業手法とは、顧客にどのようにアプローチをすれば売り上げが伸びるか、という視点から見た戦略的な手法のことです。
代表的なものは、新規開拓営業とルート営業です。
アプローチの対象は、取引実績がない新規顧客と、すでに取引を行ったことのある既存顧客になります。
会社の売り上げアップのためには、新規顧客の獲得と既存顧客が離れないように、定期的なフォローを行わなければなりません。
そのような営業活動を効率的に行うため、新規開拓営業とルート営業が重要になります。
新規開拓営業
新規開拓営業とは、見込顧客を新規開拓する営業手法です。
会社の売り上げを伸ばすには、顧客数の増加が必要不可欠なため、重要な営業活動と言えます。
代表的なのは、直接訪問やテレフォンアポイントによる営業です。
メールやSNSでの集客も増えていますが、商談を進めやすく契約までの流れがスピーディなのは、やはり直接訪問やテレフォンアポイントでしょう。
アポイントが取れたら、顧客が抱える問題や悩みをヒアリングし、自社の商品がどのように問題解決につながるのか説明したうえで、商品を売り込んでいきます。
難しいのは、新規開拓営業の場合、顧客が自社の取扱商品について知識のないケースがほとんどのため、警戒されやすい点です。
いくら理路整然とメリットを伝えたとしても、警戒されたままでは顧客の購買意欲は上がりません。
よって、初対面であっても信頼関係を構築する技術がカギとなります。
また、新規開拓営業は断られることが多いと言われているため、すぐに気持ちを切り替えて何度も挑戦できるメンタルが必要でしょう。
ルート営業
ルート営業とは、すでに取引実績のある顧客に対して、継続的な取引を促すためにフォローをしたり、新商品の購入をすすめたりする営業手法です。
顧客に対しての巡回ルートが決まっているため、ルート営業と呼ばれます。
新規の顧客を獲得したとしても、自社の商品やサービスを長期にわたり利用してもらわなければ、売り上げは伸びません。
また、業界によっては市場競争が激しく、競合他社に顧客を取られてしまう可能性も大いにあります。
そのため、ルート営業によって顧客の要望をヒアリングし、不満がある場合は別の商品をすすめてみるなど、対策をすることが重要になります。
ルート営業は、見知った顧客に対してのアプローチとなるため、楽なイメージを持たれやすいです。
しかし、売り上げを上げるためには、既存顧客の単価を上げる必要があり、商品やサービスのグレードアップをノルマとして課される場合が多いです。
前年比と比べてどのくらい顧客単価が上がったかどうかが重要視されるため、自社の業績や市況をしっかり把握しなければなりません。
また、顧客との信頼関係を保ちつつ、新たなニーズに切り込んでいくテクニックがカギとなります。
対象顧客
営業活動の対象顧客は、主に企業と個人に大別され、法人営業、個人営業と呼ばれています。
商談相手が個人の場合、購買判断を下すのは顧客本人のため、交渉次第では即決というパターンも多いです。
一方で、企業相手の場合は購買担当者が商談相手となり、さらに責任者に話を通す必要があるため、即決はほとんどありません。
そのような顧客の性質上、問われるスキルも異なってきます。
自社の取扱商品が企業向けなのか、個人向けなのかによってメインとなる顧客層は異なりますので、未経験で営業職を考えている方は注意するべきポイントと言えます。
法人営業
法人営業はBtoBのことを言い、企業に対して行う営業活動です。
主な特徴としては、取引金額の規模が大きいため、取引全体の期間が長くなります。
営業担当者は初めに購買担当者と商談を行いますが、購買担当者が決裁権を持つことはほとんどありません。
社内で慎重に審議を行うため、必然的に決裁判断に時間がかかります。
そのため、営業担当者は、自社の商品を導入するメリットをしっかり取引先に伝えることが重要です。
顧客の経営方針や事業内容を踏まえて提案できるだけの知識、論理的な説明力、プレゼン能力などを身につけておくと良いでしょう。
高度なスキルが求められる点から、難易度が高いと感じる方もいるかもしれません。
しかし、スケールの大きい取引は高度なスキルを身につけ、成長できるチャンスでもあります。
スキルアップを目指している方は、経験しておくべきでしょう。
個人営業
個人営業はBtoCのことを言い、一般消費者に対して行う営業活動です。
法人営業と異なり、取引金額は比較的小規模になりますが、スピーディな取引が行われます。
個人営業においては、顧客本人が決裁者に該当するため、顧客の一存で購買を決定する場合がほとんどです。
交渉の方法によって、即断につながることが多いため、商談数を増やしやすい。
しかし、顧客単価は比較的低いため数をこなさなければならず、体力と根気が必要でしょう。
個人営業の場合、顧客の購買基準は感情と言われています。
よって、営業担当者の人柄や対応の仕方が如実に売り上げに現れやすいです。
目に見えて評価がわかる点や、実績次第では高収入も目指せる点に、やりがいがあると感じる人は多いようです。
【営業職のメリット】営業職で得られる5つのメリット
営業職は営業手法別と対象顧客別によってカテゴライズできることが理解できたと思います。
では、実際に営業職において得られるメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
営業職で挙げられるメリットは、下記5つが挙げられます。
・ビジネススキルが身につく
・人脈を広げることができる
・社会の流れを知ることができる
・実力次第でお金も得られる
・他業種・他業界への転職にも有利
ここからはそれぞれのメリットについて、詳しくチェックしていきましょう。
ビジネススキルが身につく
営業職として働くメリットとして、働く中で磨かれるスキルが多いということです。
営業である以上、物を売っていかなければならず、その時の武器となるのが自分自身の話術。
自分自身よりも年代や役職が上の方々、商品知識が浅い方などさまざまな相手と会話して、商品やサービスの価値を伝えていかなければなりません。
顧客に応じた会話が常に求められ、ケースバイケースのコミュニケーションが必須です。
顧客と対峙していく過程では、話術だけでなく、課題発見能力、ヒアリング能力なども同時に求められます。
また、ノルマや顧客の要望に対し、ハードルを感じることもあるでしょう。
その時に諦めずに対応していくことで、目標に向かって努力する姿勢、メンタル強化、発想力といったスキルも身についていきます。
営業として働くことで、一般的に必要と言われるビジネススキルを身につけられることは、ひとつのメリットといえるでしょう。
人脈を広げることができる
営業は個人をターゲットにするものと法人相手のものに大きく分かれます。
訪問先は違えど、どちらにしても社外の人との交流を持つことが多い仕事です。
会社の看板として出向くわけですが、社内だけで働くよりもたくさんの人と知り合う機会が増えるわけです。
同業社以外のお客様もいますし、まったく知らない世界の趣味を持つ人との出会いもあるでしょう。
法人営業であれば起業の代表者と商談するケースがほとんどであり、経営者と話すチャンスにも恵まれています。
そこから思いがけないコネクションが生まれる可能性もあります。
人脈が広がることで、自身の将来に何かしら役立ったりビジネスチャンスが生まれたりするのも営業の醍醐味です。
社会の流れを知ることができる
個人営業では初対面の人の警戒をほぐすために、その人が好みそうな世間話から入ることも多いです。
これをアイスブレイクと呼びます。
また、法人営業の場合は顧客との人間関係を円満に維持するため、お客様の趣味を把握して少しばかり勉強しておく営業マンもいます。
法人相手になると、業界の現状況や世の中の流れについても話題に上ります。
営業職に携わっていると、社会情勢について知らなければビジネスマンとして通用しないところがあります。
そのため新聞を読む習慣を付ける社員もいますし、気付くと世の中のトレンドや流れに詳しくなっていることが少なくありません。
これもまた営業職をすることで磨かれる点だと言えそうです。
実力次第でお金も得られる
多くの企業では、営業マンに対してインセンティブ制を導入しています。
つまり、売上成績が良ければ、固定給にさらに別途の賞与がプラスされる給与システムです。
そうすると成果の出る営業マンは稼ぎが良くなります。
頑張れば頑張るだけ給料が上がるとなると、モチベーションもアップします。
もちろん、うまくいかないときもあるのでノルマ制の場合売れないことにはキツい面もあるでしょう。
しかしながら、営業マンとして努力し周囲からの評価を得ることができれば、どんどん稼ぐことができるのも営業の魅力の一つです。
ノルマ達成をプレッシャーと捉えずに、お金を得るためのチャンスだと考えることができれば、ますます仕事がおもしろくなるはずです。
他業種・他業界への転職にも有利
営業職で積み上げた経験は他業種や他職種でも活かせる基本的なことが多く、一般的に転職しやすい傾向があります。
もちろん転向したい職種の方向性によっては、専門的なスキルが必要な場合もあるため必ずとは言えませんが、専門職以外であれば比較的しやすいと言えるでしょう。
というのも営業職は「キツそう」「大変そう」といったネガティブなイメージが先行する分、営業職を経験してきた人はそれらを乗り越えた人という印象も受けられます。
とくに売上に直結する環境下で試行錯誤して行動してきたことは、困難に打ち勝てる忍耐力をもつ人材として評価されるでしょう。
また、コミュニケーション能力、商材変更や営業手法に応じた柔軟性の高さなどは、他の職種や業界で働く上で大事な資質となるため、新しいキャリアを築きたいときに役立ってきます。
【営業職のメリット】営業職の収入
営業職で得られる5つのメリットでも取り上げましたが、営業職の醍醐味として収入に魅力を感じている人も多いでしょう。
インセンティブなどで収入が高い傾向にある営業職ですが、平均年収はどれくらいなのかをチェックしていきます。
営業職の平均年収
2022年にdodaが調査した「平均年収ランキング」においては、営業系の平均年収は439万円という結果でした。
全職種の平均年収は403万円となっているので、平均年収よりも高い水準であるということがわかります。
営業職の生涯賃金で考えると、2億4,302万円と算出されており、全体の平均は2億1,568万円であるため、2800万円近く収入に差がでます。
これらより営業職の給与水準は平均よりも高い傾向にあり、現在平均的な年収であれば営業職に転職することでより多くの収入を得られる可能性があるということが推察可能です。
営業職といえども業界によって収入差があり、平均年収が最も高いのは「MR」で700万円、次に「営業-証券」が570万円、そして「営業-医薬品メーカー」が544万円と続きます。
年齢による収入差
転職を考えている人の中には、「自分の年代であればこれくらい収入が欲しい」と考えている方もいるでしょう。
次は営業職の収入を年齢別にチェックしていきます。
営業職の年代別平均収入は、20代は373万円、30代は493万円、40代は571万円、50代以上は668万円となっています。
一方全体の年代別平均年収は、20代が342万円、30代が435万円、40代が495万円、50代以上が596万円でした。
これらより、20代の平均年収は全体よりも30万円ほど高いですが、30代を越すと全体との年収の開きは50万円以上になり、高い給与水準であることがみえます。
【営業職のメリット】営業経験から得られるスキル
営業職で得られるメリットでも取り上げましたが、営業経験からはたくさんのスキルを身につけられます。
具体的にどのようなメリットが身につけられるのかというと、下記の通りです。
・相手の課題を発見する力
・相手に提案するプレゼン能力
・失敗しても諦めない精神力
・数字分析力
・独立するためのスキル
営業はただ物を売るだけでなく、こんなにもたくさんの能力を得ることができる奥深い仕事なのです。
どれも人間力を高めるスキルばかり。
ここからは営業経験から得られる5つのスキルについて深掘りしていきます。
相手の課題を発見する力
いくら自信のある素晴らしい自社商品であっても、目の前の人にとって必要性がなければそう簡単には売れません。
営業マンはまず、相手の話を聞いて何に困っているのかを読み取り、
そして自社商品サービスが何らかの解決策に役立たないかを考える必要があります。
相手の気持ちに寄り添い、解決方法を提案することが営業の基本となります。
一方的に商品アピールばかりしていても商談は進まないでしょう。
クロージングにつなげるために、だんだんとヒアリング力が身につき、冷静にロジカルシンキングができるようになっていきます。
相手の立場になって物事を考える思いやり精神も磨かれることでしょう。
それらの能力はさまざまなシーンで役立ちます。
相手に提案するプレゼン能力
良い商品はいかに説明するかによって、その魅力の伝わり方が変わってきます。
せっかく価値のある商品であるならば、できるだけわかりやすくメリットや効果を伝えたいものです。
そして相手にますます興味を持たせなければなりません。
時にはユニークなネタを取り入れて、相手を飽きさせないことも大切です。
実物を持参できない場合には、写真やパンフレットを上手に活用したりメモに描いて説明したりする工夫もいるでしょう。
営業マンはプレゼン能力が必須です。
提案した物事を、説得力を持たせながら相手に伝える力が付いてくるはずです。
磨かれたプレゼン力は、人前や目上の人に何かを提案する時にも役立ちます。
また自分が上に立って企画を進める際や起業する時にも、大いに活躍する力と言えます。
失敗してもあきらめない精神力
中には1年くらい通い続けて、ようやく契約が取れるお客様もいます。
あっけなく断られてしまうことも多い仕事ですが、その都度落ち込んでいては次に進めません。
うまくいかなくともあきらめず、切り替えて前向きに努力する姿勢が大切です。
継続する根気強さやストレスに負けない精神的なタフさも、営業をしていくと身につきます。
さらにノルマがある場合、そのプレッシャーに押し潰されてしまうとしんどさばかりが勝ってしまいます。
ノルマ達成をチャレンジに変えて挑んでいけるくらいの精神力も欲しいものです。
営業を経験すると、メンタルが強くなります。
仕事をしていくうえで壁にぶつかることは多々あるので、ストレス耐性や精神力の強さは必ずや役に立つでしょう。
数字分析力
営業職を経験すると、数字に対する意識がとにかく変わります。
営業はノルマを課せられているケースが多く、その目標値を達成するためにどのようなアクションをとっていくのかを考えていかなければなりません。
「目標に対する現在の達成率は?」「現状の数字は前年と比較するとどのような傾向が考えられるのか」など数字をもとに、現状の良し悪しを確認します。
さらにできる営業は数字を巧みに駆使し、営業戦略を立てます。
たとえば、顧客の年齢層、性別、居住地、生活レベルを分析し、ターゲティングに応じた営業方法を採択し、さらなる売上アップを図ります。
数字という現実を真摯に受け止め、掘り下げることでさらなるアクションを選ぶ。
この繰り返しによって、営業職は数字に強くなっていくのです。
独立するためのスキル
転職を経験している人のなかには、ゆくゆくは独立したいとビジョンを描いている人もいるでしょう。
営業職で得られるメリットにも言及しましたが、営業職経験によって身につけられるビジネススキルは独立時にも役立ちます。
独立する際には「人脈」や「論理的思考」は必要と言われており、そのどちらも営業経験で得やすいものです。
独立したときは人脈やコネがあるとビジネスが軌道に乗りやすく、その人脈にはコミュニケーション能力が求められます。
また、論理的思考を身につけることで経営を俯瞰し、適切な舵取りがしやすくなるでしょう。
営業で身につけられるビジネススキル全般は、独立時に必要なスキルと重なってくる部分があります。
【営業職のメリット】営業職に向いている人
営業職は人と接する機会が多い職種のため、コミュニケーションスキルが高い人は向いていると言えます。
コミュニケーションスキルとは、ただ話すのが得意なだけではなく、顧客の要望をよく聞き、相手の立場に立って発言できる想像力も大切な要素です。
ただし、業務でもっとも大切なのは、会社の売り上げに貢献することです。
そのためには、生産性を上げて成果を出さなければなりません。
生産性を引き上げるためには、行動力、問題解決力さらには、論理的思考力が重要になります。
行動力がある人
営業には、積極的な行動力が求められます。
営業スキルを磨くため積極的に行動している人は、結果を出しやすいからです。
例えば、顧客リストを作成する際は、顧客情報を入念に調べます。
どのような相手かしっかり把握していれば、より精度の高い提案をすることができるからです。
また、行動すればするほど成功体験や失敗体験が増えるため、成長スピードも速く、交渉の引き出しが増えていきます。
引き出しが増えると、いざというときに決定打となる提案ができるため、チャンスをものにしやすくなるのです。
また、さまざまなバリエーションの提案ができる人は、営業担当者として評価されやすく、キャリアアップが見込めます。
よって、行動力がある人は営業に向いていると言えます。
課題解決力がある人
営業活動では、課題解決力がある人は有利と言えます。
課題解決力がある人は、PDCAを速く回すことができるからです。
PDCAは、ビジネスにおいて世界的に利用されている指標で、計画、実行、評価、改善のサイクルを指します。
営業活動において重視されるのは、目標を達成することです。
目標達成のために計画を立てて、計画を実行することで、実行した結果を元に改善案を出します。
この一連の流れを素早く行うことによって、生産性が向上しやすくなるのです。
PDCAを速く回すには、積極的に課題を発見し、解消に導くスキルが必要です。
課題を解消し続けていると、交渉の質が上がり、成約率アップにもつながりやすくなります。
よって、課題解決力は営業活動において重宝される能力です。
論理的思考力がある人
論理的思考力とは、論理的に物事を考える力です。
その能力は、営業で活かすことができます。
顧客は自身でどのような課題を抱えているのか、正確に把握しているとは限りません。
また、把握していた場合でもうまく言語化されていなかったり、抽象的だったりする場合もあります。
交渉を成功させるには、ヒアリング内容から本質的な課題を見つけ、的確な提案を行わなければならないのです。
そのため、内容を論理的に整理し、具体的な原因と結果まで落とし込む力は重要です。
顧客にプレゼンをするときも、論理的思考力は役立ちます。
結論から筋道立てて説明することで、顧客に伝わりやすいプレゼンを行えます。
その結果、成果も出やすいため、営業職には欠かせない能力と言って良いでしょう。
【営業職のメリット】営業職からのキャリアパス
営業では上記で述べたようにさまざまなスキルが学べますが、それをどのようにその先に活用していくかはその人次第です。
現職場においてキャリアアップしていく人もいますし、
残念ながら社内ではこれ以上キャリア面で望めないと思った場合には異業種へと転職してスキルを活かすケースもあります。
営業職からのキャリア例についていくつか知っておきましょう。
営業部のマネジメント職
現場で働いた人間だからこそ、良いマネジメントができるのは確かです。
営業職を経て、そのスキルや実力を今度はマネジメント職に活かすという手もあります。
現場経験のある人が営業部のマネジメントに就けば、営業マンの気持ちがよくわかります。
社員が何を望み、どうすればもっと働きやすくなるのか、契約を取るために何が足りないのかが手に取るようにわかるのです。
現場上がりの人間の指導には、社員もついてくるに違いありません。
他の職種への異動
営業職に限界を感じたなら、思い切ってほかの業種へと変わってみるのも一つの方法です。
営業経験は異業種でも大いに活かすことができるものが多いです。
慎重に次職を選びだし、自分に合った職探しを行うことで失敗を未然に防ぐことができます。
以下にいくつかの転職例を挙げていきます。
企画・マーケティング系
営業では、相手が何を必要としているのかを探る力が身につきます。
課題発見能力を活かしてできる異業種が、企画やマーケティングの仕事です。
これらの職種は、顧客のニーズを掴めるかどうかが鍵を握っています。
そこで営業で培ったロジカルシンキングが活きてくるわけです。
企画やマーケティングが営業職と大きく違うのは、人と直接接する仕事ではない点です。
間接的にお客様のニーズを考えて、企業発展に貢献していく仕事と言えます。
顧客との距離は離れてしまいますが、売上向上のサポート役となるのでやりがいはあるはずです。
コーポレート系
コーポレートとは、人事や経理といった職務に携わる部門職のことです。
営業職では多くのお客様と接し、コミュニケーション能力やヒアリング力を磨いてきました。
そもそも営業する人は、人に興味があると言えます。
その人の抱えている課題にアプローチしていくことも得意なはずです。
それらを活かせるのが、特に人事での仕事です。
営業職から人事職への異動は、思いがけず成功しやすいと言えるでしょう。
コーポレート系部門への異動についても、考えてみる価値はあります。
独立
雇用という形から離れて、思い切って起業して成功した元営業マンも少なくはありません。
営業という仕事は受動的な人には向いておらず、能動的な積極性を持つ人が多い傾向にあります。
自分で考えて動く力は営業経験によりますます強化されたはずです。
さらにロジカルな考え方も身につき、経営者向きの思考回路が働きやすいと言えます。
営業で習得したビジネススキルのほとんどが、起業した時に活かせるはずです。
売り込むセールス力ももちろんのことながら、自身が経営者になったときに活用できるでしょう。
将来的に起業する夢があり、営業を経験してみるという人も意外と多いです。
【営業職のメリット】営業職に就くデメリットはあるの?
ここまで営業職に転職する上でのメリットをピックアップしてきましたが、もちろんデメリットもあります。
売上を上げるために、休みや終業後の時間を仕事にささげる人もいます。
顧客ありきの仕事である以上、顧客の都合に応じて臨機応変に休日対応が求められることもあるのです。
そのため、自分の時間を大切にしたいという方や休日出勤や残業を避けたいという苦痛に感じる場合もあるでしょう。
逆にいえば、多少の時間の犠牲があっても、成果につながるならばという思考をもつ人であれば、その点はデメリットとして捉えないかもしれません。
総じて言えるのは、営業職の場合は残業や休日出勤が全くないということはほとんどないと覚悟しておいた方がいいでしょう。
また、営業は顧客と企業に板挟みにされがちです。
たとえば納期や受注金額など顧客から要望があったときに、すベて営業で判断できません。
調整役として顧客の要望、企業サイドの要望の板挟みとなり、そのバランスの難しさに疲弊してしまうこともあるのです。
調整役として、ストレスを感じてしまいやすい環境であるのはデメリットといえるでしょう。
【営業職のメリット】営業職への転職を成功させるために
こうして考えてみても、自身が営業マンとしてできるだけ長くイキイキと働くためには、会社選びで失敗しないことが重要ポイントになります。
無事に良き会社の営業マンとして活躍できるように就活を成功させるには、どういった点に留意すれば良いのでしょうか。
メリットもデメリットも存在する営業職だからこそ、しっかりと見極めて自分に合う会社を探したいものです。
営業職への理解を深めよう
一言に営業といえども、新規開拓からルート営業まで種類はさまざまです。
個人営業と法人営業でも、中身は異なります。
当然のことながら、営業の種類によって得られるスキルも変わってくるわけです。
良い会社を選ぶためには、自分に合う営業の種類をまずは把握することが重要です。
それぞれの営業職について、しっかりと理解を深めていきましょう。
そのためには業界研究や企業研究が欠かせません。
そして、自分がやりたい営業のイメージがはっきりしてきたならば、将来のビジョンも見えてくるのではないでしょうか。
なぜその会社で働きたいと思うのか、そこでどういった仕事をしたいのか、ビジョンが明確になれば志望動機も確立します。
そこまでいけば、自分が決めた会社にブレも生じないはずです。
選考対策をしっかりしよう
曖昧な会社選びや志望動機で面接を受けても、成功する可能性は低いといえます。
企業サイドとしては採用コストがかかる分、営業経験者などの即戦力もしくはそれ相応のポテンシャルをもつ人材を選びたいと思っているはずです。
営業職への転職を成功するためにも、自分をしっかりプレゼンすることを忘れないでください。
人によっては「選考は緊張してしまう」「志望動機などひとりで考えるのが苦手」という方もいるでしょう。
そのような場合は、家族や友人など身近な人にアドバイスをもらうことがおすすめです。
第三者からのアドバイスをもらうことで、自分自身を客観視でき、ブラッシュアップする部分がより明確になってくるでしょう。
そのほかには転職エージェントの活用もおすすめです。
自己分析、企業研究や業界研究の方法、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策など、数々の求職者をサポートしてきた視点で、アドバイスや相談に乗ってくれます。
プロ目線のアドバイスが欲しいという方や不安なことや不明点があるという方は、転職エージェントも活用も検討してみましょう。
まとめ
本記事では、営業職のメリットについて紹介してきました。
営業職はデメリットもありますが、さまざまな経験やスキルを得られたり、今後のキャリアパスの幅が広がったりなど、得られるメリットの方が断然に多いのです。
もしも今後営業職への転職したい場合は、業界研究や企業選びを入念に行い、自己分析をした上で選考に臨むように心がけましょう。
「営業職を選んでよかった」「転職成功した」と思えるよう、悔いのないリサーチと対策を実践してみてください。
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